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第82話 《アマラの視点》骸の悪魔
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※時間軸としては1日前の話になります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『おい、アマラ。大変なことになったぞ』
不滅のメンバーを率いて森の中を探索中、いきなり頭に声が響いた。ドレカヴァク様か。ずいぶん焦っているようだが。一応探索中だから周りを警戒しないといけないんだがな。ま、小鳥のさえずりが聞こえるうちは大丈夫か。
『どうなさいました?』
右のこめかみに人差し指と中指を当て、念話での会話を始める。ドレカヴァク様とは契約関係にあるからな。こういうことも可能だ
『小汚いガキどもが俺たちを探っていた。共同墓地の場所を聞いていたからな、間違いなく勘づかれているな』
『始末しなかったのですか?』
『教会のエクソシストがいやがった。まだアイツらを相手にするのは時期尚早だな』
ふん、勘づかれたか。そういや今回の討伐に聖女がいたな。そいつに気づかれたか。
『てゆーかなんで気づかれたんだ? なんか変なことでもしたのか?』
「知らねーよ! 今回の討伐に聖女がいたからな。そのせいかもしれんな」
ちっ、俺が拾ってやったからあそこまで力が戻ったんだろうが!
こまけーこと気にすんなよ。
「なぁ、アマラ。誰かと話してんのか?」
「触んなようぜえな」
気安く触れんじゃねぇよ。俺がいなきゃオークにだって苦戦するクセによぉ。あー、こいつら邪魔だなぁ……。こいつら最近全然俺様を称えないで文句ばっかりだもんな……。うちのガキどもはまだ俺様を称えるけど、俺の目指してるものとなんか違うんだよなぁ……。
そう、俺様は選ばれた人間なんだ。だからこそドレカヴァク様も俺を選んだと言ってたじゃねーか。俺はビッグになる!
こんなちっぽけなコミュニティでお山の大将なんかやってらんねぇぜ!
『ドレカヴァク様、ならもうガキども食っちゃってください』
ならもうアプールの街とはおさらばだな。もうガキどももいらねーや。ちょっとは俺のために役立ってから死んでくれ。
『おお、いいのか? 話せるじゃねーか』
『ええ、俺はビッグになりたいんですよ。手っ取り早く力を見せつけてのし上がるなら裏社会の方がいい、ってドレカヴァク様も仰ってたじゃないですか』
そう、冒険者でのし上がるのは時間がかかる。何が実績評価だ!
護衛?
弱いやつなんか死ねばいいんだよ!
金持ちなんざ憎くて憎くて仕方ねぇのにそんなことやってられるか!
裏社会なら実力が全てだ!
元教団とかいう奴も紹介してもらったしな。決めたぞ、俺は裏社会でビッグになる!
そうと決まればもうこんな足でまといなんかいらねーわ。
『ほほう、確かに言ったぞ? いいねいいね! それでこそ俺に選ばれた魔導士だぜ! 褒美をくれてやる。召闇を使え』
召喚魔法解禁か。つまり俺様に配下を下さるわけか。嬉しいねぇ!
「おい、アマラ! さっきから声かけてんのに無視すんなよ!」
「あーやかましいな! 全く、お前らやっぱりもう要らねーわ。召闇!」
初めて召喚魔法を使うと俺の目の前に魔法陣が現れる。そこから闇が立ち上り、その闇はやがて人の形を取り始めた。
「な、なんだよこれ!」
「おい、アマラ?」
メンバーどもが後退る。いや、もう仲間じゃねーな。みんな15過ぎて成人してるからドレカヴァク様の餌にはできねー。なら殺して使役するか。
「お初にお目にかかります、マイマスター。我が名はキャドベル。子爵位を持つ骸の悪魔にございます」
現れたのは立派な服を着た骸。眼窩には目玉があるが、地肌が白骨にお情け程度の肉が付いただけか。普通に気味が悪いな。
「あ、あああああ……!」
「悪魔……!」
ちっ、騒がれると面倒だな。
「命令だ。こいつら全員殺せ」
「容易きことにございます」
「アマラ、お前……!」
「な、なんでだよ!」
あーやかまし。答える必要あるか?
キャドベルは後ろを振り向く。不滅の奴らは恐怖で逃げ出そうとしていた。
「逃がしませんよ?」
走り出す不滅の奴らの前に土の壁が生まれ逃げ道を塞ぐ。さらに横にも土の壁が生まれ、逃げ道は無くなった。
「死して我が下僕となりなさい」
キャドベルが1人捕まえ、その首筋に噛み付いた。そこから鮮血が飛ぶ。かなり深く食いこんだようだ。せっかくの見世物だ。近くで見物するとするか。
1人が持っていた剣で思いっきりキャドベルの頭を切りつける。しかし全く刃が通らず剣がポキリと折れた。
「痛いじゃないですか」
キャドベルの左手が胸を貫く。こいつ、手も骨のクセに凄い貫通力だな。これで2人。残りは2人か。
その2人も抗う術もなく首筋を噛みちぎられ息絶える。死んじまったが何も感じねぇ。ゴミが片付いたな、くらいの認識しかない。
「ではもっと死体を作り上げましょう。そして全ての死体は我が主の鎧となるのです」
何を言ってんだこいつは?
キャドベルは収納魔法を使えるらしく、死体を作り上げた時空の穴に放り込んだ。取っておくのか。まだ村には大勢の村人や冒険者たちがいるはずだ。そいつらも殺そう。
「そうか。なら村人を皆殺しにしよう。冒険者もいるからそいつらもな」
「それはそれは。子供の死体は別にしておかないといけませんね」
「ドレカヴァク様の餌だな。お伝えしておこう」
俺は念話でドレカヴァク様に村を襲うことを話した。ガキどもはもうみんな食ったからこっちに来るそうだ。
「ドレカヴァク様がこちらに来られる。行くぞキャドベル」
「はっ」
さて、じゃあ裏社会への手土産に大量虐殺と洒落込むかな。
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『おい、アマラ。大変なことになったぞ』
不滅のメンバーを率いて森の中を探索中、いきなり頭に声が響いた。ドレカヴァク様か。ずいぶん焦っているようだが。一応探索中だから周りを警戒しないといけないんだがな。ま、小鳥のさえずりが聞こえるうちは大丈夫か。
『どうなさいました?』
右のこめかみに人差し指と中指を当て、念話での会話を始める。ドレカヴァク様とは契約関係にあるからな。こういうことも可能だ
『小汚いガキどもが俺たちを探っていた。共同墓地の場所を聞いていたからな、間違いなく勘づかれているな』
『始末しなかったのですか?』
『教会のエクソシストがいやがった。まだアイツらを相手にするのは時期尚早だな』
ふん、勘づかれたか。そういや今回の討伐に聖女がいたな。そいつに気づかれたか。
『てゆーかなんで気づかれたんだ? なんか変なことでもしたのか?』
「知らねーよ! 今回の討伐に聖女がいたからな。そのせいかもしれんな」
ちっ、俺が拾ってやったからあそこまで力が戻ったんだろうが!
こまけーこと気にすんなよ。
「なぁ、アマラ。誰かと話してんのか?」
「触んなようぜえな」
気安く触れんじゃねぇよ。俺がいなきゃオークにだって苦戦するクセによぉ。あー、こいつら邪魔だなぁ……。こいつら最近全然俺様を称えないで文句ばっかりだもんな……。うちのガキどもはまだ俺様を称えるけど、俺の目指してるものとなんか違うんだよなぁ……。
そう、俺様は選ばれた人間なんだ。だからこそドレカヴァク様も俺を選んだと言ってたじゃねーか。俺はビッグになる!
こんなちっぽけなコミュニティでお山の大将なんかやってらんねぇぜ!
『ドレカヴァク様、ならもうガキども食っちゃってください』
ならもうアプールの街とはおさらばだな。もうガキどももいらねーや。ちょっとは俺のために役立ってから死んでくれ。
『おお、いいのか? 話せるじゃねーか』
『ええ、俺はビッグになりたいんですよ。手っ取り早く力を見せつけてのし上がるなら裏社会の方がいい、ってドレカヴァク様も仰ってたじゃないですか』
そう、冒険者でのし上がるのは時間がかかる。何が実績評価だ!
護衛?
弱いやつなんか死ねばいいんだよ!
金持ちなんざ憎くて憎くて仕方ねぇのにそんなことやってられるか!
裏社会なら実力が全てだ!
元教団とかいう奴も紹介してもらったしな。決めたぞ、俺は裏社会でビッグになる!
そうと決まればもうこんな足でまといなんかいらねーわ。
『ほほう、確かに言ったぞ? いいねいいね! それでこそ俺に選ばれた魔導士だぜ! 褒美をくれてやる。召闇を使え』
召喚魔法解禁か。つまり俺様に配下を下さるわけか。嬉しいねぇ!
「おい、アマラ! さっきから声かけてんのに無視すんなよ!」
「あーやかましいな! 全く、お前らやっぱりもう要らねーわ。召闇!」
初めて召喚魔法を使うと俺の目の前に魔法陣が現れる。そこから闇が立ち上り、その闇はやがて人の形を取り始めた。
「な、なんだよこれ!」
「おい、アマラ?」
メンバーどもが後退る。いや、もう仲間じゃねーな。みんな15過ぎて成人してるからドレカヴァク様の餌にはできねー。なら殺して使役するか。
「お初にお目にかかります、マイマスター。我が名はキャドベル。子爵位を持つ骸の悪魔にございます」
現れたのは立派な服を着た骸。眼窩には目玉があるが、地肌が白骨にお情け程度の肉が付いただけか。普通に気味が悪いな。
「あ、あああああ……!」
「悪魔……!」
ちっ、騒がれると面倒だな。
「命令だ。こいつら全員殺せ」
「容易きことにございます」
「アマラ、お前……!」
「な、なんでだよ!」
あーやかまし。答える必要あるか?
キャドベルは後ろを振り向く。不滅の奴らは恐怖で逃げ出そうとしていた。
「逃がしませんよ?」
走り出す不滅の奴らの前に土の壁が生まれ逃げ道を塞ぐ。さらに横にも土の壁が生まれ、逃げ道は無くなった。
「死して我が下僕となりなさい」
キャドベルが1人捕まえ、その首筋に噛み付いた。そこから鮮血が飛ぶ。かなり深く食いこんだようだ。せっかくの見世物だ。近くで見物するとするか。
1人が持っていた剣で思いっきりキャドベルの頭を切りつける。しかし全く刃が通らず剣がポキリと折れた。
「痛いじゃないですか」
キャドベルの左手が胸を貫く。こいつ、手も骨のクセに凄い貫通力だな。これで2人。残りは2人か。
その2人も抗う術もなく首筋を噛みちぎられ息絶える。死んじまったが何も感じねぇ。ゴミが片付いたな、くらいの認識しかない。
「ではもっと死体を作り上げましょう。そして全ての死体は我が主の鎧となるのです」
何を言ってんだこいつは?
キャドベルは収納魔法を使えるらしく、死体を作り上げた時空の穴に放り込んだ。取っておくのか。まだ村には大勢の村人や冒険者たちがいるはずだ。そいつらも殺そう。
「そうか。なら村人を皆殺しにしよう。冒険者もいるからそいつらもな」
「それはそれは。子供の死体は別にしておかないといけませんね」
「ドレカヴァク様の餌だな。お伝えしておこう」
俺は念話でドレカヴァク様に村を襲うことを話した。ガキどもはもうみんな食ったからこっちに来るそうだ。
「ドレカヴァク様がこちらに来られる。行くぞキャドベル」
「はっ」
さて、じゃあ裏社会への手土産に大量虐殺と洒落込むかな。
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