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第四章 『罪深い水瓶の底から』 大木槌を持った異形の殺人鬼が封鎖されたデパート内で勘太郎達に迫る。狂人・悪魔の水瓶との推理対決です!
4-3.悪夢の始まり
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3
金物店のレジを他の従業員に任せた甕島の母娘は、勘太郎・羊野・黄木田店長・緑川・そして依頼人でもある関根孝の五人を引き連れながら金物店の奥にある休憩所へと皆を案内する。
隣にあるゲイセンコーナーの機械音とそこで遊んでいる子供達の声がやたらとうるさかったが、場所が場所だけに諦めた勘太郎は気を取り直して休憩所の中へと入る。
休憩所の中は綺麗に物が整頓された椅子や机が綺麗に並び、こじんまりとした部屋の上を何かのパイプや無数のコードの線が束となって鉄筋が見える天井を張り巡らす。
そんな従業員達が休憩する八丈ほどある部屋を借りる事になった勘太郎達は、傍にあるパイプ椅子にそれぞれ座ると、一週間前に起きた別荘地十二人惨殺事件に関わりのある関根孝の話を静かに聞く。
「俺の名は関根孝と言います。西条ケミカル化学会社で働く、専務の役職を貰っている会社の幹部の一人です」
「西条ケミカル化学会社の専務って凄いじゃないですか。実質上の会社のナンバー2が俺達に依頼だなんて……一体何があったんですか」
「二週間前に匿名で知らない人物からうちの会社に手紙が届いたんです。五年前に水の事故で亡くなった子供達の復讐をする為に、あの時関わった関係者達に必ずお礼に行くと、その手紙にはそう恨み言が書いてありました。でもうちの会社の社長を始めとした他の従業員達は皆、時々来るただの悪戯の手紙だと一蹴して真面目には取り上げませんでした。うちの会社は1000人ほど従業員達がいる主に医療品の材料を取り扱う結構大きな会社なんですが、それだけにいろんな所から訴訟で訴えられてよくこんな誹謗中傷の手紙が来るんですよ。だが、今回のように具体的に殺害予告をされるとは正直思ってはいませんでした。ですが今回の惨殺事件の事で警察が介入しマスコミにも大々的に取り上げられた事で会社側もその殺人鬼の存在を無視できなくなってしまった。これで会社側の対応も大幅に変わる。そのはずだったんですが、三日前に社長や他の役職のある従業員達が、うちは間違ってはいない。何処の誰かよく分からない犯罪者には絶対に屈しはしないと、そう言い出したんですよ。今回の件で西川正樹課長や田代意次工場長、それに他の従業員達やそのご家族が酷い殺され方で亡くなっているのにです。正直、西条社長が一体何を考えているのか全く分かりません」
「失礼ですけど、その手紙にあった五年前に一体何があったのですか。もっとそこの所を詳しく教えて下さい」
勘太郎がそこに突っ込むと専務の関根孝は仕方が無いと言った感じで素直に話し始める。
「まあ、平たく言ってしまえば五年前に水の事故があったんですよ。今は国からの指導でだいぶ改善しましたが五年前は工場がある地域のある川に化学産業廃棄物の汚水を時々垂れ流していましてね、よく近くに住む町の住人達とトラブルになっていたんですよ。川の近くに生える草木が皆消えて無くなり、その川に住む川魚や他の生き物達の生態系すらも変えてしまった。そんな時です。五年前その汚染された川辺で遊んでいた十人もの小学生達がその後の天候不良の為に大雨で川が氾濫し多数の子供達が流されたそうです、話では近くの堤防が決壊したらしく、その為に十人もの小学生がその後遺体で見つかったとか。そんな痛ましい事件が起きたと聞いています。恐らくはその事を言っているのだと思います。あの汚染されたヘドロの川に落ちたら先ず子供は助かりませんからね。ですが、今はかなり改善されて川も草木が生え、魚が住めるくらいには良くなったと思います」
「なら普通に考えて、当時その十人もの小学生達が死んだその遺族の誰かがその手紙を送りつけた犯人かも知れないと言う事になりますよね。その可能性が十分に高いです。ならもう事件は解決した様な物じゃないですか。恐らく警察もそこの所をもう既に調べていると思いますよ」
「所が警察が調べた結果、その事件が起きた一週間前の夜は皆それぞれ歴としたアリバイがあるんですよ」
「まあ、その犯人が円卓の星座の狂人に殺しの殺害の依頼をしていたらただ家で結果を大人しく待っていればいいだけの話だからな。それはアリバイはあるかも知れないな。でもそれだけではありませんよね。でなければあなたは自分を守ってくれとはいいやしない。あの十二人殺しの惨殺事件が起きた後に……その後何かあったのではありませんか」
「はい、ありました。惨劇の一夜が過ぎたその一日後、また会社宛に宛名無しの手紙が送られてきたんです。その送られてきた手紙にはこう書かれてありました。先日は十二人もの罪人達を地獄に送り届ける事が出来たが、まだ重要な罪人達が死んではいない……だからこの後も必ず近い内にお礼に行くと……そんな恨みの文章が並んでいました。その手紙の内容を警察や西条社長にも教えたのですが、警察はこれはデリケートな問題だからと私に自宅には必ず警備の警察官を付けると自宅待機を命じ。西条社長の方は、みんなで固まって歩いていれば殺人鬼は先ず現れないと言って仕事を優先しているんですよ。あんなに従業員達が殺されているのに、会社としては喪に服していないといけないのに、会社自体がまるで何も無かったかのように今も動いています」
「でもそれならあなた自身が直接我が黒鉄探偵事務所に依頼に来ればいいだけの話じゃないですか。なぜこの金物店に隠れて待つような形を取ったのですか?」
「最後にその手紙にはこう書かれてありました。もし西条社長自らが自分の罪を認めて他の関係者達を伴って私や死んだ子供達に土下座をして謝りに来るのなら、もうこれ以上の殺しは止めてやると言っていました。そしてその会う日にちが今日の八月二十一日金曜日で、待ち合わせ場所がこのデパートの屋上であり、会う時間は午後の一時丁度と指定されています」
「八月二十一日金曜日ってつまりは今日ですよね。それに待ち合わせ時間が一時って……あなたはここにいていいんですか。その話しぶりからして当然今現在その西条社長が率いる西条ケミカル化学会社の役職のある人達が皆屋上に来ているんですよね。つまりうちの羊野が五階にある書店付近で見たのは西条社長の姿だったんですね」
勘太郎のその言葉を聞いた関根孝は緊張した顔で話を返す。
「本当に西条社長が心から謝りに行くと言うのならこの私も行くのはやぶさかでは無いのですが、西条社長の腹の中は恐らくはそうではないと思います。その犯人に会う振りをして警察と協力してその脅迫状を送りつけてきた犯人を捕まえる気でいるんですよ」
「つまり犯人に謝る振りをしてのこのこと出て来た所を一網打尽にすると、つまりはそう言う事ですか」
「はい、そう言う事です。ですがその計画、上手く行くとはどうしても思えません。そんな浅はかな西条社長の裏切りなどその犯人は当然把握していると思うからです。それと何故この金物店で探偵さんを待っていたかという疑問なのですが、簡単な事です。このデパートの屋上で会うという決断を西条社長が決めたのが今日だからです。だから今日このイベントがあってもなくてもあなた方には一応はこのデパート内に来て貰うつもりだったんですよ。もしこの謝罪イベントが流れたらそのまま何も知られること無く帰って貰うつもりでしたからね」
「そして俺達は黄木田店長にお願いされるがままにここに連れて来られたと言う訳ですか。でも今現在その西条貴文社長はこのデパートの屋上にいて、その計画がもしかしたら犯人側に筒抜けになっているかも知れないから、もしその犯人を取り逃がしてしまったらその保険として私達に依頼をすると言う事でよろしいでしょうか」
「まあ、そう言う事だな。正直あんた達が甕島直美先生の紹介でなかったら俺は警察にその身柄を守って貰うつもりだったんだが、甕島直美先生の話ではこの殺人鬼は普通のごく一般的な殺人鬼とは事情が違うと言う話なので警察では手に余るのだそうです。つまりはプロの殺し屋と何ら変わりはないのだとか。だからその道の専門家でもある黒鉄探偵事務所の人達に頼むのが一番いい選択だと、そう甕島直美先生が強く言う者ですからね、私もその言葉を信じる事にしたんですよ」
なにその尾鰭がつきまくった話、別にあのいかれた組織の専門家でも何でも無いんですけど。勘太郎は甕島直美を見ながらそう心の声を叫ぶ。
「まあ、この事件が本当に何らかの殺しのプロによる犯行なら、我々も考えないといけませんね。ではこの依頼のお話はその西条社長とその犯人がこれからどう言う結末を迎えるかで決めさせて頂きます。なのであなたの依頼の話は今は保留と言う事でよろしいでしょうか」
「ええ、それで結構です」
話がようやく一段落つき、溜息をついた勘太郎は、何気に部屋の柱に掛かっている柱時計を見る。時刻はもうすぐ一時丁度になろうとしていた。
もうすぐだな、このまま何事も無く西条社長がその犯人に謝って、その後はその犯人がそのまま自首してくれるとありがたいんだが。
そんな事を思っていると行き成り天井の壁にくくりつけられているスピーカーから火災の時に鳴る警告音と共に収録済みの緊急用のアナウンスが流れる。
ピンポンパンポン……ピンポンパンポン。
『今現在このデパート内で火災が発生した為、店内にいる全てのお客さんは各フロアーにいる授業員の指示に従って速やかにこのデパートから外に避難して下さい! 繰り返します……今現在このデパート内で火災が発生した為、近くにいる従業員の指示に従って速やかにデパート内からの避難をお願いします……繰り返します……』
そのアナウンスを聞いた勘太郎達を始めとした他の人達が皆一斉にパイプ椅子から立ち上がる。
勘太郎「どうした、一体何があった?」
羊野 「どうやら今現在このデパートの何処かで火災が発生した見たいですね」
緑川 「火事ですか。なら私達も外に避難した方がいいんじゃないですか」
勘太郎「そうだな、じゃ取りあえずは事が沈静化するまで外に出るとするか。いいですね、皆さん!」
その勘太郎の指示に甕島直美を始めとした他の人達も当然のように従う。
代わりに店番をしていたバイトの叔母さんとも合流し、素早くデパートの一階に上がるエスカレーターの前まで来た勘太郎達はその廊下の先で立ち往生をしている他の店の人やお客さん達と遭遇する。その数ざっと三十人~四十人。
なぜこの人達がエスカレーターが見える廊下で立ち往生しているのか、その理由が直ぐに分かった。何故かエスカレーターで登れないように廊下の通路には鉄の金網式のシャッターががっしりと閉まっていたからだ。だからここに集まっている人達は皆、上に上がれないでいるのだ。
「くそ~一体誰だよ、この非常時にシャッターなんか下ろした奴は。何故か鍵も掛かっている様だし、これじゃ上に上がれないじゃないか!」
「ならエレベーターはどうですか。確か地下通路の真ん中付近にありますよね。それに一番奥には非常階段も確かありますよ」
「それだ、それで上まで上がるぞ!」
緑川の助言を聞き、勘太郎は今度は通路の真ん中付近にあるエレベーターの前に行きスイッチを押して見るが、電源が切られているのか全く反応がない。
「くそ、くそ、エレベーターの電源も切れているのか。この非常時に一体どうなっているんだよ!」
エレベーターの電源が切れているのを見て直ぐに諦めた勘太郎は、今度は反対側の通路にある非常階段を目指す。だがその先で待っていたのは閉ざされた防火扉を開けようと何度も試みる数人の一般客と幾人かの小学生だった。どうやら彼らもまたその開かない防火扉の前で立ち往生をしているようだ。
「一体どうしたんですか。なぜ防火扉を開けて、非常階段を登って外に出ないんですか?」
「それが……非常用の防火扉が閉まっていてビクともしないんだよ」
「な、なんだって!」
どう頑張っても開かないと言われ勘太郎も力の限り扉を開けようと努力してみたが、力及ばず結局防災扉を開ける事は出来なかった。その傍では外に出れないと泣いている幾人かの小学生達がいたが、勘太郎はその光景をただ黙って見ている事しか出来なかった。
そんな中、廊下に杖を突きながら歩いて来た女性が優しく小学生達に話しかける。
「大丈夫ですよ。ここでじっとしていたら、必ず助けは来ますから。だから安心して下さい。はい、お菓子をあげますからしばらくはこれで我慢して下さいね。お腹が空いてたら元気になれませんからね。あ、そこにいる大人達も一緒にどうですか。お菓子や飲み物はまだまだ沢山ありますから」
そう優しく声を掛けたのは、右手で杖を突きながら左手でお菓子や缶ジュースの入った大きなカゴを持つ甕島佳子だった。
目が見えないながらも早くも取り残された一般客を落ち着かせようと心のケアーや店の中にあるお菓子類や飲み物を直ぐさま配りだしたその迅速な早さに、勘太郎は素直に感心し有り難い気持ちになる。
「ありがとう御座います。甕島さん」
「佳子です。甕島佳子。佳子と呼んで下さい。黒鉄の探偵さん」
「ありがとう御座います。佳子さん」
「いいんですよ。これはうちの店の前で起きた事故ですからね。お客さん達が不安にならないように食料を配る事は当然です。それに私……子供は好きですから」
そう言うと甕島佳子は、手渡されたお菓子をおいしそうに食べている小学生の子供の頭を優しく撫でる。その姿はまさに美しく、まるで慈愛に満ちた聖母の様に勘太郎には見えた。
勘太郎は甕島佳子から手渡されたお菓子の包みを一つ受け取ると、そのお菓子を頬張りながら物事をいい方に考える。
くそ~思わぬ火災のせいで本当にこの地下一階に閉じ込められてしまったぞ。まあでも、幸いな事に火災の火や煙はまだこの地下一階には来てはいないようだし、消防隊が駆け付けて来るまでここで大人しく待っていた方が無難なのかもな。それに絶対に誰かが俺達が地下一階にいることを消防や警察に知らせているはずだから、火の手が迫る前に助けは必ず来るはずだ。
そんな事を思っていると、行き成り廊下に設置してあるスピーカーから大音量で『あ……あぁ……今マイクのテスト中……マイクのテスト中……』と言う老人の声が周りに響き渡り、その声を聞いた勘太郎の背筋に絶望的な嫌な予感が駆け巡る。
「こ、この声は……まさか?」
ガガ……ガガ……バリバリ……ピンポンパンポン!
『こんにちは今現在不運にもこのデパートの各フロアーで逃げ遅れた参加者諸君。私はこの計画を立案し受理した仕掛け人にして闇の犯罪秘密組織・円卓の星座の創設者でもある狂人・壊れた天秤と言う者だ。今回はある依頼主の復讐による願いを叶える為にこのデパート自体を一つの狩り場にする事に決めさせて貰ったよ。当然しばらくは救助隊の救助や警察の助けは一切来ない物と思って欲しい。つまり今現在このデパートの中にいる君達は謎の殺人鬼に命を狙われる側になったと言う訳だ。まあ、精々生き延びてこの死のデパートから無事に生還してくれたまえ。そして今回このゲームに掛けられる時間のタイムリミットは約8時間とする。実は今現在このデパートに来ている狂人はターゲットの顔はおろかその殺害する内容も一切告げられてはいない。だからこそ一週間前に起きたあの十二人の惨殺事件でも皆殺しという形で依頼人の期待に応えたのだよ。つまりその狂人はその目に付く人間を無差別に容赦なくむごたらしく殺すと言う事だ。白い羊と黒鉄の探偵と黒鉄探偵事務所の諸君、観察人の調べでは今現在君たちもこの狂気の狩り場にいるという話ではないか。これは何という偶然か。いやまさに運命の神が私達のために用意した舞台だと言う事だと私はそう判断したよ。と言うわけで黒鉄の探偵よ、今回もあがきにあがいてあの狂人・白い腹黒羊を操り無事に事件を解決してくれたまえ。そうすればまた面白いデータが取れるかも知れないからな。 そんな訳でこのデパート内にいる全ての生存者達が今回は狂人ゲームの参加者だ。そして君たちがこの殺人を依頼した闇の依頼人とその雇われた狂人の正体を見つけない限り、このデパートから出る事も出来ないし、そのタイムリミットの8時間の間に生存者達は誰一人として生き残る事は出来ないだろう。 ククククッ、さあ、狂人ゲームの始まりだ。この8時間の間は例え誰であろうとこのデパートの内部には人は入れない事になっている。もし約束を違えて警察が突入した時はそちら側の負けと言う事で、ペナルティーとして罪の無い一般人が何十人も無差別に何処かで死ぬことになるだろう。それを阻止したいのならルールを守りこの狂人の雇い主とその雇われた狂人の正体に一刻も早く迫る事だ。もし8時間以内に生存者が全滅したり犯人の正体が見抜けなかった場合であっても今回に限り、ペナルティーは無しとする。なぜなら今回の狂人ゲームは文字道理の生死をかけた生き残りのサバイバルゲームだからだ。まあ、精々約8時間、無事に生き延びて生還してくれたまえ。因みに今回の対戦相手は不可思議な水を操る狂気の狂人が相手だ。まあ、精々この狂気のゲームを楽しんでくれたまえ!』
そう告げるとスピーカーの音は無慈悲にも沈黙する。
勘太郎は行き成り始まった狂人ゲームにあたふたしながら隣にいる羊野を見る。
「水を操る狂気の狂人だと。羊野その狂人に心当たりはないのか?」
その勘太郎の言葉に羊野は少し困った顔をしていたが、厳しい眼差しで勘太郎を見ると覚悟を決めた声でその正体不明の狂人の二つ名を告げる。
「水を操る狂気の狂人と言ったら私が知る限り恐らくは一人しかいませんわ。円卓の星座の狂人『悪魔の水瓶』……彼女しかいません。もし彼女が今回の対戦相手なら十分に気をつけて下さい。彼女が関わったら恐らくは一筋縄では行かないと思いますよ」
「一筋縄では行かないって、つまりはどう言う事だよ」
「つまりはこの狂人ゲームで死人が何人も出るかも知れないと言う事です」
そう言うと羊野は手に持っていた白い羊のマスクをゆっくりと被るのだった。
金物店のレジを他の従業員に任せた甕島の母娘は、勘太郎・羊野・黄木田店長・緑川・そして依頼人でもある関根孝の五人を引き連れながら金物店の奥にある休憩所へと皆を案内する。
隣にあるゲイセンコーナーの機械音とそこで遊んでいる子供達の声がやたらとうるさかったが、場所が場所だけに諦めた勘太郎は気を取り直して休憩所の中へと入る。
休憩所の中は綺麗に物が整頓された椅子や机が綺麗に並び、こじんまりとした部屋の上を何かのパイプや無数のコードの線が束となって鉄筋が見える天井を張り巡らす。
そんな従業員達が休憩する八丈ほどある部屋を借りる事になった勘太郎達は、傍にあるパイプ椅子にそれぞれ座ると、一週間前に起きた別荘地十二人惨殺事件に関わりのある関根孝の話を静かに聞く。
「俺の名は関根孝と言います。西条ケミカル化学会社で働く、専務の役職を貰っている会社の幹部の一人です」
「西条ケミカル化学会社の専務って凄いじゃないですか。実質上の会社のナンバー2が俺達に依頼だなんて……一体何があったんですか」
「二週間前に匿名で知らない人物からうちの会社に手紙が届いたんです。五年前に水の事故で亡くなった子供達の復讐をする為に、あの時関わった関係者達に必ずお礼に行くと、その手紙にはそう恨み言が書いてありました。でもうちの会社の社長を始めとした他の従業員達は皆、時々来るただの悪戯の手紙だと一蹴して真面目には取り上げませんでした。うちの会社は1000人ほど従業員達がいる主に医療品の材料を取り扱う結構大きな会社なんですが、それだけにいろんな所から訴訟で訴えられてよくこんな誹謗中傷の手紙が来るんですよ。だが、今回のように具体的に殺害予告をされるとは正直思ってはいませんでした。ですが今回の惨殺事件の事で警察が介入しマスコミにも大々的に取り上げられた事で会社側もその殺人鬼の存在を無視できなくなってしまった。これで会社側の対応も大幅に変わる。そのはずだったんですが、三日前に社長や他の役職のある従業員達が、うちは間違ってはいない。何処の誰かよく分からない犯罪者には絶対に屈しはしないと、そう言い出したんですよ。今回の件で西川正樹課長や田代意次工場長、それに他の従業員達やそのご家族が酷い殺され方で亡くなっているのにです。正直、西条社長が一体何を考えているのか全く分かりません」
「失礼ですけど、その手紙にあった五年前に一体何があったのですか。もっとそこの所を詳しく教えて下さい」
勘太郎がそこに突っ込むと専務の関根孝は仕方が無いと言った感じで素直に話し始める。
「まあ、平たく言ってしまえば五年前に水の事故があったんですよ。今は国からの指導でだいぶ改善しましたが五年前は工場がある地域のある川に化学産業廃棄物の汚水を時々垂れ流していましてね、よく近くに住む町の住人達とトラブルになっていたんですよ。川の近くに生える草木が皆消えて無くなり、その川に住む川魚や他の生き物達の生態系すらも変えてしまった。そんな時です。五年前その汚染された川辺で遊んでいた十人もの小学生達がその後の天候不良の為に大雨で川が氾濫し多数の子供達が流されたそうです、話では近くの堤防が決壊したらしく、その為に十人もの小学生がその後遺体で見つかったとか。そんな痛ましい事件が起きたと聞いています。恐らくはその事を言っているのだと思います。あの汚染されたヘドロの川に落ちたら先ず子供は助かりませんからね。ですが、今はかなり改善されて川も草木が生え、魚が住めるくらいには良くなったと思います」
「なら普通に考えて、当時その十人もの小学生達が死んだその遺族の誰かがその手紙を送りつけた犯人かも知れないと言う事になりますよね。その可能性が十分に高いです。ならもう事件は解決した様な物じゃないですか。恐らく警察もそこの所をもう既に調べていると思いますよ」
「所が警察が調べた結果、その事件が起きた一週間前の夜は皆それぞれ歴としたアリバイがあるんですよ」
「まあ、その犯人が円卓の星座の狂人に殺しの殺害の依頼をしていたらただ家で結果を大人しく待っていればいいだけの話だからな。それはアリバイはあるかも知れないな。でもそれだけではありませんよね。でなければあなたは自分を守ってくれとはいいやしない。あの十二人殺しの惨殺事件が起きた後に……その後何かあったのではありませんか」
「はい、ありました。惨劇の一夜が過ぎたその一日後、また会社宛に宛名無しの手紙が送られてきたんです。その送られてきた手紙にはこう書かれてありました。先日は十二人もの罪人達を地獄に送り届ける事が出来たが、まだ重要な罪人達が死んではいない……だからこの後も必ず近い内にお礼に行くと……そんな恨みの文章が並んでいました。その手紙の内容を警察や西条社長にも教えたのですが、警察はこれはデリケートな問題だからと私に自宅には必ず警備の警察官を付けると自宅待機を命じ。西条社長の方は、みんなで固まって歩いていれば殺人鬼は先ず現れないと言って仕事を優先しているんですよ。あんなに従業員達が殺されているのに、会社としては喪に服していないといけないのに、会社自体がまるで何も無かったかのように今も動いています」
「でもそれならあなた自身が直接我が黒鉄探偵事務所に依頼に来ればいいだけの話じゃないですか。なぜこの金物店に隠れて待つような形を取ったのですか?」
「最後にその手紙にはこう書かれてありました。もし西条社長自らが自分の罪を認めて他の関係者達を伴って私や死んだ子供達に土下座をして謝りに来るのなら、もうこれ以上の殺しは止めてやると言っていました。そしてその会う日にちが今日の八月二十一日金曜日で、待ち合わせ場所がこのデパートの屋上であり、会う時間は午後の一時丁度と指定されています」
「八月二十一日金曜日ってつまりは今日ですよね。それに待ち合わせ時間が一時って……あなたはここにいていいんですか。その話しぶりからして当然今現在その西条社長が率いる西条ケミカル化学会社の役職のある人達が皆屋上に来ているんですよね。つまりうちの羊野が五階にある書店付近で見たのは西条社長の姿だったんですね」
勘太郎のその言葉を聞いた関根孝は緊張した顔で話を返す。
「本当に西条社長が心から謝りに行くと言うのならこの私も行くのはやぶさかでは無いのですが、西条社長の腹の中は恐らくはそうではないと思います。その犯人に会う振りをして警察と協力してその脅迫状を送りつけてきた犯人を捕まえる気でいるんですよ」
「つまり犯人に謝る振りをしてのこのこと出て来た所を一網打尽にすると、つまりはそう言う事ですか」
「はい、そう言う事です。ですがその計画、上手く行くとはどうしても思えません。そんな浅はかな西条社長の裏切りなどその犯人は当然把握していると思うからです。それと何故この金物店で探偵さんを待っていたかという疑問なのですが、簡単な事です。このデパートの屋上で会うという決断を西条社長が決めたのが今日だからです。だから今日このイベントがあってもなくてもあなた方には一応はこのデパート内に来て貰うつもりだったんですよ。もしこの謝罪イベントが流れたらそのまま何も知られること無く帰って貰うつもりでしたからね」
「そして俺達は黄木田店長にお願いされるがままにここに連れて来られたと言う訳ですか。でも今現在その西条貴文社長はこのデパートの屋上にいて、その計画がもしかしたら犯人側に筒抜けになっているかも知れないから、もしその犯人を取り逃がしてしまったらその保険として私達に依頼をすると言う事でよろしいでしょうか」
「まあ、そう言う事だな。正直あんた達が甕島直美先生の紹介でなかったら俺は警察にその身柄を守って貰うつもりだったんだが、甕島直美先生の話ではこの殺人鬼は普通のごく一般的な殺人鬼とは事情が違うと言う話なので警察では手に余るのだそうです。つまりはプロの殺し屋と何ら変わりはないのだとか。だからその道の専門家でもある黒鉄探偵事務所の人達に頼むのが一番いい選択だと、そう甕島直美先生が強く言う者ですからね、私もその言葉を信じる事にしたんですよ」
なにその尾鰭がつきまくった話、別にあのいかれた組織の専門家でも何でも無いんですけど。勘太郎は甕島直美を見ながらそう心の声を叫ぶ。
「まあ、この事件が本当に何らかの殺しのプロによる犯行なら、我々も考えないといけませんね。ではこの依頼のお話はその西条社長とその犯人がこれからどう言う結末を迎えるかで決めさせて頂きます。なのであなたの依頼の話は今は保留と言う事でよろしいでしょうか」
「ええ、それで結構です」
話がようやく一段落つき、溜息をついた勘太郎は、何気に部屋の柱に掛かっている柱時計を見る。時刻はもうすぐ一時丁度になろうとしていた。
もうすぐだな、このまま何事も無く西条社長がその犯人に謝って、その後はその犯人がそのまま自首してくれるとありがたいんだが。
そんな事を思っていると行き成り天井の壁にくくりつけられているスピーカーから火災の時に鳴る警告音と共に収録済みの緊急用のアナウンスが流れる。
ピンポンパンポン……ピンポンパンポン。
『今現在このデパート内で火災が発生した為、店内にいる全てのお客さんは各フロアーにいる授業員の指示に従って速やかにこのデパートから外に避難して下さい! 繰り返します……今現在このデパート内で火災が発生した為、近くにいる従業員の指示に従って速やかにデパート内からの避難をお願いします……繰り返します……』
そのアナウンスを聞いた勘太郎達を始めとした他の人達が皆一斉にパイプ椅子から立ち上がる。
勘太郎「どうした、一体何があった?」
羊野 「どうやら今現在このデパートの何処かで火災が発生した見たいですね」
緑川 「火事ですか。なら私達も外に避難した方がいいんじゃないですか」
勘太郎「そうだな、じゃ取りあえずは事が沈静化するまで外に出るとするか。いいですね、皆さん!」
その勘太郎の指示に甕島直美を始めとした他の人達も当然のように従う。
代わりに店番をしていたバイトの叔母さんとも合流し、素早くデパートの一階に上がるエスカレーターの前まで来た勘太郎達はその廊下の先で立ち往生をしている他の店の人やお客さん達と遭遇する。その数ざっと三十人~四十人。
なぜこの人達がエスカレーターが見える廊下で立ち往生しているのか、その理由が直ぐに分かった。何故かエスカレーターで登れないように廊下の通路には鉄の金網式のシャッターががっしりと閉まっていたからだ。だからここに集まっている人達は皆、上に上がれないでいるのだ。
「くそ~一体誰だよ、この非常時にシャッターなんか下ろした奴は。何故か鍵も掛かっている様だし、これじゃ上に上がれないじゃないか!」
「ならエレベーターはどうですか。確か地下通路の真ん中付近にありますよね。それに一番奥には非常階段も確かありますよ」
「それだ、それで上まで上がるぞ!」
緑川の助言を聞き、勘太郎は今度は通路の真ん中付近にあるエレベーターの前に行きスイッチを押して見るが、電源が切られているのか全く反応がない。
「くそ、くそ、エレベーターの電源も切れているのか。この非常時に一体どうなっているんだよ!」
エレベーターの電源が切れているのを見て直ぐに諦めた勘太郎は、今度は反対側の通路にある非常階段を目指す。だがその先で待っていたのは閉ざされた防火扉を開けようと何度も試みる数人の一般客と幾人かの小学生だった。どうやら彼らもまたその開かない防火扉の前で立ち往生をしているようだ。
「一体どうしたんですか。なぜ防火扉を開けて、非常階段を登って外に出ないんですか?」
「それが……非常用の防火扉が閉まっていてビクともしないんだよ」
「な、なんだって!」
どう頑張っても開かないと言われ勘太郎も力の限り扉を開けようと努力してみたが、力及ばず結局防災扉を開ける事は出来なかった。その傍では外に出れないと泣いている幾人かの小学生達がいたが、勘太郎はその光景をただ黙って見ている事しか出来なかった。
そんな中、廊下に杖を突きながら歩いて来た女性が優しく小学生達に話しかける。
「大丈夫ですよ。ここでじっとしていたら、必ず助けは来ますから。だから安心して下さい。はい、お菓子をあげますからしばらくはこれで我慢して下さいね。お腹が空いてたら元気になれませんからね。あ、そこにいる大人達も一緒にどうですか。お菓子や飲み物はまだまだ沢山ありますから」
そう優しく声を掛けたのは、右手で杖を突きながら左手でお菓子や缶ジュースの入った大きなカゴを持つ甕島佳子だった。
目が見えないながらも早くも取り残された一般客を落ち着かせようと心のケアーや店の中にあるお菓子類や飲み物を直ぐさま配りだしたその迅速な早さに、勘太郎は素直に感心し有り難い気持ちになる。
「ありがとう御座います。甕島さん」
「佳子です。甕島佳子。佳子と呼んで下さい。黒鉄の探偵さん」
「ありがとう御座います。佳子さん」
「いいんですよ。これはうちの店の前で起きた事故ですからね。お客さん達が不安にならないように食料を配る事は当然です。それに私……子供は好きですから」
そう言うと甕島佳子は、手渡されたお菓子をおいしそうに食べている小学生の子供の頭を優しく撫でる。その姿はまさに美しく、まるで慈愛に満ちた聖母の様に勘太郎には見えた。
勘太郎は甕島佳子から手渡されたお菓子の包みを一つ受け取ると、そのお菓子を頬張りながら物事をいい方に考える。
くそ~思わぬ火災のせいで本当にこの地下一階に閉じ込められてしまったぞ。まあでも、幸いな事に火災の火や煙はまだこの地下一階には来てはいないようだし、消防隊が駆け付けて来るまでここで大人しく待っていた方が無難なのかもな。それに絶対に誰かが俺達が地下一階にいることを消防や警察に知らせているはずだから、火の手が迫る前に助けは必ず来るはずだ。
そんな事を思っていると、行き成り廊下に設置してあるスピーカーから大音量で『あ……あぁ……今マイクのテスト中……マイクのテスト中……』と言う老人の声が周りに響き渡り、その声を聞いた勘太郎の背筋に絶望的な嫌な予感が駆け巡る。
「こ、この声は……まさか?」
ガガ……ガガ……バリバリ……ピンポンパンポン!
『こんにちは今現在不運にもこのデパートの各フロアーで逃げ遅れた参加者諸君。私はこの計画を立案し受理した仕掛け人にして闇の犯罪秘密組織・円卓の星座の創設者でもある狂人・壊れた天秤と言う者だ。今回はある依頼主の復讐による願いを叶える為にこのデパート自体を一つの狩り場にする事に決めさせて貰ったよ。当然しばらくは救助隊の救助や警察の助けは一切来ない物と思って欲しい。つまり今現在このデパートの中にいる君達は謎の殺人鬼に命を狙われる側になったと言う訳だ。まあ、精々生き延びてこの死のデパートから無事に生還してくれたまえ。そして今回このゲームに掛けられる時間のタイムリミットは約8時間とする。実は今現在このデパートに来ている狂人はターゲットの顔はおろかその殺害する内容も一切告げられてはいない。だからこそ一週間前に起きたあの十二人の惨殺事件でも皆殺しという形で依頼人の期待に応えたのだよ。つまりその狂人はその目に付く人間を無差別に容赦なくむごたらしく殺すと言う事だ。白い羊と黒鉄の探偵と黒鉄探偵事務所の諸君、観察人の調べでは今現在君たちもこの狂気の狩り場にいるという話ではないか。これは何という偶然か。いやまさに運命の神が私達のために用意した舞台だと言う事だと私はそう判断したよ。と言うわけで黒鉄の探偵よ、今回もあがきにあがいてあの狂人・白い腹黒羊を操り無事に事件を解決してくれたまえ。そうすればまた面白いデータが取れるかも知れないからな。 そんな訳でこのデパート内にいる全ての生存者達が今回は狂人ゲームの参加者だ。そして君たちがこの殺人を依頼した闇の依頼人とその雇われた狂人の正体を見つけない限り、このデパートから出る事も出来ないし、そのタイムリミットの8時間の間に生存者達は誰一人として生き残る事は出来ないだろう。 ククククッ、さあ、狂人ゲームの始まりだ。この8時間の間は例え誰であろうとこのデパートの内部には人は入れない事になっている。もし約束を違えて警察が突入した時はそちら側の負けと言う事で、ペナルティーとして罪の無い一般人が何十人も無差別に何処かで死ぬことになるだろう。それを阻止したいのならルールを守りこの狂人の雇い主とその雇われた狂人の正体に一刻も早く迫る事だ。もし8時間以内に生存者が全滅したり犯人の正体が見抜けなかった場合であっても今回に限り、ペナルティーは無しとする。なぜなら今回の狂人ゲームは文字道理の生死をかけた生き残りのサバイバルゲームだからだ。まあ、精々約8時間、無事に生き延びて生還してくれたまえ。因みに今回の対戦相手は不可思議な水を操る狂気の狂人が相手だ。まあ、精々この狂気のゲームを楽しんでくれたまえ!』
そう告げるとスピーカーの音は無慈悲にも沈黙する。
勘太郎は行き成り始まった狂人ゲームにあたふたしながら隣にいる羊野を見る。
「水を操る狂気の狂人だと。羊野その狂人に心当たりはないのか?」
その勘太郎の言葉に羊野は少し困った顔をしていたが、厳しい眼差しで勘太郎を見ると覚悟を決めた声でその正体不明の狂人の二つ名を告げる。
「水を操る狂気の狂人と言ったら私が知る限り恐らくは一人しかいませんわ。円卓の星座の狂人『悪魔の水瓶』……彼女しかいません。もし彼女が今回の対戦相手なら十分に気をつけて下さい。彼女が関わったら恐らくは一筋縄では行かないと思いますよ」
「一筋縄では行かないって、つまりはどう言う事だよ」
「つまりはこの狂人ゲームで死人が何人も出るかも知れないと言う事です」
そう言うと羊野は手に持っていた白い羊のマスクをゆっくりと被るのだった。
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