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1.始まり
1-4 決意
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シーア森奥地、魔物軍第16砦。
今、物語が重なりだす。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
アルト「あ…あれってまさか!?」
ノーゼ「『黒炎』…あいつが、エルン村を燃やした張本人ね。」
デストロイヤー「知っていたか。まあいい、とりあえず消えろ!」
デストロイヤーは黒炎をいくつかの黒炎弾に変え、高速で発射した。
狙いは一点、ノーゼだ。
ノーゼ「なっ…ぐぅっ!」
突然の集中砲火に対応できず、もろにあたってしまう。
ノーゼの体を、黒炎が蝕み始めた。
アルト「ノーゼ!」
ノーゼ「来るな!」
助けようとしたアルトをノーゼが止める。
ノーゼ「私に触ったら、あなたたちにまでうつる!そうなったら、誰も奴を止められない!」
アルト「くそっ…油断した。ソーマ、ノーゼを治療できないか!?」
ソーマ「…無理!そもそもこっちの魔法を受け付けない!聖水じゃないとだめかも…」
ジャック「なら悪いけど後回しだ!こいつを倒せば消えるだろ!」
アルト「ノーゼ、少しの辛抱だ!」
ノーゼ「わかった、気を付けて!」
デストロイヤー「無駄だ!貴様ら一人残らず、灰にしてやろう!」
デストロイヤーは次々と黒炎弾を生み出し、発射する。
一発でも、少しでも当たれば、戦闘不能となる。
その恐怖と仲間欠けが、連携の切れを悪くさせた。
なかなか攻撃が当たらず、時間だけが過ぎていく。
そして、時間が延びるにつれて、相対的に被弾率も上がっていく。
そしてついに、その瞬間が来てしまった。
ジャック「やべっ…ぐっ!?」
アルト「ジャック!」
ノーゼに続いてジャックも被弾してしまった。
ジャック「ちくしょー、やらかし…後ろ!」
アルト「しまっ…ぐはっ!?」
ソーマ「アルト!」
さらにその隙を突かれ、アルトも被弾してしまう。
ソーマ「どうしよう…このままじゃ私も…」
デストロイヤー「つまらん。」
ソーマ「えっ…熱っ…い!」
デストロイヤーが勇者一行に急接近し、ソーマも黒炎の餌食となってしまう。
一瞬にして、勇者一行は壊滅状態となった。
デストロイヤー「もっと楽しませてくれるかと思ったが、この程度か。まあ、ここまで追いつめられたことには、正直驚いている…が、お前たちの負けだ。」
デストロイヤーは魔力を集中させ、黒炎弾を作り上げる。
そしてそれを少しずつ、大きくさせていく。
そうして出来上がったのは…あまりにも巨大な黒炎弾だった。
直径3m程のそれは、とても激しく燃え上がっている。
ノーゼ「これが…あいつの、本気………?」
ソーマ「そんな…こんなのって……」
ジャック「やばいぞこれ…考えろ……考えるんだ、俺!」
アルト「くそっ、何か…何か対抗手段はないのか…!?」
それぞれ戦慄する勇者たちに、避けられない「死」がやってくる…
デストロイヤー「泣き叫び、もがき苦しむ時間すら与えてやらぬ…さあ、終わりだ。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ニコ「これって…レスの、鼓動…?」
今感じているかすかなぬくもりと、弱々しい鼓動。
これがレスのであるとするならば…結論は1つ。
ニコ「…!どうしよう、レスが危ない!」
ほんの少しずつ、確実に弱くなっていく鼓動。
それが彼女を焦らせ、奇行に走らせる。
ニコ「とりあえず…えい!」
ニコは回復薬を迷わず、レスの体にかけた。
それは液体と化しているレスの体内へと沈んでいき、体全体へと広がっていった。
ニコ「これで…どう…?」
ニコは再度、レスの鼓動を確かめる。
…先ほどよりも少し強くなっていた。
奇行が功を奏し、レスの回復に成功したのだ。
ニコ「やった!あとは起きるのを待てばいい…け、ど……」
鼓動を感じ続けているニコは気づいた。
回復のスピードが、遅い。
回復薬がゆっくりと浸透しているせいなのか、人間と比べても明らかに遅かった。
もちろん、重症であることも理由の1つだろう。
確かなことは1つ。
レスの復帰には、時間がかかること。
その間に何かできないか、勇者一行の様子を見る。
ニコ「……えっ………?」
それは、とてつもない光景だった。
黒い炎がノーゼを包み込み、彼女を苦しめている。
助けずに戦っているということは、助ける手段がないということ。
魔法で治せないなら、治す手段は聖水だけ。
フィーゾ軍が持ってきてくれてたらいいけど……
とりあえず、急いでレスを起こさないと!
ニコが再度レスの体に触れると…
ニコ「…あ、固まってる?」
回復している証拠なのか、レスの体が安定してきている。
改めて、ニコはレスの体を揺らす。
ニコ「ねぇ!お願い、起きて!レス!」
その声が届いているのかすら、わからない。
できることは、ただひたすらに呼びかけることだけ。
その間にも、勇者たちが黒い炎の餌食となるかもしれない。
そんな不安が、頭をよぎった。
そしてこういう時に限って…嫌な予感は的中する。
ニコ「…!どうしよう…!?」
勇者たち全員が、黒い炎によって身動きが取れない状況にあった。
この場で動けるのは、自分だけだった。
レスの復帰には、もう少しかかる。
でも、このままだと間に合わないかもしれない。
こうなったら…一か八か、自分が受け止めるしかない。
そうしたら、間違いなく自分は死んでしまう。
でも、時間稼ぎの方法はこれしかない。
ニコ「…やるしか……」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
フィーゾ軍はやっとシーア森に入ったところだった。
全力で馬を走らせているが、やはり遠い。
到着まではあと3,4分といったところだろう。
軍隊長「皆の者!準備はいいな?」
隊員達「はい!」
軍隊長「もう一度確認する!第一に、勇者一行の援護だ!肉盾でもいい、なるべく勇者一行の負担を減らすのだ!」
隊員達「はい!」
軍隊長「第二に、例の魔物の捕獲だ!捕獲して尋問すれば、何かしらの情報は得れる!その後に勇者一行への生贄とすれば、さらに有利となる!」
隊員達「はい!」
軍隊長「第三に、被害状況の確認だ!どれだけ森が破壊され、どれだけの被害者が出たかを調べろ!」
隊員達「はい!」
各隊員が気合を入れる中、一人の分隊長が質問をする。
分隊長「例の魔物が…こちら側につく可能性はありますか?」
軍隊長「ふーむ…私の予想では、奴は魔王に反乱していると考えている。うまく言いくるめば、可能かもしれない。」
例の魔物を仲間に加えれば、大きな反撃ののろしとなりうる。
それも一つの手なのかもしれない。
軍隊長「…わかった、考えておこう。」
そういうと、軍隊長は正面に向き直る。
あと何度か曲がれば、勇者たちのもとへたどり着く。
それまで耐えていることを祈っていた。
しかし、その希望を打ち砕く光景が見えた。
隊員「軍隊長、あれを!」
軍隊長「っ!あ、あれは…!」
フィーゾ軍全員が見たもの、それは巨大な黒炎弾だった。
恐らく、あそこに勇者たちがいるのだろう。
間違いなく、危険な状況だ。
軍隊長「総員、急げ!」
その号令を受け、全員が急行した。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
3つの物語が集い、1つの大いなる物語となる。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ニコ「させない!!」
ニコの必死の叫びを聞き、デストロイヤーがニコに振り向く。
デストロイヤー「ほう…どうするつもりだ?まさか、身代わりにでもなるのか?」
デストロイヤーの言葉にニコはその目で決意を伝える。
デストロイヤー「面白い…本気で身代わりになろうというのか…」
アルト「だ、だめだ…早く逃げろ…!」
ニコ「逃げない!」
勇者一行「!?」
ニコ「何が何でも、絶対に勇者たちを死なせない!!」
ジャック「あ、あいつ…超本気だ……!」
デストロイヤー「…面白い。」
デストロイヤーは黒炎弾をニコに向ける。
デストロイヤー「いいだろう…その決意に応えるべく、我の全力で葬ってやろう!!」
ニコは一歩も動かず、黒炎弾を受け止めようとしている。
今まさに放たれそうな状況の中、遠くから音が聞こえる。
大量の兵士にフィーゾの旗…フィーゾ軍だ。
軍隊長「待て!!!」
状況を早急に理解した軍隊長が止めようとする…が、
デストロイヤー「もう遅い!!」
その言葉とともに、黒炎弾が放たれた。
巨大といえども速度は速く、今にもぶつかろうとしていた。
アルト・軍隊長「やめろーーー!!!」
2人の声が重なるも、それは意味を成さない。
そして…
轟音とともに、黒炎弾が爆発した。
煙が舞い上がり、爆風によって撒き散らされる。
デストロイヤー「……ふっ。」
フィーゾ軍・勇者一行「………」
唖然とするフィーゾ軍と勇者一行。
ニコの死を確信し笑うデストロイヤー。
そのまま硬直すること10秒…
煙がうっすらと晴れてきたが、そこには…
軍隊員「あ、あれは!?」
その言葉で、全員が気付いた。
煙の中に見えるのは、二人の立ち姿。
そう、二人。
アルト「まさか!?」
デストロイヤー「なっ…!?」
そして、その姿があらわになった。
もちろん、一人はニコだ。
そして、もう一人は…
「ふぅ………ただいま。」
完全に復活したレスだった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
フィーゾ軍「おお!」
アルト「間に合ったか!」
ジャック「やるな…!」
レスは何も言わず、歩み…再び、デストロイヤーと相対した。
デストロイヤー「…まだ、やろうというのか?」
レス「それ以外に、道はない。」
デストロイヤー「なぜ我らに歯向かう?同じ魔物だというのに…」
レス「…答えるために、名乗ろう…」
そしてついに、はっきりと名乗る。
レス「僕の名前はレス。魔王軍に家族と平和を奪われた…人と魔物の子。」
全員「!?」
レスとニコ以外のこの場にいた全員が、衝撃の事実に固まった。
レス「だから僕は戦う…家族と、僕と同じ思いをした人のために。」
そうしてもう一度、レスは構える。
レスの言葉と瞳によって、沈黙がもたらされた。
今までに前例のない、人と魔物の子が、魔王軍と敵対する。
家族と平和を奪われたことに対する反乱として。
その事実は、簡単には理解できなかった。
およそ30秒もの長い沈黙はついに、デストロイヤーによって破られた。
デストロイヤー「なるほど………ならば、受けて立とうではないか。」
レス「改めて…絶対におまえを倒すぞ、デストロイヤー!」
デストロイヤー「何度でも返り討ちにしてやろう、レス!」
ついにその正体を明かしたレス。
その事実に凍り付く盤面。
再び固められた、レスの決意。
そして始まるは、レスとデストロイヤーの一対一。
果たして、勝つのはどちらなのか。
そして、レスの運命はどうなるのか。
それはまだ、定められていない。
…そう簡単に、定まってはいけない。
この戦いが、すべてを変えうるゆえに。
さあ、運命の決戦の火蓋が、切って落とされた。
あとがき
やっっっっっっっっっとできた!!!
新しい作品結構読まれてるようで何よりです。
ここからどういう展開になっていくのかは…
まだ決まってません。
永劫の時間の末に出される次回をお楽しみに()
今、物語が重なりだす。
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アルト「あ…あれってまさか!?」
ノーゼ「『黒炎』…あいつが、エルン村を燃やした張本人ね。」
デストロイヤー「知っていたか。まあいい、とりあえず消えろ!」
デストロイヤーは黒炎をいくつかの黒炎弾に変え、高速で発射した。
狙いは一点、ノーゼだ。
ノーゼ「なっ…ぐぅっ!」
突然の集中砲火に対応できず、もろにあたってしまう。
ノーゼの体を、黒炎が蝕み始めた。
アルト「ノーゼ!」
ノーゼ「来るな!」
助けようとしたアルトをノーゼが止める。
ノーゼ「私に触ったら、あなたたちにまでうつる!そうなったら、誰も奴を止められない!」
アルト「くそっ…油断した。ソーマ、ノーゼを治療できないか!?」
ソーマ「…無理!そもそもこっちの魔法を受け付けない!聖水じゃないとだめかも…」
ジャック「なら悪いけど後回しだ!こいつを倒せば消えるだろ!」
アルト「ノーゼ、少しの辛抱だ!」
ノーゼ「わかった、気を付けて!」
デストロイヤー「無駄だ!貴様ら一人残らず、灰にしてやろう!」
デストロイヤーは次々と黒炎弾を生み出し、発射する。
一発でも、少しでも当たれば、戦闘不能となる。
その恐怖と仲間欠けが、連携の切れを悪くさせた。
なかなか攻撃が当たらず、時間だけが過ぎていく。
そして、時間が延びるにつれて、相対的に被弾率も上がっていく。
そしてついに、その瞬間が来てしまった。
ジャック「やべっ…ぐっ!?」
アルト「ジャック!」
ノーゼに続いてジャックも被弾してしまった。
ジャック「ちくしょー、やらかし…後ろ!」
アルト「しまっ…ぐはっ!?」
ソーマ「アルト!」
さらにその隙を突かれ、アルトも被弾してしまう。
ソーマ「どうしよう…このままじゃ私も…」
デストロイヤー「つまらん。」
ソーマ「えっ…熱っ…い!」
デストロイヤーが勇者一行に急接近し、ソーマも黒炎の餌食となってしまう。
一瞬にして、勇者一行は壊滅状態となった。
デストロイヤー「もっと楽しませてくれるかと思ったが、この程度か。まあ、ここまで追いつめられたことには、正直驚いている…が、お前たちの負けだ。」
デストロイヤーは魔力を集中させ、黒炎弾を作り上げる。
そしてそれを少しずつ、大きくさせていく。
そうして出来上がったのは…あまりにも巨大な黒炎弾だった。
直径3m程のそれは、とても激しく燃え上がっている。
ノーゼ「これが…あいつの、本気………?」
ソーマ「そんな…こんなのって……」
ジャック「やばいぞこれ…考えろ……考えるんだ、俺!」
アルト「くそっ、何か…何か対抗手段はないのか…!?」
それぞれ戦慄する勇者たちに、避けられない「死」がやってくる…
デストロイヤー「泣き叫び、もがき苦しむ時間すら与えてやらぬ…さあ、終わりだ。」
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ニコ「これって…レスの、鼓動…?」
今感じているかすかなぬくもりと、弱々しい鼓動。
これがレスのであるとするならば…結論は1つ。
ニコ「…!どうしよう、レスが危ない!」
ほんの少しずつ、確実に弱くなっていく鼓動。
それが彼女を焦らせ、奇行に走らせる。
ニコ「とりあえず…えい!」
ニコは回復薬を迷わず、レスの体にかけた。
それは液体と化しているレスの体内へと沈んでいき、体全体へと広がっていった。
ニコ「これで…どう…?」
ニコは再度、レスの鼓動を確かめる。
…先ほどよりも少し強くなっていた。
奇行が功を奏し、レスの回復に成功したのだ。
ニコ「やった!あとは起きるのを待てばいい…け、ど……」
鼓動を感じ続けているニコは気づいた。
回復のスピードが、遅い。
回復薬がゆっくりと浸透しているせいなのか、人間と比べても明らかに遅かった。
もちろん、重症であることも理由の1つだろう。
確かなことは1つ。
レスの復帰には、時間がかかること。
その間に何かできないか、勇者一行の様子を見る。
ニコ「……えっ………?」
それは、とてつもない光景だった。
黒い炎がノーゼを包み込み、彼女を苦しめている。
助けずに戦っているということは、助ける手段がないということ。
魔法で治せないなら、治す手段は聖水だけ。
フィーゾ軍が持ってきてくれてたらいいけど……
とりあえず、急いでレスを起こさないと!
ニコが再度レスの体に触れると…
ニコ「…あ、固まってる?」
回復している証拠なのか、レスの体が安定してきている。
改めて、ニコはレスの体を揺らす。
ニコ「ねぇ!お願い、起きて!レス!」
その声が届いているのかすら、わからない。
できることは、ただひたすらに呼びかけることだけ。
その間にも、勇者たちが黒い炎の餌食となるかもしれない。
そんな不安が、頭をよぎった。
そしてこういう時に限って…嫌な予感は的中する。
ニコ「…!どうしよう…!?」
勇者たち全員が、黒い炎によって身動きが取れない状況にあった。
この場で動けるのは、自分だけだった。
レスの復帰には、もう少しかかる。
でも、このままだと間に合わないかもしれない。
こうなったら…一か八か、自分が受け止めるしかない。
そうしたら、間違いなく自分は死んでしまう。
でも、時間稼ぎの方法はこれしかない。
ニコ「…やるしか……」
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フィーゾ軍はやっとシーア森に入ったところだった。
全力で馬を走らせているが、やはり遠い。
到着まではあと3,4分といったところだろう。
軍隊長「皆の者!準備はいいな?」
隊員達「はい!」
軍隊長「もう一度確認する!第一に、勇者一行の援護だ!肉盾でもいい、なるべく勇者一行の負担を減らすのだ!」
隊員達「はい!」
軍隊長「第二に、例の魔物の捕獲だ!捕獲して尋問すれば、何かしらの情報は得れる!その後に勇者一行への生贄とすれば、さらに有利となる!」
隊員達「はい!」
軍隊長「第三に、被害状況の確認だ!どれだけ森が破壊され、どれだけの被害者が出たかを調べろ!」
隊員達「はい!」
各隊員が気合を入れる中、一人の分隊長が質問をする。
分隊長「例の魔物が…こちら側につく可能性はありますか?」
軍隊長「ふーむ…私の予想では、奴は魔王に反乱していると考えている。うまく言いくるめば、可能かもしれない。」
例の魔物を仲間に加えれば、大きな反撃ののろしとなりうる。
それも一つの手なのかもしれない。
軍隊長「…わかった、考えておこう。」
そういうと、軍隊長は正面に向き直る。
あと何度か曲がれば、勇者たちのもとへたどり着く。
それまで耐えていることを祈っていた。
しかし、その希望を打ち砕く光景が見えた。
隊員「軍隊長、あれを!」
軍隊長「っ!あ、あれは…!」
フィーゾ軍全員が見たもの、それは巨大な黒炎弾だった。
恐らく、あそこに勇者たちがいるのだろう。
間違いなく、危険な状況だ。
軍隊長「総員、急げ!」
その号令を受け、全員が急行した。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
3つの物語が集い、1つの大いなる物語となる。
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ニコ「させない!!」
ニコの必死の叫びを聞き、デストロイヤーがニコに振り向く。
デストロイヤー「ほう…どうするつもりだ?まさか、身代わりにでもなるのか?」
デストロイヤーの言葉にニコはその目で決意を伝える。
デストロイヤー「面白い…本気で身代わりになろうというのか…」
アルト「だ、だめだ…早く逃げろ…!」
ニコ「逃げない!」
勇者一行「!?」
ニコ「何が何でも、絶対に勇者たちを死なせない!!」
ジャック「あ、あいつ…超本気だ……!」
デストロイヤー「…面白い。」
デストロイヤーは黒炎弾をニコに向ける。
デストロイヤー「いいだろう…その決意に応えるべく、我の全力で葬ってやろう!!」
ニコは一歩も動かず、黒炎弾を受け止めようとしている。
今まさに放たれそうな状況の中、遠くから音が聞こえる。
大量の兵士にフィーゾの旗…フィーゾ軍だ。
軍隊長「待て!!!」
状況を早急に理解した軍隊長が止めようとする…が、
デストロイヤー「もう遅い!!」
その言葉とともに、黒炎弾が放たれた。
巨大といえども速度は速く、今にもぶつかろうとしていた。
アルト・軍隊長「やめろーーー!!!」
2人の声が重なるも、それは意味を成さない。
そして…
轟音とともに、黒炎弾が爆発した。
煙が舞い上がり、爆風によって撒き散らされる。
デストロイヤー「……ふっ。」
フィーゾ軍・勇者一行「………」
唖然とするフィーゾ軍と勇者一行。
ニコの死を確信し笑うデストロイヤー。
そのまま硬直すること10秒…
煙がうっすらと晴れてきたが、そこには…
軍隊員「あ、あれは!?」
その言葉で、全員が気付いた。
煙の中に見えるのは、二人の立ち姿。
そう、二人。
アルト「まさか!?」
デストロイヤー「なっ…!?」
そして、その姿があらわになった。
もちろん、一人はニコだ。
そして、もう一人は…
「ふぅ………ただいま。」
完全に復活したレスだった。
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フィーゾ軍「おお!」
アルト「間に合ったか!」
ジャック「やるな…!」
レスは何も言わず、歩み…再び、デストロイヤーと相対した。
デストロイヤー「…まだ、やろうというのか?」
レス「それ以外に、道はない。」
デストロイヤー「なぜ我らに歯向かう?同じ魔物だというのに…」
レス「…答えるために、名乗ろう…」
そしてついに、はっきりと名乗る。
レス「僕の名前はレス。魔王軍に家族と平和を奪われた…人と魔物の子。」
全員「!?」
レスとニコ以外のこの場にいた全員が、衝撃の事実に固まった。
レス「だから僕は戦う…家族と、僕と同じ思いをした人のために。」
そうしてもう一度、レスは構える。
レスの言葉と瞳によって、沈黙がもたらされた。
今までに前例のない、人と魔物の子が、魔王軍と敵対する。
家族と平和を奪われたことに対する反乱として。
その事実は、簡単には理解できなかった。
およそ30秒もの長い沈黙はついに、デストロイヤーによって破られた。
デストロイヤー「なるほど………ならば、受けて立とうではないか。」
レス「改めて…絶対におまえを倒すぞ、デストロイヤー!」
デストロイヤー「何度でも返り討ちにしてやろう、レス!」
ついにその正体を明かしたレス。
その事実に凍り付く盤面。
再び固められた、レスの決意。
そして始まるは、レスとデストロイヤーの一対一。
果たして、勝つのはどちらなのか。
そして、レスの運命はどうなるのか。
それはまだ、定められていない。
…そう簡単に、定まってはいけない。
この戦いが、すべてを変えうるゆえに。
さあ、運命の決戦の火蓋が、切って落とされた。
あとがき
やっっっっっっっっっとできた!!!
新しい作品結構読まれてるようで何よりです。
ここからどういう展開になっていくのかは…
まだ決まってません。
永劫の時間の末に出される次回をお楽しみに()
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