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本編
一人の少女
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さようなら、私の村
---
ムシムシとした夏、朝2刻を過ぎた
曜日を確認すると、火だった
曜日は火、水、風、雷、闇、光、元の流れで
その曜日と同じ属性の魔法の威力が高くなったり
元のときは全属性の魔法の威力が高くなり、強い魔物が出やすくなる
今日は火曜日だからなのだろうか、いつもより暑い気がしてならない
私の親は私が生まれてすぐに死んでしまった
そしてここの家主、メリルおばさんにひろってもらった
メリルおばさんは私に優しくしてくれた
だからその分お返しとして畑仕事を手伝っている
けれどもやる気にならない
明日は涼しいといいけど…
いつもと同じように水やりと雑草抜きをして昼飯にする
やっぱおばさんの飯はおいしぃ!
魔物ではない普通の虫が忙しそうに飛び回っている
普段はこんなに飛んでいないのに
なんか嫌な予感がした
この嫌な感じが気になってしょうがなかった
気晴らしに散歩をしようと森を歩いていると
少しくすぶった臭いがした
心がざわつく
急いで村に戻ろうとすると煙がみえはじめた
鼻の奥にツンッとくる
私はまだ13才で成人するまで後5歳だけど
成人女性よりは強い自信がある
さすがに男性には勝てなさそうだが
だから戻れば火事を止めれるのではと走る
この時の私には放火という考えはなかった
急いで森から出ると辺り一面火の海
火曜日だから火力が高い
-お願い。火よ消えて...
そう願い水をくもうとバケツをとる
蛇口を捻るが水がでない
-お願いだから!水をちょうだい!
いくら捻っても水は出てこない
あきらめて井戸の方にいこうとしたとき
ポチャン
バケツに水が1滴入っていた
-お願い、もっと、この火を消してっ
煙で意識がもうろうとしてくる
周りには焼死体が転がっている
もうこの村には私しか生きていないのだろう
-お願い。この思いでのある村を救っ...て...
そこで少女は倒れた
だが少女は炎に焼かれることはなかった
なぜなら少女が倒れてすぐに雨が降ったからだ
まるで少女の願いを叶えたかのように
晴れて暑かった日に、この村だけは大雨が降った
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ムシムシとした夏、朝2刻を過ぎた
曜日を確認すると、火だった
曜日は火、水、風、雷、闇、光、元の流れで
その曜日と同じ属性の魔法の威力が高くなったり
元のときは全属性の魔法の威力が高くなり、強い魔物が出やすくなる
今日は火曜日だからなのだろうか、いつもより暑い気がしてならない
私の親は私が生まれてすぐに死んでしまった
そしてここの家主、メリルおばさんにひろってもらった
メリルおばさんは私に優しくしてくれた
だからその分お返しとして畑仕事を手伝っている
けれどもやる気にならない
明日は涼しいといいけど…
いつもと同じように水やりと雑草抜きをして昼飯にする
やっぱおばさんの飯はおいしぃ!
魔物ではない普通の虫が忙しそうに飛び回っている
普段はこんなに飛んでいないのに
なんか嫌な予感がした
この嫌な感じが気になってしょうがなかった
気晴らしに散歩をしようと森を歩いていると
少しくすぶった臭いがした
心がざわつく
急いで村に戻ろうとすると煙がみえはじめた
鼻の奥にツンッとくる
私はまだ13才で成人するまで後5歳だけど
成人女性よりは強い自信がある
さすがに男性には勝てなさそうだが
だから戻れば火事を止めれるのではと走る
この時の私には放火という考えはなかった
急いで森から出ると辺り一面火の海
火曜日だから火力が高い
-お願い。火よ消えて...
そう願い水をくもうとバケツをとる
蛇口を捻るが水がでない
-お願いだから!水をちょうだい!
いくら捻っても水は出てこない
あきらめて井戸の方にいこうとしたとき
ポチャン
バケツに水が1滴入っていた
-お願い、もっと、この火を消してっ
煙で意識がもうろうとしてくる
周りには焼死体が転がっている
もうこの村には私しか生きていないのだろう
-お願い。この思いでのある村を救っ...て...
そこで少女は倒れた
だが少女は炎に焼かれることはなかった
なぜなら少女が倒れてすぐに雨が降ったからだ
まるで少女の願いを叶えたかのように
晴れて暑かった日に、この村だけは大雨が降った
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