いずれ最強の少女 ～白き髪と紅の瞳～

本編

キメラと僕と研究所 ①

懐かしの小屋
やはりこの場所が研究所らしい

ギシギシとしたボロくさい小屋
中に入ると蜘蛛の巣と埃まみれだ

研究所…研究所？

何も無いただの小屋にしか見えない


真ん中に光が集まっている｡そこにたってみると看板が床においてある
ホコリを落とし見てみると


＿＿＿

右に2歩
上に4歩
右に3歩
左に4歩

＿＿＿


このとおりに進めば良いのだろうか
右に2歩
上に4歩
右に3歩
左に4歩

っと

小さな紙でできた箱が落ちていた
開けてみると小さな紙切れが入っていた

＿＿＿

これはあなたへの

たちつみと

本当の内容が知りたければ右の台に答えを示せ

＿＿＿


たちつみと
これはよくあるなぞなぞだ
てがみにかわっている
なので手紙

よく友達となぞなぞをしていたので分かる…なんで分かるんだ？
小さい時は1人だったのに

ま、まぁ置いておこう

右を見ると石の台がある
なんか文字が書いてあるようだ

ホコリを落とすと

＿＿＿

たちつみと とは？

＿＿＿


下に四角い枠があるので てがみ となぞってみる
反応は…ない
魔力を込めて行うと てがみ の字が青白く光る

台がゆっくりと割れてボタンと紙が出てくる

＿＿＿

神父 ダヴィッド

もしここの存在が知られたならその時は抵抗するよ
死んだ我が子を蘇らせるにはこの方法しかないんだ
神に逆らうなという君の考えは正しいのかもしれない
神がこの世界を創ったのならば
けれど今､この瞬間は二度と戻らない
あの過去も
もう一度我が子に会いたいんだ
だから､罪を重ねてでもキメラを創るよ
いざと言う時は僕の場所を引き継いでくれ
これが完成したらきっと､君の恋人も蘇れるさ

君の友達 ロイ=ブルース

＿＿＿


このロイって人が犯人か

そしてダヴィッドという神父に当てたものか
ボタンを押してみる

ポチッ

ゴゴゴゴゴ


地面が揺れる
立っていられないほどの揺れだ
しゃがんで床に手をつく


それから5秒後に揺れが納まった


なにか…変わったか？

辺りを見渡してみるが変化がない
台を見てみると


＿＿＿

さぁ何かが変わったよ
変わったところに魔力を流すんだ
ただし､当てずっぽうでいろんなところに流すとここからは出られない

ヒント

灯台もと暗し

＿＿＿


変わった所？
灯台もと暗し…
足元には何も無い
この木も変わった気がしない

天井？いや､そもそも普通の人なら届かないし
気にしてなかったから後回しだな

僕に変わったことは…無い

うーん…

手紙とか？


＿＿＿

神父 ダヴィッド

もしここの存在が知られたならその時は抵抗するよ
死んだ我が子を蘇らせるにはこの方法しかないんだ
神に逆らうなという君の考えは正しいのかもしれない
神がこの世界を創ったのならば
けれど今､この瞬間は二度と戻らない
あの過去も
もう一度我が子に会いたいんだ
だから､罪を重ねてでもキメラを創るよ
いざと言う時は僕の場所を引き継いでくれ
これが完成したらきっと､君の恋人も蘇れるさ

君の友達 ロイ=ブルース

＿＿＿


変わって…いなさそう


灯台もと暗し…か
もう一度台を見る


変わったところ…変わったところ…


＿＿＿

さぁ何かが変わったよ
変わったところに魔力を流すんだ
ただし､当てずっぽうでいろんなところに流してはいけないよ

ヒント

灯台もと暗し

＿＿＿


灯台もと暗しということはまさか近くにある…って､あぁ！？

これ台が変わっとるやん！？！？

台が開いてボタンがあったのに閉じて文も変わってる!!!!!
はぁーそういうことか

台に手を当てて魔力を流す

青白く発光する
眩しさにぎゅっと目を瞑る

少し目を開けると台が消えていた

辺りを見渡してみる…と中心に地下へと続くはしごができている

ゆっくりと下へと降りていく


真っ暗で足元しか見えない
光は…無理だしなにか仕掛けがあるはず
とりあえず上に上がろう

なにか灯､もしくは電気がつく何かがあるはず
台を見てみるとボタンがある

ポチッ

カチッカチッカチッ…
電気が着いたようだ
そう思い降りようとすると
カチッカチッカチッ…と電気が次々と消えていった

「はぁ…」

ボタンを押す
カチッカチッカチッ…

1､2､3､4､5

カチッカチッカチッ…

ボタンを押して音が鳴ってから5秒か

長押しだと…押してる間ずっとか
ボタンの上におけるものもないし…探すか

カチッカチッカチッ…

はしごを使わず降り､ボタンの上におけるものを探す

カチッカチッカチッ…

電気が消えていく
はしごを使って上りもう一度押す
ダッシュで降りて辺りを見渡すがまた消えていく

これを5回繰り返すと暗闇でも見えるのではと思ってきた
探知で敵や罠がないことが分かっているので進んでみる
時には強行突破も必要だと思う
壁に右手を当てて歩いて行く

基本足音は出さないようにしているのでただただ無音の世界
時々下にあるものにつまづいてカタンと音はする

目も慣れてきた
というかはっきり見えてきた
これスキル獲得しているのでは？

スキルだけ表示
＿＿＿

スキル
・探知　・魔道の極み　・韋駄天　・気配遮断　・鑑定　・短刀術　・二刀流　・威圧　・自動回復　・刀の心得
・アウル アイ{梟の瞳}
＿＿＿


＿＿＿

アウル アイ{梟の瞳}

遠くを見る力と暗闇でも見る力が合わさった
梟は人の8倍の視力を持つという
＿＿＿


よくみたら100里眼が消えてる
ウィンドウメッセージをみるとアウル アイの取得が書いてあった
邪魔だからスキル伸ばす時以外消してるけど
探知のマップを見てみると敵の反応がある
少し危険だから迂回していくか
キメラの危険性がある

右手を壁から離して左側へと進む