転生貴族のスローライフ

マツユキ

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――――邸宅 会議室

「ユリウスさんにはこの街、って言うより領地での流通全般をお任せしたいと思っています。いきなりの事だし、そこまで任せていいのかって思うかもしれないけど、さっきも言った様にバハトが連れて来た人である事と、この大陸に入れた事もあって、僕は全面的に信頼できる人だと思ってる。と言うよりも、バハトも流通の事を見越して商人であるユリウスさんのお父さんを尋ねたと思うんだ。だから、全般的に任せたいんだけど、どうかな?」

「儂に異論はありませんぞ」

「私もありません。バハトさんの見る目は信頼できますから」

「俺も無いな」

ハンスさんとフランクさんも、同意を示してくれた

「出会って間もなくの私を、そこまで信頼して頂けるのは、素直に嬉しく思います。ですが、流通全般とは。具体的にどの様な事をお考えですか?」

「うん。まずは特産物を流通させる事。それから、街にも色んなお店を開く予定なんだ。領民たちが開くお店もそうだし、街運営のお店とかも。その総合取締をユリウスさんに担ってもらいたいと思ってる」

「総合取締…」

「お店はルべリオンに集中する事になると思う。それもあって、いずれは冒険者ギルドも呼べたら良いなとは思ってて、それに伴って商人ギルドも開こうとは思っているんだけど、既存の商売形態ばかりじゃなくて、新しい試みも沢山あるから、商人ギルドでは賄えない事も出て来ると思うんだ。だから、商人ギルドも開くけれど、総括出来る街運営の役所も作るつもりなんだ」

「その総括を私に、と言う事ですか?」

「うん。事細かな内容なんかはこれから決めていかなくちゃいけないんだけど、どうかな?」

「…分かりました。元々移住するつもりで来たのです。異論はありません。いやはや、商人として移住を決めたのですが、これはかなりの大役ですね」

「ごめんね、来たばかりでいきなり。でも、商売の事に精通しているユリウスさんしか適任がいなくてさ」

「いえいえ。大役を任せて頂き、有難く思っております。若輩者ですが、尽力させて頂きますとも」

「ありがとう!」

ユリウスさんが快く引き受けてくれた所で、早速詳細を詰めて行く為の会議を開始する

決めるべき事は多い。特産物の選定も早急に行い、一日でも早く流通させるにこした事は無い。だが、それよりも先に決めておくべきことがある

先程の話にも出て来た、街直轄の各所の役割と繋がり、それに伴う人員の配置など、決めなければならない事は多いのだ

「街直営の役所を作り、そこで領民が直接各書類の提出が出来る様にする。役所と命名し、役所では領民表の管理、変更があった場合の訂正なども行う。収入の管理に伴い、税金関係の事も役所で行い、請求書の発行や徴収もここで行える様にする。そして、借用の申請も役所で行える様にします」

バルトが話し合いの結果をまとめた形で話し始めた

「役所とは別に、金銭を統括する部署を作り、徴収した税金、及び貸出用の金銭の管理も行います。貸出用とは別に運営資金もこちらで管理し、街の修繕費などにあてられます」

「新しく建てる建造物や、いちをこの大陸全てが領土として、ゲルドラ様には認めて頂いているが、街の拡張、及び新たな街を作る際もここから捻出される。また、街直営の運営資金、及びそこで働く者の給与もここから支払われる」

バルトの説明の後、フランクさんが運営資金の詳細を説明し、バルトが再び説明を再開する

「はい。なので、給与の機銃を決めなければなりませんが、それは後でも良いでしょう。次に参ります」

会議はまだ始まったばかりなのである

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