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第二章 新たな出会い
第十三話
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ガチャッ
「シェリ様はまだお目覚めになっていないようですね」
「あぁ、今までの状況が一気に変わってしまったんだ。疲れたのだろう」
「シェリちゃん…」
シェリが眠っているベットの側まで皆が集まった時、『竜の子』が目を開け傍に来る
『我を救い愛し子に会わせてくれたこと、誠に感謝する』
「…っ!ほ、本当にしゃべっ……いってぇぇ!!なにすんだユアン!」
「あなたって人は…」
「なっ何だよ!その目は!?」
『気にするでない。我はそんな事で怒ったりはせぬ』
「無礼をお許しいただき感謝いたします。私はブルタニア帝国が第一皇子、ラシード・アルドロ・ヴァンディーニと申します」
「私は側近を務めさせていただいております、ユアン・オズウェルと申します」
「先ほどのご無礼申し訳ありませんでした。私はブルタニア帝国、帝国騎士団長を務めております、ジェラルド・アドレーと申します」
『我は人間の地で竜の子と言われておる。我の名はヴァル。不可侵の精霊、闇の精霊王の守り人』
「不可侵の精霊…」
「闇の精霊王…初めて聞いた…」
『そうか…我らは当然知っている事だが、人間は知らぬのだな』
「申し訳ありません。無知ゆえ教えていただけると幸いに御座います」
『そう畏まるでない、責めておる訳ではないゆえ。無知なのは当然の事。知る術がないのだからな』
「ありがたきお言葉」
『我は神界にて神を守る守り人であった。古の昔、神の子が誕生し神は生まれたばかりの我が子が無事に事を成し幸せであれるよう守ってほしいと。そうして我は神の子の守り人となった。そして神の子の愛する者、つまり精霊の愛し子が誕生し我は愛し子の守り人となったのだ。』
「セオドールから聞いております。御神体は今も神界にと」
『その通り。我は今も神界にある。神が誕生した時、我も誕生し神から離れることはない。神は全てを創造する神秘の力。我は生まれた時より力が強大であったため神の守り人として側にある事としたのだ。』
「今も神のお側に…では、他の竜の子の御神体も…」
『それは違う』
「違うのですか?」
『我は誕生した時より唯一である』
「唯一!?と言う事は…!」
『我は一人だけと言うことだ。』
「どう言う事だ…ますます理解がおいつかない」
『無理もなかろう。我は少々特殊でな、力の一部を意識は共有しているが別の存在へと変える事が可能なのだ』
「別の存在ですか…?」
『力をただ飛ばすのではなく言うなれば、実体のある自分の分身を作り出すことが出来る。それでも制限があり、飛ばした先の対象の者の命尽きるとき分身も消える』
「では、精霊王にも…」
『その通り、今も我は傍に在る。』
「では、精霊の愛し子にはヴァル様が守り人として…」
『我だけではない。精霊王皆が平等に守りたいといってな、神も守り人は一人でいいと言ったのだが…』
「お一人ではないのですか?」
『あぁ、精霊王の数だけ愛し子には守り人がおる。』
「我々は精霊王の存在も最近知ったばかりで、宜しければ教えていただけませんか?」
『構わぬ、精霊の話からしよう
精霊には「風・地・火・水・深緑・闇・光・時」この8つの属性がある。その中でも「風・地・火・水」この四つを司るそれぞれの精霊王の事を四大精霊王
「深緑・闇・光・時」この四つを司るそれぞれの精霊王の事を不可侵の精霊王と言う』
「四大精霊王と不可侵の精霊王…」
『さよう、四大精霊王は人間の地で人が生きていけるよう神が与えた大地、空気、水、火を司っている。不可侵の精霊王はその名の通り誰もが侵す事ができない生命、闇、光、時を司っている。神が世界を創造した時に誕生したのだ』
「我々はただ知らないだけで、生かされていたと言う事なのですね…」
『さようだ。精霊にとって人間は愛すべき者達。』
「我々も精霊から愛されているのですか?」
『生きている事がその証拠だ。精霊が愛する事を辞めた時、人間は生きていけぬゆえな」
「…ゴクッ…想像するだけで恐ろしい…」
「…確かに」
「無知な事程、恐ろしいものはないと言うことだな」
「ふふふ、顔が真っ青ですよ」
(((怖いに決まってる!)))
生かされている事を実感した三人。次々と知っていく事実に驚愕する
これから自分たちは何をするべきか
選んだ道の先が幸福であるよう
「シェリ様はまだお目覚めになっていないようですね」
「あぁ、今までの状況が一気に変わってしまったんだ。疲れたのだろう」
「シェリちゃん…」
シェリが眠っているベットの側まで皆が集まった時、『竜の子』が目を開け傍に来る
『我を救い愛し子に会わせてくれたこと、誠に感謝する』
「…っ!ほ、本当にしゃべっ……いってぇぇ!!なにすんだユアン!」
「あなたって人は…」
「なっ何だよ!その目は!?」
『気にするでない。我はそんな事で怒ったりはせぬ』
「無礼をお許しいただき感謝いたします。私はブルタニア帝国が第一皇子、ラシード・アルドロ・ヴァンディーニと申します」
「私は側近を務めさせていただいております、ユアン・オズウェルと申します」
「先ほどのご無礼申し訳ありませんでした。私はブルタニア帝国、帝国騎士団長を務めております、ジェラルド・アドレーと申します」
『我は人間の地で竜の子と言われておる。我の名はヴァル。不可侵の精霊、闇の精霊王の守り人』
「不可侵の精霊…」
「闇の精霊王…初めて聞いた…」
『そうか…我らは当然知っている事だが、人間は知らぬのだな』
「申し訳ありません。無知ゆえ教えていただけると幸いに御座います」
『そう畏まるでない、責めておる訳ではないゆえ。無知なのは当然の事。知る術がないのだからな』
「ありがたきお言葉」
『我は神界にて神を守る守り人であった。古の昔、神の子が誕生し神は生まれたばかりの我が子が無事に事を成し幸せであれるよう守ってほしいと。そうして我は神の子の守り人となった。そして神の子の愛する者、つまり精霊の愛し子が誕生し我は愛し子の守り人となったのだ。』
「セオドールから聞いております。御神体は今も神界にと」
『その通り。我は今も神界にある。神が誕生した時、我も誕生し神から離れることはない。神は全てを創造する神秘の力。我は生まれた時より力が強大であったため神の守り人として側にある事としたのだ。』
「今も神のお側に…では、他の竜の子の御神体も…」
『それは違う』
「違うのですか?」
『我は誕生した時より唯一である』
「唯一!?と言う事は…!」
『我は一人だけと言うことだ。』
「どう言う事だ…ますます理解がおいつかない」
『無理もなかろう。我は少々特殊でな、力の一部を意識は共有しているが別の存在へと変える事が可能なのだ』
「別の存在ですか…?」
『力をただ飛ばすのではなく言うなれば、実体のある自分の分身を作り出すことが出来る。それでも制限があり、飛ばした先の対象の者の命尽きるとき分身も消える』
「では、精霊王にも…」
『その通り、今も我は傍に在る。』
「では、精霊の愛し子にはヴァル様が守り人として…」
『我だけではない。精霊王皆が平等に守りたいといってな、神も守り人は一人でいいと言ったのだが…』
「お一人ではないのですか?」
『あぁ、精霊王の数だけ愛し子には守り人がおる。』
「我々は精霊王の存在も最近知ったばかりで、宜しければ教えていただけませんか?」
『構わぬ、精霊の話からしよう
精霊には「風・地・火・水・深緑・闇・光・時」この8つの属性がある。その中でも「風・地・火・水」この四つを司るそれぞれの精霊王の事を四大精霊王
「深緑・闇・光・時」この四つを司るそれぞれの精霊王の事を不可侵の精霊王と言う』
「四大精霊王と不可侵の精霊王…」
『さよう、四大精霊王は人間の地で人が生きていけるよう神が与えた大地、空気、水、火を司っている。不可侵の精霊王はその名の通り誰もが侵す事ができない生命、闇、光、時を司っている。神が世界を創造した時に誕生したのだ』
「我々はただ知らないだけで、生かされていたと言う事なのですね…」
『さようだ。精霊にとって人間は愛すべき者達。』
「我々も精霊から愛されているのですか?」
『生きている事がその証拠だ。精霊が愛する事を辞めた時、人間は生きていけぬゆえな」
「…ゴクッ…想像するだけで恐ろしい…」
「…確かに」
「無知な事程、恐ろしいものはないと言うことだな」
「ふふふ、顔が真っ青ですよ」
(((怖いに決まってる!)))
生かされている事を実感した三人。次々と知っていく事実に驚愕する
これから自分たちは何をするべきか
選んだ道の先が幸福であるよう
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