いずれ最強の少女 ~白き髪と紅の瞳~

カイゼリン

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本編

キメラと僕と研究所 ⑤

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暗闇の中、何もないこの空間に緑の女と僕2人
ただ睨み合う

5秒たち仕掛けてこないのを確認し、こちらから攻撃を仕掛けようと刀を構える
ダッと前へ出ると相手は右手を前へ出す
そのまま切ってやろうと目の前に来た時左上に持上げる
そして右下へと振り下ろすと前に出していた右手がピカッと光る
目が眩んで瞑る

ぱっと目を開けるといない

「▲△◇△□◇■●●□◆♀▲※♂♂◎□§§▲▲○▼◎_△●…!」

うしろかっ!

バッッと振り返るとゆっくりと大きないかづちがおりてくる

「◆♂◇◆^§!!!!!」

速度をましてこちらに向かってくる
光か、闇に光、無、あと回復と4つでたのか
まぁこれ以上は攻撃させねぇよ

ゲートを開き一旦出る
ついでに化け物を凍らせておく
もう一度ゲートを開き中へと戻る

「武装」

一言つぶやくと全身が熱く熱く熱を持つ
その熱を冷ますように氷が体をおおっていく

ただの氷ではない魔力の塊だ
鋭い氷が指先となりまるでドラゴンみたいだなと思う

右手をにぎりしめ拳を相手の顔面にうちつける
先程とは10倍近く速度が違う
もちろん威力も
だがこれを行ってしまえばあの化け物と戦う時魔力が持たないだろう
けれどもこいつに勝たなくては意味が無い
早急に蹴りをつける

顔が凹みかなり遠くへと吹き飛んだ
それに追い打ちをかける
真後ろへ転移して蹴りを入れる
結界を張り体を打ち付けることとなる
結界にあたりその場に倒れ込む
頭をつかみ持上げる頭と頭をぶつける

1度武装を解除する
無人島で初めて使った時は無理をしたが今は無理をしたらダメだ
敵はまだフラフラだがたっている

刀で首を落とす
椿が落ちるように

ゴロッと頭が転がり、その頭に刀を刺す

ごめんな、こんな思いをさせて
今度はゆっくり寝ててくれ

心の中で言ったのが伝わったかのように一瞬笑ったような気がした
そしてサラサラと光の粉となり消えていく
暗く何も無い中を光の粉が舞い照らす
この粉が天はと登るのだろうか
念の為ゲートを開き出してあげる

「ゆっくりお休みください、彼もすぐに送りますね」

ゲートから戻ってくる
バタバタと体を動かしている緑の化け物
手と足は凍っている
ある程度動きは阻害できているだろう

「残念だがお前はここで退場だ、死者はゆっくりと休んでな」

刀をピッと化け物、基神父に向ける

ゴキゴキと音がなり新たな腕が4本生えてくる

「GAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!!!」

2本の腕で挟むように迫り来る
そして上からも腕が振り下ろされる
転移で背後に移動して氷の矢を降らす

ドンッと音がした後地響きによって足元が少し不安定になる
その隙をついてもう3本が迫り来る
もちろん転移で回避

次は頭上へと

「宝石を遥かにしのぐその硬度、溶岩でもマグマでも溶かすことが出来ぬだろう、全てを包み込む冷たい光、雨のように降り注ぐ、インベルグラエキース」

氷の雨
一見矛盾を感じるがこの魔法は違う
雨が降り、雨が触れるとその場を凍らすのだ
パキパキと床を、神父を凍らす

「全てを貫け、氷の刃、鋭く鋭利な刃は美しく、月をも魅了する、アイスエッジ」

凍らせた表面から次々と刃が出現する
これは凍らせたところからしかできない分鋭く美しい
凍らせた面からならどの方向にも刃を出せる
体内に向けてでも
内側に刃が出現し貫いていく

後どのくらいだ…8万とか体力えぐいなぁ

魔力を集中させる
武装

先ほどよりスムーズに行える
さて、ラストスパートだ
実を言うとあまり氷系のバリエーションは少ない
凍らすか氷で攻撃、貫くくらいだろう
まぁ思いつかないだけであってほかにもあるのだろうが
空間魔法で時間を止めるなど魔力をごっそり持ってかれるのは今はふさわしくない、となると魔力消費が少なく僕に適しているのが氷なのだ
霧も木もいまは使えないからな


近づいて魔力を込めたパンチを食らわす
殴るたんびにぐにっと凹み奇妙な感触だ
だがしっかりと通っている
防御力という壁を魔力があるおかげで無視できているのだ

よし、押し通せる

と思った瞬間、体が壁に打ち付けられた
頭がクラクラする
頭に手を当てると武装が解除されているのに気がついた
今の一撃で

何があったのか理解できない
きっとスキルのひとつだろう
スキル欄が見れないのは辛いな
今のはなんだったんだ
衝撃波系か…?

視界が赤く染っている
今の一撃はかなり効いた
幸い武装していたおかげで頭や体から血が出てきただけで済んだ
骨は折れていない
回復魔法である程度傷を治す
いやぁー久しぶりに回復魔法使った気がするな

血を腕で拭う
どうやって勝とうか…魔力も後3分の1か
押し切るには武装が一番だが先程のことがあるとむやみには近づけない
ぐっと拳を作る


「フェアに頼まれたからには必ずこの手で勝つ…!」

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