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閑話 女王と息子と娘と涙
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しばらく忙しい日々が続いた。
「ねぇ、アンナ、エレナを呼んでくれる?」
アンナは即位後側付きになった侍女で、私を磨き上げるのを生きがいにしてる侍女'sのリーダーだ。
「かしこまりました」
しばらくしてナニーのエレナがやってきた。
「明日の子供達の予定は?」
「はい、王子殿下は午後から剣術の稽古が予定されております」
「朝食を一緒に、午前中は子供達と過ごすから、お願いね」
もう一週間、子供達の寝顔しか見ていない…。
翌朝、ウキウキ気分でダイニングへ向かう。
「おはよう~!アウィン、アヤナ」
あれ?なんか不穏なムード、部屋の空気が重苦しい……。
「おはようございます・・・ははうえ」
「・・・」
アヤナから返事がない。
エレナの胸に顔を埋め、まったくこっちを見てくれない……。
「・・・アヤナ?」
ぴくっと小さな肩が震え、なおさらエレナの両腕を強く掴む…。
エレナは申し訳なさそうな面持ちで、アヤナと私を交互にみる。
席に座っているアウィンを見ると梅干しを食べたかのように顔をしかめ、何かを必死にこらえてる様子だ。
「アウィン…?」
椅子に座るアウィンに近づき、少し屈んで目線を合わす。
「っ・・・」その瞬間全てを理解した。鼻の奥がツンとして、言葉につまる…。
目を潤ませながらも、すんでのところで耐えるアウィン、、、こんな幼い子になんて表情をさせてんだ!!
(あぁ、私なにやっちゃってんの!?)
自分への怒りで頭が沸騰しそうだ!!
強く抱き寄せる「ごめんね、アウィン…」
少し身体を離し、頭を撫でながら顔を覗き込むと、白い頬に大粒の涙がポロポロ流れ落ちた。
「うっ、うわ~ん」
堰を切ったように泣き出す我が子の背をさすっていると抑えきれない感情が自分の奥底から込み上げてきた。
夫の死から突然、前世の記憶なんてものを思いだした。
突然、改革だ、ホテル再建だと忙しいを言い訳にして父親を亡くした子供達の心のケアをないがしろにした…。
自分の気持ちの整理もほったらかし、全部の記憶の表層に前世の記憶を薄く延ばして蓋をして、現実を全く見ていなかった…。
私の大馬鹿野郎!!
自分にローリングソバットからのタイガースープレックスをくらわしたい!!
「ふっ、ふぇぇぇ~」
ぼふっ、背中に小さな温もり「アヤナ…」
気付けば涙が頬を伝っていた。
私も泣くタイミングを逃していたかもしれない…。
アンナもエレナも部屋を出て行った。
残された親子3人、一つの塊になって泣きじゃくった。
しばらくして戻ってきた二人と一緒にサロンへ移動した。
泣き疲れてうとうとしてた子供達のお腹がくぅ、とかわいらしく鳴った。朝ごはんまだだったねー、すぐに軽食が用意された。
小さなピタパンにハムや玉子が挟んである。
子供達は夢中で食べている、もぐもぐ食べる様子が小動物みたいで癒される。うちの子達マジ天使!!
うん?待てよ…王宮以外でピタパンなんて見たことないな?やらかしたかな……。
いっぱい話して、いっぱい笑った…。
泣いて笑って疲れて寝てしまった子供達の体温に包まれ、いつの間にか眠りに落ちた。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「ふっ」
「あっ、宰相閣下!すぐに・・・「起こさなくていいよ」」
アンバーは踵を返してサロンを出ていった。
「タウニー」
「はっ」
「午後の予定はキャンセル、リスケも頼む」
「えぇ~、丸投げっスか!?」
「ねぇ、アンナ、エレナを呼んでくれる?」
アンナは即位後側付きになった侍女で、私を磨き上げるのを生きがいにしてる侍女'sのリーダーだ。
「かしこまりました」
しばらくしてナニーのエレナがやってきた。
「明日の子供達の予定は?」
「はい、王子殿下は午後から剣術の稽古が予定されております」
「朝食を一緒に、午前中は子供達と過ごすから、お願いね」
もう一週間、子供達の寝顔しか見ていない…。
翌朝、ウキウキ気分でダイニングへ向かう。
「おはよう~!アウィン、アヤナ」
あれ?なんか不穏なムード、部屋の空気が重苦しい……。
「おはようございます・・・ははうえ」
「・・・」
アヤナから返事がない。
エレナの胸に顔を埋め、まったくこっちを見てくれない……。
「・・・アヤナ?」
ぴくっと小さな肩が震え、なおさらエレナの両腕を強く掴む…。
エレナは申し訳なさそうな面持ちで、アヤナと私を交互にみる。
席に座っているアウィンを見ると梅干しを食べたかのように顔をしかめ、何かを必死にこらえてる様子だ。
「アウィン…?」
椅子に座るアウィンに近づき、少し屈んで目線を合わす。
「っ・・・」その瞬間全てを理解した。鼻の奥がツンとして、言葉につまる…。
目を潤ませながらも、すんでのところで耐えるアウィン、、、こんな幼い子になんて表情をさせてんだ!!
(あぁ、私なにやっちゃってんの!?)
自分への怒りで頭が沸騰しそうだ!!
強く抱き寄せる「ごめんね、アウィン…」
少し身体を離し、頭を撫でながら顔を覗き込むと、白い頬に大粒の涙がポロポロ流れ落ちた。
「うっ、うわ~ん」
堰を切ったように泣き出す我が子の背をさすっていると抑えきれない感情が自分の奥底から込み上げてきた。
夫の死から突然、前世の記憶なんてものを思いだした。
突然、改革だ、ホテル再建だと忙しいを言い訳にして父親を亡くした子供達の心のケアをないがしろにした…。
自分の気持ちの整理もほったらかし、全部の記憶の表層に前世の記憶を薄く延ばして蓋をして、現実を全く見ていなかった…。
私の大馬鹿野郎!!
自分にローリングソバットからのタイガースープレックスをくらわしたい!!
「ふっ、ふぇぇぇ~」
ぼふっ、背中に小さな温もり「アヤナ…」
気付けば涙が頬を伝っていた。
私も泣くタイミングを逃していたかもしれない…。
アンナもエレナも部屋を出て行った。
残された親子3人、一つの塊になって泣きじゃくった。
しばらくして戻ってきた二人と一緒にサロンへ移動した。
泣き疲れてうとうとしてた子供達のお腹がくぅ、とかわいらしく鳴った。朝ごはんまだだったねー、すぐに軽食が用意された。
小さなピタパンにハムや玉子が挟んである。
子供達は夢中で食べている、もぐもぐ食べる様子が小動物みたいで癒される。うちの子達マジ天使!!
うん?待てよ…王宮以外でピタパンなんて見たことないな?やらかしたかな……。
いっぱい話して、いっぱい笑った…。
泣いて笑って疲れて寝てしまった子供達の体温に包まれ、いつの間にか眠りに落ちた。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「ふっ」
「あっ、宰相閣下!すぐに・・・「起こさなくていいよ」」
アンバーは踵を返してサロンを出ていった。
「タウニー」
「はっ」
「午後の予定はキャンセル、リスケも頼む」
「えぇ~、丸投げっスか!?」
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