いずれ最強の少女 ~白き髪と紅の瞳~

カイゼリン

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転生

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今日は待ちに待った修学旅行だ
バスに荷物を積め席につく
バスの席を決めるのは大変だった。いろんな人たちが一緒に座ろうとしていたからだ


「翔平は窓側だよね」
「あぁ。煉は通路側の方がいろんな人と話せていいだろ」


この人は山田翔平やまだしょうへい
僕の幼馴染みで親友だ

ちなみに僕の名前は黒埼煉くろさきれん

僕はイケメンらしく、翔平から妬まれている
翔平もイケメンなのに
僕のファンクラブがあるのは知っているけど自分のファンクラブがあるのは知らないみたいだ

そんなことに気づかない“しょうちゃん”はかわいい

「しょうちゃんは自主研修どこ行くの?」
「しょうちゃん言うな」

わぁーにらまれたぁ
しょうちゃんににらまれても怖くないけど

「翔平は顔は怖いけどかわいいよね」
「はぁ?」

何いってんだと呆れて前髪をいじりながら外を眺めている
うん、こういうところもかわいい


「それで、なんだっけ。自主研修だっけか?」

こういうツンデレなところもかわいいなぁ

「そうだよ!」

「俺らの班はっっっ!?」

ガゴンとバスが揺れる
ここは上り坂で急カーブ地点
簡単に言うと山を登っている 


「キャァァァァー!!!」
「うわぁぁぁあぁぁぁあ!!!」


あちらこちらから悲鳴が聞こえる


ヤバい。倒れてる!
そりゃあ悲鳴だって聞こえるよ!

「これは、死ぬ」
「何いってんの!?しょうちゃん!!!!!!」


しょうちゃん側から倒れているので死ぬ確率は高いだろう
だからといって

「諦めたらダメ!助かる努力をしないと......」


そこで僕の意識は途絶えた








---









「おー...かわいいなぁ」

何いってるんだ?
しょうちゃんがかわいいのはわかるけどって、わわわ。浮いてる?
目を開けると

「たかいたかーい」

誰?このおじさん!?

「うわぁあん!あぁぁあ!」

うわぁ!赤ちゃんの声?誰が?僕が!?

「ほら、エルサレムが怖がってるじゃない」
「あ、あぁ。エルサレムごめんなあ」

エルサレム?名前?
僕は...僕の名前は...なんだっけ?
しょうちゃん?誰の名前?
わか、らな、い

なん、か、ねむく、なっ、てき、た


---


「んー!ふぅ。おはよう」
「おはようエルサレム」

よく伸びて食卓へ向かう
今、僕に挨拶をしてくれたのは兄さんのウリサレム


「ウリ兄さんは今から仕事ですか?辛くないのですか?」
「あぁ。勇者っていう誇れる仕事だからね。辛いときもあるけどね」


ウリ兄さんはすごいな
僕は転生者だけど兄さんはやっぱりすごい
小さいときにはこの記憶は思い出せなかったけど
10歳のときに思い出した

10歳からは学園にいかなくてはならない
そして8年間学ぶのだ


「いってくるよ」
「いってらっしゃい!」 

そして僕は朝食を食べ始める
僕の1日が始まる

---

「ただいまー」
「「「「「おかえりなさいませ。エルサレム様」」」」」

鞄をおき一息つく

「あれ?お母様。ウリ兄さんは?」
「まだ戻ってきてないのよねー...」

心配そうに頬にてを当てるお母様

「...さま!アリフ様!サレム様!」

バタンとドアを開けて入ってくる

「どうしたの?」
「サレム様!ウリサレム様が、ウリサレム様が、お亡くなりになられました」

え!?ありえない
兄さんが?なぜにいさんが?
なぜなんだ!?

「俺が守れなかったために...すみません!」
「それでも貴方は頑張ったのでしょう」

そうですけどっと悔しそうにしている

「クエストを終え戻るときに魔族が現れ、ウリサレム様と私で戦ったのですがっ、ですがっ。」

「ハルガー。顔をあげて。貴方には息子がいるのでしょう。悔やむことしかできないのなら貴方は勇者パーティーの一員ではないわ。その命をどうつかうか考えて」

「はい...」

兄さんが...
そんなことありえない
勇者は、勇者は、

「エルサレム様?」


え?左手が光って


「勇者の紋章...」


光がやむと青白い模様があった


「勇者、僕っ、が?」

「っ!?ハルガー。」


ハルガーの方をみるとひざまづいていた


「このハルガー。次は必ず守って見せます。どうか、ウリサレム様のっ、ためにも」

「ハルガー。兄さんを悔やんでいても仕方がない。憎き魔族を滅ぼすのを手伝ってくれ」

「はっ!」



兄さんが死んだのは悲しい
だからこそ前に進まないと
前に進まないと、泣いてしまう、
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