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『第2の街シドネス』
32.迷宮
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結局のところ、イベントで攻略できた迷宮の数は4つだった。
星1が1つ、星2が2つ、星3が1つだ。
「ああ、一応あの星4迷宮もクリアしたことになってるのか…」
シドネスの中心広間の噴水を背に座りながらそう呟いた。隣ではアリスがアイスクリームを食べながらスキル進化を行っている。
「えーっと、結局クリアしたのは…」
〔魔女の屋敷〕難易度★4・レア度★3
〔命の螺旋塔〕難易度★3・レア度★4
〔返答アリの屍〕難易度★2・レア度★2
〔灯火の倉庫〕難易度★2・レア度★1
〔魂ティニュー〕難易度★1・レア度★2
う~ん……多いのか少ないのか良く分からないな…実際のところ、最初の〔魔女の屋敷〕以外の迷宮はボスとかいなかったしな。
いや、〔命の螺旋塔〕だけは難しかったな。
死んでも死んでもなぜかその塔の前で復活する親切なのか鬼畜なのか良く分からん仕様だったし…
レア度は高いからポイント高いか…?高いと良いな。
というか、まだなのか。
この広間で結果発表するから集合っていうメールが来たんだが…
「始まりませんね。結果発表」
「だなぁ…」
かなり集まりだしているプレイヤー達を見て、俺とアリスは呟いた。
「ちょっとアイス一口くれよ」
「いいですよ」
アリスからストロベリーアイスを一口もらう。あー、おいし。
そんな事をしていると中央広間の空が歪み始め、その歪みからイベント開始宣告をしていたゲームマスターのモモが現れた。
≪はいはーい。皆元気ですかー≫
全く覇気のない声が広間に響く。
イベント開始当初の頃はあんなに元気良く挨拶していたのに、あの頃のテンションはどこへやら…別人みたいな雰囲気を纏っている。
≪それではー……え?もっと元気に?ちょ、始める直前にあんな光景見せられてんですよ…気分ダダ下がりですよ――――――はぁ、分かりました!分かりましたよ!≫
なんかアクシデントがあったぽいが大丈夫だろうか。
段々、プレイヤーの間から文句が出始めている。少しずつ運営へのヘイトが溜まっているようだ。
≪はいはーい!お静かにー!まずはランキング発表からですよー!≫
そう言うとモモは大きく手を振りかぶった。するとブォン!という機械的な音と共に大きなウィンドウが空に出現した。
そこには迷宮攻略数ポイント、迷宮難易度ポイント、迷宮レア度ポイント、特別ポイントの枠がそれぞれあり、そのポイントの合計が一番右の枠に書いてある。
表示されているペア数は50組だ。そこまでが報酬をもらえる順位の様だ。
俺達は…
「お、入ってんじゃん」
「ですね!」
あまり期待していなかったが22位に入っている。みんな思ったより迷宮攻略が出来なかったぽいな。
俺達のポイント合計は…
攻略数ポイント:500
難易度ポイント:1200
レア度ポイント:1200
――特別ポイント一覧――
友好攻略ポイント+800
条件達成攻略ポイント+200
最速迷宮数ポイント+400
合計:4300ポイント
へぇ…案外高いな。まあ、1位のポイントは3万を超えているっぽいが……思っていたよりはずっと言い成績だし十分だろう。
その後は、5位までのペアが呼ばれて報酬が渡されていた。俺達の報酬は運営メールに付与されて届いた。ちなみに言うと報酬アイテムは【治癒の指輪】という7秒間にHPが1%回復すると言う装備アイテムだった。意外と嬉しい。
アリスの方は【奇跡の指輪】というアイテムで、5秒間にAPが1%回復すると言う装備品だった。俺よりちょっと性能良いよな……
そして”賭け”のサブイベント発表も終わり、そこで解散となった。最後にゲームマスターのモモが≪すぐにまたイベントがある≫という発言をして、更に盛り上がったのは言うまでもない。
初めてのイベントが終わって、広間はかなり盛り上がっていたが次第にプレイヤーの数が少なくなり、遂にほとんどいなくなった。
俺はアリスと別れた後、しばらく自分のスキル進化を行っていた。
案外あっさりと終わったイベントに少しの疑問を持ちつつも、自分の戦闘スタイルについて考えていた。そして、結論として出たのは―――――、
「《二刀流化》スキル取ろうかな」
そう、《二刀流化》という名前の通り武器を両手に持てる様になるスキルを取ろうと思う。確かそうすると一回一回の攻撃威力が下がったり、相手にバッドステータスを極端に与えにくくなるらしいが……
「よし、取ろう!」
とりあえず取る事にした。
《二刀流化》スキルは15ポイントで取得することが出来た。
《二刀流化》スキルはどれか一つのスキルに統合することが出来、それにより新たなスキルとして開花する。その場合スキルレベルが1に戻るというデメリットがあるらしいが、今の俺の武器スキルは先程スキル進化をしたばかりなので問題ない。
「統合っと……よし」
進化したてだった《ダガー》が《ダガー・二刀流》になった。これにより両手でも片手でもその状況に応じてダガーを使用できる。本当は《上級短剣》にしようと思ったんだがな……《ダガー》の方が俺の理想に近いしな。
でもそうなると、もう一本武器が必要になるよな…う~ん、【量産型短剣・DEKU】を使うんでも良いんだが…なんか違うよなぁ。
「となると…自分で作るしかないか」
結局はそう言う結論に落ち着くものだ。
* * * * * * * * * * * * *
むわっとした熱気が俺の身体に纏わりついた。その熱気は酷く気持ちが悪いもの…ではなく、別に嫌な感じはしない。
「やっぱここはあっついな…!」
シドネスの生産作業場も始まりの街と全く変わらずに暑苦しい。更に言うと鍛冶スペースは他のところの2.3倍キツイ。俺はフードを取りながら呟く。仮面は着けとく。仮面内は涼しいからな。
さて、やるか。
俺はグライム鉱石を取り出し、熱し始める。
つい最近のアップデートで鉱石、詳しく言うとインゴットアイテムに【硬度計算値】という硬さが数値化されるシステムが導入された。例として【グライムインゴット】の【硬度計算値】は4、【エルマントインゴット】は3.5。二つを合わせた【グラマント合金インゴット】は4.5だ。
かなり便利なシステムらしく、モブルが喜んでいたのを覚えている。
カンカンカン!
ハンマーを振るい、邪念を捨てる。
甲高い音がグライム鉱石から響き渡る。シドネスの生産作業場にはまだあまり生産プレイヤーはいないようで、かなり空いている。その為、音がかなり大きく響く。
そうして、しばらくふるい続けどうにか3本の【グライムインゴット】を生産することに成功した。
今回は【グライムインゴット】を使って造っていく。前みたいに合金にしても良いのだが、あれは時間がかかるし、どうやら今の俺の鍛冶レベルに見合っていない様だ。もっとレベルが上がってからあの合金は使うことにする。
そして今度は【グライムインゴット】を熱し、叩く。
ハンマーに〔命の螺旋塔〕で手に入れた【生命魂】を纏わせ、また叩いた。
カンカンカンカン!
更に高く音が響く。
しばらくして、短刀身が完成した。後は適当に内部合成と外部合成を一気にしちゃって完成。柄の部分は前回同様、型を使わせてもらおう。エルマントインゴットで良いかな。
俺は【エルマントインゴット】をドロドロに溶かし、型に流し込んだ。しばらくしたら完成だな。
その間に俺は合成作業をする。
ちょっと久しぶりなのでヘルプで確認……おっけー。
【※内部強化は一つのアイテムに最大五回までしかできない。一回一回のアイテム合成数は3つが限界。】
【※外部強化は一つのアイテムに最大一回までしかできない。アイテム溶接数は1つが限界。】
まず内部強化。
1回目、【生命魂】【善良魂】【邪悪魂】をダガーの短刀身に纏わせ、合成。
2回目、【マッチ】【火薬】をダガーへ合成。
3回目、【フロッグプレイサーの強酸】を掛けて合成。
4回目……怖くなってきたからしないで終わり。
どうやら柄が出来た様なので、少し取っておいたエルマントインゴットの煮えたぎった液体をつけ、〈分子溶接〉でつなげる。
後は外部合成で【邪悪魂】を使った。
すると柄の先から短刀身の先まで真っ黒に染まってしまった。しかも赤いラインが刀身に入り、酷く不気味なデザインになった。
性能確認をすると………
【邪魂を纏いし『闇夜』+3】
生命同士を混ぜ合わせると言う一つの禁忌を犯した武器。
生きとし生ける者全ての存在を軽んじ、大罪の名を有するままに暴れ狂う者への罪深きダガー。その見た目は漆黒に包まれ、一筋の赤が入る。大昔、生命を軽んじた武器は独りでに動き出し、人間を惨殺し続けたという。
【性能評価】攻撃+17
【特殊効果】「爆発抉り(発生確率低)」「魂縛り(発生確率低)」
「暴走(発生確率超激低)」「称号:”禁忌の大罪人”を付与」
【耐久度】250/250
おいおい……なんかヤバいの出来たぞ…なんだよ、大罪って…最近俺の称号に増えてた《怠惰》の大罪人っていう称号を関係あるのか…?
不安でしかない武器を手にしつつ、思考回路を高速回転させたが全く分からなかったため、考える事を放棄する。うん、気にしたらきっと負け。俺の中の本能がそう叫んでいる。
とりあえずダイルに鞘の制作依頼を頼んで生産作業場を後にした。
プレイヤー:ノア
【スキル一覧】
《ダガー・二刀流》Lv1(New!)《武術》Lv19(↑13UP)
《闇魔法》Lv92(↑18UP)《熟練盗賊》Lv21(↑16UP)
《上級隠蔽》Lv1(New!)《空間機動》Lv25(↑17UP)
《万能眼》Lv29(↑15UP)《鍛冶》Lv30(↑6UP)《採掘》Lv17《遊泳》Lv50
控えスキル
《釣り》Lv39《調薬》Lv30
スキルポイント:79
【二つ名】
終焉スキラー・終焉兎
【称号】
失敗の経験者・因縁を果たす者・真実を知る者・《怠惰》なる大罪人・歩く厄介箱・不屈・GM泣かせ・禁忌の大罪人
* * * * * * * * * * * * *
《ダガー・二刀流》
ダガーを両手に持てるようになるスキル。一度でも相手の懐の潜り込めれば、そこからは小規模な竜巻の如く、連続でダメージを与えていく。二刀流になったことにより、一発の攻撃力は下がったが武器が2本になったことによる攻撃速度2倍は非常に強力。その速度を活かす高難易度のプレイスタイルが要求される。
星1が1つ、星2が2つ、星3が1つだ。
「ああ、一応あの星4迷宮もクリアしたことになってるのか…」
シドネスの中心広間の噴水を背に座りながらそう呟いた。隣ではアリスがアイスクリームを食べながらスキル進化を行っている。
「えーっと、結局クリアしたのは…」
〔魔女の屋敷〕難易度★4・レア度★3
〔命の螺旋塔〕難易度★3・レア度★4
〔返答アリの屍〕難易度★2・レア度★2
〔灯火の倉庫〕難易度★2・レア度★1
〔魂ティニュー〕難易度★1・レア度★2
う~ん……多いのか少ないのか良く分からないな…実際のところ、最初の〔魔女の屋敷〕以外の迷宮はボスとかいなかったしな。
いや、〔命の螺旋塔〕だけは難しかったな。
死んでも死んでもなぜかその塔の前で復活する親切なのか鬼畜なのか良く分からん仕様だったし…
レア度は高いからポイント高いか…?高いと良いな。
というか、まだなのか。
この広間で結果発表するから集合っていうメールが来たんだが…
「始まりませんね。結果発表」
「だなぁ…」
かなり集まりだしているプレイヤー達を見て、俺とアリスは呟いた。
「ちょっとアイス一口くれよ」
「いいですよ」
アリスからストロベリーアイスを一口もらう。あー、おいし。
そんな事をしていると中央広間の空が歪み始め、その歪みからイベント開始宣告をしていたゲームマスターのモモが現れた。
≪はいはーい。皆元気ですかー≫
全く覇気のない声が広間に響く。
イベント開始当初の頃はあんなに元気良く挨拶していたのに、あの頃のテンションはどこへやら…別人みたいな雰囲気を纏っている。
≪それではー……え?もっと元気に?ちょ、始める直前にあんな光景見せられてんですよ…気分ダダ下がりですよ――――――はぁ、分かりました!分かりましたよ!≫
なんかアクシデントがあったぽいが大丈夫だろうか。
段々、プレイヤーの間から文句が出始めている。少しずつ運営へのヘイトが溜まっているようだ。
≪はいはーい!お静かにー!まずはランキング発表からですよー!≫
そう言うとモモは大きく手を振りかぶった。するとブォン!という機械的な音と共に大きなウィンドウが空に出現した。
そこには迷宮攻略数ポイント、迷宮難易度ポイント、迷宮レア度ポイント、特別ポイントの枠がそれぞれあり、そのポイントの合計が一番右の枠に書いてある。
表示されているペア数は50組だ。そこまでが報酬をもらえる順位の様だ。
俺達は…
「お、入ってんじゃん」
「ですね!」
あまり期待していなかったが22位に入っている。みんな思ったより迷宮攻略が出来なかったぽいな。
俺達のポイント合計は…
攻略数ポイント:500
難易度ポイント:1200
レア度ポイント:1200
――特別ポイント一覧――
友好攻略ポイント+800
条件達成攻略ポイント+200
最速迷宮数ポイント+400
合計:4300ポイント
へぇ…案外高いな。まあ、1位のポイントは3万を超えているっぽいが……思っていたよりはずっと言い成績だし十分だろう。
その後は、5位までのペアが呼ばれて報酬が渡されていた。俺達の報酬は運営メールに付与されて届いた。ちなみに言うと報酬アイテムは【治癒の指輪】という7秒間にHPが1%回復すると言う装備アイテムだった。意外と嬉しい。
アリスの方は【奇跡の指輪】というアイテムで、5秒間にAPが1%回復すると言う装備品だった。俺よりちょっと性能良いよな……
そして”賭け”のサブイベント発表も終わり、そこで解散となった。最後にゲームマスターのモモが≪すぐにまたイベントがある≫という発言をして、更に盛り上がったのは言うまでもない。
初めてのイベントが終わって、広間はかなり盛り上がっていたが次第にプレイヤーの数が少なくなり、遂にほとんどいなくなった。
俺はアリスと別れた後、しばらく自分のスキル進化を行っていた。
案外あっさりと終わったイベントに少しの疑問を持ちつつも、自分の戦闘スタイルについて考えていた。そして、結論として出たのは―――――、
「《二刀流化》スキル取ろうかな」
そう、《二刀流化》という名前の通り武器を両手に持てる様になるスキルを取ろうと思う。確かそうすると一回一回の攻撃威力が下がったり、相手にバッドステータスを極端に与えにくくなるらしいが……
「よし、取ろう!」
とりあえず取る事にした。
《二刀流化》スキルは15ポイントで取得することが出来た。
《二刀流化》スキルはどれか一つのスキルに統合することが出来、それにより新たなスキルとして開花する。その場合スキルレベルが1に戻るというデメリットがあるらしいが、今の俺の武器スキルは先程スキル進化をしたばかりなので問題ない。
「統合っと……よし」
進化したてだった《ダガー》が《ダガー・二刀流》になった。これにより両手でも片手でもその状況に応じてダガーを使用できる。本当は《上級短剣》にしようと思ったんだがな……《ダガー》の方が俺の理想に近いしな。
でもそうなると、もう一本武器が必要になるよな…う~ん、【量産型短剣・DEKU】を使うんでも良いんだが…なんか違うよなぁ。
「となると…自分で作るしかないか」
結局はそう言う結論に落ち着くものだ。
* * * * * * * * * * * * *
むわっとした熱気が俺の身体に纏わりついた。その熱気は酷く気持ちが悪いもの…ではなく、別に嫌な感じはしない。
「やっぱここはあっついな…!」
シドネスの生産作業場も始まりの街と全く変わらずに暑苦しい。更に言うと鍛冶スペースは他のところの2.3倍キツイ。俺はフードを取りながら呟く。仮面は着けとく。仮面内は涼しいからな。
さて、やるか。
俺はグライム鉱石を取り出し、熱し始める。
つい最近のアップデートで鉱石、詳しく言うとインゴットアイテムに【硬度計算値】という硬さが数値化されるシステムが導入された。例として【グライムインゴット】の【硬度計算値】は4、【エルマントインゴット】は3.5。二つを合わせた【グラマント合金インゴット】は4.5だ。
かなり便利なシステムらしく、モブルが喜んでいたのを覚えている。
カンカンカン!
ハンマーを振るい、邪念を捨てる。
甲高い音がグライム鉱石から響き渡る。シドネスの生産作業場にはまだあまり生産プレイヤーはいないようで、かなり空いている。その為、音がかなり大きく響く。
そうして、しばらくふるい続けどうにか3本の【グライムインゴット】を生産することに成功した。
今回は【グライムインゴット】を使って造っていく。前みたいに合金にしても良いのだが、あれは時間がかかるし、どうやら今の俺の鍛冶レベルに見合っていない様だ。もっとレベルが上がってからあの合金は使うことにする。
そして今度は【グライムインゴット】を熱し、叩く。
ハンマーに〔命の螺旋塔〕で手に入れた【生命魂】を纏わせ、また叩いた。
カンカンカンカン!
更に高く音が響く。
しばらくして、短刀身が完成した。後は適当に内部合成と外部合成を一気にしちゃって完成。柄の部分は前回同様、型を使わせてもらおう。エルマントインゴットで良いかな。
俺は【エルマントインゴット】をドロドロに溶かし、型に流し込んだ。しばらくしたら完成だな。
その間に俺は合成作業をする。
ちょっと久しぶりなのでヘルプで確認……おっけー。
【※内部強化は一つのアイテムに最大五回までしかできない。一回一回のアイテム合成数は3つが限界。】
【※外部強化は一つのアイテムに最大一回までしかできない。アイテム溶接数は1つが限界。】
まず内部強化。
1回目、【生命魂】【善良魂】【邪悪魂】をダガーの短刀身に纏わせ、合成。
2回目、【マッチ】【火薬】をダガーへ合成。
3回目、【フロッグプレイサーの強酸】を掛けて合成。
4回目……怖くなってきたからしないで終わり。
どうやら柄が出来た様なので、少し取っておいたエルマントインゴットの煮えたぎった液体をつけ、〈分子溶接〉でつなげる。
後は外部合成で【邪悪魂】を使った。
すると柄の先から短刀身の先まで真っ黒に染まってしまった。しかも赤いラインが刀身に入り、酷く不気味なデザインになった。
性能確認をすると………
【邪魂を纏いし『闇夜』+3】
生命同士を混ぜ合わせると言う一つの禁忌を犯した武器。
生きとし生ける者全ての存在を軽んじ、大罪の名を有するままに暴れ狂う者への罪深きダガー。その見た目は漆黒に包まれ、一筋の赤が入る。大昔、生命を軽んじた武器は独りでに動き出し、人間を惨殺し続けたという。
【性能評価】攻撃+17
【特殊効果】「爆発抉り(発生確率低)」「魂縛り(発生確率低)」
「暴走(発生確率超激低)」「称号:”禁忌の大罪人”を付与」
【耐久度】250/250
おいおい……なんかヤバいの出来たぞ…なんだよ、大罪って…最近俺の称号に増えてた《怠惰》の大罪人っていう称号を関係あるのか…?
不安でしかない武器を手にしつつ、思考回路を高速回転させたが全く分からなかったため、考える事を放棄する。うん、気にしたらきっと負け。俺の中の本能がそう叫んでいる。
とりあえずダイルに鞘の制作依頼を頼んで生産作業場を後にした。
プレイヤー:ノア
【スキル一覧】
《ダガー・二刀流》Lv1(New!)《武術》Lv19(↑13UP)
《闇魔法》Lv92(↑18UP)《熟練盗賊》Lv21(↑16UP)
《上級隠蔽》Lv1(New!)《空間機動》Lv25(↑17UP)
《万能眼》Lv29(↑15UP)《鍛冶》Lv30(↑6UP)《採掘》Lv17《遊泳》Lv50
控えスキル
《釣り》Lv39《調薬》Lv30
スキルポイント:79
【二つ名】
終焉スキラー・終焉兎
【称号】
失敗の経験者・因縁を果たす者・真実を知る者・《怠惰》なる大罪人・歩く厄介箱・不屈・GM泣かせ・禁忌の大罪人
* * * * * * * * * * * * *
《ダガー・二刀流》
ダガーを両手に持てるようになるスキル。一度でも相手の懐の潜り込めれば、そこからは小規模な竜巻の如く、連続でダメージを与えていく。二刀流になったことにより、一発の攻撃力は下がったが武器が2本になったことによる攻撃速度2倍は非常に強力。その速度を活かす高難易度のプレイスタイルが要求される。
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