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第6章 赤い羽根で舞い降りる
第47話 魔人アインズ4
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「ククッ、見える見えるぞ。それが貴様の能力悪魔の手か。見えないというアドバンテージを失った今、貴様が勝つことは不可能と知るがいい」
「ふーん、見えるんだ。でもそれがどうかした? それだけで勝てるなんて思わないでほしいな」
ヤバイ、見えないというのは私の能力の最大の強みだったのに。空中では地中に潜らせて目を欺くとかできないか。この亜魔神の力もわからないし不安要素盛り沢山だよ。でもやらなきゃ。
ここまで来て負けてられない。こいつを倒して私はレオン様に褒めてもらうんだから!
「そうか、悪いが力の制御ができるかわからんからな。ちょっと痛めつける程度に済ませたいが、大怪我させてしまうかもしれん。まぁ許せや」
「あら、じゃあ優しく手加減してね。先ずは私に思いっ切り殴られてみなよ!」
今や悪魔の手の大きさは普通の大人の3倍程までに成長している。オーガをも殴り倒すパワー受けてみろ!
私はアインズに向かって一直線に向かうと悪魔の手で思いっ切り殴りに行く。
「これは痛そうだな。防がせてもらうとしよう」
アインズの前に透明な壁が生まれる。そんなことは気にせずとにかく思いっ切り殴りつけた。その壁は堅固で一回殴った程度ではびくともしない。
なら壊れるまで殴るのみ!
「いっけぇぇぇぇっ!!」
透明な壁を破壊するべく私はとにかく悪魔の手で何℃も殴りつけた。そして何度目かの殴打でピシリと亀裂が入る。
「ほぅ、なかなかのパワーだな」
アインズは上空へと退避すると、黒い魔力球を無数に生み出した。
「今度はこっちの番だ。サウザンドブリッド!」
アインズが無数の魔力球を私に向かって飛ばす。この数を避けるのは無理だ。なら防ぐしかない。私は神の手に持たせた大盾で身を隠し、防御魔法を併用した。
大盾にぶつかると魔力球はけたたましい音を立てて破裂していく。まるでスコールの中で傘をさしているかのような気分だ。なにせ破裂音がやかましくて他の音が一切聞き取れない。
何分耐えただろう、ようやく魔力球の雨が止む。大盾がところどころ凹んでいるのがわかるわ。よく保ってくれたと感謝したいほどだよ。
「ほほう、耐え抜いたか。だが次はそうもいかないのではないか? 大人しく降参し軍門に下れ。悪いようにはせん」
アインズは勝ち誇ったように降伏を勧める。冗談じゃない。魔神なんかにされてたまるか。だが確かに次は耐えられないだろう。なら早期にケリをつけるしかない。長引けば不利になるのは目に見えている。
「お断りよ。あんたを倒して私はレオン様に褒めてもらうんだ。恋する乙女の底力見せてあげるんだから!」
私は再び一直線に向かい、悪魔の手で拳を振るう。もちろん考え無しじゃないけど、上手くいかない可能性が高い。だからこれは確かめるためだ。
「無駄だ」
再びアインズが魔法の壁を作る。うんそう来るだろうね。でも神と悪魔の手には見えない以外にもエグい能力がある。
「透過しろ!」
「!?」
しかし悪魔の手は壁をすり抜けることはできずただ殴っただけとなった。やはり魔法の壁はすり抜けられないのか。これができたら即終了だったのに。
「何をしようとしたか知らんが失敗したようだな!」
アインズはニヤリと口を歪ませて勝ち誇る。そのニヤけた口を閉じさせてやるんだから!
「破滅の爪牙!」
「なにっ!?」
悪魔の手で直接壁を引っ掻く。すると壁に直接赤い掻き傷が生まれ、壁は一撃で霧散した。
さすがラスボス最強の技!
これなら亜魔神にも通用するのか。だったらやることは一つしかない。
「ちぃっ!」
アインズは再び上空に逃げ、またも無数の魔力球を生み出した。
「やはり殺すしかないな。貴重な魔神の器だったが原初を復活させれば済む話。死ねい!」
「させるか!」
私も負けじと急上昇。狙いを絞らせないためにアインズの周りを縦横無尽に飛び回った。もちろんその間に作戦は進行中だ。奴は私に狙いをつけるために空中に留まっている。
私の側には大盾が一つだけ。もう一つの大盾は真っ直ぐアインズに向かわせていた。
「ふん、せっかくの盾をぶつけに来るとはな。破壊してくれるわ!」
アインズは魔力を集め一本の剣を生み出すと、それを両手で握って一閃。大盾を縦に真っ二つに斬り裂いた。そして落下していく大盾の代わりに悪魔の手が姿を見せる。悪魔の手と神の手は私の意思で自由にスイッチできるのだ。
「破滅の爪牙!」
そして至近距離からの破滅の爪牙。剣を思いっ切り振り抜いたため、アインズも反応が遅れたのだろう。
「ギャアアアッ!」
赤い掻き傷がアインズの肉体を深く傷つけ、鮮血がほとばしる。そして私は追撃をかけるべく急接近。悪魔の手を呼び寄せ、アインズに殴打のラッシュを浴びせた。
「うりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃ!」
もう息の続く限り連打を浴びせる。
「ぶぼろぼぼぼぼぼぶふぁっ!!」
何やら変な叫び声をあげアインズは真っ逆さまに落下していった。でも仮にも相手は亜魔神だ。これでもまだ死んでないかも痴れない。私はトドメを刺すべくアインズを追った。
落差約50メートルほどか。普通の人間なら即死だろう。アインズは轟音とともに地面に激突すると、土砂が吹き上がった。よし、トドメだ!
「破滅の爪牙!」
地面にめり込んだアインズめがけ、今度は破滅の爪牙を数発叩き込む。そして地上に降り立ち、アインズの生死を確認した。
「うわー、ちょっとグロテスクかも」
亜魔神だったはずの肉体は元の魔人に戻っており、バラバラ殺人死体と化していた。うん、さすがの私もちょっと吐きそうになったよ。
「ふーん、見えるんだ。でもそれがどうかした? それだけで勝てるなんて思わないでほしいな」
ヤバイ、見えないというのは私の能力の最大の強みだったのに。空中では地中に潜らせて目を欺くとかできないか。この亜魔神の力もわからないし不安要素盛り沢山だよ。でもやらなきゃ。
ここまで来て負けてられない。こいつを倒して私はレオン様に褒めてもらうんだから!
「そうか、悪いが力の制御ができるかわからんからな。ちょっと痛めつける程度に済ませたいが、大怪我させてしまうかもしれん。まぁ許せや」
「あら、じゃあ優しく手加減してね。先ずは私に思いっ切り殴られてみなよ!」
今や悪魔の手の大きさは普通の大人の3倍程までに成長している。オーガをも殴り倒すパワー受けてみろ!
私はアインズに向かって一直線に向かうと悪魔の手で思いっ切り殴りに行く。
「これは痛そうだな。防がせてもらうとしよう」
アインズの前に透明な壁が生まれる。そんなことは気にせずとにかく思いっ切り殴りつけた。その壁は堅固で一回殴った程度ではびくともしない。
なら壊れるまで殴るのみ!
「いっけぇぇぇぇっ!!」
透明な壁を破壊するべく私はとにかく悪魔の手で何℃も殴りつけた。そして何度目かの殴打でピシリと亀裂が入る。
「ほぅ、なかなかのパワーだな」
アインズは上空へと退避すると、黒い魔力球を無数に生み出した。
「今度はこっちの番だ。サウザンドブリッド!」
アインズが無数の魔力球を私に向かって飛ばす。この数を避けるのは無理だ。なら防ぐしかない。私は神の手に持たせた大盾で身を隠し、防御魔法を併用した。
大盾にぶつかると魔力球はけたたましい音を立てて破裂していく。まるでスコールの中で傘をさしているかのような気分だ。なにせ破裂音がやかましくて他の音が一切聞き取れない。
何分耐えただろう、ようやく魔力球の雨が止む。大盾がところどころ凹んでいるのがわかるわ。よく保ってくれたと感謝したいほどだよ。
「ほほう、耐え抜いたか。だが次はそうもいかないのではないか? 大人しく降参し軍門に下れ。悪いようにはせん」
アインズは勝ち誇ったように降伏を勧める。冗談じゃない。魔神なんかにされてたまるか。だが確かに次は耐えられないだろう。なら早期にケリをつけるしかない。長引けば不利になるのは目に見えている。
「お断りよ。あんたを倒して私はレオン様に褒めてもらうんだ。恋する乙女の底力見せてあげるんだから!」
私は再び一直線に向かい、悪魔の手で拳を振るう。もちろん考え無しじゃないけど、上手くいかない可能性が高い。だからこれは確かめるためだ。
「無駄だ」
再びアインズが魔法の壁を作る。うんそう来るだろうね。でも神と悪魔の手には見えない以外にもエグい能力がある。
「透過しろ!」
「!?」
しかし悪魔の手は壁をすり抜けることはできずただ殴っただけとなった。やはり魔法の壁はすり抜けられないのか。これができたら即終了だったのに。
「何をしようとしたか知らんが失敗したようだな!」
アインズはニヤリと口を歪ませて勝ち誇る。そのニヤけた口を閉じさせてやるんだから!
「破滅の爪牙!」
「なにっ!?」
悪魔の手で直接壁を引っ掻く。すると壁に直接赤い掻き傷が生まれ、壁は一撃で霧散した。
さすがラスボス最強の技!
これなら亜魔神にも通用するのか。だったらやることは一つしかない。
「ちぃっ!」
アインズは再び上空に逃げ、またも無数の魔力球を生み出した。
「やはり殺すしかないな。貴重な魔神の器だったが原初を復活させれば済む話。死ねい!」
「させるか!」
私も負けじと急上昇。狙いを絞らせないためにアインズの周りを縦横無尽に飛び回った。もちろんその間に作戦は進行中だ。奴は私に狙いをつけるために空中に留まっている。
私の側には大盾が一つだけ。もう一つの大盾は真っ直ぐアインズに向かわせていた。
「ふん、せっかくの盾をぶつけに来るとはな。破壊してくれるわ!」
アインズは魔力を集め一本の剣を生み出すと、それを両手で握って一閃。大盾を縦に真っ二つに斬り裂いた。そして落下していく大盾の代わりに悪魔の手が姿を見せる。悪魔の手と神の手は私の意思で自由にスイッチできるのだ。
「破滅の爪牙!」
そして至近距離からの破滅の爪牙。剣を思いっ切り振り抜いたため、アインズも反応が遅れたのだろう。
「ギャアアアッ!」
赤い掻き傷がアインズの肉体を深く傷つけ、鮮血がほとばしる。そして私は追撃をかけるべく急接近。悪魔の手を呼び寄せ、アインズに殴打のラッシュを浴びせた。
「うりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃ!」
もう息の続く限り連打を浴びせる。
「ぶぼろぼぼぼぼぼぶふぁっ!!」
何やら変な叫び声をあげアインズは真っ逆さまに落下していった。でも仮にも相手は亜魔神だ。これでもまだ死んでないかも痴れない。私はトドメを刺すべくアインズを追った。
落差約50メートルほどか。普通の人間なら即死だろう。アインズは轟音とともに地面に激突すると、土砂が吹き上がった。よし、トドメだ!
「破滅の爪牙!」
地面にめり込んだアインズめがけ、今度は破滅の爪牙を数発叩き込む。そして地上に降り立ち、アインズの生死を確認した。
「うわー、ちょっとグロテスクかも」
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