白い羊と黒鉄の探偵 ~狂人達が暗躍し掲げる不可能犯罪に白い羊と黒鉄の探偵が挑む~

藤田作磨

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第一章 『大蛇神の蛇使い』 民間に古くから伝わる大蛇神伝説を利用したトリック使い、狂人・大蛇神の蛇使いとの推理対決です!

20.容疑者達のアリバイを語る

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『ええ、それじゃ小島晶介と池ノ木当麻の二人の事件当日の足取りについて説明して頂戴』


 現在時刻は二十三時四十分。ついさっきまで月明かりで輝いていた夜空は少し曇り。広がる星々は所々で雲に覆われて余り見えない。そんな夜空の風が肌身に染みるそんな時刻に大沢家の屋敷から民宿に戻った勘太郎と羊野は自分達の部屋へと戻り、赤城刑事を交えた三人で今日一日村の周辺で聞き込みをした成果と小島晶介と池ノ木当麻から聞いたアリバイについての報告を互いに延べ合う。

 丸いちゃぶ台を囲みながらコーヒーを飲む三人は少しリラックスをした気持ちでいる用だったが、赤城刑事の掛け声で先ずは勘太郎が蛇園を経営する小島晶介と動物模型芸術家の池ノ木当麻のアリバイについて語り出す。

「昨夜亡くなった大沢家長男・大沢杉一郎の死亡推定時刻は十九時から二十一時の間ですけど。その頃、小島晶介と池ノ木当麻は大沢草五郎社長の付き添いでこの民宿にいましたから、蛇神神社の境内にいた杉一郎は先ず殺せません。それと小島と池ノ木は大沢早苗に五百万円程の借金がある見たいですが少量ながらも地道に返しているみたいなので、それが杉一郎殺しに繋がるとはどうしても思えないです」

「まあ、大沢草五郎社長と一緒にいた小島晶介・池ノ木当麻・宮下達也の四人に関しては直接私達と会っていたから当然ちゃんとしたアリバイはあると言う事ね」

「なら赤城先輩。大沢杉一郎の死体の第一発見者でもある、猟師の岡村たけしについてはどうですか。あれから何か新しい情報は聞き出せましたか」

「いいえ、あれから得には何も聞き出せてはいないわ。話にあったように昨夜の十八時に山での仕事を終えた岡村たけしは、そのまま隣町にある自分のアパートへと戻り一人でお酒を飲んでそのまま寝てしまったと言っているわ。勿論それを証明してくれる人は誰もいないんだけど……もしも岡村たけしが昨日の夜の十九時以降に蛇神神社に行ったのなら、蛇神神社の駐車場入り口付近に仕掛けた隠しカメラには絶対に彼の姿が映ってるはずよ。何故ならあの駐車場に続く道から入らないと大沢杉一郎のいる蛇神神社の境内には行けないからよ。でも隠しカメラの映像には岡村たけしが通った姿や車の影は全く無かった。それに当の岡村たけしには大沢杉一郎を殺す理由が無いわ」

「なるほど、だから赤城先輩的には岡村たけしは白と言う訳ですね。では続いては、宮下達也のアリバイについて話して下さい」

「当然もう話すまでも無いわね。彼のアリバイも草五郎社長と一緒にいたことによって既に証明されているわ。でも今までの行動と怪しい現状からしてかなり疑わしい人物である事は確かな用ね」

「初めて会った時は中々真面目で清々しい好青年だと思っていたんですけど、蛇神信者でもある彼の本性を垣間見てからはかなり疑わしい点のある人物だと思います。何せ蛇神神社の末裔でもある蛇野川美弥子を崇拝し、そしてその彼女を毛嫌いし苛めていた大沢早苗と大沢杉一郎をかなり嫌っていたみたいですから」

「でもそれだけの理由で大沢早苗や大沢杉一郎を殺すとは思えないかな?何故なら宮下達也は杉一郎が美弥子に対して行っていた暴挙を毅然とした態度で止めていたし。そんな彼がわざわざあんな遠回し的な陰湿な殺しはしないと思うんだけどな。それに彼は心の底から大蛇神の存在を信じているみたいだから、その大蛇神の存在を偽る様な行為は彼の純粋な信念に反するんじゃないかしら」

「だから宮下達也は決して嘘は言ってはいないと、赤城先輩はそう言いたい訳ですね。まあ宮下達也が大沢家の人間を忌み嫌う理由が、彼が信仰する大蛇神の末裔でもある蛇野川美弥子を敵視し冷遇する人達に向けた懸念だったのだとしたら、今までのあの大蛇神に関わる異常な言動も何となく分かるような気がします。何せあの信仰と熱心さですからね。そんな宮下ですが、彼には大沢杉一郎が死亡した十九時から~二十一時の間の死亡時刻には大沢草五郎社長らと共に民宿にいたと言うアリバイが既に確定済みですから、彼に大沢杉一郎は先ず殺せません。その後、民宿から大沢邸に帰って来た宮下達也は、お屋敷の倉庫で二十二時まで残業をしていたと自分で証言をしていますね。その証拠に二十一時五十分に大沢柳三郎と会って会話を交わしているみたいですから、その話は確かな情報だと思いますよ」

「まあ、疑わしくはあるけど、ちゃんとしたアリバイはあると言った所かしら」

「では大沢家次男の大沢宗二郎についてはどうでしょうか。確かに大沢杉一郎と大沢宗二郎との兄弟仲は俺達から見てもそんなに良くは無かったと思うのですが、だからと言ってお互いに殺す程憎んでいたとは流石に考えづらいです」

「確か、父親でもある草五郎社長の会社の後を誰が継ぐかで兄弟で揉めていたみたいだけど。でもそれだけの理由で大沢杉一郎を殺すには流石に動機が弱いわね」

「でもその反面、大沢宗二郎のアリバイの方は流石に言い逃れは出来ないですよ。何せ十九時三十分に彼の車が蛇神神社の駐車場の入り口に入って行くのを仕掛けた隠しカメラがちゃんと捉えていましたからね。でも何で大沢宗二郎はあの時間に駐車場へ行ったのでしょうか。あれから赤城先輩が彼のアリバイを聞いたのならそこの所を詳しく教えて欲しいのですが」

「大沢宗二郎の話によると、十八時三十分に杉一郎さんから『大沢農園の経営の事について大事な話がある。ちょっと親父にも言えない話なので十九時三十分に蛇神神社の駐車場で会おう』と言うメールの文章が届いたので、宗二郎さんは十九時三十分に車であの駐車場に向かったと証言しているわ。でも結局いくら待っても杉一郎さんは現れず。仕方なくそのまま自分の家へと帰ったとの事よ。因みに宗二郎さんの家は大沢家のお屋敷では無く、今は一人で村はずれの平屋建ての一軒家を借りて住んでいるみたいね。なんか親から自立して一人で暮らして行きたいかららしいわよ」

「またメールですか。小島晶介や池ノ木当麻の時と一緒か」

「ええ、でもそのメールを送信したのが本当の大沢杉一郎さんとは限らないけどね。もしも三人にメールを送る前に杉一郎さんが誰かに拘束されて自身のスマホを取り上げられていたのだとしたら、その犯人が大沢宗二郎・小島晶介・池ノ木当麻の三人にメールを送り、一人ずつ現場に呼び寄せたとも考えられるわね」

「彼ら三人に大沢杉一郎殺しの罪をなすりつけて捜査を攪乱する為ですかね。だとしたら疑問が残ります。もしメールを送って三人を呼び寄せたのなら、この犯人は最初から隠しカメラの存在を知っていたと言う事になります。でも昨日の時点でこの隠しカメラの事を知っている人物は特殊班の川口警部・山田刑事・赤城刑事の三人と蛇神神社の周辺に隠しカメラを仕掛けていいかと許可を求める為に話した大沢草五郎社長だけですから、犯人が隠しカメラの事を知る機会は無いと思うのですが、不思議です。でももし考えられる可能性があるとするならば、草五郎社長か刑事さんの誰かが隠しカメラの話をしている時に、偶然にも犯人がその話を聞いてしまったと言う可能性も無いわけではないです。なのでその時点で情報が漏れていたとも考えられますね」

「情報漏れか……にわかには信じられないけど、私達の話を誰かが隠れて聞いていたのかも知れないわね」

 その情報漏れを疑う赤城刑事と勘太郎の二人に突然凛とした声が飛ぶ。

「ホホホッ、普通に考えたら先ず最初に疑うのはお仲間の警察関係者ではなく、この村の関係者の大沢草五郎さんの方からでは無いでしょうか。もしも草五郎社長が隠しカメラの存在を誰かに漏らしていたとしたら……その隠しカメラの存在を逆に利用して殺しの罪を誰かに擦り付ける事も十分に可能だと思いますよ」そう答えたのは今まで黙って話を聞いていた羊野瞑子である。

 何故かは知らないが、羊野は大沢草五郎社長がこの事件に深く関わっているかも知れないと本気で疑っている用だ。そんな羊野に勘太郎の否定的な声が飛ぶ。

「し、しかしだな。その草五郎社長はこの大蛇事件の解決の為に俺達を雇った依頼人でもあるんだぞ。もしも仮に草五郎社長が犯人の協力者かもしくは真の犯人だったとしたら、わざわざ俺達なんかを雇わないだろう。自分から敵を増やす用な物だからな」

「まあ、普通に考えたらそうでしょうね。せっかくお蔵入りになりそうなこの怪事件をまたほじくり返して、特殊班の刑事達や私達探偵を呼び寄せてわざわざ捜査をさせているのですから。でもこのやり方、何処かの誰かに似ているとは思いませんか」

「誰かに似ているだと。羊野、お前は一体何が言いたいんだ?」

 顎に手を当てながら不審がる勘太郎に、羊野は確信めいた声で答える。

「黒鉄さんも本当は薄々気付いてるんじゃ無いのですか。この事件はまるで不可思議な謎解きゲームのようだと。そしてそんな怪事件の現場を人知れず作り上げ提供する事が出来る謎の存在を私達は嫌と言うほど知っているはずです」

「ま、まさか本当にこの事件に、あの壊れた天秤が関わっていると言いたいのか。いくらこの事件が可笑しな事件だからって流石にそれは考え過ぎじゃないのか」

「草五郎社長が何らかの目的を成し遂げる為に、どうしても伊藤松助・大沢早苗・大沢杉一郎が邪魔だった……としたらどうでしょうか。でも自らの手で関係者達を殺してしまったら必ず疑いや証拠が残ってしまう。だからこそ草五郎社長は壊れた天秤が使わした蛇使いの殺しのブランを利用して、自らの意思でこの計画を引き起こしたのではないでしょうか。もしも壊れた天秤と大沢草五郎社長が何らかの繋がりが合って、この事件の首謀者である蛇使いにこの大蛇事件の殺人トリックのプランを提供されていたのだとしたら、大沢草五郎社長はこの殺人教材のシナリオを使ってターゲット達を殺して行ったとも考えられますわ。そして伊藤松助と大沢早苗の殺害に成功した時に、恐らく壊れた天秤は草五郎社長にこう言ったはずです。『人を殺害するプランを提供する代わりにお前にはある探偵達と謎解きゲームをして貰うぞ』と……そう私達がこの事件に呼ばれたのは、恐らくは偶然でも何でも無いのです。全て最初から仕組まれていた事だったとしたら、大沢草五郎社長が私達をこの地へ呼んだ理由も納得が出来ます」

「つまりこの大蛇事件は、大沢草五郎社長が何らかの理由でターゲット達を殺害する為に壊れた天秤から提供して貰った殺しのプランであり。その殺人計画を提供して貰った見返りに、草五郎社長は俺達との対決を壊れた天秤から強いられていると言う事か。だからわざわざ俺達をこんな辺鄙へんぴな村まで呼んだとそう言いたいのか。いやいやいや、流石にその話は飛躍しすぎてるぞ。仮に大沢草五郎社長が犯人だったとしたら、従業員や自分の家族を殺すその殺害動機は一体何なんだよ?」

「動機はいくつか思い当たりますが、今はまだそれを語る時ではありませんわ。あなたの言う用にまだ仮説の段階ですから。と言う訳で明日はちょっと隣町まで出掛けて来ますから、日中はお一人で捜査の程を頑張って下さいね」

「ちょっと待てよ。出かけてくるって、隣町に何しに行くんだよ」

「まあ、色々と調べたい事がありますからね。黒鉄さんは引き続き村の人達から出来るだけ多くの証言を聞き出して下さい」

「お、俺一人でかよ」

「大丈夫です。黒鉄さんなら例え一人でも立派に任務をこなせると、私信じてますから」

 まるで出来の悪い子供にでも言い聞かせる用に羊野は万遍の笑顔で語る。だがそんな羊野とは対照的に勘太郎の胸の内は不安でならない。何せあのいかれた天才的犯罪者にして、闇の秘密組織・円卓の星座の創設者でもある壊れた天秤は、俺の相棒でもある白い羊こと羊野瞑子に相変わらずのご執心だからだ。
 その壊れた天秤が大蛇事件を操る蛇使いのバックに人知れず隠れているのなら、俺達はもう既に彼が用意した『狂人ゲーム』の真っ只中に立たされているのかも知れない。そんな最悪な可能性を心の中で否定しながら、勘太郎は話の筋を本題へと戻す。

「草五郎社長の事は先ずは置いといて、次は大沢家三男の大沢柳三郎についてです。彼のアリバイについては何か分かりましたか。赤城先輩」

「そうね、昨日の十四時くらいから彼は自転車で隣町にある地元の大学へ出かけているわね。何でも乗馬クラブの練習があるとかで出かけていたみたいよ。勿論彼のアリバイは大学にいた他の部員達からもちゃんと証言を得ているから先ず間違いはないと思うわ。大学に着いたのが十五時三十分くらいで~その後大学を出たのが十八時丁度くらいだから、家路に着いたのは十九時三十分と言う事になるわね。一応帰る途中に蛇神神社の駐車場前を通るから大沢杉一郎が殺された時刻にはピッタリ被るけど、知っての通り大沢柳三郎が隠しカメラに映っていた形跡は何処にも無いから彼が犯人だとは流石に考えづらいわね。その後大沢柳三郎は自宅で夕食を食べたりテレビを見たりして時間を過ごし。二十二時には自分の部屋へと戻りそのまま寝床に着いたとの事よ」

「それを証明してくれる人はいるんですか」

「勿論、当屋敷で働いているお手伝いさん達が皆口を揃えて口々に話てくれたから、先ず間違いはないと思うわ」

「宮下達也が言っていた。二十一時五十分に倉庫で残業をしていた時に、倉庫内を通り掛かった柳三郎と会っていると言う証言は、彼にも確認は取れていますか」

「ええ、取れているわ。大沢柳三郎の話によると、外の倉庫に明かりが灯っていたので、宮下達也がまだ残業をしていると思いちょっと様子を見に行ったと言っているわ」

「そうですか。ならこれで宮下達也と大沢柳三郎のアリバイは、今の所は成立したと言う事になりますね。では最後に蛇野川美弥子のアリバイに付いてはどうでしょうか……いやこれは言うまでも無いか。彼女とは昨日の十三時三十分から~十四時の間にお屋敷と植物園の中でちゃんと会っていますし。その後の十五時には彼女の証言通りに隣町まで外出をしています。隣町で蛇野川美弥子に会ったと言う彼女の友人の証言も得ていますから、その事実は確かな物と考えます。その後十八時三十分に家路に帰って来てからは二十二時丁度までお手伝いさん達と一緒に社員食堂の後片付けをしていたらしいですから、蛇野川美弥子のアリバイはちゃんと成立している事になりますね」

「フ、皮肉な事に、お手伝いさんの用にこき使われていた事が彼女のアリバイをより確かな物にしたと言う事かしら」

「そう言う事になりますね。因みに彼らはシフト制で、昨日の午後に働いていた他のお手伝いさん達は皆いづれも十六時から~二十二時までの六時間の間、外へは一歩も出なかったと互いに証言していますから、彼女らにも犯行は不可能だと思います」

「そう、つまりお屋敷にいた蛇野川美弥子と大沢柳三郎、そして他のお手伝いさん達は皆、少なくとも犯人では無いと言う事ね。互いの証言も得ている事だしアリバイも完璧と言う事か。それで……疑わしい容疑者候補はこれで全員かしら」

「この大蛇事件に何らかの関わりがあると思われる人達は、今紹介した人達になります。大沢草五郎社長・大沢宗二郎・大沢柳三郎・宮下達也・小島晶介・池ノ木当麻・岡村たけし・そして蛇野川美弥子の八人です。ですがこの中で一番怪しい人物は誰かと考えると、やはり第一発見者でもある猟師の岡村たけしが一番怪しいと言う事になりますね。赤城先輩の言う用に岡村たけしには大沢早苗や大沢杉一郎を殺す動機は一切ありませんが、昨夜のアリバイを証明出来ないのは彼だけですからね。帰宅後アパートの中にいた事を証明出来ないと言う事は逆に言うと何処へでも自由に行けると言う事ですから、岡村たけしが犯人と疑われても仕方が無いと思いますよ。それに彼は仕事柄ここら辺の山を知り尽くしてますから、蛇神神社へと続く抜け道を知っていたとしても別におかしくは無いと考えます」

 そう結論づけた勘太郎にまたも羊野が否定的な声を上げる。

「それはどうですかね。第一発見者ともなれば今の黒鉄さんの用に必ず疑う人も現れますから、それなりに知識のある人は面倒ごとや思わぬ疑いを避ける為にわざと見て見ぬ振りをする人も多いらしいですよ。でも岡村たけしさんは違った。そんな危険性は一切考えず警察に届けている。それが何を意味しているのか分かりますか」

「いや、何も分からん……一体何が言いたいんだよ?」

「犯人の気持ちになって考えてみて下さい。もしも岡村たけしさんが犯人なら、第一発見者は必ず警察に疑わる可能性がありますから、その危険性を無視してまで第一発見者になる事は絶対に無いと思います。咄嗟に人を殺してしまったただの犯人ならともかく。この犯人はかなり用意周到で狡猾な人物の用ですから、疑わしいと思われるリスクは絶対に避けると思います。従って私の考えでは岡村たけしさんが犯人である可能性は極めて低いと考えますわ。まあ、私に言わせれば完璧なアリバイを持っている人達の方が断然に怪しいと思いますけどね」

「お前、蛇神神社ではあれだけ岡村たけしの事を疑っていた癖に、昼に言ってた事と今言っている事が全く違うじゃないか」

「岡村たけしさんが余りにも正直過ぎるんですよ。もしこれを計算でやっているのだとしたら、犯人側からしてみたら余りにも危険な賭ですからね。それにもし犯人が次なる計画を更に起こす準備をしているのだとしたら……悪戯に疑われる様な真似は少しでも避けたいと考えるのが普通です」

「つ、次なる計画ですって!」

 羊野の『次なる計画』と言う言葉に赤城刑事は思わず声を荒らげ。勘太郎は飲んでいた缶コーヒーの液体を思わず吹き出す。

「次なる計画だと……どういう事だ羊野!」

「そうよ羊野さん。この呪われた殺人大蛇による殺しは、まだ続くと言うの?」

「はい、まだ続くと私は考えています」

「でもそれは羊野さんが言う用に人間の犯人が本当にいたらの話よね。これがもし本当にみんなが恐れている用に実在する大蛇の仕業だったら、羊野さんの考えは全て的外れと言う事にもなりかねないわよ。何せ相手は私達の想像を遙かに超えた不可思議な力を持つ謎の大蛇神なんですから」

 震えながら話す赤城刑事を見た勘太郎は、まるで彼女の気持ちを代弁するかのように話し出す。

「そう言えば赤城先輩は蛇が苦手でしたよね。どうやらこの大蛇は昼夜関係なく行動するみたいですから今夜は無闇に外を歩かない方がいいと思いますよ」

「そ、そうよね。今夜は無闇に外を出歩かないように他の人達にも言っておくわ。明日は猟友会から来た猟師と地元の応援の警察、それと大蛇捕獲用の罠を総動員してこれに対応して行くつもりよ。何せ相手はまだ正体が未だに分からない謎の巨大な大蛇なんですから」

「確かにそうですけど、まだそうと決まった訳では……」

「もういろんな人達がその大蛇を見ているじゃない。疑う余地が何処にあるのよ。しかも噂では人を祟り殺す事の出来る神の大蛇らしいじゃない。もしそれが本当ならこの事件は永遠に解決しないと言う事になるわ」

 余程不安なのか赤城刑事は少しパニック状態に陥る。そんな赤城刑事に羊野はいつもと変わらない口調で言い放つ。

「だから何度も言っている用に大蛇神なんて生物はこの世にはいません。その証拠に先ほど大沢家の裏庭で大蛇を見たと言っていた人は大沢草五郎社長と池ノ木当麻さんの二人だけで、他の人達は皆その大蛇の姿すら見てはいません。その時の状況を必死で訴える草五郎社長の話を皆が鵜呑みにしていただけです」

「それは……確かに、そうだけど」

「私が明日までに何とかその大蛇の証拠をつかんで、その全てが嘘である事を必ず証明して見せますわ」

「明日までにですってぇ。羊野さん、何か大蛇神の謎を解くヒントでも見つかったの?」

「その証拠を確認する為に明日は隣町まで出掛けるのです。全て私の推察道理ならいいのですが」

 そんな羊野に勘太郎は『お前のその揺るぎない自信は一体どこから来るんだよ』と一言突っ込みたかったが敢えて押し黙る。羊野には大蛇はいないと言い切れる何か確証めいた物があると感じたからだ。そう羊野はこの事件を引き受けた時から常に言っていたのだ。この真冬の寒さの中で活動できる大蛇は絶対にいないのだと。
 そんな事を思いながら勘太郎は、手に持つコーヒーを啜り考える。

 羊野の考えでは、犯人は俺達を観察出来るくらいの範囲で隠れながらこれからの展開を模索しているとの事だが、まだ関係者の内部の犯行と決め付ける事は出来ない。何故ならまだ外部の人の犯行と言う線も捨てきれないからだ。
 もしかしたら村の人達の中に犯人が紛れているかとも考えたが、昔からこの村の中に住んでいる者の一人が実は大蛇神を操る蛇使いだったと言うのは流石に話が出来すぎているので、直ぐにその考えを却下する。

 なら犯人はアルバイトの人達の中に紛れていて、バスでここまで通っているとしたらどうだろうか?外から来ている彼らならアルバイトを隠れ蓑にして大沢杉一郎を呼び出し、人知れず蛇神神社で殺害する事が出来るかも知れない。だがその考えも直ぐに否定で終わる。何故なら彼らは六時間ほど各部署の倉庫で働き、その後は二十二時の最終バスで隣町へと帰ってしまうからだ。そう決して蛇神神社に行く余分な時間などは全く無いのだ。
 勿論アルバイトの人達が一人残らず隣町へと帰った証拠も当然ある。草薙駅のバス停で最終バスへと乗り込むアルバイトの人達を民営バスに備え付けられた車内カメラがバッチリと記録していたからだ。
 そしてもう一つの可能性として自家用車で会社まで通勤する人の事も考えたのだが、会社の方針でアルバイトの人達は自家用車で通勤する事を禁じられているのか、この日のアルバイトの人達の中に車で通勤した人は一人もいなかったので、外から来た人間が犯人だと言う説もこれで完全に潰えたと言う事になる。

 まあ、犯人がバイトの人達に交じって会社に潜り込み。その日の内に仕事を抜け出して蛇神神社に行ってしまったら、その空白の時間は流石に埋める事は出来ないだろう。それに何より、駐車場入り口付近に仕掛けたとされる隠しカメラの存在が外部の人達の犯行を完全に否定する証拠にもなっている。故にもし犯人が内部者に紛れてこの草薙村に住んでいるのだとしたら、その犯人は大沢家の屋敷の中を自由に出入りする事が出来る人物と言う事になる。例えばこの会社で働いている正社員とかがそれに当たるだろう。これが今考えられる勘太郎の出した答えだ。

 そしてこの答えに該当するのが、この地に来て既に二~三年以上は当に過ぎている宮下達也・小島晶介・池ノ木当麻の三人が最も怪しいと言う事になる。そしてその家の関係者でもある大沢草五郎社長・大沢宗二郎・大沢柳三郎・そして蛇野川美弥子を入れた四人もまた、疑わしいと思われてもおかしくはない位置にいるのだ。
 だがそんな容疑者候補と疑われている彼らにも歴としたアリバイがあるので、そのアリバイを崩さない限り前には進まないと言うのが今の現状だ。
 そんな事を考えている勘太郎の横で、羊野がまた赤城刑事に質問をする。

「では鑑識で調べていた大沢杉一郎さんの検視解剖の見解について教えて下さい。それと一年前に死体で見つかった伊藤松助さんと四週間前に亡くなった大沢早苗さんの見解についてもお願いしますわ」

「そうね。いいわよ、教えてあげる。これまでの被害者達を見て分かった事なんだけど、どうやら被害者達は皆、首全体を一気に物凄い力で均等に圧迫されて、そしてそのまま窒息へと至っているわ」

「それは一体どう言う事ですか」

「つまり、この被害者達は皆犯人が持ち込んだ紐状の何かで締め殺されたんじゃ無いってことよ。もし被害者の首を紐か何かで締め付けたのなら、必ずその被害者の首には紐状の後が首全体に死斑となって残るはずよ。もしくは首吊り自殺のように首の表側だけにその力が掛かるとかね。でもあの大沢早苗や大沢杉一郎の死体はどの絞殺死とも違うみたいね。何故なら紐ではなく何か別のもっとぶっとい物で一気に首全体を締め上げられた用な……そんな死斑の後だったからよ。そうまるで伸縮自在の長い大蛇の巨体を使って、被害者の首全体を一気に締め上げたかの用なね」

「首全体を覆う程の死斑の跡と頸椎けいつい及び頸動脈や喉の器官の損傷ですか。確か杉一郎さんの衣服や両手の爪からはアミメニシキヘビの脱皮の皮の皮膚組織が見つかったんですよね。そして首に残されていた死斑の後から察するに、その太さはざっと四十センチから六十センチくらいの円形状の物であると推察されます。でも仮にその太さの紐で被害者の首を一気に締め付けたとしても首を一巻きくらいしか出来ませんので、その太い紐を首の所で交差させる事は先ず不可能だと考えます。それにこの索状痕の後はどうやら螺旋状に巻かれていた見たいですから、紐の交差で締め付けた物では無いと思いますよ。でも今回の一番の発見はそこではないですよね。もしかしたら何かの糸の繊維の様な物が被害者の衣服から見つかったのではありませんか」

 その言葉を聞いた赤城刑事は目を丸くして驚きの声を上げる。

「え、ええ、そうよ。その通りよ。見てもいないのによく分かったわね。大沢杉一郎の衣服を丹念に調べていたらその糸くずの用な物が幾つか見つかったのよ。まだなんの糸の繊維かは分からないけど事件に繋がる証拠になるかも知れないと思って、あなた達に見せようと思っていた所だったのよ。でも今の羊野さんのその発言じゃ糸の繊維が見つかるのは初めから分かっていた事みたいね。もしかして何か気付いた点でもあったのかしら」

「私の仮説が間違ってないのなら、恐らくその糸くずは犯人に繋がる重要な証拠になると思いますよ。何故なら大沢早苗さんや大沢杉一郎さんが殺された場所は蛇神神社の境内《けいだい》の溜池周辺では無いと思いますから」

「なんですてぇ!じゃ大沢早苗や大沢杉一郎は溜池周辺では無く、別の何処かで殺されたとでも言うの」

「ええ、私の考えではその可能性は極めて高いと思われます」

「なら二人は一体何処で殺されたと言うのよ」

「それは明日の夕方頃にでも、証拠が固まったら必ずお聞かせしますわ」

「明日の夕方頃か。つい一~二時間程前に大沢草五郎社長と池ノ木当麻が大蛇に襲われたばかりだから、今夜はもう変な事が起こらないといいけど……」

「赤城先輩、何気に恐ろしい事をさらっと言わないで下さいよ。それにしても被害者の首を締め上げた大蛇の胴体部分の太さは四十センチから~六十センチと言う結果が出ましたが。八十センチはあると言う目撃された大蛇より随分小さくはないですか?」

「ええ、大蛇の大きさが皆正確ではないわね。本当はもっと小さいのかしら」

 より一層不安めいた顔をする赤城刑事に、勘太郎もついつられて苦い顔をする。そんな重苦しい空気を打ち破るかの用に部屋のドアをノックする大きな音が耳に聞こえる。

「こんな夜分に失礼します。黒鉄の探偵さんはいらっしゃいますか」

 その若々しい社交的な声には聞き覚えがある。青い長袖と紺のスーツで身を固めた宮下達也である。

「あれ、どうしました宮下さん。こんな深夜に?」

「大沢草五郎社長からの言付けです。明日の十五時までに大沢亭へ来てくれと言っておられました。恐らくはこれまでの捜査の進展について聞きたいのだと思います」

「え、マジで。本当に。まだなんの成果も上げていないのに早くも呼び出しとはちょっと事を焦り過ぎじゃないのか。どうでしょう……どうしよう……俺本当に明日はどうしたらいいんだ。まだこれと言った捜査の進展だってしていないのに。おい羊野、お前が行き成り草五郎社長の事を犯人呼ばわりするから俺が明日呼ばれる事になったんだぞ。少しは言葉をオブラートに包めよ」

 まだこれと言って何の成果も出していない勘太郎は大沢草五郎の呼び出しに本気でびびるが、当の羊野は軽く咳払いをしながら返事を待つ宮下に向けて言い放つ。

「分かりました。明日の十五時に必ず大沢家へ出向かせて頂きますわ。我らが黒鉄探偵事務所の所長でもある、黒鉄勘太郎さんが直々にね」

「いやお前、なに俺に全てを丸投げしてるんだよ。あり得ない……こんなのはあり得ないだろ。それに俺一人じゃ極度の緊張の余りにその場で嘔吐おうとしてしまうかも知れんぞ。そんな事になっても本当にいいのか」と言いながら勘太郎はかなり動揺していたが、近くに宮下の目があるので直ぐに冷静さを取り戻す。

 勘太郎は少し顔を赤面させながらも、何事も無かったかの用に話を続ける。

「そ、それで、お話はそれだけですか」

「いいや、もう一つあります。さっき私のスマホに宗二郎さんからメールが届いたのですが、その内容がいつもの宗二郎さんらしからぬ物言いのメールだったので一応探偵さんにもお知らせ使用とここまで来たんですよ。まあ、メールの内容を話すのは別に明日の朝でも良かったのですが何か気になりましてね。探偵さんの意見を聞きにこんな深夜にわざわざ来たと言う訳ですよ」

「それで、宗二郎さんは一体どんな事をメールして来たのですか?」

「ええ、何でも『大蛇の正体やそのトリックに迫る重要な話があるので、明日の朝九時に探偵さんや東京から来た刑事さん達を連れて自分の別荘地まで時間通りに来てくれ。それまでの間私はこの驚きの事実を論文にまとめたいと思うので、明日の朝まで人との連絡や訪問の一切を堅く禁ずる』と言うメールが書いてありました」

「一切の連絡を禁ずるって……その後宗二郎さんにはメールや電話はしていないのですか」

「はい、そう言う内容のメールでしたから。何も連絡はしてはいません。今現在宗二郎さんは大蛇の正体の謎についての論文を急ピッチでまとめていると思うので、そこに入らぬ邪魔なんかしたら彼は恐らくへそを曲げてしまいますからね。そっとして置くのが一番ですよ。まあ、明日の朝になったら全てが分かるんですから、それまでは気長に待ちましょうと言う事です」

「そうですか。でも何でしょう、大蛇の正体やそのトリックに迫る重要な話って?それに生物の進化を頑なに信じている宗二郎さんにしては随分と可笑しな文章ですね」

「はい、僕も気になってはいますが、それは明日の朝になったら直ぐに分かる事ですよ」

 そう言うと宮下は肩を竦めながら爽やかに笑う。そんな彼らにまた新たな人の死が待ち構えていようとは、まだ誰も知るよしはなかった。


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 ここまで読んでくださりありがとう御座ます。第1章は28話ほどありますので最後まで勘太郎の物語を見守ってくれたらうれしいです。(笑顔)
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