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第29話 作戦会議
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それからも行軍は続き、最後の休憩地点にたどり着く。ここから30分程歩けばもう廃村は見えるそうだが、日も落ち始めたためここで野営となる。昨日と違いここは既に森の中で魔物との遭遇も有りうる。実際もっと先頭の方では戦闘があったようで魔物の悲鳴も聞こえていた。
「さて、今回は森の中で野営だ。森の中は当然暗いし月明かりだけでは周囲のことを全て把握するのも難しいだろう。今は大人数だからいいが、少人数の場合は洞穴など雨風の凌げる場所やたまにある小屋の中など空間の限定される場所の方が戦いやすい。ただし、逃げにくいという欠点もあるから、辺りに生息するモンスターを把握して決めなくてはならないぞ」
「はい」
「特に危険なのはオークやゴブリンのように群れる魔物だ。上位種の中には統率力のある奴もいる。だから本来なら森の中での野営などEランクパーティはやらない方がいい」
確かにオークやゴブリンの最大の武器はその物量だ。ゴブリン100匹に囲まれるよりコカトリス1匹の方がよっぽど逃げやすいと思う。今は結構な人数がいるから100匹でも対応はできるだろう。うーん、ためになるなぁ。僕らは森林での野営は極力やらないようにしよう。
「それと、明日は本番だからな。今から各リーダーが集まって作戦会議を行なうけど、お前らどっちが行くんだ?」
「すまん、ルウ頼む。戦場で指揮を執るのはお前だからな」
「あー、うん、そうだね」
やっぱりそうなるのね。リーダーはサルヴァンなんだけどなぁ……。
「では行くとするか。実際に指揮を執るやつが参加した方がいいぞ。戦法の勉強になるからな」
アニキータさんは僕の頭をわしゃわしゃと乱暴に撫で、集まるよう促す。まぁ勉強になるならいっか。自分たちより1桁多い軍勢を相手にするのだから参考になるだろう。
そしてアニキータさんに連れられ僕も作戦会議に参加することになった。参加といっても実質聞いてやり方を仲間に伝えるのが仕事なんだけどね。報連相は大事だ。
「集まったな。ではこれより作戦会議を行なう」
Bランクパーティ、白銀の夜明けリーダーのガーソリスさんが村近辺の地図を広げる。地図と言ってもざっくりしたものでそこまで正確ではない。村の形がまん丸だ。
「奴らはとにかく数が多い。森を抜けてからの廃村までは特に障害物もない平野だからな、襲撃部隊が大技を叩き込み、逃げる。追いかけて来た敵を待ち構えていた部隊で殲滅する。どれだけの数が釣れるかわからんが、かならず1人足の早い奴を入れて数を知らせ、対処する。これを繰り返して数を減らしていくのが一般的なやり方だ」
と、そこまで話すとガーソリスさんは周りを見渡す。皆静かに聞き入っている。僕も含めて。
「……という予定なんだがルウ。お前ならもっと面白い方法があるんじゃないか? みんなの命がかかっているから遠慮はしなくていいぞ」
ガーソリスさんは僕と同じクラン勇士の紋章に所属しているから、僕が普段どういう戦い方をしているか知っている。だから何か面白い案があるんじゃないかと言いたいわけね。
ありますとも。筋肉の誓いの人達の協力があればかなりえげつないことも可能だ。
「そうですね、僕なら…」
僕は自分ならこうする、というのを話した。僕のスキルは他人の魔法にも発動時であれば干渉できる。みんなには魔法に違う使い方を与える、みたいな説明でごまかすけどね。それとリーネの持つ魔法にも便利なものが多いのだ。そして新しく得ていたスキルもかなりえげつない能力がある。
「そんなことができるのか…!?」
「近いことはやったことありますね」
「なるほど、よし。ならばそれで行こう。ルウは魔法の行使に集中してくれ。指揮は俺が執る」
僕の話した作戦に皆が信じられない、という顔をしつつもガーソリスさんの鶴の一声でその作戦が採用された。
やるからには全力だします!
「さて、今回は森の中で野営だ。森の中は当然暗いし月明かりだけでは周囲のことを全て把握するのも難しいだろう。今は大人数だからいいが、少人数の場合は洞穴など雨風の凌げる場所やたまにある小屋の中など空間の限定される場所の方が戦いやすい。ただし、逃げにくいという欠点もあるから、辺りに生息するモンスターを把握して決めなくてはならないぞ」
「はい」
「特に危険なのはオークやゴブリンのように群れる魔物だ。上位種の中には統率力のある奴もいる。だから本来なら森の中での野営などEランクパーティはやらない方がいい」
確かにオークやゴブリンの最大の武器はその物量だ。ゴブリン100匹に囲まれるよりコカトリス1匹の方がよっぽど逃げやすいと思う。今は結構な人数がいるから100匹でも対応はできるだろう。うーん、ためになるなぁ。僕らは森林での野営は極力やらないようにしよう。
「それと、明日は本番だからな。今から各リーダーが集まって作戦会議を行なうけど、お前らどっちが行くんだ?」
「すまん、ルウ頼む。戦場で指揮を執るのはお前だからな」
「あー、うん、そうだね」
やっぱりそうなるのね。リーダーはサルヴァンなんだけどなぁ……。
「では行くとするか。実際に指揮を執るやつが参加した方がいいぞ。戦法の勉強になるからな」
アニキータさんは僕の頭をわしゃわしゃと乱暴に撫で、集まるよう促す。まぁ勉強になるならいっか。自分たちより1桁多い軍勢を相手にするのだから参考になるだろう。
そしてアニキータさんに連れられ僕も作戦会議に参加することになった。参加といっても実質聞いてやり方を仲間に伝えるのが仕事なんだけどね。報連相は大事だ。
「集まったな。ではこれより作戦会議を行なう」
Bランクパーティ、白銀の夜明けリーダーのガーソリスさんが村近辺の地図を広げる。地図と言ってもざっくりしたものでそこまで正確ではない。村の形がまん丸だ。
「奴らはとにかく数が多い。森を抜けてからの廃村までは特に障害物もない平野だからな、襲撃部隊が大技を叩き込み、逃げる。追いかけて来た敵を待ち構えていた部隊で殲滅する。どれだけの数が釣れるかわからんが、かならず1人足の早い奴を入れて数を知らせ、対処する。これを繰り返して数を減らしていくのが一般的なやり方だ」
と、そこまで話すとガーソリスさんは周りを見渡す。皆静かに聞き入っている。僕も含めて。
「……という予定なんだがルウ。お前ならもっと面白い方法があるんじゃないか? みんなの命がかかっているから遠慮はしなくていいぞ」
ガーソリスさんは僕と同じクラン勇士の紋章に所属しているから、僕が普段どういう戦い方をしているか知っている。だから何か面白い案があるんじゃないかと言いたいわけね。
ありますとも。筋肉の誓いの人達の協力があればかなりえげつないことも可能だ。
「そうですね、僕なら…」
僕は自分ならこうする、というのを話した。僕のスキルは他人の魔法にも発動時であれば干渉できる。みんなには魔法に違う使い方を与える、みたいな説明でごまかすけどね。それとリーネの持つ魔法にも便利なものが多いのだ。そして新しく得ていたスキルもかなりえげつない能力がある。
「そんなことができるのか…!?」
「近いことはやったことありますね」
「なるほど、よし。ならばそれで行こう。ルウは魔法の行使に集中してくれ。指揮は俺が執る」
僕の話した作戦に皆が信じられない、という顔をしつつもガーソリスさんの鶴の一声でその作戦が採用された。
やるからには全力だします!
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