魔法少女たちはひとつの石を探しに

Rina nonaka

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ゆきとの思い出の木一Episode:鴻巣理乃

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小学校登校中。

ティーナ「ねぇ、シュール~」

シュール「なに?」

ティーナ「そういえば、マトさんとコトさんってオレンジの石を奪ったら、こっち来るのかな?」

シュール「え?あー・・・オレンジの石奪ってるから、ボクらのとこに来る必要ないもんね」

ティーナ「もし、隠れちゃってたら探せないよね」

シュール「うん、そうだね」

ティーナ「ランドさんのいる場所だってわからないし」

シュール「なにか見つけるのにいいヒントになるものあったらいいのにね」

ティーナ「見つけるのにいいヒント?」

シュール「リタがオレンジの石は魔力がどう言ってるから、ぴゅーちゃんとかが位置わかったりしたらいいね」

ティーナ「えっ!ぴゅーちゃんにそんなちからあるの?」

シュール「言ってみただけだよ」

ティーナ「えぇ~っ!でも、ぴゅーちゃんに聞いてみようよっ!」

シュール「そうだね」

ティーナ「ユンさんに、ぴゅーちゃんと会えるように連絡してもらって、ぴゅーちゃんに聞いてみようっ」

シュール「あ、ティーナ」

ティーナ「え?なに?」

シュール「ちゃんと前見て歩かないと危ないよ」

ドンッ

ティーナ「わっ!」

桜井紫音さくらいしおん「あ、ごめん」

ティーナ「ふぇぇ~」

桜井紫音「大丈夫?」

ティーナ「ふぇっ、大丈夫~」

桜井紫音「あれ?ティーナさん」

ティーナ「ふぇ?あ、紫音君だ」

シュール「ちゃんと前見て歩かないから」

ティーナ「ふぇぇ~」

シュール「ごめんね、ティーナが前方不注意で」

桜井紫音「うぅん、こっちこそ」

シュール「ほら、ティーナも」

ティーナ「紫音君、ごめんなさい」

桜井紫音「僕は大丈夫だから、あれ?ぶつかった時にでも擦ったのかな?手から血出てるよ」

ティーナ「え?」

桜井紫音「手貸して」

桜井紫音がハンカチを取り出して、応急処置をしてくれる。

桜井紫音「あとで保健室行ってね」

ティーナ「うん、ありがとう」

シュール「なに?怪我したの?」

ティーナ「そうみたい」

桜井紫音「あ、たくが呼んでる。じゃあ、クラスでね」

ティーナ「うんっ。あ!ハンカチ、ちゃんと洗って返すねっ」

桜井紫音「別に大丈夫だよ」

ティーナ「え、でもっ」

桜井紫音は里村拓さとむらたくの呼ぶほうに走って行く。

ティーナ「うぅ~、シュール~」

シュール「洗って返せばいいじゃん」

ティーナ「うん、わかった」

一一一

小学校。
ティーナとシュールは保健室に寄り、ティーナの手を消毒してもらい、応急処置をしてもらって教室に来た。

ティーナ「おはようっ!」

シュール「おはよう」

坂口杏珠さかぐちあんじゅ「おはようっ!あれ?ティーナちゃん怪我したの?」

ティーナ「あ、うん。ちょっと手を擦っちゃって」

坂口杏珠「大丈夫?」

ティーナ「大丈夫だよ」

坂口杏珠「そういえばさ、夜9時からのドラマ見てる?」

ティーナ「夜9時からのドラマ?」

シュール「夜9時には寝てるから見てないよ」

ティーナ「うん」

坂口杏珠「なんだ、9時には寝ちゃうのか~。夜9時からのドラマ、結構恋愛してて良い感じなんだよ~」

藤咲千穂ふじさきちほ「そんなドラマ見てるから宿題忘れるんでしょ!」

坂口杏珠「宿題よりドラマだよ!」

藤咲千穂「宿題しなさい!」

倉田くらたひより「ドラマ見ながら宿題すればいいのに」

坂口杏珠「それ前試したら、1時間ドラマ見入っちゃってダメだった」

石橋いしばしさくら「さくらも、テレビ見てるとテレビのほう集中しちゃう~」

坂口杏珠「そうだよね~」

倉田ひより「てか、杏珠ってドラマ、リアタイしてるの?ボクんち寝ないと怒られるから録画してるよ」

坂口杏珠「リアタイしてるよ~。1時間くらい寝るの遅くなっても大丈夫だもん」

鴻巣理乃こうのすりの「お母さん、怒らないの?」

坂口杏珠「早く寝さないとは言うけど、別に大丈夫だよ」

倉田ひより「一応、怒られるんだ」

鴻巣理乃「でも、夜更かしはよくないよ」

坂口杏珠「わかった、わかった。みんなお利口さんだね」

一一一

放課後。

ティーナ「ねぇ、シュール。今日話してた夜9時のドラマって、ユンさん達が見てるよね」

シュール「うん、そうだね」

ティーナ「ティーナも起きて見てみようかな」

シュール「絶対寝るからやめたほうがいいよ」

ティーナ「え~っ」

シュール「あれ?理乃?」

ティーナ「え?」

シュール「ほら、公園のとこ」

公園の1本の木の前に鴻巣理乃が木に花を添えて拝んでいた。

ティーナ「理乃ちゃ~ん!」

鴻巣理乃「あ、ティーナちゃんとシュールちゃん」

シュール「何してるの?」

鴻巣理乃「ゆきにお花添えて話してたの」

ティーナ「ゆき?」

シュール「もしかして、前話してた亡くなってる友達?」

鴻巣理乃「うん、そうだよ」

シュール「そっか」

ティーナ「この木でゆきちゃん亡くなったの?」

シュール「ティーナ!」

鴻巣理乃「うん、木登りしてたら打ち所悪くて」

ティーナ「そうだったんだ」

鴻巣理乃「この木ね、魔法で出てきた木なんだよ」

ティーナ「え?」

シュール「え?」

鴻巣理乃「ゆきの亡くなった3年前、シヴァーっていう人に会って一緒に遊んでたんだ」

ティーナ「えっ、シヴァーさん?」

鴻巣理乃「シヴァーさんと知ってるの?」

ティーナ「あ、えっと~・・・えっと」

シュール「ボクらの先輩の妹さん」

鴻巣理乃「そうなんだ」

シュール「シヴァーさんと遊んだの?」

鴻巣理乃「うん、シヴァーさん。変わった本持っててね、ゆきがそれなに?って聞いたら、魔法の本って答えてくれたの」

ティーナ「ほぇ~、魔法の本」

シュール「あ、うん。魔法の本ね」

ティーナ「シュール、その魔法の本ティーナ知ってる気がする」

シュール「うん、ボクも」

鴻巣理乃「魔法の本知ってるの?」

ティーナ「知ってるもなにも、ティーナ持ってるよ」

シュール「シヴァーさん、魔法使えること話してたんだ」

鴻巣理乃「あっ、そっか。シヴァーさん知ってるってことは、ふたりとも」

ティーナ「うん。魔法使えるよ」

シュール「3年前って、確かユンさん達のオレンジの石の試練。シヴァーさんもいたんだ」

鴻巣理乃「凄い、また魔法使いに会っちゃった」

ティーナ「ティーナまだ見習いだけど」

シュール「この木、魔法の本で出したの?」

鴻巣理乃「うん。ゆきが木書いてって言ったから」

シュール「それで召喚した木で木登りしたらってことか」

ティーナ「ふぇぇ~」

鴻巣理乃「うん」

シュール「それ、シヴァーさん知ってるんだよね。どうして、木を消してきてなんて言ったのかな」

鴻巣理乃「え?」

ティーナ「ティーナ達、シヴァーさんの出した木を消してくるように、シヴァーさんに頼まれてるの」

鴻巣理乃「そうなの?」

シュール「うん」

ティーナ「一応、見つけたのかな」

シュール「そうだね」

鴻巣理乃「この木、消すの?」

ティーナ「え?」

鴻巣理乃「消さなくていいよ」

シュール「え?」

鴻巣理乃「害がないなら残しておいて。この木は、ゆきが亡くなったけど、ゆきとの思い出の木だから」

ティーナ「え、でも」

シュール「うん」

ティーナ「えっ、シュール」

シュール「ここは理乃に合わせよう」

ティーナ「うん」

ティーナ、シュール、鴻巣理乃は佐々木ささきゆきに手を合わせて拝んだ。















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