10月の向日葵

実砂菜

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不登校疑惑

5

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「あ…大樹、くん」
思いがけない本人の登場に、少し戸惑う。
しかし、思いの外元気そうな本人に少し安心した。
「あの、大樹くんの体調は…」
大樹本人と母親、どちらにともなく尋ねると、2人は顔を見合わせた。
そして、大樹が口を開く。
「僕自身は、大丈夫なんですけど、、おかあ」
「すみませんっ」
言い終わらないうちに母親が口を挟んだので、伶は僅かにたじろいだ。
母親が控えめな口調で続けた話の内容は、伶を悩ませるものだった。
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