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第10話 めざめ
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……ずいぶん長い夢を見ていた気がする。
主に女の人二人の会話劇だった……ような? それくらいのぼんやりとした記憶。ぼんやりしているけど、すごくエッチな雰囲気だった……気がする。
チチチ……という小鳥の声が聞こえていた。
ひんやりとした清冽な空気が、心地よく頬をなでる。
たぶん朝だ。
体全体をつつむ、柔らかく、あたたかなぬくもり。ひだまりのあたたかさって、こういうのをいうんだろうか。
あれ? けど僕は死んだんじゃなかったっけ? 確か狼に襲われて——
と、そこで、
視界——
いっぱい——
モンスターの口!
牙、キバ、きば!?
「うわぁあああっ!?」
ガバッと飛び起きると……。
そこは平穏な木立の中。
「ゆ……、夢……か?」
どうやら今の狼の口は夢だったらしい。ということは——僕は生きている? 助かった!?
周囲を見まわす。
木立に囲まれた場所だ。灌木や藪が生い茂り、遠くまでは見渡せない。逆にいうと外からこちらも見えにくいだろう。
近くにたき火のあとがある。まだくすぶっているようで、ほんのり白い煙が立ちのぼっていた。燃えた木のどこか香ばしい、それでいて甘いような、酸っぱいような、複雑な匂いが鼻をくすぐる。
僕の寝ている足元付近には、荷物類が転がっていた。
はっ!? そうだ、誰かに助けられたんだろうか? そしてその助けてくれた人、命の恩人はどこに——?
むにゅ……。
左右の手のひらに、なんとも柔らかい感触が……。
しっとりと柔らかく、けれどぽよよんとした弾力感、それでいてじんわりと沁みるような慈愛に満ちている。
それはまるで、ひだまりようなあたたかさで……。
そっと視線を下ろしていくと——
「……んっ、んん……、むにゃ……」
「んー……、うん、ふにゅむにゅ……」
僕の両脇では、一糸まとわぬ裸の美女たちが……僕の体に巻きつくように、抱きつくようにくっついて……眠っていたわけで。
いや、美女というか、二人とも僕よりちょっとだけ年上にみえるくらいで、美少女といってもいい。
片方の人は、明け方でまだ薄暗いのに淡い金髪の髪が輝いていて、すごくきれい。そして寝乱れて、毛先がちょっと頬にかかっているのが、なんとも魅力的。また胸部には大変豊かなものをお持ちで、偶然とはいえ今僕の手が彼女のおっぱいの中にずぶずぶと沈みこんでいるのに、あるところまでくるとポヨンッと心地よい反発感がかえってくる。沈没と反発、その相反する感触が楽しくて、いつまでも揉み揉みしていたいような——そんな思いにかられて揉み揉みしてしまっていた。
そしてもう片方の銀髪の人は、スレンダーというのだろうか、手のひらにおさまる、ほどよい量感と適度な弾力の揉み心地。肌の質感がすごくもっちりして、しっとりしてて、僕の手にぴっとりと吸いついて離れようとしない。そして、この銀髪さんのもう一つの特徴は、頭の上にあるケモノの耳。この世界には獣人がいるのかぁ……。尻尾は……なくて、つるんとしたきれいなお尻……。あとの体の部分は一般的なヒトと変わらないように見えるなあ、とかじっくり眺めていたら、
「ん? んっん~……。むにゃ、あ?」
金髪さんが起きてきた。
「あー、おはようございますですぅ~……。…………お? お? おぉぉ?」
「お、おはよう……ございます」
僕がとまどいながらも返事をすると、
「お! おお!? 気がつかれたのですね!? よかった! 大丈夫です? お加減いかがです? まだ痛いところとかないですか?」
全裸の金髪さんがガバッと起き上がり、僕の体のあちこちをペタペタ手で確認しながら顔を近づけてきた。青のような、緑のような——いわゆる碧眼ってやつだろうか。山奥のきれいな湖をのぞきこんだような奥深い瞳が、ちょっと心配そうな様子をたたえて、こちらを見つめてくる。その美しさにちょっぴり気圧されつつ、
「だ、大丈夫……です? たぶん?」
「生きてらっしゃる。よかったぁ~」
金髪さんが心底ホッとしたようなため息をついていると——
「んっ、……むーーっ、なんですか、朝からずいぶんとにぎやかで……。昨日は魔力を使いましたし、今日はたっぷり寝たいから起こさないようにと……」
獣人さんも目覚めたようだ。すると金髪さんがうれしそうに言った。
「ほらほらっ、こちらの方、お目覚めになってますよ! やりましたよ私たち! 生きてらっしゃいますよ! 元気っぽいですよ!」
「……むにゃ?」
獣人さんはまだ眠そうな顔をしながらも上体だけ起きあがり、僕の顔をしげしげと眺めてきた。眺めながら、獣人さんが自然に手をついた場所が——どうにもまずかった。それはちょうど僕の下腹部あたりで。今そこは……。
「あら……そうなの……、おはよう……ございます? …………。……ん? なんでしょう、この固いモノは……」
「……」と僕。
「……」と獣人さん。
「……あ、そちらもお元気のようですね! うん、じゃあもうすっかり大丈夫でしょうね!」
と金髪さんのうれしそうな声。
「っ! ッ! キャァァァァァァーーーーーーッ!!」
一方の獣人さんはものすごい悲鳴!
そして彼女の体がのけぞり、腕が大きく振りかぶられ、拳がしっかり握られていて——
その後、強烈な衝撃を顔面にくらった僕は視界が暗転。もう一度死の淵をさまようことになったのだった……。
——完。
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たぶん朝だ。
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あれ? けど僕は死んだんじゃなかったっけ? 確か狼に襲われて——
と、そこで、
視界——
いっぱい——
モンスターの口!
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「うわぁあああっ!?」
ガバッと飛び起きると……。
そこは平穏な木立の中。
「ゆ……、夢……か?」
どうやら今の狼の口は夢だったらしい。ということは——僕は生きている? 助かった!?
周囲を見まわす。
木立に囲まれた場所だ。灌木や藪が生い茂り、遠くまでは見渡せない。逆にいうと外からこちらも見えにくいだろう。
近くにたき火のあとがある。まだくすぶっているようで、ほんのり白い煙が立ちのぼっていた。燃えた木のどこか香ばしい、それでいて甘いような、酸っぱいような、複雑な匂いが鼻をくすぐる。
僕の寝ている足元付近には、荷物類が転がっていた。
はっ!? そうだ、誰かに助けられたんだろうか? そしてその助けてくれた人、命の恩人はどこに——?
むにゅ……。
左右の手のひらに、なんとも柔らかい感触が……。
しっとりと柔らかく、けれどぽよよんとした弾力感、それでいてじんわりと沁みるような慈愛に満ちている。
それはまるで、ひだまりようなあたたかさで……。
そっと視線を下ろしていくと——
「……んっ、んん……、むにゃ……」
「んー……、うん、ふにゅむにゅ……」
僕の両脇では、一糸まとわぬ裸の美女たちが……僕の体に巻きつくように、抱きつくようにくっついて……眠っていたわけで。
いや、美女というか、二人とも僕よりちょっとだけ年上にみえるくらいで、美少女といってもいい。
片方の人は、明け方でまだ薄暗いのに淡い金髪の髪が輝いていて、すごくきれい。そして寝乱れて、毛先がちょっと頬にかかっているのが、なんとも魅力的。また胸部には大変豊かなものをお持ちで、偶然とはいえ今僕の手が彼女のおっぱいの中にずぶずぶと沈みこんでいるのに、あるところまでくるとポヨンッと心地よい反発感がかえってくる。沈没と反発、その相反する感触が楽しくて、いつまでも揉み揉みしていたいような——そんな思いにかられて揉み揉みしてしまっていた。
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「ん? んっん~……。むにゃ、あ?」
金髪さんが起きてきた。
「あー、おはようございますですぅ~……。…………お? お? おぉぉ?」
「お、おはよう……ございます」
僕がとまどいながらも返事をすると、
「お! おお!? 気がつかれたのですね!? よかった! 大丈夫です? お加減いかがです? まだ痛いところとかないですか?」
全裸の金髪さんがガバッと起き上がり、僕の体のあちこちをペタペタ手で確認しながら顔を近づけてきた。青のような、緑のような——いわゆる碧眼ってやつだろうか。山奥のきれいな湖をのぞきこんだような奥深い瞳が、ちょっと心配そうな様子をたたえて、こちらを見つめてくる。その美しさにちょっぴり気圧されつつ、
「だ、大丈夫……です? たぶん?」
「生きてらっしゃる。よかったぁ~」
金髪さんが心底ホッとしたようなため息をついていると——
「んっ、……むーーっ、なんですか、朝からずいぶんとにぎやかで……。昨日は魔力を使いましたし、今日はたっぷり寝たいから起こさないようにと……」
獣人さんも目覚めたようだ。すると金髪さんがうれしそうに言った。
「ほらほらっ、こちらの方、お目覚めになってますよ! やりましたよ私たち! 生きてらっしゃいますよ! 元気っぽいですよ!」
「……むにゃ?」
獣人さんはまだ眠そうな顔をしながらも上体だけ起きあがり、僕の顔をしげしげと眺めてきた。眺めながら、獣人さんが自然に手をついた場所が——どうにもまずかった。それはちょうど僕の下腹部あたりで。今そこは……。
「あら……そうなの……、おはよう……ございます? …………。……ん? なんでしょう、この固いモノは……」
「……」と僕。
「……」と獣人さん。
「……あ、そちらもお元気のようですね! うん、じゃあもうすっかり大丈夫でしょうね!」
と金髪さんのうれしそうな声。
「っ! ッ! キャァァァァァァーーーーーーッ!!」
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