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第30話 必殺! 氷塊流星群!
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そして討伐戦当日、僕たちは森を抜ける。そこからやや下り坂になっており、その先に廃村があるようだ。僕のところからでも一応そのようなものも確認できる。小さい豆粒に見えるのはオークどもだろう。わちゃわちゃいる。目に物見せてあげないとね。
「よし、やってくれ」
「リーネ、サルヴァン。手筈通りにお願いね」
「任せて。創土従僕!」
リーネの創土従僕により地面から次々とゴーレムが完成していく。その数実に10体。その分地面に大きな穴が空くので進軍の邪魔にならない位置に創る。一度にこんなに沢山創れるのはリーネの恩恵スキル、多重発動のおかげだ。一度の詠唱で任意の回数分の効果を同時発動させるというかなりえげつない効果がある。その分魔力を消費するけどそこはボクの回復で。
そして創ったゴーレムの形は術者の思いのまま。今回の形は高さがオーガ並の球体だ。これをサルヴァンが触れ、硬質化を拡大解釈で手を離しても硬度が維持されるように改変した。この球体ゴーレムを突っ込ませ、一気に攻め込む!
「いいぜ!」
「じゃあ横1列に集合!」
リーネがゴーレムにイメージを伝え、僕たちの前に10個の球体ゴーレムが並ぶ。ゴーレムを操るには直接イメージを伝えるか、極簡単な命令を与えるか、だ。ゴーレムそのものに認知機能がないため、敵をやっつけろ、という漠然とした命令では動かない不便さがある。
「全部前へ転がりなさい!」
ゴロゴロ!
ゴーレムが音を立てて廃村へ向かって一直線に転がっていく。強化によりその速度はさらなる加速を帯びる。少なくとも走って追いつける速度ではないと思う。
「よし、全員進め!」
そして僕たちは動き出す。
そしてゴーレムたちは転がりながら廃村前のオークどもを踏み潰し、廃村の中を突き進んで行く。難を逃れたオークたちが怒ってこちらに向かって進んできたようだ。
「よし、防壁部隊!」
ガーソリスさんの掛け声で皆が一斉に防壁を横向きに張る。それを僕が拡大解釈で干渉。形をいじくり、持ち手をつけてさらに薄くする。この防壁は浮いてはいるが、しっかり重さも存在する。どんな仕組みなんだろうね。
しかもどういう訳か横は動くのに上下には動かないのだ。うん、理不尽過ぎる。
それを筋肉の誓いの人達がそれぞれ離れた位置に複数枚持っていき横に並ぶ。そして勢いをつけてオーク共に投げつけた。うっすい防壁は回転しながら飛んでいき、オークどもを切断していく。これぞ防壁カッター!
「はっはっはっ! これは便利な飛び道具だな!」
「はっはっはっ! 全くだ!」
筋肉の誓いの人たちは遺憾無くその剛腕でもって防壁を投げつけ、次々とオークどもを屠っていく。
そうやってどんどん廃村に近づいていった。この時点でかなりのオークが死んでいるけどまだまだなんだろうな。
「創土従僕!」
そしてさらにゴーレムを創る。必殺の距離まで近づけたのでこれは穴を空けて接近させない目的の方が強い。渡る時は水でも入れて凍らせれば大丈夫でしょ。
そして形は壁だけどゴーレムなので動きます。ズズズズとその身体(?)を引きずり、横へと移動していく。穴を避けて遠回りするなら、さらに遠くなるように壁を配置。
「回復」
先ずはリーネの魔力を回復。そしてこれから一気に廃村のオークを殲滅して見せようじゃないの。
「氷弾!」
「強化! 強化!」
生まれた氷塊は20個。そのサイズ実にオーガの1.5倍くらいの超巨大サイズである。そしてその氷塊をできるだけ高い位置に作ったのだ。それこそギリギリ目視できる程度の高さで。これを廃村に落とす!
「いっけえ! 必殺! 氷塊流星群!」
あのサイズのものが廃村に20個も落ちればオークなどひとたまりもないだろう。
氷塊がもの凄い早さでで落下してくると、轟音と地響きを立てて大地に着弾し、土砂が高く吹き上がる。あの中にいるオークどもの気分は世紀末かはたまた終末戦争か。
「リーネちゃん凄すぎない…?」
「これが氷の親和性Sランクの力か!」
「これ、戦略級超破壊魔法だろ!」
見ている人たちもこれには度肝を抜かれたようだ。結構射程距離が長いけど、こんな場面でもないと使わないかもしんないんだよね。何せ威力あり過ぎて辺りを破壊し尽くしてしまうだろうから。
それでも廃村から出ていて被害を免れたオークどもは穴を迂回してこちらに向かってくる。2手に分かれているのでこちらも2手に分かれて迎撃。
「やっと俺たちの出番か」
こちらの人数以上にいるがそっちは任せて大丈夫だろう。その間にリーネの魔力を回復。両脇が片付いたら廃村に入り、殲滅戦になるだろうからね。
「あ、あれ……?」
「はう…!」
と、ここでリーネと僕が突然膝をつく。ぎぼぢわるい…。一気にレベル上がり過ぎた反動か…。
周りから喧騒が聞こえるが頭が回らない。
ここで僕の意識は暗転してしまった。
「よし、やってくれ」
「リーネ、サルヴァン。手筈通りにお願いね」
「任せて。創土従僕!」
リーネの創土従僕により地面から次々とゴーレムが完成していく。その数実に10体。その分地面に大きな穴が空くので進軍の邪魔にならない位置に創る。一度にこんなに沢山創れるのはリーネの恩恵スキル、多重発動のおかげだ。一度の詠唱で任意の回数分の効果を同時発動させるというかなりえげつない効果がある。その分魔力を消費するけどそこはボクの回復で。
そして創ったゴーレムの形は術者の思いのまま。今回の形は高さがオーガ並の球体だ。これをサルヴァンが触れ、硬質化を拡大解釈で手を離しても硬度が維持されるように改変した。この球体ゴーレムを突っ込ませ、一気に攻め込む!
「いいぜ!」
「じゃあ横1列に集合!」
リーネがゴーレムにイメージを伝え、僕たちの前に10個の球体ゴーレムが並ぶ。ゴーレムを操るには直接イメージを伝えるか、極簡単な命令を与えるか、だ。ゴーレムそのものに認知機能がないため、敵をやっつけろ、という漠然とした命令では動かない不便さがある。
「全部前へ転がりなさい!」
ゴロゴロ!
ゴーレムが音を立てて廃村へ向かって一直線に転がっていく。強化によりその速度はさらなる加速を帯びる。少なくとも走って追いつける速度ではないと思う。
「よし、全員進め!」
そして僕たちは動き出す。
そしてゴーレムたちは転がりながら廃村前のオークどもを踏み潰し、廃村の中を突き進んで行く。難を逃れたオークたちが怒ってこちらに向かって進んできたようだ。
「よし、防壁部隊!」
ガーソリスさんの掛け声で皆が一斉に防壁を横向きに張る。それを僕が拡大解釈で干渉。形をいじくり、持ち手をつけてさらに薄くする。この防壁は浮いてはいるが、しっかり重さも存在する。どんな仕組みなんだろうね。
しかもどういう訳か横は動くのに上下には動かないのだ。うん、理不尽過ぎる。
それを筋肉の誓いの人達がそれぞれ離れた位置に複数枚持っていき横に並ぶ。そして勢いをつけてオーク共に投げつけた。うっすい防壁は回転しながら飛んでいき、オークどもを切断していく。これぞ防壁カッター!
「はっはっはっ! これは便利な飛び道具だな!」
「はっはっはっ! 全くだ!」
筋肉の誓いの人たちは遺憾無くその剛腕でもって防壁を投げつけ、次々とオークどもを屠っていく。
そうやってどんどん廃村に近づいていった。この時点でかなりのオークが死んでいるけどまだまだなんだろうな。
「創土従僕!」
そしてさらにゴーレムを創る。必殺の距離まで近づけたのでこれは穴を空けて接近させない目的の方が強い。渡る時は水でも入れて凍らせれば大丈夫でしょ。
そして形は壁だけどゴーレムなので動きます。ズズズズとその身体(?)を引きずり、横へと移動していく。穴を避けて遠回りするなら、さらに遠くなるように壁を配置。
「回復」
先ずはリーネの魔力を回復。そしてこれから一気に廃村のオークを殲滅して見せようじゃないの。
「氷弾!」
「強化! 強化!」
生まれた氷塊は20個。そのサイズ実にオーガの1.5倍くらいの超巨大サイズである。そしてその氷塊をできるだけ高い位置に作ったのだ。それこそギリギリ目視できる程度の高さで。これを廃村に落とす!
「いっけえ! 必殺! 氷塊流星群!」
あのサイズのものが廃村に20個も落ちればオークなどひとたまりもないだろう。
氷塊がもの凄い早さでで落下してくると、轟音と地響きを立てて大地に着弾し、土砂が高く吹き上がる。あの中にいるオークどもの気分は世紀末かはたまた終末戦争か。
「リーネちゃん凄すぎない…?」
「これが氷の親和性Sランクの力か!」
「これ、戦略級超破壊魔法だろ!」
見ている人たちもこれには度肝を抜かれたようだ。結構射程距離が長いけど、こんな場面でもないと使わないかもしんないんだよね。何せ威力あり過ぎて辺りを破壊し尽くしてしまうだろうから。
それでも廃村から出ていて被害を免れたオークどもは穴を迂回してこちらに向かってくる。2手に分かれているのでこちらも2手に分かれて迎撃。
「やっと俺たちの出番か」
こちらの人数以上にいるがそっちは任せて大丈夫だろう。その間にリーネの魔力を回復。両脇が片付いたら廃村に入り、殲滅戦になるだろうからね。
「あ、あれ……?」
「はう…!」
と、ここでリーネと僕が突然膝をつく。ぎぼぢわるい…。一気にレベル上がり過ぎた反動か…。
周りから喧騒が聞こえるが頭が回らない。
ここで僕の意識は暗転してしまった。
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