いずれ最強の少女 ~白き髪と紅の瞳~

カイゼリン

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本編

暗殺者がkillするのは人だけではない

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ギルドの中はキレイだった
地下3階まであり、1階がギルド、2階が酒場、3階がダリオルと私の部屋と物置小屋だ


酒場でご飯を食べながらダリオルと話してた
3分の1が宝石の話だった
なかなか面白かった
この宝石にはこういう意味があって...色は...などとずっと話してた

どうやら魔物からもとれるらしく、ジュエリーオークというオークの亜種から色んな宝石が取れるそう
見てみたいと言ったら


「よっし!明日はジュエリー集めだな!」

と言っていた。かなり酒を飲んでいたから覚えてるかわからないけど
暗殺者としての第一歩だ!なんて言ってたけど暗殺者かー
氷の暗殺者なんて言われたことあるけどしっくりこない


後、ダリオルさんと言ったら呼び捨てでいいと言われた
なのでこれからは呼び捨てでいこうかな



朝一刻に成るころ
酒場でフレアバードと卵の親子サンドを食べた
フレアバードの肉は柔らかく、意外と油っぽくなくさっぱりしたお肉で
卵は半熟でおいしかった
肉って焼けば本当に美味しいんだな
あの肉人肉も焼けば美味しかったかな?


ご飯が食べ終わると同時にダリオルが上がってきた

「おっ!フェナか!飯が食い終わった感じか」

二日酔いしてる様子はない
昨日は結果酔っていたから心配だった

「フェナのギルドカードと顔を隠す面を選んだら出かけるぞ!することなかったら飯に付き合ってくれ」

することはないので食器をかだつけダリオルの向かいに座る

「面って?」

ダリオルが食べるのはストーンオックスのスパイシーカレーだ
朝からガッツリだな
カレーを飲み込むと


「暗殺者なんだから顔バレはあかんからな。今回みたいな討伐系だけじゃないからな」


肉はごろっと入っているがスプーンで簡単にほぐせている
他にもニンジンとジャガイモもごろっと入っている


「暗殺者って言うけど具体的には何をするの?」
「基本は討伐。国から暗殺とか、盗賊の村を燃やすとか、公にできないことかな」


基本は討伐なんだ
人をただただkillしまくるお仕事じゃないんだ

「人をただ殺すのは殺し屋の仕事だ。闇ギルドの仕事じゃあないな。闇ギルドとは言え、殺し屋などと違って私欲で依頼してそれをこなす訳じゃないからな」


それもそうか
ただただ殺してたら公認ギルドじゃないよな


「よし、食べ終わった。ついてこい」


食器をかだつけ1階に上がる


「マリア!ギルドカードつくっぞ!」

受付嬢なのかな?マリアさんはこっちをみるとにこっとほほえんだ

「私のこと知ってるんですか?」
「昨日のうちに広まってるな!ガハハッ」 


広まるの早いな


ダリオルは奥からカードを持ってきた


「この右端の銀色の部分があるだろ?」


赤色のカードの右端には銀色の四角い部分がある


「そこに魔力を流し込むんだ。できるか?できなかったら血をちょっともらうけど」

ためしに魔力を流すイメージをする
心から血が流れるように、魔力を...


「オッケイだ!」


よくみると銀色の四角いとこが金色になり名前とステータスが表示されていた


___

フェナカイト=アルマンディン
14歳 女性

Lv.20

種族 ヒューマン

体力  1530
魔力  3977
力   300
防御力 150
回避力 3152

魔法
・氷魔法<2> ・霧魔法<1> ・木魔法<1>

スキル
・百里眼 ・探知 ・魔道の極み ・韋駄天 ・気配遮断 ・鑑定

称号
・食人鬼...人を食べたもの。食べた人の数だけ能力がランダムであがる。人を食べると3ヶ月は生きれるようになる
・魔物の殺戮者...魔物をたくさんころしたもの。一番優れた能力が100あがる
・殺戮兵器...あらゆるものを殺しつきしたもの。一番優れた能力が300あがる
・暗殺者...姿を見られずにたくさん殺したもの。回避力が100あがる


___


「なんじゃこりゃ。普通、高くても300だぞ...」

鑑定ってこれ詳細みれるんかな?


鑑定...人の能力や物の詳細など色々なことがわかる


やばっ鑑定さんすご


氷魔法の詳細が前にわかったのは君のお陰か
まずは霧魔法から

霧魔法...水魔法の亜種。体を霧にしたり、霧を発生させたりできる
木魔法...風魔法の上位種。草、木の一部の力を使える


ひぇー。魔法がすごい
次はスキル

百里眼...遠視の上位種。百里先まで見通せる
探知...人や物の場所がわかる
魔道の極み...魔法をうまく使いこなせるものに与えられる。魔力に1000プラスされる
韋駄天...回避力が1000プラスされる
気配遮断...隠蔽の最上位種。気配を感じさせない


これはヤバい
私のステータス以上だわ


「魔法とスキル、一部隠しとけ。隠せば自分しかみれなくなる」

魔法は氷魔法を残して、スキルは百里眼と探知を残して隠した
ステータスもいじって最大1000にした


___

フェナカイト=アルマンディン
14歳 女性

Lv.20

種族 ヒューマン

体力  800
魔力  1000
力   300
防御力 150
回避力 1000

魔法
・氷魔法

スキル
・百里眼 ・探知


___



よし。これで少しはいいだろう


「...武術のスキルを取ろうか。魔法だけでなく武器も使えた方がいい」


武器かー


「オススメは近距離か中距離」

「短刀がいい」

短刀を2本もち、手数で攻めるのがいつものスタイルだったから
でもスキルがない

「短刀ならいいんじゃないかな。二刀流か?」

うなずく
奥から白と黒の刃をもつ短刀を持ってきた

「これ使いな」

ホルダーももらい、腰につける

「白表と黒裏だ」
「ありがとう」

「スキルは後何ヵ月かすればとれるんじゃないか?前にも短刀を使ったことがあるならべつだが」


使ったことがあると言おうと思ったが
さぁ次は面をみるぞ!とダリオルが張り切っていた


ギルドを出て向かいにあるお店
winnerウィナー


ちなみに私は今リンゴよりも安く手にはいるポップルは定番の果物を食べている
これを食後か隙間時間に食べている。なぜなら歩けばそこらじゅうの木に実っているからいつでも食べれる
今日もポップルを食べながら店にはいる


カランカラン


「いらっしゃい...おぉ。ダリオルか」
「久しぶりだな。ギャラン」


ギャランと呼ばれた人は椅子から立ち上がりこちらをみる
34才のダリオルより老けている
髪はテンパ緑、まるメガネをかけている


「おや、その子が噂の?」
「そうだ。ほれ、挨拶しな」


ポンっと背中を押された
ダリオルを一度みて、ギャランさんの方をみる


「っと...フェナカイト=アルマンディンです。昨日からお世話になってます。そこらの魔物には負けない自信があります」

「ギャラン=ホルンだ。ダリオルの三つ上。気軽に呼んでくれ。フェナお嬢」


ニヤッと笑いこちらをみる

「ギャラン。フェナに面とローブを」
「おーけー。カラーは?」
「何でもいいです」

こっちにきなと言われついていく

「そのローブだとでかいから、このくらいかな」

白いローブをもってくる
ローブを脱ぐと

「ん?...サービスだ。服もプレゼントしてやろう」

ずっとこの服を着ていたからか、あちこちが破れはだが見えている

手頃な服をもらい端で着替える
念のため霧魔法で周りに霧を発生させる
はじめて使った霧魔法がこんな方法とか...

着替えてロープをはおる


「いーよ」

その合図でギャランさんが振り替える

「似合ってるな...白には白かな」

いろいろな面を見ている
鬼のお面やピエロのお面、猿や鳥などの動物のお面。

「フェナお嬢には狐かな。白い狐は毛並みが美しく、あらゆるものを惑わす」

そういって狐の面を渡すギャランさん

「面になれるまでつけてた方がいい」

そう言われたので面を合わせて紐を結ぶ
司会が少し狭くなるが探知があるし大丈夫だろう

「合わないところとかないかい?」
「大丈夫」

そういってダリオルのとこに戻る

「フェナ。似合ってるな」
「ありがとう」
「二万コルplease」
「ほらよ」

金の入った袋をおいて店を出る

「サンキュー。ギャラン」
「またのご来店をお待ちしてるよ」


「よし、行くか。クエストは受けておいたからさっさといくぞ!」


___

クエスト

ジュエリーオークの討伐

ジュエリーオークから取れる赤い宝石が欲しいんだ
ジュエリーオークは姿はオークと一緒なんだが眼が違う
眼がキラキラしているんだ
赤い宝石以外は君がもらっていい
頼んだよ

場所
オークの村

報酬
一万二千コル
その他の宝石

依頼者
紅の獅子

___


く、紅の獅子?

思わず隣をみる
眼をそらすダリオル
あ、ダリオルなの?

「私にもこんな名前つくの?」
「そ、そうだな。」
「氷の暗殺者とか?」

ピクッとダリオルが反応する

「氷の暗殺者の名をもつのはもういるんだ...」

「どんな人?」

「とっても美しく、可憐でな。宝石と比べ物にならないくらいきれいな人でな。顔もスタイルも声も、すべて満点。技能もすごくてな、フェナよりもすごい人だ。だからあのときは驚いたよ。2代目ラリマー誕生かってな」


ダリオルの表情を見ようと
お面をずらして横につける
今はフードをはずしているので邪魔にならない


ダリオルは上を見ている
悲しいという感情を感じさせない
何を考えているんだろうか


ラリマー...それが氷の暗殺者の名前?


「少し遠くの盗賊に燃やされた村にラリマーが現れたって情報が出て期待したんだがな。国の騎士に手出しするな。アイツは無差別に殺す。化け物だ。何て言われてな...」


...それ私だよなんて言えない。言えるわけない
私が化け物だよ。安心してなんて言える?
とんだジョークだよ
その一言がダリオルを安心させることに繋がるわけがないしね


「さっさと行くか。しんみりしててもつまらんからな」


私が急いで駆け抜けた森にオークの村があるらしい
探知持ちだからすぐに見つかるだろうだって


そういえばダリオルってどのくらいのステータスなんだろう
鑑定さん!出番だ!

___

ダリオル=アルマンディン
34歳 男性

種族 ヒューマン

Lv.63

体力  1300
魔力  280
力   1800
防御力 1000
回避力 300

魔法
・炎獄魔法<3>

スキル
・探知 ・斧術 ・二斧流 ・隠密 

称号
・魔物の殺戮者...魔物をたくさんころしたもの。一番優れた能力が100あがる
・殺戮兵器...あらゆるものを殺しつきしたもの。一番優れた能力が300あがる
・暗殺者...姿を見られずにたくさん殺したもの。回避力が100あがる


___


あれ?ダリオルも強くね?
これは偽ってないステータスが出るんだよね
高くても300なんじゃないの?

家の父さんもおかしいことが判明しました
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