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番外編
梅雨の日 side ねこくん
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これは6月のある日の出来事である。
現在、俺はあることにとても悩まされている...
それは...
「はっしーとねこくんの萌えが足りないんだよぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
「兄ちゃんうるさい!!」
思わず、あれ?デジャブ?と思われた方もいるかもしれませんが、これは俺にとって死活問題なんだ!!
いや、まじで何にもない!
え?倦怠期でも入ったんですか?
喧嘩でもしたんですか?
それはそれで俺にとって美味いので、内容詳しく教えろください。
と、日本語もおかしくなるくらいには何もなさ過ぎて死にそうであります。
そもそも付き合っていないから、何もなくてもおかしくはないってことはちゃんとわかってるんだけどさ~
叫ばずにはいられないんだよ...
わかってくれ、弟よ...
だから、そんな冷たい目で見るのをやめてくれないか、弟よ...
「あの...そろそろお兄ちゃん死にそうなので、そんな冷たい目で見るのをやめてくれないかい...?」
そう言うと、弟ははぁ~とため息をついた。
「兄ちゃんさ~俺から冷たい目を向けられたくなかったら、とりあえず発狂するのとかやめてくれない?」
「うっ...これは発作みたいなものだから俺の意志では止められぬのだ!」
「そんなこと言って、どうせしょうもないこと考えてるだけでしょ。」
「しょうもないとはなんだ!もしかしたらとてつもなくすごいことを考えているかもしれないだろ!」
「あ~はいはい。で、今度は何があったの?」
弟は俺にあきれながらも、何があったかを聞いてきた。
結局、最後にはちゃんと聞いてくれるところがこいつのいいところだよな~と思いつつ、俺は話し始めた。
「いや~最近、萌えが足りなくて...かといって、自分で生産しようにもいいネタが思いつかんのだよ...」
それを聞いた弟は密かに思っていた。
(あ、やっぱりそのことか...はぁ~ていうか兄ちゃんの悩みってそれくらいしかなくね...?)
「ということで弟よ、何かいいネタはないかね?例えば6月と言ったら何?みたいな!」
「う~ん、6月か~あ!6月と言ったらジューンブライドとか?」
「あ~まぁ、ジューンって6月だしな~」
「あとは...」
そう言いながら弟はふと窓の外を見た。
俺もつられて窓の外を見ると、外では雨が降っていた。
「そうだ!6月って言ったら梅雨だよね~」
「言われてみればそうだな~ちょうど今も雨、降ってるし。」
梅雨か~雨ってなんかいいよな~
例のアレとかしちゃってさ!(ニヤニヤ)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ねこくんside
今日はいつも通り大学に向かって、いつも通りの日々を過ごしていたが、帰る間際になって困ったことが起きた。
どうしよう...雨、降ってる...
午後から急に雲行きが怪しくなり、今では大雨となってしまった。
朝に天気予報で「午後から大雨になる可能性が高いので傘を持っていた方がいいでしょう」というのを聞いていたにもかかわらず、出る間際にはすっぽりとそのことが頭から抜けていて、傘を持ってくるのを忘れていた。
僕はこの大雨に少しどんよりとしながら、傘を忘れてしまった僕が悪いんだ...次からは気をつけようと思い、これからどうするかを考え始めた。
ここから駅まで走っていくしかないかな...?でも、結構距離あるから、びしょ濡れになるよね...このまま雨が止むのを待つって言ってもいつ止むかわからないし...
僕はあーでもないこーでもないと悩んでいると、後ろから聞き馴染のある声が聞こえてきた。
「お~い、ねこ!どうしたんだよ、こんなところでずっと立って。帰らねーの?」
声の正体はやっぱりはっしーで、はっしーは出入り口でずっと立っている僕を不思議そうに見ていた。
「う~ん、帰りたいんだけど家に傘を忘れちゃって、どうしようかな~と思ってて。」
と、僕は困っていることをはっしーに話した。
すると、はっしーは、
「じゃあ俺の傘に入ってく?」
と言った。
僕ははっしーの言葉に「いいの!?」と、食い気味に答えてしまい、そんな僕の様子にはっしーは驚きながらも、笑っていた。
「いいよ。あ!でも家の方向違うから、駅までしか入れられないじゃん...」
「大丈夫!駅まで入れてくれれば家にお母さんがいるから、電話して迎えに来てもらえる!」
「それなら、よかったわ笑」
どんよりしていた気持ちが一気に晴れて嬉しくなってしまい、僕は思わずはっしーの顔をじーっと見つめていた。
「そんなに俺のこと見ても、何もでねーよ?」
と、僕が見ていることに気づいたのか、はっしーは少し照れながらもそう言ってきた。
「いや、はっしーが本当に救世主に見えて...」
「なんだそれ笑」
僕は真面目に言ってるんだけどな~と思いつつ、はっしーに「ありがとう」と伝えた。
それから、僕ははっしーの傘に入れてもらい駅までの道のりをはっしーと歩き始めた。
「それにしても、ねこが傘忘れるなんて珍しいな~」
「ちゃんと天気予報まで見てたのに忘れたんだよね...」
「そういう、おっちょこちょいなところたまにあるよな~」
と、はっしーは笑いながら言った。
「も~僕だって好きでおっちょこちょいなわけじゃないんだよ!」
自分でも少し悩んでいることを指摘されて、少し拗ねると、はっしーは「ごめん、ごめん笑」と笑っていた。
僕はまぁ、傘に入れてもらっているから今回は見逃してあげようと思い「仕方ないな~今回は許してあげる!」と言った。
ちょっと照れ隠しで上から目線になってしまったけど...
はっしーは気にした様子もなく、最近はまっているマンガのことやアニメのことを話し始めた。
僕はほっとしつつ、はっしーの話を聞きながら笑っていた。
はっしーはよくアニメやマンガの話をしてくれて、あまりそれらを見ない僕からしたら、はっしーの話はいつも新しいことの発見で面白い。
たぶん、はっしーの話し方が上手いのもあるんだろうなと思いつつ、僕ははっしーの話を聞くたびに笑っていた。
そんな中、ちょうど横断歩道を渡って反対車線に移った時に、ふとはっしーが「ちょっと場所交代してもいい?」と聞いてきた。
「いいけど、どうかしたの?」
「いや...ちょっと傘持つ手を変えたいなと思っただけ笑」
僕はそこで、はっ!と気づいた。
「気づいてなくてごめん!というか、僕が持つよ!!」
「別にいいって笑」
「でも...」
「ほら、俺の方が背が高いし!ねこがもつとめっちゃ手上げないといけなくなるだろ?だからいいんだよ!」
「そう...?」
「そうだよ!てことで、はい場所交代!」
「はっしーありがとう。」
ちょっと丸め込まれた気がしなくもないけど、僕を気遣ってくれているみたいだから僕は素直にお礼を言った。
その後は、またはっしーの話を聞いたり、勉強について話したりして駅へと着いた。
いつもは長いと思う道のりもはっしーと一緒だと、とても短く感じるから不思議だなと思った。
はっしーともうちょっと話したいなって思ったのは僕だけの秘密。
「はっしーここまでありがとう。すごく助かったよ!」
「はは、まぁそんなに喜んでくれたならよかったわ笑また、傘忘れたら言えよ~」
「そうだね笑」
「まぁ、そうなったら今日みたいに相合い傘になるけどな~なんて。」
「...え?」
「じゃあ、気をつけて帰れよ~」
「う、うん...はっしーもね!」
僕は戸惑いながらはっしーの後姿を見送った。
最後、はっしー爆弾落としていかなかった...?僕の気のせい?
僕は悶々としながら、家の最寄り駅までの電車の中、ずっとはっしーが最後に残していった言葉を考えていた。
相合い傘って、確かにそうだけど...男同士だよ...?
女の子とかならわかるけど...
そんな風に考えながら、さっきはっしーと歩いていた時のことを思い出していると、少し気になったことがあった。
そういえば、あの横断歩道の時のって...
あの横断歩道を渡ると僕が車道側になるところだった。しかし、そこではっしーが場所を交代してきて、車道側にはっしーが移動していたということを思い出す。
まるで、女の子にするような態度で僕は恥ずかしくなってしまった。
今たぶん、顔赤いんだろうな...
さらに、はっしーを見送った時に、はっしーの肩が少し濡れていたのを思い出して、余計に恥ずかしくなってしまった。
僕が濡れないようにってはっしーなりの気遣いだろうから、嬉しいけどさ...
僕は女の子じゃないから、そこまでしなくてもいいよ...!
と、恥ずかしさを紛らわすために心の中で少し叫んでおいた。
まぁ、でもはっしーと歩いているときに気づいてなくてよかったなと心の底から思った。
そして、このことは雨に流して、次は忘れないように気をつけよう!と改めて決意した。
この時はまだ、最寄り駅まで迎えに来た母親に顔が赤いことを指摘されて、また思い出してしまい、全然雨に流せていなかったことをねこくんは知らない。
現在、俺はあることにとても悩まされている...
それは...
「はっしーとねこくんの萌えが足りないんだよぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
「兄ちゃんうるさい!!」
思わず、あれ?デジャブ?と思われた方もいるかもしれませんが、これは俺にとって死活問題なんだ!!
いや、まじで何にもない!
え?倦怠期でも入ったんですか?
喧嘩でもしたんですか?
それはそれで俺にとって美味いので、内容詳しく教えろください。
と、日本語もおかしくなるくらいには何もなさ過ぎて死にそうであります。
そもそも付き合っていないから、何もなくてもおかしくはないってことはちゃんとわかってるんだけどさ~
叫ばずにはいられないんだよ...
わかってくれ、弟よ...
だから、そんな冷たい目で見るのをやめてくれないか、弟よ...
「あの...そろそろお兄ちゃん死にそうなので、そんな冷たい目で見るのをやめてくれないかい...?」
そう言うと、弟ははぁ~とため息をついた。
「兄ちゃんさ~俺から冷たい目を向けられたくなかったら、とりあえず発狂するのとかやめてくれない?」
「うっ...これは発作みたいなものだから俺の意志では止められぬのだ!」
「そんなこと言って、どうせしょうもないこと考えてるだけでしょ。」
「しょうもないとはなんだ!もしかしたらとてつもなくすごいことを考えているかもしれないだろ!」
「あ~はいはい。で、今度は何があったの?」
弟は俺にあきれながらも、何があったかを聞いてきた。
結局、最後にはちゃんと聞いてくれるところがこいつのいいところだよな~と思いつつ、俺は話し始めた。
「いや~最近、萌えが足りなくて...かといって、自分で生産しようにもいいネタが思いつかんのだよ...」
それを聞いた弟は密かに思っていた。
(あ、やっぱりそのことか...はぁ~ていうか兄ちゃんの悩みってそれくらいしかなくね...?)
「ということで弟よ、何かいいネタはないかね?例えば6月と言ったら何?みたいな!」
「う~ん、6月か~あ!6月と言ったらジューンブライドとか?」
「あ~まぁ、ジューンって6月だしな~」
「あとは...」
そう言いながら弟はふと窓の外を見た。
俺もつられて窓の外を見ると、外では雨が降っていた。
「そうだ!6月って言ったら梅雨だよね~」
「言われてみればそうだな~ちょうど今も雨、降ってるし。」
梅雨か~雨ってなんかいいよな~
例のアレとかしちゃってさ!(ニヤニヤ)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ねこくんside
今日はいつも通り大学に向かって、いつも通りの日々を過ごしていたが、帰る間際になって困ったことが起きた。
どうしよう...雨、降ってる...
午後から急に雲行きが怪しくなり、今では大雨となってしまった。
朝に天気予報で「午後から大雨になる可能性が高いので傘を持っていた方がいいでしょう」というのを聞いていたにもかかわらず、出る間際にはすっぽりとそのことが頭から抜けていて、傘を持ってくるのを忘れていた。
僕はこの大雨に少しどんよりとしながら、傘を忘れてしまった僕が悪いんだ...次からは気をつけようと思い、これからどうするかを考え始めた。
ここから駅まで走っていくしかないかな...?でも、結構距離あるから、びしょ濡れになるよね...このまま雨が止むのを待つって言ってもいつ止むかわからないし...
僕はあーでもないこーでもないと悩んでいると、後ろから聞き馴染のある声が聞こえてきた。
「お~い、ねこ!どうしたんだよ、こんなところでずっと立って。帰らねーの?」
声の正体はやっぱりはっしーで、はっしーは出入り口でずっと立っている僕を不思議そうに見ていた。
「う~ん、帰りたいんだけど家に傘を忘れちゃって、どうしようかな~と思ってて。」
と、僕は困っていることをはっしーに話した。
すると、はっしーは、
「じゃあ俺の傘に入ってく?」
と言った。
僕ははっしーの言葉に「いいの!?」と、食い気味に答えてしまい、そんな僕の様子にはっしーは驚きながらも、笑っていた。
「いいよ。あ!でも家の方向違うから、駅までしか入れられないじゃん...」
「大丈夫!駅まで入れてくれれば家にお母さんがいるから、電話して迎えに来てもらえる!」
「それなら、よかったわ笑」
どんよりしていた気持ちが一気に晴れて嬉しくなってしまい、僕は思わずはっしーの顔をじーっと見つめていた。
「そんなに俺のこと見ても、何もでねーよ?」
と、僕が見ていることに気づいたのか、はっしーは少し照れながらもそう言ってきた。
「いや、はっしーが本当に救世主に見えて...」
「なんだそれ笑」
僕は真面目に言ってるんだけどな~と思いつつ、はっしーに「ありがとう」と伝えた。
それから、僕ははっしーの傘に入れてもらい駅までの道のりをはっしーと歩き始めた。
「それにしても、ねこが傘忘れるなんて珍しいな~」
「ちゃんと天気予報まで見てたのに忘れたんだよね...」
「そういう、おっちょこちょいなところたまにあるよな~」
と、はっしーは笑いながら言った。
「も~僕だって好きでおっちょこちょいなわけじゃないんだよ!」
自分でも少し悩んでいることを指摘されて、少し拗ねると、はっしーは「ごめん、ごめん笑」と笑っていた。
僕はまぁ、傘に入れてもらっているから今回は見逃してあげようと思い「仕方ないな~今回は許してあげる!」と言った。
ちょっと照れ隠しで上から目線になってしまったけど...
はっしーは気にした様子もなく、最近はまっているマンガのことやアニメのことを話し始めた。
僕はほっとしつつ、はっしーの話を聞きながら笑っていた。
はっしーはよくアニメやマンガの話をしてくれて、あまりそれらを見ない僕からしたら、はっしーの話はいつも新しいことの発見で面白い。
たぶん、はっしーの話し方が上手いのもあるんだろうなと思いつつ、僕ははっしーの話を聞くたびに笑っていた。
そんな中、ちょうど横断歩道を渡って反対車線に移った時に、ふとはっしーが「ちょっと場所交代してもいい?」と聞いてきた。
「いいけど、どうかしたの?」
「いや...ちょっと傘持つ手を変えたいなと思っただけ笑」
僕はそこで、はっ!と気づいた。
「気づいてなくてごめん!というか、僕が持つよ!!」
「別にいいって笑」
「でも...」
「ほら、俺の方が背が高いし!ねこがもつとめっちゃ手上げないといけなくなるだろ?だからいいんだよ!」
「そう...?」
「そうだよ!てことで、はい場所交代!」
「はっしーありがとう。」
ちょっと丸め込まれた気がしなくもないけど、僕を気遣ってくれているみたいだから僕は素直にお礼を言った。
その後は、またはっしーの話を聞いたり、勉強について話したりして駅へと着いた。
いつもは長いと思う道のりもはっしーと一緒だと、とても短く感じるから不思議だなと思った。
はっしーともうちょっと話したいなって思ったのは僕だけの秘密。
「はっしーここまでありがとう。すごく助かったよ!」
「はは、まぁそんなに喜んでくれたならよかったわ笑また、傘忘れたら言えよ~」
「そうだね笑」
「まぁ、そうなったら今日みたいに相合い傘になるけどな~なんて。」
「...え?」
「じゃあ、気をつけて帰れよ~」
「う、うん...はっしーもね!」
僕は戸惑いながらはっしーの後姿を見送った。
最後、はっしー爆弾落としていかなかった...?僕の気のせい?
僕は悶々としながら、家の最寄り駅までの電車の中、ずっとはっしーが最後に残していった言葉を考えていた。
相合い傘って、確かにそうだけど...男同士だよ...?
女の子とかならわかるけど...
そんな風に考えながら、さっきはっしーと歩いていた時のことを思い出していると、少し気になったことがあった。
そういえば、あの横断歩道の時のって...
あの横断歩道を渡ると僕が車道側になるところだった。しかし、そこではっしーが場所を交代してきて、車道側にはっしーが移動していたということを思い出す。
まるで、女の子にするような態度で僕は恥ずかしくなってしまった。
今たぶん、顔赤いんだろうな...
さらに、はっしーを見送った時に、はっしーの肩が少し濡れていたのを思い出して、余計に恥ずかしくなってしまった。
僕が濡れないようにってはっしーなりの気遣いだろうから、嬉しいけどさ...
僕は女の子じゃないから、そこまでしなくてもいいよ...!
と、恥ずかしさを紛らわすために心の中で少し叫んでおいた。
まぁ、でもはっしーと歩いているときに気づいてなくてよかったなと心の底から思った。
そして、このことは雨に流して、次は忘れないように気をつけよう!と改めて決意した。
この時はまだ、最寄り駅まで迎えに来た母親に顔が赤いことを指摘されて、また思い出してしまい、全然雨に流せていなかったことをねこくんは知らない。
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