ひとりぼっちの嫌われ獣人のもとに現れたのは運命の番でした

angel

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7章

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食事を用意してもらった後、警護のクウガ族も給仕のクテニ族にも出て行ってもらう。

久しぶりに二人っきりで食べた食事は格別なうまさだった。
一人で食べた時は食が進まなかったのに、永遠とわと話しているとあっという間に器が空になってゆく。

食後二人で風呂に入り、身を清めた後、部屋に戻ると宰相の姿があった。



床に膝をつき、頭を下げる宰相の前の長椅子に永遠と並んで座る。


「元はと言えば、詳しくお二人にお話ししなかった私めの不手際にございます」

床に額をつけ、服従の礼を取る宰相をなだめて向かいに座ってもらい、改めて説明を二人で聞くことにした。

 「白のつがい様はめすのお姿の時代もありましたし、時にはおすのお方の事もございました。どちらも子供が出来たと史実には残っております」

「史実…」

文書として過去にそういう事例があったという言い伝えで、ここ何代もおすの白のつがいは出現していなかったらしい。

「クウガ族は1ウユーに2度、3日ほどだけですがこの期間につがえば子を授かる機会が得られます。しかしながら白のつがい様はクウガ族ではない故か、なかなかお子を授かりにくくございます」

だから、黒の王と白のつがいに子が出来ない時代は、その死後に突発的にクウガ族より生まれる黒の王を待つのだそうだ。

「とわ、リウアンかあさん、おなかおっき。あかちゃうまれる、しってた。」

俺の横で寄り添うように座る永遠。
着せられた衣装が短くて膝小僧が見えているのがかわいらしいな。なんてのんきなことを考えている場合じゃない。

「ほかの、しゅぞく?はちあうちがうかも、ておもったの。でも、あかちゃできるかなーて」

膝をプラプラさせてうつむく永遠とわ

「でも、どこいっても、おなかおっきーのやった」

どの街でもお腹が大きいのはお母さんばっかしだったことで確信したらしい。

永遠とわがギュと俺の手を握るのを握り返す。


「白のつがいが、おすでも子ができるとしても、そもそも孕みにくいということなんだな?」

俺の言葉に宰相が頷く。

「でも、俺が死ねばどこかでまた黒の王が生まれるし、俺たちに子ができなくても大した問題ではないということだな?」


「左様でございます」


永遠とわが俺を見上げ、俺も永遠を見つめる。

「ずっと一緒だ」

力強くそう言うと、永遠とわの顔がクシャリとゆがみ、まろやかな頬に宝石のような煌めく涙が流れる。

「ずーっと、いっちょ。ね」

泣き笑いのような顔で抱き着く永遠とわの体を抱き上げ、膝に乗せさらにしっかりと抱きしめた。




宰相が部屋を出て行ったあと、二人のクテニ族の侍女が飲み物と菓子を持って入ってきた。

そのあとに続いて入ってきた千早ちはやが俺たちを見て、あきれたような笑顔を見せた。

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