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7章
日常
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「しょーちゃん おはよ」
オレは寝起きがすごく悪い。目が覚めるまですごく時間がかかるんだ。だからいつも朝ごはんを食べる暇もなくて歩きながらパンを食べるんだ。
ベッドの中で微睡んでいると焼き立てのパンのいい匂いがしてきた。あぁ…これはコロッケパンかな?ばあちゃん手作りの惣菜パンおいしいんだよな。
唇に柔らかいものがふれる。舌を出し感触を確かめる。
あぁ これは―――――
パンだな。
そのままかぶりつくとそれはやっぱりコロッケパンだった。
午前中オレはテスト勉強をし、海瑠はパソコンでアプリを作ってた。
わからないことを聞くふりをしてパソコンをのぞき込むが英語や記号がいっぱいで何が何やらわからない。
コイツは小学生の頃からいつもパソコンで何か作ってた。
「結構な利益になるんだよ」
なんて言うがパソコンいじってるだけで儲かるってどんな魔法だ?
伊達メガネじゃなくPCから出る光線を防ぐらしい眼鏡をかけてる海瑠の横顔がかっこいい。
もう少年とは言えないシャープな輪郭。日本人離れした高い鼻、スッキリとした鼻筋。意志の強そうな眉。青空よりもきれいな瞳の猫っぽい美しい目は笑うと溶けそうに優しくなるんだ。
こんな男がオレの前世の夫で、オレのことを1番好きで。オレとずっと一緒にいるためにワガママ言って、その分努力してたんだって。
オレは背をかがめてパソコンをのぞき込む海瑠の頬に顔を寄せる。チュッって軽い音とともに頬にキスしてくれる。
頬だけ?
物足りないオレは自分からキスをした。
椅子に座ったままの海瑠を囲い込むように椅子の背もたれと机に手をつき、見上げてくる海瑠の唇に舌を這わせる。
(好きだ。前世なんて関係ない)
少しだけ開いた唇に舌を入れる。オレから攻めるキスははじめてかな?うまくできてるだろうか。
(こんなことするのはお前だけだ、お前も―――――だよな?)
海瑠の唇を舌をいつもオレがやられてるように、できてる?オレうまくできてるかな?
攻めてる側なはずなのにきもちいくて息が上がる。
(麻薬みたいだ―――――海瑠とのキスが止められない)
腰を這いあがる快感で立ってられなくなりそうで唇を離すと
「熱烈だね」って困ったように海瑠が笑った。
オレは寝起きがすごく悪い。目が覚めるまですごく時間がかかるんだ。だからいつも朝ごはんを食べる暇もなくて歩きながらパンを食べるんだ。
ベッドの中で微睡んでいると焼き立てのパンのいい匂いがしてきた。あぁ…これはコロッケパンかな?ばあちゃん手作りの惣菜パンおいしいんだよな。
唇に柔らかいものがふれる。舌を出し感触を確かめる。
あぁ これは―――――
パンだな。
そのままかぶりつくとそれはやっぱりコロッケパンだった。
午前中オレはテスト勉強をし、海瑠はパソコンでアプリを作ってた。
わからないことを聞くふりをしてパソコンをのぞき込むが英語や記号がいっぱいで何が何やらわからない。
コイツは小学生の頃からいつもパソコンで何か作ってた。
「結構な利益になるんだよ」
なんて言うがパソコンいじってるだけで儲かるってどんな魔法だ?
伊達メガネじゃなくPCから出る光線を防ぐらしい眼鏡をかけてる海瑠の横顔がかっこいい。
もう少年とは言えないシャープな輪郭。日本人離れした高い鼻、スッキリとした鼻筋。意志の強そうな眉。青空よりもきれいな瞳の猫っぽい美しい目は笑うと溶けそうに優しくなるんだ。
こんな男がオレの前世の夫で、オレのことを1番好きで。オレとずっと一緒にいるためにワガママ言って、その分努力してたんだって。
オレは背をかがめてパソコンをのぞき込む海瑠の頬に顔を寄せる。チュッって軽い音とともに頬にキスしてくれる。
頬だけ?
物足りないオレは自分からキスをした。
椅子に座ったままの海瑠を囲い込むように椅子の背もたれと机に手をつき、見上げてくる海瑠の唇に舌を這わせる。
(好きだ。前世なんて関係ない)
少しだけ開いた唇に舌を入れる。オレから攻めるキスははじめてかな?うまくできてるだろうか。
(こんなことするのはお前だけだ、お前も―――――だよな?)
海瑠の唇を舌をいつもオレがやられてるように、できてる?オレうまくできてるかな?
攻めてる側なはずなのにきもちいくて息が上がる。
(麻薬みたいだ―――――海瑠とのキスが止められない)
腰を這いあがる快感で立ってられなくなりそうで唇を離すと
「熱烈だね」って困ったように海瑠が笑った。
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