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第76話 魔法改造!?
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みんなと別れた後、僕はひたすら魔法道具の本を読んでいた。
「えーっと、魔法道具の作り方……」
一般的によく作られている道具は照明用の魔法のランプだ。これは照らす光の魔法を封じ込めた魔法道具で、比較的安い材料で作れるようだ。
装置の作り方は魔力伝導率の高い金属に魔法の詠唱文言を刻み込む、というだけのもの。
問題のまず1つ目。伝導率の高い金属はミスリルやオリハルコン、ドラゴニウムなどがあるが、ミスリル以外は滅多にお目にかかれない金属であるということ。そしてそのミスリルの魔力伝導率も実に30パーセントしかないらしい。
問題の2つ目。詠唱文言を刻み込んだ後魔力を通すんだけど、これが契約するために必要とされる魔力の5倍必要な点だ。ミスリルだと30パーセントの伝導率しかないため、その3倍以上必要になってしまう。ドラゴニウムなら80パーセントらしいので1.25倍だ。
問題の3つ目。詠唱文言のほとんどが最初っから書かれていないこと。たまに書いてあるのもあるが、それは1割にも満たないそうな。水創を封じた神石が貴重なのもこの魔法に詠唱が書かれていないことが原因らしい。
魔導書には契約用の文言が書いてあるが、実は現存している魔導書は全てダンジョンで見つかった魔法の本の写本だったりする。その見つかった本の中に詠唱文言が書かれていることはほとんどなく、詠唱文言を突き止める研究もされたのだが成果はないそうだ。
それゆえ魔法の主流は契約魔法であり、詠唱魔法を使う人はますます減ったということらしい。
という説明が『魔法道具入門』と『詠唱魔法』という本に書かれていた。
となると、必要なのはミスリルを超える金属と詠唱魔法か。まず金属は手に入れたドラゴニウムの剣から入手かな。どこかの工房でお願いしてみよう。あれは両手持ちの大剣なのだアレサには大き過ぎる。もうひとつは詠唱魔法か……。魔法を鑑定してみてもいいのかな?
「光刃、鑑定」
光刃
聖属性魔法。必要魔力40。消費魔力4。
光の短剣を飛ばす魔法。魔力を余分に込めることでその数を増やせるが、最低必要魔力の域を超えない範囲に限定される。魔法との親和性によりその切れ味は変化する。
その光刃を更に鑑定。
エラー。既に鑑定されています。
マジか。だめか……。他の方法を考えよう。どのみち厄災からの保護は必要だからそれを覚えるついでに何か探してみるか。
幸い討伐戦を経てレベルは既に31。魔力も600を超え、スロットも2増えている。あと1つ、何か使えそうな魔法が欲しい。
一旦受け付けへ戻り、魔法契約証を2枚発行してもらう。そして閲覧室へ行き魔法を探し始めた。
「あった、厄災からの保護。後は魔法剣に使えそうな魔法かな」
目的の1つは確保した。もうひとつは魔法剣の製作に使えそうな魔法、ということで戦闘では使われない魔法に着目してみることにした。
そして真っ先に目に止まった魔法があった。
それは解読。運がいいことに詠唱が書かれている。ただこの詠唱、むっちゃ長いんだよね。文字数160文字とかあほか!
さっき照らす光の詠唱も確認したけど80文字以上はあったし。そら詠唱魔法流行るわけないよね……。研究者とかなら書き写して唱えればいいんだろうけどねぇ……。
とりあえず1度魔法を発動させてみよう。対象魔法は鑑定でいいかな?
小声で160文字もある詠唱文言を唱え始める。唱え終わるのと同時に鑑定を無声発動。解読対象にする。
……?
普通に鑑定魔法だけが発動し、解読魔法はなんの効果も出していない。というより拡大解釈のスキルが干渉していない気がする……。
拡大解釈の特性として一時的に魔法の支配権を得るんだけど、その感覚が全くない。もしかして詠唱魔法には拡大解釈が使えない?
検証してみよう。攻撃魔法唱えて誤爆するとめちゃくちゃ怒られるのでできないから、他の魔法にするしかない。他に詠唱が書かれていて被害とか出そうもないのは……。自分が持っていない魔法にしないと検証にならない。そうなると照らす光を拡大解釈か……。
よし、光の色を変えてみよう。赤い光だろうと光は光だもんね。
早速照らす光のある棚に行き、魔導書をゲット。小声で詠唱を始める。
……(ごにょごにょ)
拡大解釈、赤い光に……。
しかし干渉する間もなく光が灯る。あかん、普通の照らす光だ。やはり詠唱魔法は拡大解釈で干渉できない。なぜだろう?
仮説としては拡大解釈した場合別の魔法になるため、詠唱魔法として使用する場合は全く別の詠唱文言が必要となる。
うん、これならしっくり来ないこともない。そうなると契約魔法が干渉できる理由がわからなくなるのが難点か。仮説としては契約の中にその別の詠唱魔法も含まれている?
いや、むしろ拡大解釈はその派生魔法を使用する権限がある、という方がしっくりくるか。
……。待てよ?
そういえば僕は以前水創の契約文言を間違えたにも関わらず契約できた。親和性がSだから、という理由も考えられるけど、もしこの契約できた理由が拡大解釈の力の一旦だったら?
それが可能なら都合のいい魔法を契約出来ることにならないだろうか?
いけるかもしれない……。
僕はもう一度解読の魔導書を取りに行き、確保する。ものは試しだ。やってみよう!
「あの、この2つの魔法を契約します」
「はい、証書を預かりますね」
証書を受け付けに渡し、契約の魔法陣のある部屋へ行く。そして解読の契約の文言を変更してみた。
「我が名はルウ。この魔法を求める者なり。読み解く力は叡智の力。我求めるは未知の文言なり。その叡智は我に魔法の文言を教え、文字通り浮かび上がらせるだろう」
元の契約を変更しまくってみた。職員も明らかに違う文言に怪訝な表情を示している。
ちなみに元の文言は
『読み解く力は叡智の力。我求めるは未知の言葉なり。その叡智は我に言葉の意味を教え、理解させるだろう』
もう完全に意味が違う。
しかし僕の仮説は正しかった!
僕の周りを虹色の光が包む。職員もかなり驚いており、開いた口が塞がらないようだ。
かくして契約は完了。思い通りの魔法が作れちゃったわけだ。
「あの、今全く違う文言で契約しましたよね?」
「え? 気のせいじゃないですか?」
めんどくさいから誤魔化す!
「あの、後でギルドマスターの所へ来ていただけますか? 今後の魔法の発展のため是非!」
「め、めんどくさい……」
というより僕以外できないんですけど?
ギルドマスターに説明は必要になるのか……。この魔法の使い方知られたくないだけど!?
確実にめんどくさいことになるんだけど!?
「とりあえずギルドマスターのところへ連れていきますので。お前たち連行して!」
連行ー!?
僕は職員たちにひょいと持ち上げられ、そのまま強制的にギルドマスターのところへ連れて行かれるのだった……。
「えーっと、魔法道具の作り方……」
一般的によく作られている道具は照明用の魔法のランプだ。これは照らす光の魔法を封じ込めた魔法道具で、比較的安い材料で作れるようだ。
装置の作り方は魔力伝導率の高い金属に魔法の詠唱文言を刻み込む、というだけのもの。
問題のまず1つ目。伝導率の高い金属はミスリルやオリハルコン、ドラゴニウムなどがあるが、ミスリル以外は滅多にお目にかかれない金属であるということ。そしてそのミスリルの魔力伝導率も実に30パーセントしかないらしい。
問題の2つ目。詠唱文言を刻み込んだ後魔力を通すんだけど、これが契約するために必要とされる魔力の5倍必要な点だ。ミスリルだと30パーセントの伝導率しかないため、その3倍以上必要になってしまう。ドラゴニウムなら80パーセントらしいので1.25倍だ。
問題の3つ目。詠唱文言のほとんどが最初っから書かれていないこと。たまに書いてあるのもあるが、それは1割にも満たないそうな。水創を封じた神石が貴重なのもこの魔法に詠唱が書かれていないことが原因らしい。
魔導書には契約用の文言が書いてあるが、実は現存している魔導書は全てダンジョンで見つかった魔法の本の写本だったりする。その見つかった本の中に詠唱文言が書かれていることはほとんどなく、詠唱文言を突き止める研究もされたのだが成果はないそうだ。
それゆえ魔法の主流は契約魔法であり、詠唱魔法を使う人はますます減ったということらしい。
という説明が『魔法道具入門』と『詠唱魔法』という本に書かれていた。
となると、必要なのはミスリルを超える金属と詠唱魔法か。まず金属は手に入れたドラゴニウムの剣から入手かな。どこかの工房でお願いしてみよう。あれは両手持ちの大剣なのだアレサには大き過ぎる。もうひとつは詠唱魔法か……。魔法を鑑定してみてもいいのかな?
「光刃、鑑定」
光刃
聖属性魔法。必要魔力40。消費魔力4。
光の短剣を飛ばす魔法。魔力を余分に込めることでその数を増やせるが、最低必要魔力の域を超えない範囲に限定される。魔法との親和性によりその切れ味は変化する。
その光刃を更に鑑定。
エラー。既に鑑定されています。
マジか。だめか……。他の方法を考えよう。どのみち厄災からの保護は必要だからそれを覚えるついでに何か探してみるか。
幸い討伐戦を経てレベルは既に31。魔力も600を超え、スロットも2増えている。あと1つ、何か使えそうな魔法が欲しい。
一旦受け付けへ戻り、魔法契約証を2枚発行してもらう。そして閲覧室へ行き魔法を探し始めた。
「あった、厄災からの保護。後は魔法剣に使えそうな魔法かな」
目的の1つは確保した。もうひとつは魔法剣の製作に使えそうな魔法、ということで戦闘では使われない魔法に着目してみることにした。
そして真っ先に目に止まった魔法があった。
それは解読。運がいいことに詠唱が書かれている。ただこの詠唱、むっちゃ長いんだよね。文字数160文字とかあほか!
さっき照らす光の詠唱も確認したけど80文字以上はあったし。そら詠唱魔法流行るわけないよね……。研究者とかなら書き写して唱えればいいんだろうけどねぇ……。
とりあえず1度魔法を発動させてみよう。対象魔法は鑑定でいいかな?
小声で160文字もある詠唱文言を唱え始める。唱え終わるのと同時に鑑定を無声発動。解読対象にする。
……?
普通に鑑定魔法だけが発動し、解読魔法はなんの効果も出していない。というより拡大解釈のスキルが干渉していない気がする……。
拡大解釈の特性として一時的に魔法の支配権を得るんだけど、その感覚が全くない。もしかして詠唱魔法には拡大解釈が使えない?
検証してみよう。攻撃魔法唱えて誤爆するとめちゃくちゃ怒られるのでできないから、他の魔法にするしかない。他に詠唱が書かれていて被害とか出そうもないのは……。自分が持っていない魔法にしないと検証にならない。そうなると照らす光を拡大解釈か……。
よし、光の色を変えてみよう。赤い光だろうと光は光だもんね。
早速照らす光のある棚に行き、魔導書をゲット。小声で詠唱を始める。
……(ごにょごにょ)
拡大解釈、赤い光に……。
しかし干渉する間もなく光が灯る。あかん、普通の照らす光だ。やはり詠唱魔法は拡大解釈で干渉できない。なぜだろう?
仮説としては拡大解釈した場合別の魔法になるため、詠唱魔法として使用する場合は全く別の詠唱文言が必要となる。
うん、これならしっくり来ないこともない。そうなると契約魔法が干渉できる理由がわからなくなるのが難点か。仮説としては契約の中にその別の詠唱魔法も含まれている?
いや、むしろ拡大解釈はその派生魔法を使用する権限がある、という方がしっくりくるか。
……。待てよ?
そういえば僕は以前水創の契約文言を間違えたにも関わらず契約できた。親和性がSだから、という理由も考えられるけど、もしこの契約できた理由が拡大解釈の力の一旦だったら?
それが可能なら都合のいい魔法を契約出来ることにならないだろうか?
いけるかもしれない……。
僕はもう一度解読の魔導書を取りに行き、確保する。ものは試しだ。やってみよう!
「あの、この2つの魔法を契約します」
「はい、証書を預かりますね」
証書を受け付けに渡し、契約の魔法陣のある部屋へ行く。そして解読の契約の文言を変更してみた。
「我が名はルウ。この魔法を求める者なり。読み解く力は叡智の力。我求めるは未知の文言なり。その叡智は我に魔法の文言を教え、文字通り浮かび上がらせるだろう」
元の契約を変更しまくってみた。職員も明らかに違う文言に怪訝な表情を示している。
ちなみに元の文言は
『読み解く力は叡智の力。我求めるは未知の言葉なり。その叡智は我に言葉の意味を教え、理解させるだろう』
もう完全に意味が違う。
しかし僕の仮説は正しかった!
僕の周りを虹色の光が包む。職員もかなり驚いており、開いた口が塞がらないようだ。
かくして契約は完了。思い通りの魔法が作れちゃったわけだ。
「あの、今全く違う文言で契約しましたよね?」
「え? 気のせいじゃないですか?」
めんどくさいから誤魔化す!
「あの、後でギルドマスターの所へ来ていただけますか? 今後の魔法の発展のため是非!」
「め、めんどくさい……」
というより僕以外できないんですけど?
ギルドマスターに説明は必要になるのか……。この魔法の使い方知られたくないだけど!?
確実にめんどくさいことになるんだけど!?
「とりあえずギルドマスターのところへ連れていきますので。お前たち連行して!」
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