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第20話 コカトリスをやっつけろ!
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「くっ、防壁!」
とにかく壁を作り、コカトリスの接近を阻む。それにしてもこのコカトリス、むちゃくちゃでかい。体長はオーガとそう変わらないが、横にでかいのだ。分厚い脂肪に身体が覆われているため急所もわからないので攻撃魔法で仕留めるしかなさそうだ。
コケーーッと声を荒らげながら防壁に体当たりをしてくる。かなり大きいサイズで張ったのが良かったのか、まだ耐えている。
火事は嫌だが火を使うか。
「リーネ、燃焼!」
「わかった! 燃焼!」
手加減抜きの燃焼でコカトリスの身体が瞬時に炎に包まれる。やったか?
しかしコカトリスは嘶きとともに翼を広げると、風が炎を消し飛ばした。僕たちは防壁のおかげで吹き飛ばされなかったが、その風圧で周りの木々が音を立てて折れて倒れていく。なんちゅう威力してんだ!
「厄介すぎる! リーネ、あれをやるよ!」
「わかった! 凍結!」
「コカトリスに冷気は…!」
リーネは反撃とばかりに凍結フリーズを使う。冷気の柱がコカトリスを包んだ。ギルドマスターが何か言ってるが知らん。こっちは勝つ算段をつけて作戦を練ってるんだよね。
「くらえ! 水創!」
水を創る場所はコカトリスの顔の辺り。それはリーネの強力な凍結の効果で瞬時に凍りつく。するとどうなるか。顔の周りは完全に氷で覆われ、呼吸の出来なくなったコカトリスはもがき苦しんで倒れる。そしてバタバタと羽根をバタつかせながら子供が駄々をこねるように暴れ回り出した。
その威力に防壁にヒビが入り割れてしまう。
「くっ! 硬質化!」
サルヴァンが暴れ回るコカトリスの蹴りを硬質化した木の盾で防ぐ。木の盾は割れなかったようだが、その姿勢のまま僕らを巻き込んで後ろへ飛ばされた。
「大丈夫か!?」
「ありがと、助かった!」
サルヴァンのおかげで命拾いだ。あんなものまともに喰らったら即死だって有りうる。尻もちで済むなら御の字だろう。
僕はすぐサルヴァンの前に防壁を張り直し、それから立ち上がるとズボンの土を払う。
それからしばらく待つと、ついにコカトリスは動かなくなった。窒息死したのだ。
「まさかこんな倒し方があるとは…。これは評価を改めないといかんな」
ギルドマスターは僕らの戦い方に賛辞を贈る。たかだかEランクの僕たちがBランクのコカトリスを倒したのだ。そりゃ驚いたことだろう。僕もこう上手くいくとは思ってなかったから冷や冷やしてたけど。
「コカトリスって確かむちゃくちゃ高価だったよね! アレサとリーネにも恩恵が持たせられるよ!」
「おお、そうか! リーネも洗礼が受けれるなら私も嬉しい」
「それどころか新しい装備も!」
「私、美味しいご飯が食べたい!」
僕たちは大物を狩ったことにバンザイをして喜んだ。幾らになるか楽しみだ!
僕はコカトリスの状態を回復した後収納魔法でしまい込んだ。あんなでかぶつをしまい込んでもまだ余裕がある。
「まだ入るのか…。親和性Sの収納魔法など聞いたことがないぞ。リーネも親和性Aだし生半可なクランには預けられんな」
さすがのギルドマスターもこの収納量には驚きを隠せないようだ。うん、コカトリス1体にオーガが3体、オークが14体にゴブリンが26体だったかな?
それくらい入っているのだ。ゴブリンは後で魔石だけ取って火葬だね。
と、そのときだった。僕とリーネが突然膝を付く。なんだこれ?
き、気持ち悪い…! なんというか、お腹の中から魔力が溢れ出してくるような、込み上げるようなそんな感覚。ぶっちゃけ吐きそう。
「回復……!」
とにかく気分やら身体の状態やらの回復を図るも効果なし。
だめ、意識が……。
そのまま僕の意識は暗転した。
とにかく壁を作り、コカトリスの接近を阻む。それにしてもこのコカトリス、むちゃくちゃでかい。体長はオーガとそう変わらないが、横にでかいのだ。分厚い脂肪に身体が覆われているため急所もわからないので攻撃魔法で仕留めるしかなさそうだ。
コケーーッと声を荒らげながら防壁に体当たりをしてくる。かなり大きいサイズで張ったのが良かったのか、まだ耐えている。
火事は嫌だが火を使うか。
「リーネ、燃焼!」
「わかった! 燃焼!」
手加減抜きの燃焼でコカトリスの身体が瞬時に炎に包まれる。やったか?
しかしコカトリスは嘶きとともに翼を広げると、風が炎を消し飛ばした。僕たちは防壁のおかげで吹き飛ばされなかったが、その風圧で周りの木々が音を立てて折れて倒れていく。なんちゅう威力してんだ!
「厄介すぎる! リーネ、あれをやるよ!」
「わかった! 凍結!」
「コカトリスに冷気は…!」
リーネは反撃とばかりに凍結フリーズを使う。冷気の柱がコカトリスを包んだ。ギルドマスターが何か言ってるが知らん。こっちは勝つ算段をつけて作戦を練ってるんだよね。
「くらえ! 水創!」
水を創る場所はコカトリスの顔の辺り。それはリーネの強力な凍結の効果で瞬時に凍りつく。するとどうなるか。顔の周りは完全に氷で覆われ、呼吸の出来なくなったコカトリスはもがき苦しんで倒れる。そしてバタバタと羽根をバタつかせながら子供が駄々をこねるように暴れ回り出した。
その威力に防壁にヒビが入り割れてしまう。
「くっ! 硬質化!」
サルヴァンが暴れ回るコカトリスの蹴りを硬質化した木の盾で防ぐ。木の盾は割れなかったようだが、その姿勢のまま僕らを巻き込んで後ろへ飛ばされた。
「大丈夫か!?」
「ありがと、助かった!」
サルヴァンのおかげで命拾いだ。あんなものまともに喰らったら即死だって有りうる。尻もちで済むなら御の字だろう。
僕はすぐサルヴァンの前に防壁を張り直し、それから立ち上がるとズボンの土を払う。
それからしばらく待つと、ついにコカトリスは動かなくなった。窒息死したのだ。
「まさかこんな倒し方があるとは…。これは評価を改めないといかんな」
ギルドマスターは僕らの戦い方に賛辞を贈る。たかだかEランクの僕たちがBランクのコカトリスを倒したのだ。そりゃ驚いたことだろう。僕もこう上手くいくとは思ってなかったから冷や冷やしてたけど。
「コカトリスって確かむちゃくちゃ高価だったよね! アレサとリーネにも恩恵が持たせられるよ!」
「おお、そうか! リーネも洗礼が受けれるなら私も嬉しい」
「それどころか新しい装備も!」
「私、美味しいご飯が食べたい!」
僕たちは大物を狩ったことにバンザイをして喜んだ。幾らになるか楽しみだ!
僕はコカトリスの状態を回復した後収納魔法でしまい込んだ。あんなでかぶつをしまい込んでもまだ余裕がある。
「まだ入るのか…。親和性Sの収納魔法など聞いたことがないぞ。リーネも親和性Aだし生半可なクランには預けられんな」
さすがのギルドマスターもこの収納量には驚きを隠せないようだ。うん、コカトリス1体にオーガが3体、オークが14体にゴブリンが26体だったかな?
それくらい入っているのだ。ゴブリンは後で魔石だけ取って火葬だね。
と、そのときだった。僕とリーネが突然膝を付く。なんだこれ?
き、気持ち悪い…! なんというか、お腹の中から魔力が溢れ出してくるような、込み上げるようなそんな感覚。ぶっちゃけ吐きそう。
「回復……!」
とにかく気分やら身体の状態やらの回復を図るも効果なし。
だめ、意識が……。
そのまま僕の意識は暗転した。
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