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行き過ぎた愛は嫉妬を生む 第1話
scene final 探偵、九条創真の責任
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僕たちは店を出て、車に乗り込んだ。
町で相次ぐ失踪事件には、麻薬が絡んでいる。それに桐原さんが巻き込まれたとするならば相当手こずることになるだろう。しかし、その中でも今やるべきことが分かっているのは嬉しい。勝負は今夜だ。売人と接触できたら、桐原さんを見つける大きな手がかりになるはずだ。
「九条様」
運転席の大川さんの震えた声で我に返った。「何ですか?」と応えてバックらミラー越しに目を見た。ひどく怯えているのがよく分かった。
「……本当に先に進むのですか? この先には危険しかないと思われます。怪我では済まないようなことが起こるかもしれません」
「僕を心配してくれるんですね」
「世話役として当然のことです! わが主様を傷つけるようなことは絶対にできません。それに……」
「それに?」
「昨日までに見ず知らずだった方のために、そんな危険なことに足を踏み入れられるのか、甚だ疑問に感じます」
「深い理由なんてないですよ。依頼を受けたからには、それを果たす責任があるだけです。危険なことでも、やらなきゃいけないんです。でも」
僕は一旦言葉を区切って、大川さんの目に笑ってみせた。
「七割の安全は確保するので、安心して下さい」
そう言うと、鏡越しの目が微笑んで、彼女は「了解しました」と言った。
さて、宣言したからには行動しなければ。
「早速、七割の安全を確保しに行きましょう」
「まずはいづこへ?」
「まずは――」
僕は大川さんに行き先を告げた。すると、車は元気よく発車した。
The mystery continues.
町で相次ぐ失踪事件には、麻薬が絡んでいる。それに桐原さんが巻き込まれたとするならば相当手こずることになるだろう。しかし、その中でも今やるべきことが分かっているのは嬉しい。勝負は今夜だ。売人と接触できたら、桐原さんを見つける大きな手がかりになるはずだ。
「九条様」
運転席の大川さんの震えた声で我に返った。「何ですか?」と応えてバックらミラー越しに目を見た。ひどく怯えているのがよく分かった。
「……本当に先に進むのですか? この先には危険しかないと思われます。怪我では済まないようなことが起こるかもしれません」
「僕を心配してくれるんですね」
「世話役として当然のことです! わが主様を傷つけるようなことは絶対にできません。それに……」
「それに?」
「昨日までに見ず知らずだった方のために、そんな危険なことに足を踏み入れられるのか、甚だ疑問に感じます」
「深い理由なんてないですよ。依頼を受けたからには、それを果たす責任があるだけです。危険なことでも、やらなきゃいけないんです。でも」
僕は一旦言葉を区切って、大川さんの目に笑ってみせた。
「七割の安全は確保するので、安心して下さい」
そう言うと、鏡越しの目が微笑んで、彼女は「了解しました」と言った。
さて、宣言したからには行動しなければ。
「早速、七割の安全を確保しに行きましょう」
「まずはいづこへ?」
「まずは――」
僕は大川さんに行き先を告げた。すると、車は元気よく発車した。
The mystery continues.
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