いずれ最強の少女 ~白き髪と紅の瞳~

カイゼリン

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本編

ただいま

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目を覚ますと久しぶりの天井だ
今は…まだ昼。フェアはまだ帰ってきていないだろう

お腹がすいなたーと酒場へ向かう

ガチャとドアを開けると大きな壁にぶつかった

「おぉ。フェナ。大丈夫か」

壁かと思っていたがダリオルだ
すみませんと軽く一言言うと頭を撫でられた

久しぶりにガシガシと撫でられ、痛いのに嬉しくて、少し奇妙に思った

「はい。でもお腹がすいなので酒場へ行こうと」
「おお。そうか。帰ってきてすぐで悪いんだが依頼が入ってきてな」

左手に少しクシャッとなった紙が握られていた
それを軽く広げ渡された

「それにある程度書かれてるからな。分からないことがあったら職員の誰かしらに聞け」

ぽんと肩に手を置いて去っていった


酒場についてご飯を食べる
今日は白米に和風ハンバーグ(ホーンラビットとゲイズバードの合い挽き肉)マジックポテトサラダ(芋にたくさん魔素を含ませ、魔物かさせたやつ)を食べた

めちゃくちゃ美味かった
肉はジューシーで油が溢れるしポテトサラダはホクホクのポテトがマヨネーズでまろやかになって美味かったです

お腹いっぱい…
ふと窓に目をやると、フェナがニコニコと帰ってくるのが見えた。嬉しい出来事でもあったのだろうか

立ち上がり食器を片付ける
ガチャとドアが開く

「にいさぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!!!!!!!!!!」

声がした方をむくとガバッと何かがのしかかってくる
お、重い

久々に聞いた声、久々に感じた体温、久々に触れる柔らかさ
あぁ…人だ。一週間ぶりだ

「…会いたかったです」

泣きじゃくっているのに可愛らしい声
あぁ…フェアだな…と思う

空間魔法で体を覆い木魔法で風を起こして体を持ち上げる

そこで周りの人達の声が耳に入り、開けっ放しのドアから風の音が聞こえる

恥ずかしくなりフェアを離す
少し肩が汚れたなぁ

「ほら、泣くなって。僕はここにいるよ。ごめんね、急にいなくなって」
「グス…大丈夫です。兄さんが無事でよかった…」
「ここじゃあ邪魔になるから部屋に戻ろうか」

右手で手を繋ぎこっそり空間魔法で繋げてドアを閉める


「兄さん…兄さん…」
「どうした?」
「無事でよかったです」

目を赤くして帰ってくる時と同じくらい笑顔になった

「帰ってくる日だからと聞いてウキウキしてたのですが…いざ会うと安心して…つい」

てへっと笑うフェア
可愛らしい花が咲く

「心配と不安で心がスポンジみたいにスカスカでしたが、兄さんに会ったら水で満たされたみたいな気持ちです」

両手をフェアの頬に当てる
そのまま目を閉じ顔ちかづけ額を重ねる

「…ただいま」
「おかえり…」

目を開けるとフェアの目と会い
クスッと笑う

額を離し両手で頬をつねる
餅みたいにびよーんとのびる

「いひゃいでふー…にいふぁん」

ごめんごめんと謝り手を離す
軽く頬が赤くなっている
頭を撫でると目を細める。小動物みたいだ

「あっ。そうだ…ちょっと出かけてきますね!」

タッタッタッと走り部屋を出ていった

閉まっていた紙を取り出す

___

依頼

何体ものキメラが西の科学所にて作られていることが我らの諜報員から伝わった
もし、本当だとしたら危険だ。なるべく早く対処願いたい
30人~100人くらいだと見積もっている
誰一人残さず、バレないように暗殺してくれ


場所 西の科学所[ローフレイ]


報酬 500万コル 叶えられる範囲の願い


依頼者 

国王
___


内容が内容なだけに報酬が凄いな
叶えられる範囲の願いだったらなんでもいいんだろ?
めんどかったらダリオルにつき返そうかと思ったけどな

さて、ステータスでも確認するか

ベッドにゴロンと寝転がる

___

フェナカイト=アルマンディン
14歳 女性

Lv.40

種族 ヒューマン

体力  4000
魔力  8800
力   3500
防御力 680
回避力 4000

魔法
・凍氷魔法<2> ・霧魔法<2> ・木魔法<2> ・回復魔法<1> ・時空魔法<2>

スキル
・百里眼 ・探知 ・魔道の極み ・韋駄天 ・気配遮断 ・鑑定 ・短刀術 ・二刀流 ・威圧 ・自動回復 ・刀の心得

称号
・食人鬼…人を食べたもの。食べた人の数だけ能力がランダムであがる。人を食べると3ヶ月は生きれるようになる
・魔物の殺戮者…魔物をたくさんころしたもの。一番優れた能力が100あがる
・殺戮兵器…あらゆるものを殺しつきしたもの。一番優れた能力が300あがる
・暗殺者…姿を見られずにたくさん殺したもの。回避力が100あがる
・悪魔殺し…カテゴリー罪を持つものを倒した証。アビリティを獲得しやすくなる
・試練を越えし者(鬼神)…鬼神の試練を越えし者。攻撃力が2000あがる
___


新たな称号を手に入れていた
攻撃力がガンガン上がっている
防御力はほとんど上がっていない
まぁ防御力がなくたって先手必勝。一撃必殺ですよ
不意打ち?しらね

ステータスを閉じて目を瞑る
そのまま暗闇の中へと吸い込まれように落ちる
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