裏切りの先にあるもの

マツユキ

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キャロルの新な人生

3

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「さぁさぁ!今日も頑張るよ!」

「「はーい!」」

フライ亭が開店して暫くすると、お客が1人また1人と増えていく。開店間もなく、店内は満員となっていた

キャロルとミーナは忙しく店内を動き、お客を捌いていく。厨房はシニアと旦那さんのダルマ、そして息子のシーダの3人で捌いていた

目まぐるしく入れ替わるお客、世話しなく動き回るキャロル達

いつものフライ亭の変わらない日常が過ぎていく



――――


キャロルがフライ亭で働き初めて1年がたった

今日はフライ亭の定休日で、キャロルは畑仕事をしていた

普段は出来ない細やかな作業をこなしていく

フライ亭で働いている時もそうだが、この時間もキャロルにとって生き甲斐であり、幸せを感じる大切な時間だった

鼻歌混じりに作業をしていると

「叔母様!」

可愛いらし声が聞こえ振り向くと同時に、体に小さな衝撃が走る

「メルシー!」

ニコニコと笑顔を浮かべ、嬉しそうにキャロルに抱きつく小さな女の子

「お姉様。お久しぶりです」

目線をあげると

「セシル!もう、外出しても平気なの?」

「はい。早くお姉様に見せたくて」

セシルは腕に抱く赤ん坊を見せる

セシルの出産の為に暫く会えなかったが、無事に出産出来た事に安堵した

刑を終えてからセシルと二人で今までの事や、これからの事を話し合った

キャロルや両親に対し、少なからず憎く思った事もある。だが、結局憎みきれなかった事

幼い頃は理解出来なかった事も、事情を知れば尚更だったとセシルは話した

守りたい。その感情から起きた行動が何時からか、自分でも分からない内に歪んでしまった事

気付いた時には、修正が手遅れな状態だった事

自分勝手だが、何をしても心にポッカリ穴が開いている感じだったとキャロルは話した

セシルが、自分が起こした行動でキャロルが不自由な生活をしいられると、思っていた事は分かっていた

だが、キャロルはセシルに言った。今の自分の状況は自業自得なのだと。むしろ、セシルや陛下に感謝していると

本来なら、もっと過酷な状況に置かれていたかもしれないのだ

それに、新しく始まる生活が楽しみで仕方ない事。貴族のお嬢様としての生活よりも、平民としての生活の方が自分に合っているし、とても幸せだと

キャロルの穏やかな言葉に、セシルは涙を浮かべ納得してくれた

そしてキャロルは最後に、セシルが良いならこれからも『お姉様』と呼んで欲しいとお願いした

セシルは2つ返事で了承する

子供が産まれ、キャロルを貴方の叔母様よと紹介してくれた時には泣いてしまった

キャロルはつくづく思う

あぁ、なんて幸せな人生だろうと

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