(完結)私はいけにえ

「ねえ姉さん、どうせ生贄になって死ぬのに、どうしてご飯なんて食べるの? そんな良いものを食べたってどうせ無駄じゃない。ねえ、どうして食べてるの?」
 ねっとりと息苦しくなるような声で妹が言う。
 私はそうして、一緒に泣いてくれた妹がもう存在しないことを知ったのだ。


****リハビリに書いたのですがダークすぎる感じになってしまって、暗いのが好きな方いらっしゃったらどうぞ。
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