心からの愛してる

マツユキ

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「…何だよあいつ、かっカッコいいな!俺を無視するなんて…恥ずかしかったのか!?んふふ、そうか俺の気を引きたかったんだな!そうか…そうか!」

光はニヤニヤと、だらしなく顔を緩める。そしてこれからの事を想像し、興奮冷めやらぬ様子だ

光が暫くの間、大きな声で心の声を言い続けていた事は、光のみぞ知る…いや、本人すら知らないことだった



――――ガチャ



竜元は、ノックもせずに室内に入る。どうやら先程から、静かに怒りを蓄えていたらしい

「…たくっ、ノックくらいしろ!ビビるわ!」

「煩いぞ、加賀城」

低い竜元の声に、大きくため息をつき、諦めた様に来客用のソファーに座る


「んで?帰って来て、見せた面が何でそんなんな訳?」

だいたいの予想はついていたものの、いちを聞かないと、目の前のこの男は話さないだろうことも、想像できた

「…いったい何なんだは」

「あぁ…はは」

竜元が『あれ』と指すものが何なのか、容易に想像出来る事に、渇いた笑いが出てしまう

「それにだ。俺がいない間に、何故生徒会がこんな事になっているんだ?」

竜元の言葉に反応したのは、結良だった

「…申し訳ありません、」

「お前を責めている訳ではない」

結良の頭に手を乗せ、優しい手つきで撫でる。俯いていた結良は、竜元の顔を見ることはなかった

「あまっ…」

「…チッ」

「?」

小さな舌打ちに気づき、顔を上げた結良だったが、変わらない竜元がいるだけだった。何もなかったように、話は進んだ

「…所で、生徒会の仕事は、役員どもがやっているんだな?」

「まぁ、何とかだ。正常にではないがな」

「滞りがあると言う事か?」

「…そう言うこった。おかげで行事は延期。期限過ぎて持ってくる書類を、こっちが修正してるよ」

「…ならば、役員どもがやっている、書類の半分をこっちに回せ」

「…えっ!そんなことしたら会長がっ!」

書類の半分と言っても、かなりの量になる。しかも、行事が延期になっている位だから、通常よりも、書類の量は多い筈だ。そんな量を一人でするなんて、と結良は苦しかった3か月間を思い出し、自分の選択が、リコールを受け入れる選択をした事が、間違いだったのではないかと、後悔していた

「誰が俺一人だと言った?」

そんな結良に、竜元は言った

「え?」

「お前と俺と、でだ」

「…ええぇぇぇ!!?」

思ってもいなかった答えに、あいた口が塞がらなかった

会長は、竜元は今でも、自分を信じてくれるのか。そう思った時、驚きもあったが、喜びの方が勝っていた

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