【完結】神スキル拡大解釈で底辺パーティから成り上がります!

まにゅまにゅ

文字の大きさ
78 / 188

第76話 魔法改造!?

しおりを挟む
 みんなと別れた後、僕はひたすら魔法道具の本を読んでいた。

「えーっと、魔法道具の作り方……」

 一般的によく作られている道具は照明用の魔法のランプだ。これは照らす光ライティングの魔法を封じ込めた魔法道具で、比較的安い材料で作れるようだ。

 装置の作り方は魔力伝導率の高い金属に魔法の詠唱文言を刻み込む、というだけのもの。
 問題のまず1つ目。伝導率の高い金属はミスリルやオリハルコン、ドラゴニウムなどがあるが、ミスリル以外は滅多にお目にかかれない金属であるということ。そしてそのミスリルの魔力伝導率も実に30パーセントしかないらしい。

 問題の2つ目。詠唱文言を刻み込んだ後魔力を通すんだけど、これが契約するために必要とされる魔力の5倍必要な点だ。ミスリルだと30パーセントの伝導率しかないため、その3倍以上必要になってしまう。ドラゴニウムなら80パーセントらしいので1.25倍だ。

 問題の3つ目。詠唱文言のほとんどが最初っから書かれていないこと。たまに書いてあるのもあるが、それは1割にも満たないそうな。水創アクアクリエイトを封じた神石が貴重なのもこの魔法に詠唱が書かれていないことが原因らしい。

 魔導書には契約用の文言が書いてあるが、実は現存している魔導書は全てダンジョンで見つかった魔法の本の写本だったりする。その見つかった本の中に詠唱文言が書かれていることはほとんどなく、詠唱文言を突き止める研究もされたのだが成果はないそうだ。

 それゆえ魔法の主流は契約魔法であり、詠唱魔法を使う人はますます減ったということらしい。

 という説明が『魔法道具入門』と『詠唱魔法』という本に書かれていた。

 となると、必要なのはミスリルを超える金属と詠唱魔法か。まず金属は手に入れたドラゴニウムの剣から入手かな。どこかの工房でお願いしてみよう。あれは両手持ちの大剣なのだアレサには大き過ぎる。もうひとつは詠唱魔法か……。魔法を鑑定してみてもいいのかな?

光刃ライトエッジ鑑定アイデンティファイ

 光刃
 聖属性魔法。必要魔力40。消費魔力4。
 光の短剣を飛ばす魔法。魔力を余分に込めることでその数を増やせるが、最低必要魔力の域を超えない範囲に限定される。魔法との親和性によりその切れ味は変化する。

 その光刃を更に鑑定。

 エラー。既に鑑定されています。

 マジか。だめか……。他の方法を考えよう。どのみち厄災からの保護アンチカラミティは必要だからそれを覚えるついでに何か探してみるか。

 幸い討伐戦を経てレベルは既に31。魔力も600を超え、スロットも2増えている。あと1つ、何か使えそうな魔法が欲しい。

 一旦受け付けへ戻り、魔法契約証を2枚発行してもらう。そして閲覧室へ行き魔法を探し始めた。

「あった、厄災からの保護アンチカラミティ。後は魔法剣に使えそうな魔法かな」

 目的の1つは確保した。もうひとつは魔法剣の製作に使えそうな魔法、ということで戦闘では使われない魔法に着目してみることにした。

 そして真っ先に目に止まった魔法があった。
 それは解読ディサイファ。運がいいことに詠唱が書かれている。ただこの詠唱、むっちゃ長いんだよね。文字数160文字とかあほか!

 さっき照らす光ライティングの詠唱も確認したけど80文字以上はあったし。そら詠唱魔法流行るわけないよね……。研究者とかなら書き写して唱えればいいんだろうけどねぇ……。

 とりあえず1度魔法を発動させてみよう。対象魔法は鑑定アイデンティファイでいいかな?

 小声で160文字もある詠唱文言を唱え始める。唱え終わるのと同時に鑑定アイデンティファイを無声発動。解読対象にする。

 ……?
 普通に鑑定魔法だけが発動し、解読魔法はなんの効果も出していない。というより拡大解釈のスキルが干渉していない気がする……。

 拡大解釈の特性として一時的に魔法の支配権を得るんだけど、その感覚が全くない。もしかして詠唱魔法には拡大解釈が使えない?

 検証してみよう。攻撃魔法唱えて誤爆するとめちゃくちゃ怒られるのでできないから、他の魔法にするしかない。他に詠唱が書かれていて被害とか出そうもないのは……。自分が持っていない魔法にしないと検証にならない。そうなると照らす光ライティングを拡大解釈か……。

 よし、光の色を変えてみよう。赤い光だろうと光は光だもんね。
 早速照らす光ライティングのある棚に行き、魔導書をゲット。小声で詠唱を始める。

 ……(ごにょごにょ)
 拡大解釈、赤い光に……。
 しかし干渉する間もなく光が灯る。あかん、普通の照らす光ライティングだ。やはり詠唱魔法は拡大解釈で干渉できない。なぜだろう?

 仮説としては拡大解釈した場合別の魔法になるため、詠唱魔法として使用する場合は全く別の詠唱文言が必要となる。

 うん、これならしっくり来ないこともない。そうなると契約魔法が干渉できる理由がわからなくなるのが難点か。仮説としては契約の中にその別の詠唱魔法も含まれている?
 いや、むしろ拡大解釈はその派生魔法を使用する権限がある、という方がしっくりくるか。

 ……。待てよ?
 そういえば僕は以前水創アクアクリエイトの契約文言を間違えたにも関わらず契約できた。親和性がSだから、という理由も考えられるけど、もしこの契約できた理由が拡大解釈の力の一旦だったら?
 それが可能なら都合のいい魔法を契約出来ることにならないだろうか?

 いけるかもしれない……。
 僕はもう一度解読ディサイファの魔導書を取りに行き、確保する。ものは試しだ。やってみよう!

「あの、この2つの魔法を契約します」
「はい、証書を預かりますね」

 証書を受け付けに渡し、契約の魔法陣のある部屋へ行く。そして解読ディサイファの契約の文言を変更してみた。

「我が名はルウ。この魔法を求める者なり。読み解く力は叡智の力。我求めるは未知の文言なり。その叡智は我に魔法の文言を教え、文字通り浮かび上がらせるだろう」

 元の契約を変更しまくってみた。職員も明らかに違う文言に怪訝な表情を示している。
 ちなみに元の文言は
『読み解く力は叡智の力。我求めるは未知の言葉なり。その叡智は我に言葉の意味を教え、理解させるだろう』

 もう完全に意味が違う。
 しかし僕の仮説は正しかった!

 僕の周りを虹色の光が包む。職員もかなり驚いており、開いた口が塞がらないようだ。

 かくして契約は完了。思い通りの魔法が作れちゃったわけだ。

「あの、今全く違う文言で契約しましたよね?」
「え?    気のせいじゃないですか?」

 めんどくさいから誤魔化す!

「あの、後でギルドマスターの所へ来ていただけますか?     今後の魔法の発展のため是非!」
「め、めんどくさい……」

 というより僕以外できないんですけど?
 ギルドマスターに説明は必要になるのか……。この魔法の使い方知られたくないだけど!?
 確実にめんどくさいことになるんだけど!?

「とりあえずギルドマスターのところへ連れていきますので。お前たち連行して!」

 連行ー!?
 僕は職員たちにひょいと持ち上げられ、そのまま強制的にギルドマスターのところへ連れて行かれるのだった……。

しおりを挟む
感想 56

あなたにおすすめの小説

男爵家の厄介者は賢者と呼ばれる

暇野無学
ファンタジー
魔法もスキルも授からなかったが、他人の魔法は俺のもの。な~んちゃって。 授けの儀で授かったのは魔法やスキルじゃなかった。神父様には読めなかったが、俺には馴染みの文字だが魔法とは違う。転移した世界は優しくない世界、殺される前に授かったものを利用して逃げ出す算段をする。魔法でないものを利用して魔法を使い熟し、やがては無敵の魔法使いになる。

異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた

りゅう
ファンタジー
 異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。  いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。  その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。

底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
 40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。  しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。  おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。  漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。  この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――

巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?

サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。 *この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。 **週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**

魔道具頼みの異世界でモブ転生したのだがチート魔法がハンパない!~できればスローライフを楽しみたいんだけど周りがほっといてくれません!~

トモモト ヨシユキ
ファンタジー
10才の誕生日に女神に与えられた本。 それは、最強の魔道具だった。 魔道具頼みの異世界で『魔法』を武器に成り上がっていく! すべては、憧れのスローライフのために! エブリスタにも掲載しています。

転生貴族の移動領地~家族から見捨てられた三子の俺、万能な【スライド】スキルで最強領地とともに旅をする~

名無し
ファンタジー
とある男爵の三子として転生した主人公スラン。美しい海辺の辺境で暮らしていたが、海賊やモンスターを寄せ付けなかった頼りの父が倒れ、意識不明に陥ってしまう。兄姉もまた、スランの得たスキル【スライド】が外れと見るや、彼を見捨ててライバル貴族に寝返る。だが、そこから【スライド】スキルの真価を知ったスランの逆襲が始まるのであった。

本の知識で、らくらく異世界生活? 〜チート過ぎて、逆にヤバい……けど、とっても役に立つ!〜

あーもんど
ファンタジー
異世界でも、本を読みたい! ミレイのそんな願いにより、生まれた“あらゆる文書を閲覧出来るタブレット” ミレイとしては、『小説や漫画が読めればいい』くらいの感覚だったが、思ったよりチートみたいで? 異世界で知り合った仲間達の窮地を救うキッカケになったり、敵の情報が筒抜けになったりと大変優秀。 チートすぎるがゆえの弊害も多少あるものの、それを鑑みても一家に一台はほしい性能だ。 「────さてと、今日は何を読もうかな」 これはマイペースな主人公ミレイが、タブレット片手に異世界の暮らしを謳歌するお話。 ◆小説家になろう様でも、公開中◆ ◆恋愛要素は、ありません◆

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

処理中です...