14 / 49
H大学事件編
14哀歌と海未
しおりを挟む
14哀歌と海未
「……で、奏斗さん、その子なんですか」
先程まで、目を輝かせていた哀歌という女がコロッと表情を変え、僕をジト目で見ながら、朝霧に質問した。
海未という男の方は何も言わなかったが、彼女と同じ質問の返答を待っているようだ。
朝霧はふぅっと息を吐き、シノとクノにしたように口からデマカセの僕の生い立ちについて説明した。
ふぅんと言わんばかりの顔でまだ、納得のいっていない哀歌は、朝霧から僕を引き剥がすように腕をグイッと引っ張ってきた。
「わわっ」と体制を崩す僕を他所に、彼女は腕から手を離し、腰あたりに手を置き、胸を張る。
「まぁ、女じゃないからいいけど……、あんまり、奏斗さんに触らないでよ」
……僕は少し「うわっ」と思った。僕には一切関係なかったが、あっちの世界でも何度か見た、聞いた事のある言葉に態度……。
これが嫉妬した女を相手にする人の気持ちなのか……と、少し眉を顰める。
「……はぁっ、私は志波 哀歌……、奏斗さんの一番弟子!」
ドンと効果音がつきそうなほどに威張りながら僕に言ってくる彼女は、どうやら朝霧に好意を寄せている、ようだ……。
すると、後ろで黙り混んでいた男の方を自己紹介を始めた。
「俺は瀬良 海未。ここの攻撃部隊に所属している」
男の方は意外と普通だった。仏頂面ではあるが、女よりは面倒な性格ではないことが確かだった。
「……虹、です……」
特に紹介する内容もない僕は名前だけしか答えなかった。2人ともそこまで僕に興味は無さそうだった。朝霧の方を向いて、3人で話し始める。
「奏斗さん! 奏斗さんと任務だって言うから来たのに、この馬鹿とあんな子が居るなんて聞いてません!」
「……馬鹿は失礼だろ、任務なんだ、他にも人が居て当然だ」
「そうそう、これから4人で任務だよ。 と言っても大変なものじゃないし、4人もいれば十分、十分」
「だったら、私と奏斗さんだけで、いいじゃないですか!」
「……なんかあった時にお前は攻撃態勢取れないだろ、回復魔法しか使えないんだから」
「2人とも落ち着いて」
哀歌という人は、見てわかるように喧嘩腰だが、海未という人は、自分で気づいているのかいないのか言葉で煽っている……。案の定、哀歌は「はぁ!?」と怒っている。
完全に置いてけぼり状態の僕は、どうしよう、どうしようという感じだったが、朝霧がグッと僕の肩を掴む。
「今日は"4人で"H大学に行くよ」
『4人で』を強調し、笑っているが、黙れと言わんばかりの圧で朝霧はそう言った。
2人は「うっ……」となり、沈黙する。
「……アンタは何が出来るの、……あの馬鹿に言われた通り私は、回復魔法をかけることが出来る。自分にも相手にも。 悔しいけど、アレの言う通り攻撃の力は一切ない。運動神経は群を抜いていいけど」
哀歌から僕に話が振られた。……回復魔法……? 治癒が出来るってことか……。 それ出来るなら多くの人が救えるんだろうな……。……僕、僕の出来ること……?
「虹は人の心が読める。だから、相手の攻撃パターンも読めるはずだ。他は一切できないけど、それが出来れば応戦には使えるよ」
朝霧の助けが入った。僕は内心、なるほど、そういう事に使えるのか、なんて考えていた。けれど、それはほとんど嘘だった。
心の声を聞こえるって言っても、僕はそれを自発的に出来るわけではないし、偶然、たまたまみたいなものでしかない。突如聞こえてくるものだから、おそらく応戦には使えない。
朝霧は僕が『任務』とやらに参加する理由をつくり、2人が納得するようにしたいだけなのだろう。
「……俺は回復は使えない、その代わりに攻撃に特化した能力を使える。今は禁止事項だから使えないが、魔法で剣を出してアイツらと戦うのが殆どだ」
「加えて2人とも他の攻撃部隊の人よりも、普通の身体能力が長けているし、元から生まれ持った魔法と能力だから力が強い。 攻撃部隊の中で、1、2の2人だよ」
朝霧は僕にそう説明する。哀歌は「私が1ですよね?!」と朝霧に飛びついている。
「……でも、なんでH大学に行くんですか、そこに緊急要請なんかは入ってないですよね」
そんな哀歌を他所に、海未が朝霧に落ち着いた様子で質問する。
僕はその言葉にドキッとする。何も知らされていなければ、そう思うのは当然だった。
原因は僕に聞こえてきた誰かの声がそのH大学を指していたから。それにこの2人は恐らく、僕のことをまだ信じきっていない。
何処か、自分たちよりも弱いと感じているに違いない。
「……虹がね、今起きている化け物を生み出している首謀者の声を聞いたみたいでね。その声がそこの事についてでね、今日は下見に行くよ」
2人が急に僕の方を振り向く。僕は心臓がバクバクしている。何か言われる、それを察知したからだ。
「お前、化け物を生み出したやつを知ってるのか?! どんな奴だ!」
「うぇ…」と、ずっと冷静だった海未が、大声を荒らげた。僕の両肩をグッと力強く握り、前後ろに揺らしてくる。凄い形相で、僕はビクッとした。
「……海未、虹はソイツのことを知らないよ。 言葉だけが流れてくるらしいんだ。 だから、虹にぶつかっても意味は無いよ」
朝霧が冷静な声でそう言うと、海未は僕から両手を離した。ぐっと右手を握りしめている。何か訳ありなようだったが、聞くことはできない。
「……でも、アンタ、顔も知らない人の心の声を聞けるってどういうこと……?」
哀歌がそう言うと、彼女も海未も僕を睨んでいるような、疑っているような目で見てくる。
僕は何も言い返すことができない。だって、僕自身なんで聞こえてくるのかが分からないから。
「……首謀者かどうかも明確じゃない、私の勝手な想像だ。 少しだけ可能性があるから、私は虹のその言葉に賭けているんだ」
「……奏斗さんが言うなら、私たちは何も言いません」
海未もその言葉にコクリと頷く。2人は僕を見ることをやめた。
「……じゃあ、行こうか」
朝霧がそう言うと、建物と外を隔てるドアが、自動で開いていく。
3人はさっさと外に出ていく。僕も少し後をついて行った。
外に出ると、高いビルが沢山並んでいる。もといた世界と形は違っているが、別に道路もあるし、普通の家、店もある。
少し後ろを歩く僕の方に朝霧が足の速度を遅めて、近寄ってきた。そして、2人には聞こえない声で話す。
「……H大学は、一般生徒……魔法や能力を持たない生徒たちが学ぶ学校だ。ただ、街の中心にあって、規模も大きい。施設内は充実しているし、市民も多く集まる。だから、私たちが入っても、力を使わなければ何もおかしな事はない」
「……もし、そこで、その化け物みたいなやつが現れたら……」
「私たちがいなければ、おそらく皆殺される。……だから、虹。君の力がもしかしたら、それを阻止するかもしれないんだ」
朝霧はそう言うと僕に微笑んだ。嘘の笑顔じゃない、稀な人間らしい笑い方だ。
大丈夫、僕にはこの人がいる。きっと、何か起こらなくてもこの人は僕を責めないでくれる。
「……はい」
じわっと目頭が熱くなる。僕自身何か出来るわけじゃないけど、この人が僕に出来ることを与えてくれている。
僕は何か役に立てる存在だと教えてくれている。
「……で、奏斗さん、その子なんですか」
先程まで、目を輝かせていた哀歌という女がコロッと表情を変え、僕をジト目で見ながら、朝霧に質問した。
海未という男の方は何も言わなかったが、彼女と同じ質問の返答を待っているようだ。
朝霧はふぅっと息を吐き、シノとクノにしたように口からデマカセの僕の生い立ちについて説明した。
ふぅんと言わんばかりの顔でまだ、納得のいっていない哀歌は、朝霧から僕を引き剥がすように腕をグイッと引っ張ってきた。
「わわっ」と体制を崩す僕を他所に、彼女は腕から手を離し、腰あたりに手を置き、胸を張る。
「まぁ、女じゃないからいいけど……、あんまり、奏斗さんに触らないでよ」
……僕は少し「うわっ」と思った。僕には一切関係なかったが、あっちの世界でも何度か見た、聞いた事のある言葉に態度……。
これが嫉妬した女を相手にする人の気持ちなのか……と、少し眉を顰める。
「……はぁっ、私は志波 哀歌……、奏斗さんの一番弟子!」
ドンと効果音がつきそうなほどに威張りながら僕に言ってくる彼女は、どうやら朝霧に好意を寄せている、ようだ……。
すると、後ろで黙り混んでいた男の方を自己紹介を始めた。
「俺は瀬良 海未。ここの攻撃部隊に所属している」
男の方は意外と普通だった。仏頂面ではあるが、女よりは面倒な性格ではないことが確かだった。
「……虹、です……」
特に紹介する内容もない僕は名前だけしか答えなかった。2人ともそこまで僕に興味は無さそうだった。朝霧の方を向いて、3人で話し始める。
「奏斗さん! 奏斗さんと任務だって言うから来たのに、この馬鹿とあんな子が居るなんて聞いてません!」
「……馬鹿は失礼だろ、任務なんだ、他にも人が居て当然だ」
「そうそう、これから4人で任務だよ。 と言っても大変なものじゃないし、4人もいれば十分、十分」
「だったら、私と奏斗さんだけで、いいじゃないですか!」
「……なんかあった時にお前は攻撃態勢取れないだろ、回復魔法しか使えないんだから」
「2人とも落ち着いて」
哀歌という人は、見てわかるように喧嘩腰だが、海未という人は、自分で気づいているのかいないのか言葉で煽っている……。案の定、哀歌は「はぁ!?」と怒っている。
完全に置いてけぼり状態の僕は、どうしよう、どうしようという感じだったが、朝霧がグッと僕の肩を掴む。
「今日は"4人で"H大学に行くよ」
『4人で』を強調し、笑っているが、黙れと言わんばかりの圧で朝霧はそう言った。
2人は「うっ……」となり、沈黙する。
「……アンタは何が出来るの、……あの馬鹿に言われた通り私は、回復魔法をかけることが出来る。自分にも相手にも。 悔しいけど、アレの言う通り攻撃の力は一切ない。運動神経は群を抜いていいけど」
哀歌から僕に話が振られた。……回復魔法……? 治癒が出来るってことか……。 それ出来るなら多くの人が救えるんだろうな……。……僕、僕の出来ること……?
「虹は人の心が読める。だから、相手の攻撃パターンも読めるはずだ。他は一切できないけど、それが出来れば応戦には使えるよ」
朝霧の助けが入った。僕は内心、なるほど、そういう事に使えるのか、なんて考えていた。けれど、それはほとんど嘘だった。
心の声を聞こえるって言っても、僕はそれを自発的に出来るわけではないし、偶然、たまたまみたいなものでしかない。突如聞こえてくるものだから、おそらく応戦には使えない。
朝霧は僕が『任務』とやらに参加する理由をつくり、2人が納得するようにしたいだけなのだろう。
「……俺は回復は使えない、その代わりに攻撃に特化した能力を使える。今は禁止事項だから使えないが、魔法で剣を出してアイツらと戦うのが殆どだ」
「加えて2人とも他の攻撃部隊の人よりも、普通の身体能力が長けているし、元から生まれ持った魔法と能力だから力が強い。 攻撃部隊の中で、1、2の2人だよ」
朝霧は僕にそう説明する。哀歌は「私が1ですよね?!」と朝霧に飛びついている。
「……でも、なんでH大学に行くんですか、そこに緊急要請なんかは入ってないですよね」
そんな哀歌を他所に、海未が朝霧に落ち着いた様子で質問する。
僕はその言葉にドキッとする。何も知らされていなければ、そう思うのは当然だった。
原因は僕に聞こえてきた誰かの声がそのH大学を指していたから。それにこの2人は恐らく、僕のことをまだ信じきっていない。
何処か、自分たちよりも弱いと感じているに違いない。
「……虹がね、今起きている化け物を生み出している首謀者の声を聞いたみたいでね。その声がそこの事についてでね、今日は下見に行くよ」
2人が急に僕の方を振り向く。僕は心臓がバクバクしている。何か言われる、それを察知したからだ。
「お前、化け物を生み出したやつを知ってるのか?! どんな奴だ!」
「うぇ…」と、ずっと冷静だった海未が、大声を荒らげた。僕の両肩をグッと力強く握り、前後ろに揺らしてくる。凄い形相で、僕はビクッとした。
「……海未、虹はソイツのことを知らないよ。 言葉だけが流れてくるらしいんだ。 だから、虹にぶつかっても意味は無いよ」
朝霧が冷静な声でそう言うと、海未は僕から両手を離した。ぐっと右手を握りしめている。何か訳ありなようだったが、聞くことはできない。
「……でも、アンタ、顔も知らない人の心の声を聞けるってどういうこと……?」
哀歌がそう言うと、彼女も海未も僕を睨んでいるような、疑っているような目で見てくる。
僕は何も言い返すことができない。だって、僕自身なんで聞こえてくるのかが分からないから。
「……首謀者かどうかも明確じゃない、私の勝手な想像だ。 少しだけ可能性があるから、私は虹のその言葉に賭けているんだ」
「……奏斗さんが言うなら、私たちは何も言いません」
海未もその言葉にコクリと頷く。2人は僕を見ることをやめた。
「……じゃあ、行こうか」
朝霧がそう言うと、建物と外を隔てるドアが、自動で開いていく。
3人はさっさと外に出ていく。僕も少し後をついて行った。
外に出ると、高いビルが沢山並んでいる。もといた世界と形は違っているが、別に道路もあるし、普通の家、店もある。
少し後ろを歩く僕の方に朝霧が足の速度を遅めて、近寄ってきた。そして、2人には聞こえない声で話す。
「……H大学は、一般生徒……魔法や能力を持たない生徒たちが学ぶ学校だ。ただ、街の中心にあって、規模も大きい。施設内は充実しているし、市民も多く集まる。だから、私たちが入っても、力を使わなければ何もおかしな事はない」
「……もし、そこで、その化け物みたいなやつが現れたら……」
「私たちがいなければ、おそらく皆殺される。……だから、虹。君の力がもしかしたら、それを阻止するかもしれないんだ」
朝霧はそう言うと僕に微笑んだ。嘘の笑顔じゃない、稀な人間らしい笑い方だ。
大丈夫、僕にはこの人がいる。きっと、何か起こらなくてもこの人は僕を責めないでくれる。
「……はい」
じわっと目頭が熱くなる。僕自身何か出来るわけじゃないけど、この人が僕に出来ることを与えてくれている。
僕は何か役に立てる存在だと教えてくれている。
0
あなたにおすすめの小説
無能妃候補は辞退したい
水綴(ミツヅリ)
ファンタジー
貴族の嗜み・教養がとにかく身に付かず、社交会にも出してもらえない無能侯爵令嬢メイヴィス・ラングラーは、死んだ姉の代わりに15歳で王太子妃候補として王宮へ迎え入れられる。
しかし王太子サイラスには周囲から正妃最有力候補と囁かれる公爵令嬢クリスタがおり、王太子妃候補とは名ばかりの茶番レース。
帰る場所のないメイヴィスは、サイラスとクリスタが正式に婚約を発表する3年後までひっそりと王宮で過ごすことに。
誰もが不出来な自分を見下す中、誰とも関わりたくないメイヴィスはサイラスとも他の王太子妃候補たちとも距離を取るが……。
果たしてメイヴィスは王宮を出られるのか?
誰にも愛されないひとりぼっちの無気力令嬢が愛を得るまでの話。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」にも掲載しています。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
老聖女の政略結婚
那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。
六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。
しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。
相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。
子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。
穏やかな余生か、嵐の老後か――
四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。
没落領地の転生令嬢ですが、領地を立て直していたら序列一位の騎士に婿入りされました
藤原遊
ファンタジー
魔力不足、財政難、人手不足。
逃げ場のない没落領地を託された転生令嬢は、
“立て直す”以外の選択肢を持たなかった。
領地経営、改革、そして予想外の縁。
没落から始まる再建の先で、彼女が選ぶ未来とは──。
※完結まで予約投稿しました。安心してお読みください。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる