31 / 49
本編
キメラと僕と研究所 ③
しおりを挟む
ステータス閲覧…
___
フェアイト=アルマンディン
10歳 女性
種族 ヒューマン
Lv.1
体力 80
魔力 900
力 100
防御力 30
回避力 50
魔法
・無魔法<2>
スキル
・探知 ・痛覚軽減
称号
・限界突破...限界を越えしもの。危険なときとてつもないちからをみせつけるっ!
___
これが前のフェアのステータス
そして今は
___
フェアイト=アルマンディン
◆歳 ●■
種族 ○◎▽
Lv.▲
体力 ◇
魔力 ▼
力 ◎
防御力 ○
回避力 ▲
魔法
・無魔法<2>
スキル
○◆□▲△△◇□■◎□◆▽□◆◇○◆□◎◎▽
称号
▽○▲△○□■◎▽◆◇
●♂●◆◆
◎♀◎□※●○§▲▽♀
___
全く見ることが出来ない
突然フェアが立ち止まる
「兄さん…ごめんね。」
「フェア…?なんで謝るんだ?」
「私ね」
違う
「実は」
フェアは
「人間じゃないの」
キメラなんかじゃ
「キメラなんだ」
ない、キメラじゃ…ない
「ずっと騙してきたの、ごめんね」
「うそつけ…フェアはキメラじゃない、しっかりと人の姿を取っているし、何より言葉を話せる…」
なぁ、嘘だって言ってくれよ
「本当だよ、私は人の代わりとして作られたの」
「…がう。ちが…う。もし、フェアがキメラだとしても、代わりだとしても、フェアはフェアだ…!」
だから、そんな顔をしないで、泣かないで
「でも、キメラなことには変わりないの。ここは、私のお父様が作った研究所。お父様が死んだ子を悲しみ私を作った。それを友人の神父様が引き継いだの。手紙、みたでしょ?」
ポケットから手紙を取り出す
___
神父 ダヴィッド
もしここの存在が知られたならその時は抵抗するよ
死んだ我が子を蘇らせるにはこの方法しかないんだ
神に逆らうなという君の考えは正しいのかもしれない
神がこの世界を創ったのならば
けれど今、この瞬間は二度と戻らない
あの過去も
もう一度我が子に会いたいんだ
だから、罪を重ねてでもキメラを創るよ
いざと言う時は僕のこの場所を引き継いでくれ
これが完成したらきっと、君の恋人も蘇れるさ
君の友達 ロイ=ブルース
___
「私が誕生した後お父様は致命傷くらった。なんとか私を押さえつけて改良を重ねて今の私ができたの。その傷のせいで死んだ。それを知った神父様は私を研究し始めた。色々な血を使い始めた、その結果暴走した、抑えるために人の血を大量に使った。そう、神父様は神の教えに逆らったの。死んだ人は蘇らない。けれど蘇るとしたら、すぐそこにあるなら、誰だってその手を伸ばすよ。けれど神父様は失敗した。失敗を重ね続けここにいる子達ができた。失敗すれば私に八つ当たりをする、だから毎回外にいた。確かその時に1回あったことがあったね」
目を閉じ語り続けるフェア
あったこと…まさかあの龍人?
「やっと成功した神父様は彼女を可愛がった。だけど寿命の問題があったの。神父様は自分をもキメラ化させた。でもサイズが大きすぎてここから出られなくなった。だから私やほかのキメラ達に自分の血を混ぜて外を観察していた。時には操って。幸い私はほかの血の方が強い。だから大丈夫。でも神父様は人型キメラを外に送り込み滅ぼそうとしている。だから姿を変えて報告したの。けれど神父様を殺したらキメラ達みんな死ぬ。それを承知して」
フェアが目を開ける
優しいピンクの髪がふわりと動く
「神父様を殺したら私も死ぬ。けれど、最後に1つ兄さんに頼んでいい?…………神父様を、殺して」
泣きそうな潤んだ瞳は力強かった
死にたくないという思いや一緒にいたいという気持ちがあったのかもしれない。けれど力強い思いがある
頷くとフェアが微笑む
「やっぱりもう1つだけお願い。絶対に生きて。私はこれ以上近づいたら操られてしまう。ここで応援してるね」
キメラの少女、僕の妹はとても強い子だ
ギュッと抱きしめる
「大好きだよ…フェア」
「私もだよ…兄さん。……このままだったら兄さん戦えないよ。ほら、早く。フェナカイト、私の大切な家族のひとり。このことは変わらないよ」
抱きしめていた手を離す
名残惜しい、もっとそばにいたい
けれどフェアのためだ。フェアの決意を無駄にしてしまう
3歩後に下がりフェアに背を向ける
何回か振り返ろうかと思ったが先へと進む
重たい赤と金の扉
この先にいる…
反応は2。神父と恋人とやらだろう
ゆっくりと開けると
人とは言えない何かがそこにいた
___
フェアイト=アルマンディン
10歳 女性
種族 ヒューマン
Lv.1
体力 80
魔力 900
力 100
防御力 30
回避力 50
魔法
・無魔法<2>
スキル
・探知 ・痛覚軽減
称号
・限界突破...限界を越えしもの。危険なときとてつもないちからをみせつけるっ!
___
これが前のフェアのステータス
そして今は
___
フェアイト=アルマンディン
◆歳 ●■
種族 ○◎▽
Lv.▲
体力 ◇
魔力 ▼
力 ◎
防御力 ○
回避力 ▲
魔法
・無魔法<2>
スキル
○◆□▲△△◇□■◎□◆▽□◆◇○◆□◎◎▽
称号
▽○▲△○□■◎▽◆◇
●♂●◆◆
◎♀◎□※●○§▲▽♀
___
全く見ることが出来ない
突然フェアが立ち止まる
「兄さん…ごめんね。」
「フェア…?なんで謝るんだ?」
「私ね」
違う
「実は」
フェアは
「人間じゃないの」
キメラなんかじゃ
「キメラなんだ」
ない、キメラじゃ…ない
「ずっと騙してきたの、ごめんね」
「うそつけ…フェアはキメラじゃない、しっかりと人の姿を取っているし、何より言葉を話せる…」
なぁ、嘘だって言ってくれよ
「本当だよ、私は人の代わりとして作られたの」
「…がう。ちが…う。もし、フェアがキメラだとしても、代わりだとしても、フェアはフェアだ…!」
だから、そんな顔をしないで、泣かないで
「でも、キメラなことには変わりないの。ここは、私のお父様が作った研究所。お父様が死んだ子を悲しみ私を作った。それを友人の神父様が引き継いだの。手紙、みたでしょ?」
ポケットから手紙を取り出す
___
神父 ダヴィッド
もしここの存在が知られたならその時は抵抗するよ
死んだ我が子を蘇らせるにはこの方法しかないんだ
神に逆らうなという君の考えは正しいのかもしれない
神がこの世界を創ったのならば
けれど今、この瞬間は二度と戻らない
あの過去も
もう一度我が子に会いたいんだ
だから、罪を重ねてでもキメラを創るよ
いざと言う時は僕のこの場所を引き継いでくれ
これが完成したらきっと、君の恋人も蘇れるさ
君の友達 ロイ=ブルース
___
「私が誕生した後お父様は致命傷くらった。なんとか私を押さえつけて改良を重ねて今の私ができたの。その傷のせいで死んだ。それを知った神父様は私を研究し始めた。色々な血を使い始めた、その結果暴走した、抑えるために人の血を大量に使った。そう、神父様は神の教えに逆らったの。死んだ人は蘇らない。けれど蘇るとしたら、すぐそこにあるなら、誰だってその手を伸ばすよ。けれど神父様は失敗した。失敗を重ね続けここにいる子達ができた。失敗すれば私に八つ当たりをする、だから毎回外にいた。確かその時に1回あったことがあったね」
目を閉じ語り続けるフェア
あったこと…まさかあの龍人?
「やっと成功した神父様は彼女を可愛がった。だけど寿命の問題があったの。神父様は自分をもキメラ化させた。でもサイズが大きすぎてここから出られなくなった。だから私やほかのキメラ達に自分の血を混ぜて外を観察していた。時には操って。幸い私はほかの血の方が強い。だから大丈夫。でも神父様は人型キメラを外に送り込み滅ぼそうとしている。だから姿を変えて報告したの。けれど神父様を殺したらキメラ達みんな死ぬ。それを承知して」
フェアが目を開ける
優しいピンクの髪がふわりと動く
「神父様を殺したら私も死ぬ。けれど、最後に1つ兄さんに頼んでいい?…………神父様を、殺して」
泣きそうな潤んだ瞳は力強かった
死にたくないという思いや一緒にいたいという気持ちがあったのかもしれない。けれど力強い思いがある
頷くとフェアが微笑む
「やっぱりもう1つだけお願い。絶対に生きて。私はこれ以上近づいたら操られてしまう。ここで応援してるね」
キメラの少女、僕の妹はとても強い子だ
ギュッと抱きしめる
「大好きだよ…フェア」
「私もだよ…兄さん。……このままだったら兄さん戦えないよ。ほら、早く。フェナカイト、私の大切な家族のひとり。このことは変わらないよ」
抱きしめていた手を離す
名残惜しい、もっとそばにいたい
けれどフェアのためだ。フェアの決意を無駄にしてしまう
3歩後に下がりフェアに背を向ける
何回か振り返ろうかと思ったが先へと進む
重たい赤と金の扉
この先にいる…
反応は2。神父と恋人とやらだろう
ゆっくりと開けると
人とは言えない何かがそこにいた
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
奥様は聖女♡
喜楽直人
ファンタジー
聖女を裏切った国は崩壊した。そうして国は魔獣が跋扈する魔境と化したのだ。
ある地方都市を襲ったスタンピードから人々を救ったのは一人の冒険者だった。彼女は夫婦者の冒険者であるが、戦うのはいつも彼女だけ。周囲は揶揄い夫を嘲るが、それを追い払うのは妻の役目だった。
聖女追放 ~私が去ったあとは病で国は大変なことになっているでしょう~
白横町ねる
ファンタジー
聖女エリスは民の幸福を日々祈っていたが、ある日突然、王子から解任を告げられる。
王子の説得もままならないまま、国を追い出されてしまうエリス。
彼女は亡命のため、鞄一つで遠い隣国へ向かうのだった……。
#表紙絵は、もふ様に描いていただきました。
#エブリスタにて連載しました。
冷遇妃マリアベルの監視報告書
Mag_Mel
ファンタジー
シルフィード王国に敗戦国ソラリから献上されたのは、"太陽の姫"と讃えられた妹ではなく、悪女と噂される姉、マリアベル。
第一王子の四番目の妃として迎えられた彼女は、王宮の片隅に追いやられ、嘲笑と陰湿な仕打ちに晒され続けていた。
そんな折、「王家の影」は第三王子セドリックよりマリアベルの監視業務を命じられる。年若い影が記す報告書には、ただ静かに耐え続け、死を待つかのように振舞うひとりの女の姿があった。
王位継承争いと策謀が渦巻く王宮で、冷遇妃の運命は思わぬ方向へと狂い始める――。
(小説家になろう様にも投稿しています)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる