71 / 80
71
しおりを挟む
――――邸宅 会議室
「ユリウスさんにはこの街、って言うより領地での流通全般をお任せしたいと思っています。いきなりの事だし、そこまで任せていいのかって思うかもしれないけど、さっきも言った様にバハトが連れて来た人である事と、この大陸に入れた事もあって、僕は全面的に信頼できる人だと思ってる。と言うよりも、バハトも流通の事を見越して商人であるユリウスさんのお父さんを尋ねたと思うんだ。だから、全般的に任せたいんだけど、どうかな?」
「儂に異論はありませんぞ」
「私もありません。バハトさんの見る目は信頼できますから」
「俺も無いな」
ハンスさんとフランクさんも、同意を示してくれた
「出会って間もなくの私を、そこまで信頼して頂けるのは、素直に嬉しく思います。ですが、流通全般とは。具体的にどの様な事をお考えですか?」
「うん。まずは特産物を流通させる事。それから、街にも色んなお店を開く予定なんだ。領民たちが開くお店もそうだし、街運営のお店とかも。その総合取締をユリウスさんに担ってもらいたいと思ってる」
「総合取締…」
「お店はルべリオンに集中する事になると思う。それもあって、いずれは冒険者ギルドも呼べたら良いなとは思ってて、それに伴って商人ギルドも開こうとは思っているんだけど、既存の商売形態ばかりじゃなくて、新しい試みも沢山あるから、商人ギルドでは賄えない事も出て来ると思うんだ。だから、商人ギルドも開くけれど、総括出来る街運営の役所も作るつもりなんだ」
「その総括を私に、と言う事ですか?」
「うん。事細かな内容なんかはこれから決めていかなくちゃいけないんだけど、どうかな?」
「…分かりました。元々移住するつもりで来たのです。異論はありません。いやはや、商人として移住を決めたのですが、これはかなりの大役ですね」
「ごめんね、来たばかりでいきなり。でも、商売の事に精通しているユリウスさんしか適任がいなくてさ」
「いえいえ。大役を任せて頂き、有難く思っております。若輩者ですが、尽力させて頂きますとも」
「ありがとう!」
ユリウスさんが快く引き受けてくれた所で、早速詳細を詰めて行く為の会議を開始する
決めるべき事は多い。特産物の選定も早急に行い、一日でも早く流通させるにこした事は無い。だが、それよりも先に決めておくべきことがある
先程の話にも出て来た、街直轄の各所の役割と繋がり、それに伴う人員の配置など、決めなければならない事は多いのだ
「街直営の役所を作り、そこで領民が直接各書類の提出が出来る様にする。役所と命名し、役所では領民表の管理、変更があった場合の訂正なども行う。収入の管理に伴い、税金関係の事も役所で行い、請求書の発行や徴収もここで行える様にする。そして、借用の申請も役所で行える様にします」
バルトが話し合いの結果をまとめた形で話し始めた
「役所とは別に、金銭を統括する部署を作り、徴収した税金、及び貸出用の金銭の管理も行います。貸出用とは別に運営資金もこちらで管理し、街の修繕費などにあてられます」
「新しく建てる建造物や、いちをこの大陸全てが領土として、ゲルドラ様には認めて頂いているが、街の拡張、及び新たな街を作る際もここから捻出される。また、街直営の運営資金、及びそこで働く者の給与もここから支払われる」
バルトの説明の後、フランクさんが運営資金の詳細を説明し、バルトが再び説明を再開する
「はい。なので、給与の機銃を決めなければなりませんが、それは後でも良いでしょう。次に参ります」
会議はまだ始まったばかりなのである
「ユリウスさんにはこの街、って言うより領地での流通全般をお任せしたいと思っています。いきなりの事だし、そこまで任せていいのかって思うかもしれないけど、さっきも言った様にバハトが連れて来た人である事と、この大陸に入れた事もあって、僕は全面的に信頼できる人だと思ってる。と言うよりも、バハトも流通の事を見越して商人であるユリウスさんのお父さんを尋ねたと思うんだ。だから、全般的に任せたいんだけど、どうかな?」
「儂に異論はありませんぞ」
「私もありません。バハトさんの見る目は信頼できますから」
「俺も無いな」
ハンスさんとフランクさんも、同意を示してくれた
「出会って間もなくの私を、そこまで信頼して頂けるのは、素直に嬉しく思います。ですが、流通全般とは。具体的にどの様な事をお考えですか?」
「うん。まずは特産物を流通させる事。それから、街にも色んなお店を開く予定なんだ。領民たちが開くお店もそうだし、街運営のお店とかも。その総合取締をユリウスさんに担ってもらいたいと思ってる」
「総合取締…」
「お店はルべリオンに集中する事になると思う。それもあって、いずれは冒険者ギルドも呼べたら良いなとは思ってて、それに伴って商人ギルドも開こうとは思っているんだけど、既存の商売形態ばかりじゃなくて、新しい試みも沢山あるから、商人ギルドでは賄えない事も出て来ると思うんだ。だから、商人ギルドも開くけれど、総括出来る街運営の役所も作るつもりなんだ」
「その総括を私に、と言う事ですか?」
「うん。事細かな内容なんかはこれから決めていかなくちゃいけないんだけど、どうかな?」
「…分かりました。元々移住するつもりで来たのです。異論はありません。いやはや、商人として移住を決めたのですが、これはかなりの大役ですね」
「ごめんね、来たばかりでいきなり。でも、商売の事に精通しているユリウスさんしか適任がいなくてさ」
「いえいえ。大役を任せて頂き、有難く思っております。若輩者ですが、尽力させて頂きますとも」
「ありがとう!」
ユリウスさんが快く引き受けてくれた所で、早速詳細を詰めて行く為の会議を開始する
決めるべき事は多い。特産物の選定も早急に行い、一日でも早く流通させるにこした事は無い。だが、それよりも先に決めておくべきことがある
先程の話にも出て来た、街直轄の各所の役割と繋がり、それに伴う人員の配置など、決めなければならない事は多いのだ
「街直営の役所を作り、そこで領民が直接各書類の提出が出来る様にする。役所と命名し、役所では領民表の管理、変更があった場合の訂正なども行う。収入の管理に伴い、税金関係の事も役所で行い、請求書の発行や徴収もここで行える様にする。そして、借用の申請も役所で行える様にします」
バルトが話し合いの結果をまとめた形で話し始めた
「役所とは別に、金銭を統括する部署を作り、徴収した税金、及び貸出用の金銭の管理も行います。貸出用とは別に運営資金もこちらで管理し、街の修繕費などにあてられます」
「新しく建てる建造物や、いちをこの大陸全てが領土として、ゲルドラ様には認めて頂いているが、街の拡張、及び新たな街を作る際もここから捻出される。また、街直営の運営資金、及びそこで働く者の給与もここから支払われる」
バルトの説明の後、フランクさんが運営資金の詳細を説明し、バルトが再び説明を再開する
「はい。なので、給与の機銃を決めなければなりませんが、それは後でも良いでしょう。次に参ります」
会議はまだ始まったばかりなのである
206
あなたにおすすめの小説
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
【死に役転生】悪役貴族の冤罪処刑エンドは嫌なので、ストーリーが始まる前に鍛えまくったら、やりすぎたようです。
いな@
ファンタジー
【第一章完結】映画の撮影中に死んだのか、開始五分で処刑されるキャラに転生してしまったけど死にたくなんてないし、原作主人公のメインヒロインになる幼馴染みも可愛いから渡したくないと冤罪を着せられる前に死亡フラグをへし折ることにします。
そこで転生特典スキルの『超越者』のお陰で色んなトラブルと悪名の原因となっていた問題を解決していくことになります。
【第二章】
原作の開始である学園への入学式当日、原作主人公との出会いから始まります。
原作とは違う流れに戸惑いながらも、大切な仲間たち(増えます)と共に沢山の困難に立ち向かい、解決していきます。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
悪役令息に転生したけど、静かな老後を送りたい!
えながゆうき
ファンタジー
妹がやっていた乙女ゲームの世界に転生し、自分がゲームの中の悪役令息であり、魔王フラグ持ちであることに気がついたシリウス。しかし、乙女ゲームに興味がなかった事が仇となり、断片的にしかゲームの内容が分からない!わずかな記憶を頼りに魔王フラグをへし折って、静かな老後を送りたい!
剣と魔法のファンタジー世界で、精一杯、悪足搔きさせていただきます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる