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第三章
閑話:大好きなお姉様6
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それから王子と過ごす時間増えた。
話す内容はいつもお姉様のことばかり、素直にその気持ちをお姉様に話せば少しは変わるんじゃないかって思うんだけどね。
まぁ、それは置いといて。
お姉様の反応を見るために、一緒に出掛けるとアピールしたり、わざとらしく仲がいいところ見せ付けてみたりしてみたけれど全く反応がない。
寧ろ乾いた笑顔を見ると、興味がないってのが、ありありと伝わってくる。
わかっていたことだけどね。
正直王子にはお姉様の表情を変える力はない。
そうわかった今でも、なぜか王子との関係を切ることが出来なかった。
いつもならすぐに興味がなくなるのに……。
私はお姉様が好き、お姉様を好きな王子と話してると楽しい。
同じ趣味を楽しめている?そんな感じなのかなぁ。
王子の話ってビックリすることばかりで面白いんだよね。
婚約して数年たつのに、デートもしたことなければ、プレゼントすらあげたことないとかさ。
その事実に、仰天したよね。
婚約者なのにありえないでしょ?
加えてお姉様にあげられなかったプレゼントが、溢れるほど部屋にたまっているらしい。
そのプレゼントのチョイスもなかなかひどいんだよね。
いつも用意はするけど、言い出せないまま持ち帰るんだって、本当にバカだよねぇ~。
だけどこうして話をしてみると、彼はとても誠実で素直で……あの執事とは違うそうわかった。
そうやって王子との仲が深くなっていくと、次第に彼の良さに気が付いていく。
お姉様の前だとポンコツだけど……気は利くし、優しいし、しっかりしているし、イケメンだし、頭もいいし、運動神経もいいし、剣術する姿は恰好いいし、本当に完璧な王子様。
完璧なお姉様にピッタリな王子様。
だけど時折、お姉様を好きだと語る王子を見ると、胸がチクッと痛むようになった。
この痛みはなんだろう、可哀そうだからかな?
だって……どうみてもお姉様は、王子に興味がないし好きでもない。
残念なことに、それは間違いないんだよねぇ。
そしてある日の祝日。
卒業したら結婚祝いに渡すんだと意気込む王子と、私はネックレスを買いに街へやってきていた。
いくつもの店を回る中、王子は悩みに悩んでお姉様の瞳と同じネックレスを購入すると、帰るころには日が沈み始めている。
プレゼントを大事そうに抱える王子の姿。
時折ネックレスを見つめては、顔を赤くしたり青くしたり、その姿に可愛いと思う反面、胸がチクチクと痛み始める。
私はその痛みに首を傾げていると、ふと王子が胸ポケットから何かを取り出した。
「シンシア嬢、これ」
王子はそっとこちらへ手を差し出すと、そこには緑の髪飾りがあった。
それは気になってショーウィンドウを眺めていた髪飾り。
見ていたのに気が付いたの、ってその前にいつの間に買ったのかな?
「えっ、これって?どっ、どうして?」
「いつも付き合ってくれるお礼だ。本当に感謝している。それにシンシア嬢に似合うと思ってな」
そうはにかんだ笑みを見て、私はようやく気が付いた。
私はマーティン王子が好きなのだと――――。
だから離れられなかったのだと。
好きだと自覚すると、前みたいにお姉様の話が出来なくなった。
胸が苦しくて、苛立って……次第にお姉様から本気で奪いたいと思い始める。
こんなことを考えるのは初めてだった。
いつもお姉様がもっているから、欲しいというその気持ちだけで奪っていたから……。
だけど今回は違う、お姉様の物じゃなくて彼を欲しい。
だってお姉様は彼を好きじゃない、お姉様が要らないのなら私に頂戴。
そう結論に至ると、私はある計画をたてた。
この計画を成功させるには、あの気に食わない執事の力も必要になるけれど。
あいつが幸せになるのは気に食わないけど、それでも彼を欲しいと思ってしまった。
私は放課後ケルヴィンがいる時間帯を狙って、王子と一緒に校庭へと向かった。
怪しげな様子をわざと演出し、彼の視界に入るよう通り過ぎると、案の定彼は私達の後をつけてきた。
ここまでくれば後は簡単。
偽の婚約破棄計画を彼に聞かせて、これを真実させる。
お姉様を大好きな彼なら、間違いなくそう行動すると予測できていたから――――。
話す内容はいつもお姉様のことばかり、素直にその気持ちをお姉様に話せば少しは変わるんじゃないかって思うんだけどね。
まぁ、それは置いといて。
お姉様の反応を見るために、一緒に出掛けるとアピールしたり、わざとらしく仲がいいところ見せ付けてみたりしてみたけれど全く反応がない。
寧ろ乾いた笑顔を見ると、興味がないってのが、ありありと伝わってくる。
わかっていたことだけどね。
正直王子にはお姉様の表情を変える力はない。
そうわかった今でも、なぜか王子との関係を切ることが出来なかった。
いつもならすぐに興味がなくなるのに……。
私はお姉様が好き、お姉様を好きな王子と話してると楽しい。
同じ趣味を楽しめている?そんな感じなのかなぁ。
王子の話ってビックリすることばかりで面白いんだよね。
婚約して数年たつのに、デートもしたことなければ、プレゼントすらあげたことないとかさ。
その事実に、仰天したよね。
婚約者なのにありえないでしょ?
加えてお姉様にあげられなかったプレゼントが、溢れるほど部屋にたまっているらしい。
そのプレゼントのチョイスもなかなかひどいんだよね。
いつも用意はするけど、言い出せないまま持ち帰るんだって、本当にバカだよねぇ~。
だけどこうして話をしてみると、彼はとても誠実で素直で……あの執事とは違うそうわかった。
そうやって王子との仲が深くなっていくと、次第に彼の良さに気が付いていく。
お姉様の前だとポンコツだけど……気は利くし、優しいし、しっかりしているし、イケメンだし、頭もいいし、運動神経もいいし、剣術する姿は恰好いいし、本当に完璧な王子様。
完璧なお姉様にピッタリな王子様。
だけど時折、お姉様を好きだと語る王子を見ると、胸がチクッと痛むようになった。
この痛みはなんだろう、可哀そうだからかな?
だって……どうみてもお姉様は、王子に興味がないし好きでもない。
残念なことに、それは間違いないんだよねぇ。
そしてある日の祝日。
卒業したら結婚祝いに渡すんだと意気込む王子と、私はネックレスを買いに街へやってきていた。
いくつもの店を回る中、王子は悩みに悩んでお姉様の瞳と同じネックレスを購入すると、帰るころには日が沈み始めている。
プレゼントを大事そうに抱える王子の姿。
時折ネックレスを見つめては、顔を赤くしたり青くしたり、その姿に可愛いと思う反面、胸がチクチクと痛み始める。
私はその痛みに首を傾げていると、ふと王子が胸ポケットから何かを取り出した。
「シンシア嬢、これ」
王子はそっとこちらへ手を差し出すと、そこには緑の髪飾りがあった。
それは気になってショーウィンドウを眺めていた髪飾り。
見ていたのに気が付いたの、ってその前にいつの間に買ったのかな?
「えっ、これって?どっ、どうして?」
「いつも付き合ってくれるお礼だ。本当に感謝している。それにシンシア嬢に似合うと思ってな」
そうはにかんだ笑みを見て、私はようやく気が付いた。
私はマーティン王子が好きなのだと――――。
だから離れられなかったのだと。
好きだと自覚すると、前みたいにお姉様の話が出来なくなった。
胸が苦しくて、苛立って……次第にお姉様から本気で奪いたいと思い始める。
こんなことを考えるのは初めてだった。
いつもお姉様がもっているから、欲しいというその気持ちだけで奪っていたから……。
だけど今回は違う、お姉様の物じゃなくて彼を欲しい。
だってお姉様は彼を好きじゃない、お姉様が要らないのなら私に頂戴。
そう結論に至ると、私はある計画をたてた。
この計画を成功させるには、あの気に食わない執事の力も必要になるけれど。
あいつが幸せになるのは気に食わないけど、それでも彼を欲しいと思ってしまった。
私は放課後ケルヴィンがいる時間帯を狙って、王子と一緒に校庭へと向かった。
怪しげな様子をわざと演出し、彼の視界に入るよう通り過ぎると、案の定彼は私達の後をつけてきた。
ここまでくれば後は簡単。
偽の婚約破棄計画を彼に聞かせて、これを真実させる。
お姉様を大好きな彼なら、間違いなくそう行動すると予測できていたから――――。
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