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「どう言う事?出来る事があるの?」
「マリス様。マリス様のジョブは何でしたかな?」
ジョブと言われてハッとした。どうして忘れていたのだろうと思う程に、すっかりと頭から抜けてしまってた
「テ、テイマーだ!つまり、僕だったら出来るかもしれないって事?」
期待を込めてそう言うと、バハトがニッコリと笑って頷いた
「むしろ、マリス様にしかできぬ事ですぞ?」
「そ、そうか…でも、一体どうすればいいのか…」
そう、僕はこの力を使った事が無いのだ。つまり、やり方なんて分からないって事だ
「なぁに、心配はいりません。さ、魔物の側に行きましょう」
そう言って、バハトは僕の腕を引いて魔物の所まで移動する。心配はいらないって、本当に大丈夫なのかな
魔物の目の前に来て、バハトが
「マリス様、テイマーの能力に集中して下さい。テイマーとしての力を使いたいと、強く思うのです」
バハトに言われた通り、能力に集中する。この魔物を癒してあげたい、助けたいと強く願った
すると、体の中心で魔力が暖かく輝きだした様な気がした。そして、自分が何をすればいいのかが分かった様な気がした
僕は、魔物の体に手を当て魔物に問いかける
「僕の仲間になってくれる?」
すると、苦しい筈の魔物の声が脳内に聞こえる
『了』
魔物が了承すると、僕の魔力が魔物へと流れ始める。浸透するように、循環するように僕の魔力は魔物の中に馴染んで行く
そして、魔物の体が薄らと輝き始め、負っていた傷が瞬時に癒えていった
体が癒え、元気を取り戻した魔物の目が開かれる。見た目の凶悪さに反して、とても穏やかで優しい目をしていた
『主よ。助けて頂いた事、感謝する』
今度は脳内では無く、3人にも聞こえる様に話しかけてきた
「う、うん。あの…今更だけど、僕で良かったの?」
『無論だ。これから宜しく頼む』
「そ、そうか…こちらこそ、宜しく!」
初めて成功したって事もあるけれど、何だかそれだけでは無い様な、色んな嬉しさで一杯になってしまった
「成功しましたな。しかし、この魔物は…おっと、名前は決められましたかな?」
「名前?僕が付けるの?」
「通常はそうですじゃ」
そう言われてジッと魔物を見る
「じゃぁ、君の名前は白虎!これから宜しくね、白虎!」
『こちらこそ、宜しく頼む』
嬉しそうにゴロゴロと喉を鳴らしながら、頭を擦り付けて来る白虎。フワッフワの体毛が、以外にも柔らかくてとても気持ち良かった
ついつい白虎でモフモフを堪能していると
「ゴホン、問題も解決した事ですし。みんなの所へ戻りましょう」
「そうだな。あいつら未だにへばってるかもしれんしな」
「では、行くとしますかな」
すっごく暖かい眼差しを向けて来る3人に、凄く恥ずかしくなってしまった
「う、うん!待たせちゃ悪いし、早く行こうか!」
気恥ずかしさを紛らわそうとしたけれど、変に力が入ってしまって声が少し大きくなってしまった
「ククッ…さ、行こうか」
触れない優しさで対応してくれた3人が、本当に有難かった
白虎は僕が歩き出すと、傍までやって来てピッタリと隣を歩いてくれている。みんなが側にいる時とは違う、安心感を感じる
「しっかし、力のある魔物なのだろうとは思っていたが、まさかなぁ…」
意味ありげにそう言ったダノバス。知っている魔物だったのだろうか?
「いやはや、儂も驚いたわい。しかし、納得はいったがな。あんな芸当が出来る筈じゃわい」
「確かにそうですね。私も見た時は驚きました。そして、彼と従属契約をいとも簡単に結んでしまったマリス様にも」
「え、僕?と言うよりも、みんな白虎の事知っているの?」
「勿論ですじゃ。白虎は、この魔の森の主と言われている魔物ですじゃ」
「えぇ!!?」
主だって!?そ、そんな大物と従属契約してしまったのか…と言うよりも
「主って…白虎、この森の主ならこの森にいないといけないんじゃ?」
『いや?元々、我はこの森の生まれでは無く、余所から流れ着いた者にすぎん。この森に生息している者の中で、たまたま力が強く人間にこの森の主だと言われていただけだ』
「そうなんだ…ちなみに、僕らの目的地は最果ての地なんだけど、」
『あぁ、あの地か。我の故郷でもある。いやはや懐かしいな』
「え、最果ての地から来たの…!?」
今日は驚く事ばかりが、起こっている様な気がするのは僕だけではないと、そう思いたい
「マリス様。マリス様のジョブは何でしたかな?」
ジョブと言われてハッとした。どうして忘れていたのだろうと思う程に、すっかりと頭から抜けてしまってた
「テ、テイマーだ!つまり、僕だったら出来るかもしれないって事?」
期待を込めてそう言うと、バハトがニッコリと笑って頷いた
「むしろ、マリス様にしかできぬ事ですぞ?」
「そ、そうか…でも、一体どうすればいいのか…」
そう、僕はこの力を使った事が無いのだ。つまり、やり方なんて分からないって事だ
「なぁに、心配はいりません。さ、魔物の側に行きましょう」
そう言って、バハトは僕の腕を引いて魔物の所まで移動する。心配はいらないって、本当に大丈夫なのかな
魔物の目の前に来て、バハトが
「マリス様、テイマーの能力に集中して下さい。テイマーとしての力を使いたいと、強く思うのです」
バハトに言われた通り、能力に集中する。この魔物を癒してあげたい、助けたいと強く願った
すると、体の中心で魔力が暖かく輝きだした様な気がした。そして、自分が何をすればいいのかが分かった様な気がした
僕は、魔物の体に手を当て魔物に問いかける
「僕の仲間になってくれる?」
すると、苦しい筈の魔物の声が脳内に聞こえる
『了』
魔物が了承すると、僕の魔力が魔物へと流れ始める。浸透するように、循環するように僕の魔力は魔物の中に馴染んで行く
そして、魔物の体が薄らと輝き始め、負っていた傷が瞬時に癒えていった
体が癒え、元気を取り戻した魔物の目が開かれる。見た目の凶悪さに反して、とても穏やかで優しい目をしていた
『主よ。助けて頂いた事、感謝する』
今度は脳内では無く、3人にも聞こえる様に話しかけてきた
「う、うん。あの…今更だけど、僕で良かったの?」
『無論だ。これから宜しく頼む』
「そ、そうか…こちらこそ、宜しく!」
初めて成功したって事もあるけれど、何だかそれだけでは無い様な、色んな嬉しさで一杯になってしまった
「成功しましたな。しかし、この魔物は…おっと、名前は決められましたかな?」
「名前?僕が付けるの?」
「通常はそうですじゃ」
そう言われてジッと魔物を見る
「じゃぁ、君の名前は白虎!これから宜しくね、白虎!」
『こちらこそ、宜しく頼む』
嬉しそうにゴロゴロと喉を鳴らしながら、頭を擦り付けて来る白虎。フワッフワの体毛が、以外にも柔らかくてとても気持ち良かった
ついつい白虎でモフモフを堪能していると
「ゴホン、問題も解決した事ですし。みんなの所へ戻りましょう」
「そうだな。あいつら未だにへばってるかもしれんしな」
「では、行くとしますかな」
すっごく暖かい眼差しを向けて来る3人に、凄く恥ずかしくなってしまった
「う、うん!待たせちゃ悪いし、早く行こうか!」
気恥ずかしさを紛らわそうとしたけれど、変に力が入ってしまって声が少し大きくなってしまった
「ククッ…さ、行こうか」
触れない優しさで対応してくれた3人が、本当に有難かった
白虎は僕が歩き出すと、傍までやって来てピッタリと隣を歩いてくれている。みんなが側にいる時とは違う、安心感を感じる
「しっかし、力のある魔物なのだろうとは思っていたが、まさかなぁ…」
意味ありげにそう言ったダノバス。知っている魔物だったのだろうか?
「いやはや、儂も驚いたわい。しかし、納得はいったがな。あんな芸当が出来る筈じゃわい」
「確かにそうですね。私も見た時は驚きました。そして、彼と従属契約をいとも簡単に結んでしまったマリス様にも」
「え、僕?と言うよりも、みんな白虎の事知っているの?」
「勿論ですじゃ。白虎は、この魔の森の主と言われている魔物ですじゃ」
「えぇ!!?」
主だって!?そ、そんな大物と従属契約してしまったのか…と言うよりも
「主って…白虎、この森の主ならこの森にいないといけないんじゃ?」
『いや?元々、我はこの森の生まれでは無く、余所から流れ着いた者にすぎん。この森に生息している者の中で、たまたま力が強く人間にこの森の主だと言われていただけだ』
「そうなんだ…ちなみに、僕らの目的地は最果ての地なんだけど、」
『あぁ、あの地か。我の故郷でもある。いやはや懐かしいな』
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