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第一章
婚約成立?
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婚約が成立すると、自由な時間を削られ、王妃教育が始まった。
ケイトお姉様に会いに行くことも出来ず、城での業務をこなすと屋敷で過ごす毎日。
せっかく夢中になれるものを見つけたのに……。
王妃教育は難しいものではないけれど、儀式、様式があり、早々に知識を詰め込んでも15歳まで続けなければいけない。
何とも硬い伝統と言えばいいのか、王妃教育とはとコンコンと聞かされた時は、思わずため息をついてしまいそうだった。
だけど令嬢としてそんな態度を見せられるはずもなく、私はニッコリと笑みを浮かべ続けた。
それにしてもどうして婚約が成立してしまったのかしら?
これが何度考えてみてもわからない。
王子が私に好意的であれば、まだ納得は出来るわ。
私の方は正直どうでもいい、いえ良くはないけれど、結婚や恋愛に執着はない。
それよりも知識を深めることが好きだから。
そうして慌ただしく一日が過ぎていき、あっという間に2度目の顔合わせがやってくる。
さすがに今日は正式な婚約者。
もうすこしマシな態度を見せてくれると、信じているわ……。
メイドに案内され、テラスへやってくると、そこにはすでに王子が待っていた。
彼は私の姿を見るや否や、慌てて視線を逸らせる。
あの態度……どうして婚約が成立したのかしら……。
私は心の中でため息をつくと、風で揺れる木々から、心地よい鳥のさえずりが耳にとどく。
こちらへ顔を向けない彼は、口を結んだまま開こうともしない。
シーンと静まり返り、どうしたものかと空を見上げた。
どうしようかしら……とりあえず何か話さないとね。
「マーティン様、今日はとても良い天気ですわね」
他愛のない天気の話を振ってみると、彼は琥珀色の瞳を細めながらこちらへ顔を向けた。
「あぁ……だがそれがどうした」
素っ気ない返答に頬の筋肉が硬直していく。
ちょっと前面に不満をだしてくるじゃない!?
仮にも婚約したのだから、隠そうとはしないのかしらね……?
私は引きつりながらも、何とか持ちこたえるとしっかり笑みをはり付ける。
あぁ……会話が続かないわ。
というよりも、会話する気がないわよね……。
「いえ、ごめんなさい。特に意味はありませんわ……」
そう応えると、彼はプイッと視線を逸らせ顔をそむけた。
これはかなり嫌われているわね。
なのにどうして婚約が成立したの?
家が関係している?
いえそんなはずないわ、王族とは今も昔も懇意の仲だし、王妃と母で小さなお茶会も開くのよ。
何とも気まずい空気が流れる中、ふとこちらへ近づいてくる足音が耳にとどく。
「こんにちはーシャーロット様、この度はご婚約おめでとうございます」
声に振り返ってみると、そこには夜会などで何度か見たことがある少年が、屈託のない笑みを浮かべこちらへやってきた。
あの方は確か何度か挨拶をしたわ、それに研究所でも何度かお見かけしたわ。
名前は……カイザック様だったわね。
「カイザック様、ごきげんよう。ありがとうございます」
彼は懐っこい方で、よく一人で喋っているわ、気まずい空気をどうしようかと思っていたけれど、助かったわ。
私はほっと胸を撫でおろすと、笑みを浮かべて見せる。
これ以上あの空気に耐えられないもの。
そして彼と談笑を楽しみ、あっという間に時間が過ぎると、私はこれからの逢瀬に不安を抱えながら、屋敷へと戻って行った。
ケイトお姉様に会いに行くことも出来ず、城での業務をこなすと屋敷で過ごす毎日。
せっかく夢中になれるものを見つけたのに……。
王妃教育は難しいものではないけれど、儀式、様式があり、早々に知識を詰め込んでも15歳まで続けなければいけない。
何とも硬い伝統と言えばいいのか、王妃教育とはとコンコンと聞かされた時は、思わずため息をついてしまいそうだった。
だけど令嬢としてそんな態度を見せられるはずもなく、私はニッコリと笑みを浮かべ続けた。
それにしてもどうして婚約が成立してしまったのかしら?
これが何度考えてみてもわからない。
王子が私に好意的であれば、まだ納得は出来るわ。
私の方は正直どうでもいい、いえ良くはないけれど、結婚や恋愛に執着はない。
それよりも知識を深めることが好きだから。
そうして慌ただしく一日が過ぎていき、あっという間に2度目の顔合わせがやってくる。
さすがに今日は正式な婚約者。
もうすこしマシな態度を見せてくれると、信じているわ……。
メイドに案内され、テラスへやってくると、そこにはすでに王子が待っていた。
彼は私の姿を見るや否や、慌てて視線を逸らせる。
あの態度……どうして婚約が成立したのかしら……。
私は心の中でため息をつくと、風で揺れる木々から、心地よい鳥のさえずりが耳にとどく。
こちらへ顔を向けない彼は、口を結んだまま開こうともしない。
シーンと静まり返り、どうしたものかと空を見上げた。
どうしようかしら……とりあえず何か話さないとね。
「マーティン様、今日はとても良い天気ですわね」
他愛のない天気の話を振ってみると、彼は琥珀色の瞳を細めながらこちらへ顔を向けた。
「あぁ……だがそれがどうした」
素っ気ない返答に頬の筋肉が硬直していく。
ちょっと前面に不満をだしてくるじゃない!?
仮にも婚約したのだから、隠そうとはしないのかしらね……?
私は引きつりながらも、何とか持ちこたえるとしっかり笑みをはり付ける。
あぁ……会話が続かないわ。
というよりも、会話する気がないわよね……。
「いえ、ごめんなさい。特に意味はありませんわ……」
そう応えると、彼はプイッと視線を逸らせ顔をそむけた。
これはかなり嫌われているわね。
なのにどうして婚約が成立したの?
家が関係している?
いえそんなはずないわ、王族とは今も昔も懇意の仲だし、王妃と母で小さなお茶会も開くのよ。
何とも気まずい空気が流れる中、ふとこちらへ近づいてくる足音が耳にとどく。
「こんにちはーシャーロット様、この度はご婚約おめでとうございます」
声に振り返ってみると、そこには夜会などで何度か見たことがある少年が、屈託のない笑みを浮かべこちらへやってきた。
あの方は確か何度か挨拶をしたわ、それに研究所でも何度かお見かけしたわ。
名前は……カイザック様だったわね。
「カイザック様、ごきげんよう。ありがとうございます」
彼は懐っこい方で、よく一人で喋っているわ、気まずい空気をどうしようかと思っていたけれど、助かったわ。
私はほっと胸を撫でおろすと、笑みを浮かべて見せる。
これ以上あの空気に耐えられないもの。
そして彼と談笑を楽しみ、あっという間に時間が過ぎると、私はこれからの逢瀬に不安を抱えながら、屋敷へと戻って行った。
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