【完結】神スキル拡大解釈で底辺パーティから成り上がります!

まにゅまにゅ

文字の大きさ
30 / 188

第30話 必殺! 氷塊流星群!

しおりを挟む
 そして討伐戦当日、僕たちは森を抜ける。そこからやや下り坂になっており、その先に廃村があるようだ。僕のところからでも一応そのようなものも確認できる。小さい豆粒に見えるのはオークどもだろう。わちゃわちゃいる。目に物見せてあげないとね。

「よし、やってくれ」
「リーネ、サルヴァン。手筈通りにお願いね」
「任せて。創土従僕クリエイトゴーレム!」

   リーネの創土従僕クリエイトゴーレムにより地面から次々とゴーレムが完成していく。その数実に10体。その分地面に大きな穴が空くので進軍の邪魔にならない位置に創る。一度にこんなに沢山創れるのはリーネの恩恵ギフトスキル、多重発動のおかげだ。一度の詠唱で任意の回数分の効果を同時発動させるというかなりえげつない効果がある。その分魔力を消費するけどそこはボクの回復ヒールで。

  そして創ったゴーレムの形は術者の思いのまま。今回の形は高さがオーガ並の球体だ。これをサルヴァンが触れ、硬質化を拡大解釈で手を離しても硬度が維持されるように改変した。この球体ゴーレムを突っ込ませ、一気に攻め込む!

「いいぜ!」
「じゃあ横1列に集合!」

 リーネがゴーレムにイメージを伝え、僕たちの前に10個の球体ゴーレムが並ぶ。ゴーレムを操るには直接イメージを伝えるか、極簡単な命令を与えるか、だ。ゴーレムそのものに認知機能がないため、敵をやっつけろ、という漠然とした命令では動かない不便さがある。

「全部前へ転がりなさい!」

  ゴロゴロ!

 ゴーレムが音を立てて廃村へ向かって一直線に転がっていく。強化ブーストによりその速度はさらなる加速を帯びる。少なくとも走って追いつける速度ではないと思う。

「よし、全員進め!」

  そして僕たちは動き出す。
  そしてゴーレムたちは転がりながら廃村前のオークどもを踏み潰し、廃村の中を突き進んで行く。難を逃れたオークたちが怒ってこちらに向かって進んできたようだ。

「よし、防壁プロテクション部隊!」

 ガーソリスさんの掛け声で皆が一斉に防壁プロテクションを横向きに張る。それを僕が拡大解釈で干渉。形をいじくり、持ち手をつけてさらに薄くする。この防壁は浮いてはいるが、しっかり重さも存在する。どんな仕組みなんだろうね。
 しかもどういう訳か横は動くのに上下には動かないのだ。うん、理不尽過ぎる。

  それを筋肉の誓いの人達がそれぞれ離れた位置に複数枚持っていき横に並ぶ。そして勢いをつけてオーク共に投げつけた。うっすい防壁は回転しながら飛んでいき、オークどもを切断していく。これぞ防壁プロテクションカッター!

「はっはっはっ!  これは便利な飛び道具だな!」
「はっはっはっ!  全くだ!」

   筋肉の誓いの人たちは遺憾無くその剛腕でもって防壁を投げつけ、次々とオークどもを屠っていく。
   そうやってどんどん廃村に近づいていった。この時点でかなりのオークが死んでいるけどまだまだなんだろうな。

創土従僕クリエイトゴーレム!」

   そしてさらにゴーレムを創る。必殺の距離まで近づけたのでこれは穴を空けて接近させない目的の方が強い。渡る時は水でも入れて凍らせれば大丈夫でしょ。
   そして形は壁だけどゴーレムなので動きます。ズズズズとその身体(?)を引きずり、横へと移動していく。穴を避けて遠回りするなら、さらに遠くなるように壁を配置。

回復ヒール

  先ずはリーネの魔力を回復。そしてこれから一気に廃村のオークを殲滅して見せようじゃないの。

氷弾アイスバレット!」
強化ブースト!    強化ブースト!」

   生まれた氷塊は20個。そのサイズ実にオーガの1.5倍くらいの超巨大サイズである。そしてその氷塊をできるだけ高い位置に作ったのだ。それこそギリギリ目視できる程度の高さで。これを廃村に落とす!

「いっけえ!  必殺!  氷塊流星群アイスロックメテオ!」

   あのサイズのものが廃村に20個も落ちればオークなどひとたまりもないだろう。
  氷塊がもの凄い早さでで落下してくると、轟音と地響きを立てて大地に着弾し、土砂が高く吹き上がる。あの中にいるオークどもの気分は世紀末かはたまた終末戦争ハルマゲドンか。

「リーネちゃん凄すぎない…?」
「これが氷の親和性Sランクの力か!」
「これ、戦略級超破壊魔法だろ!」

  見ている人たちもこれには度肝を抜かれたようだ。結構射程距離が長いけど、こんな場面でもないと使わないかもしんないんだよね。何せ威力あり過ぎて辺りを破壊し尽くしてしまうだろうから。

    それでも廃村から出ていて被害を免れたオークどもは穴を迂回してこちらに向かってくる。2手に分かれているのでこちらも2手に分かれて迎撃。

「やっと俺たちの出番か」

   こちらの人数以上にいるがそっちは任せて大丈夫だろう。その間にリーネの魔力を回復ヒール。両脇が片付いたら廃村に入り、殲滅戦になるだろうからね。

「あ、あれ……?」
「はう…!」

   と、ここでリーネと僕が突然膝をつく。ぎぼぢわるい…。一気にレベル上がり過ぎた反動か…。
   周りから喧騒が聞こえるが頭が回らない。
   ここで僕の意識は暗転してしまった。


しおりを挟む
感想 56

あなたにおすすめの小説

底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
 40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。  しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。  おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。  漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。  この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――

男爵家の厄介者は賢者と呼ばれる

暇野無学
ファンタジー
魔法もスキルも授からなかったが、他人の魔法は俺のもの。な~んちゃって。 授けの儀で授かったのは魔法やスキルじゃなかった。神父様には読めなかったが、俺には馴染みの文字だが魔法とは違う。転移した世界は優しくない世界、殺される前に授かったものを利用して逃げ出す算段をする。魔法でないものを利用して魔法を使い熟し、やがては無敵の魔法使いになる。

魔道具頼みの異世界でモブ転生したのだがチート魔法がハンパない!~できればスローライフを楽しみたいんだけど周りがほっといてくれません!~

トモモト ヨシユキ
ファンタジー
10才の誕生日に女神に与えられた本。 それは、最強の魔道具だった。 魔道具頼みの異世界で『魔法』を武器に成り上がっていく! すべては、憧れのスローライフのために! エブリスタにも掲載しています。

異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた

りゅう
ファンタジー
 異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。  いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。  その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。

巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?

サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。 *この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。 **週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**

本の知識で、らくらく異世界生活? 〜チート過ぎて、逆にヤバい……けど、とっても役に立つ!〜

あーもんど
ファンタジー
異世界でも、本を読みたい! ミレイのそんな願いにより、生まれた“あらゆる文書を閲覧出来るタブレット” ミレイとしては、『小説や漫画が読めればいい』くらいの感覚だったが、思ったよりチートみたいで? 異世界で知り合った仲間達の窮地を救うキッカケになったり、敵の情報が筒抜けになったりと大変優秀。 チートすぎるがゆえの弊害も多少あるものの、それを鑑みても一家に一台はほしい性能だ。 「────さてと、今日は何を読もうかな」 これはマイペースな主人公ミレイが、タブレット片手に異世界の暮らしを謳歌するお話。 ◆小説家になろう様でも、公開中◆ ◆恋愛要素は、ありません◆

ユーヤのお気楽異世界転移

暇野無学
ファンタジー
 死因は神様の当て逃げです!  地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

異世界でゆるゆるスローライフ!~小さな波乱とチートを添えて~

イノナかノかワズ
ファンタジー
 助けて、刺されて、死亡した主人公。神様に会ったりなんやかんやあったけど、社畜だった前世から一転、ゆるいスローライフを送る……筈であるが、そこは知識チートと能力チートを持った主人公。波乱に巻き込まれたりしそうになるが、そこはのんびり暮らしたいと持っている主人公。波乱に逆らい、世界に名が知れ渡ることはなくなり、知る人ぞ知る感じに収まる。まぁ、それは置いといて、主人公の新たな人生は、温かな家族とのんびりした自然、そしてちょっとした研究生活が彩りを与え、幸せに溢れています。  *話はとてもゆっくりに進みます。また、序盤はややこしい設定が多々あるので、流しても構いません。  *他の小説や漫画、ゲームの影響が見え隠れします。作者の願望も見え隠れします。ご了承下さい。  *頑張って週一で投稿しますが、基本不定期です。  *本作の無断転載、無断翻訳、無断利用を禁止します。   小説家になろうにて先行公開中です。主にそっちを優先して投稿します。 カクヨムにても公開しています。 更新は不定期です。

処理中です...