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第6話:宅配ボックス
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夕方、スマホに配達の通知が届いた。
「宅配ボックスにお荷物をお届けしました」
仕事からの帰り道、保育園の迎えに少し遅れてしまった。
子どもは眠そうな顔で私の手を握り、
小さくあくびをした。
家に着くと、マンションの宅配ボックスのランプが点いていた。
ボックスを開けると、小さな段ボール箱がひとつ。
宛名も住所も、見覚えがなかった。
名前も、まったく知らない人。
誤配だと思った。
でも、子どもが早く家に入りたいと駄々をこねたので、
とりあえず持って帰ることにした。
部屋に持ち帰り、テーブルに置いた。
開けるつもりはなかった。
けれど、子どもを寝かしつけたあと、
なんだか無性に中を覗いてみたくなった。
結局、カッターを取り出してしまった。
中には、一枚の紙。
白い紙に、黒いインクでこう書かれていた。
「あなたのものではないって、わかってたよね」
ぞっとして、紙を握りつぶした。
悪戯かもしれないと思いながら、全部ゴミ袋に押し込んだ。
そのとき、スマホが震えた。
「宅配ボックスにお荷物をお届けしました」
恐る恐る見に行く。
ボックスの中には、また同じ箱が入っていた。
今度は、上に紙が一枚。
「交換だよ」
嫌な汗がにじんだ。
急いで部屋に戻る。
玄関の明かりが、床に長い影を落としている。
子どもの名前を呼んだが、返事がない。
寝室のドアを開けた。
そこには、
最初からいなかったみたいに――
子どもの姿がなかった。
「宅配ボックスにお荷物をお届けしました」
仕事からの帰り道、保育園の迎えに少し遅れてしまった。
子どもは眠そうな顔で私の手を握り、
小さくあくびをした。
家に着くと、マンションの宅配ボックスのランプが点いていた。
ボックスを開けると、小さな段ボール箱がひとつ。
宛名も住所も、見覚えがなかった。
名前も、まったく知らない人。
誤配だと思った。
でも、子どもが早く家に入りたいと駄々をこねたので、
とりあえず持って帰ることにした。
部屋に持ち帰り、テーブルに置いた。
開けるつもりはなかった。
けれど、子どもを寝かしつけたあと、
なんだか無性に中を覗いてみたくなった。
結局、カッターを取り出してしまった。
中には、一枚の紙。
白い紙に、黒いインクでこう書かれていた。
「あなたのものではないって、わかってたよね」
ぞっとして、紙を握りつぶした。
悪戯かもしれないと思いながら、全部ゴミ袋に押し込んだ。
そのとき、スマホが震えた。
「宅配ボックスにお荷物をお届けしました」
恐る恐る見に行く。
ボックスの中には、また同じ箱が入っていた。
今度は、上に紙が一枚。
「交換だよ」
嫌な汗がにじんだ。
急いで部屋に戻る。
玄関の明かりが、床に長い影を落としている。
子どもの名前を呼んだが、返事がない。
寝室のドアを開けた。
そこには、
最初からいなかったみたいに――
子どもの姿がなかった。
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