【下品·胸糞注意】異世界召喚されたけどもらったスキルがクソだった件

まにゅまにゅ

文字の大きさ
16 / 42
第3章 ブルーレットの街攻略戦

第16話 凶悪化赤痢アメーバの恐怖

しおりを挟む
「ふふん、ちゃんと上手くやったようだなメルディナ」
「はい、ソロモン様。全て手はず通りに行いました」

 宿屋の一室で俺はベッドに腰掛けたままメルディナからの報告を受けた。メルディナはあの俺が拷問にかけた女騎士のことだ。オクシオーヌからメルディナを譲り受けてからの2週間、俺はひたすらこの女をわからせてやったのだ。

 今じゃこの女は完全に俺に屈伏し、俺の言いなりである。なにせメルディナには寄生虫ダキムが寄生しており、俺の合図一つで激しい快楽に支配されてしまうのだから。

 さらに寄生虫ダキムを通し、俺はメルディナの行動もある程度把握できる。それによりメルディナは俺の指示通りに動いたと確信が持てたのだ。

「しかしこの小瓶、何が入っていたのですか?」
「お前がそれを知る必要はない。だが飲んだところですぐに何か起きるわけじゃないけどな。ところでお前、まさかその液体を舐めたり身体に付着させたりしていないよな?」

 知ってたらさすがに葛藤しただろ。何せ元お仲間を売り渡すことになるわけだからな。見当はついてても知らなきゃまだ自己弁護の言い訳が可能だろう。

「はい、それは大丈夫です。見つからないようにするの大変だったんですよ?」
「そうか、ならいい。もし身体がおかしくなったらちゃんと言えよ」

 今や俺のクソ魔法のレベルは早くも7に到達している。寄生生物除去という医者も羨む魔法を身につけたからな。寄生虫どころか細菌やウィルスまで除去できちまう。これなら真っ当に生きることも可能だったわけだが今更だな。

「はい、ありがとうございます。それでその、ご褒美をいただきたく……」

 メルディナは頬を染めてモジモジと身体を揺する。おいおい、真昼間から俺にサカれってか?
 快楽墜ちしてからというもの、こいつの性欲はなかなか凄い。騎士だけあって体力あるよな。

「やれやれ、あまり大きな声を出させると困るからな。その口を塞いだまま狂わせてやるよ」
「~~~~~!!」

 俺はメルディナの唇を強引に奪うと、寄生虫ダキムに命じた。

 メルディナを快楽地獄に落とせ。

 そう念じた瞬間メルディナは身体をよじらせ俺の首にしがみつく。

 そして俺は猿になった。




「ふぅ、ついやっちまったぜ」

 事が終わる頃にはメルディナはベッドの上で白目を向いていた。脳がオーバーヒートして気絶したのである。まぁ、一分もしないうちに目覚めるはずだが。

「う、ううう……」

 しばらくするとメルディナが目を覚ました。だが頭がまだはっきりしないのかぼんやりしている。 

「はぅ……」

 余韻に浸っているのかもしれんな。さて一応このブルーレットの街でやることはだいたい終わった。効果が現れるのに2~4週間と幅があるが、一度蔓延すれば原因の追求や対策にそれなりの時間を要するはずだ。

 他にもとっておきの寄生虫を仕込んでおいたが、あれは果たして寄生虫なのかと思えてしまったな。

 それよりここにしばらく滞在して思ったんだが、この世界には獣人とかエルフとかいないんだろうか?

 いや、獣人はいるか。リーウなんて顔がライオンだし他にも猫の獣人らしき仲間も見ている。もしかして獣人はこの世界じゃ魔族に属しているのか?

「なぁメルディナ。少し気になったんだが、この世界には亜人、たとえばエルフとかドワーフとかそういう種族はいないのか?」

 亜人という言葉にメルディナは少し俯いて顎に手を当てる。多分この世界に無い言葉なのだろう。
  
「亜人とは人間以外の人型種族のことでしょうか?」
「そうそう」

 メルディナはむくりとベッドから身体を起こす。そして少し言いにくそうに上目遣いで俺を見た。

「人間以外の人型種族は全て魔族にカテゴリーされてます。その、魔族ですから捕まれば奴隷か殺されるのが普通です」
「物騒だなおい。人間様が一番偉いっていう宗教でもあんのか?」

 ファンタジー宗教あるあるだな。人間様が一番偉いとか神に選ばれた種族であるとかさ。

「はい。絶対神ボットンブーリ様を崇めるブリブリ教の教義にありますね。絶対神たるボットンブーリ様の加護を得る人間こそがこの世界の統治者であり、他の種族には支配される権利があると。人間に殺されたり隷属することで彼らはボットンブーリ様に認められ、安息の地へと辿り着けるという教義がございます」

 想像の斜め上をいかれたわ。隷属や殺すことまで正当化してやがるのか。じゃあ認められなかったらどうなるんかね?

「胸糞わりぃな。お前はもう俺に忠誠を誓った。ならお前もボットンブーリとやらの教えは捨てろ。いいな?」

 マジでクソ宗教じゃねぇか。もしこの考えを捨てられないならこいつはもうただの性欲処理便器だな。

「はい、もちろんでございます」

 メルディナは俺の問に即答してくれた。正直ホッとしたわ。散々調教しまくったけど、相当な美女だから情が移っちまってるんだよな。素直になってからというもの、随分可愛く見えてしまうのだ。

「よし、メルディナよ。この街でやることは終わった。後はお前が騎士団を退団するだけだが……」

 すっかり忘れてたわ。こいつが一度騎士団に顔を出した以上再び消えるのは不自然だろう。そうなると退団させた方がいい。

「それはもう済ませました。これからはソロモン様のために生きます。末永く可愛がってくださいませ」

 メルディナはうっとりした表情で俺に告げる。これはもはや身も心も完全に俺のものになったと見ていいな。メルディナは美人だしナイスバディだし最高の拾い物だったわ。

「もちろんだ。其の言葉忘れんじゃねーぞ?」
「はい、ソロモン様」

 メルディナが恍惚の笑みを浮かべる。やべぇ。むっちゃ可愛いわ。これってつまり恋人同士ってことでいいよな?
 初めてできた彼女がこんな美人でナイスバディとか最高過ぎるだろ。

 俺、魔王軍に入って良かったと心底思えたわ。


      *  *  *


 それから3週間が経とうとしていた。ブルーレットの街では謎の集団腹痛が流行り、治癒院では連日患者が運び込まれている。更に騎士団の方では発熱を伴う者が現れたりとその対応に苦慮していた。

「まいったわ、胃薬だけじゃ対応しきれない。アンチドーテの魔法で毒素を抜いても全快しないなんて」
「酷い熱を出してる人もいるわ。なんかみんな白いものが付着した血便をしているらしいし、なんらかの病原体に感染したとしか思えません」

 赤痢アメーバ感染症。致死率そのものはそう高くないが、腹痛や吐き気を引き起こすこの感染症は不衛生な水を媒介に広がることがある。

 通常であれば寄生されても発症しないことも多く、アメーバが血流に乗って肝膿瘍かんのうように発展しない限り日常生活を送ることも可能だ。しかしソロモンのクソ魔法により生み出された赤痢アメーバは凶悪化しており発症率が高く、肝膿瘍にも発展しやすかった。

 そしてこの赤痢アメーバ感染症はこの世界においては原因が特定されておらず、治療法も確立されていない病気である。

 そのため地球においてさえも年間数万単位の死者を出して来た赤痢アメーバ感染症はソロモンのクソ魔法によりさらに高い致死率を誇る死の病へと凶悪化したのであった。

 そして多くの兵士や騎士達が病に倒れる中、最悪の報せが騎士団に届いたのである。

「騎士団長、大変です! 魔王軍四天王の一人ホルヌスの部隊がこの街に近づいています!」
「な、なんだと……!」

 病室のベッドで横たわる騎士団長の顔色は吐き気も相まってさらに血の気を失うのであった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! 仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。 カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。

解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る

早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」 解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。 そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。 彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。 (1話2500字程度、1章まで完結保証です)

【第2章完結】最強な精霊王に転生しました。のんびりライフを送りたかったのに、問題にばかり巻き込まれるのはなんで?

山咲莉亜
ファンタジー
 ある日、高校二年生だった桜井渚は魔法を扱うことができ、世界最強とされる精霊王に転生した。家族で海に遊びに行ったが遊んでいる最中に溺れた幼い弟を助け、代わりに自分が死んでしまったのだ。  だけど正直、俺は精霊王の立場に興味はない。精霊らしく、のんびり気楽に生きてみせるよ。  趣味の寝ることと読書だけをしてマイペースに生きるつもりだったナギサだが、優しく仲間思いな性格が災いして次々とトラブルに巻き込まれていく。果たしてナギサはそれらを乗り越えていくことができるのか。そして彼の行動原理とは……?  ロマンス、コメディ、シリアス───これは物語が進むにつれて露わになるナギサの闇やトラブルを共に乗り越えていく仲間達の物語。 ※HOT男性ランキング最高6位でした。ありがとうございました!

ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜

平明神
ファンタジー
 ユーゴ・タカトー。  それは、女神の「推し」になった男。  見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。  彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。  彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。  その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!  女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!  さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?  英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───  なんでもありの異世界アベンジャーズ!  女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕! ※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。 ※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。

処理中です...