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14章
自立①
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今までのオレは甘えすぎてた。
ここでの海瑠との二人きりの生活が楽しすぎて、なんでもやってくれるコイツに頼るのが当たり前になってた。
リハビリも遊びの延長くらいにしか考えてなかったし、そりゃ手が前みたいに自由に動くようになりたいって思うけど、そんなにあせってはなかったんだ。
「オレ一人でお風呂入るから。髪も自分で頑張って洗うから来なくていいよ」
そういったときの海瑠の顔が悲し気で、オレは悪いことを言ったような気がした。
けど、いつまでも自立しないからコイツがエッチなことしてくれないんだから、オレは自分のことは全部自分ですると宣言した。
左手だけで髪を洗うのは時間がかかるけど、もう顔に水がかかってもガマンできるし一人でなんとか頑張った。
(やったら出来るのに甘えてたな…)
湯船に浸かりながら反省した。お風呂から出る前にお湯を抜き浴槽と床もサッと洗う。
今までお姫様みたいに何もしなかったオレだけど今日からは違うから。
風呂上がりに作務衣を着るのも手伝ってもらってたけど一人でやる。ヒモをちょうちょに結ぶのは難しすぎて団子になったけど結べてるから良しとしよう。
ドライヤーも片手で持って大雑把に乾かした後、洗面台に置いて形を整える。
おでこの傷跡が見えないように海瑠にもらった髪留めで前髪を押さえ、その上からフワリと頭頂部の髪を流すようにかぶせる。
(ウン出来る、出来てるぞ)
風呂上がりの姿を見て海瑠がビックリしてる。エヘヘ
最近は悪夢もほとんど見なくなったし、右手も力は入らないけど物を握る動作が出来るようになってきてる。
ゲストルームのベッドにオレの抱き枕アルパカを運ぶ。今夜から一人でここで寝るつもりだ。
「しょーちゃん…」
ゲストルームに来た海瑠が心配そうにしてるけど、大丈夫だ。怖い夢見てもひとりで乗り切って見せるから。
ベッドサイドのランプをつけて部屋の電気を消しベッドに入りアルパカ抱き枕を抱きしめると、海瑠がシーツを首元まで上げてくれた。
ここに来てから別々に寝るのははじめてだ。
オレの額にキスをしてくれた海瑠がおやすみと告げた時、オレは無性に寂しくなった。
一緒に寝たい、ぬくもりを感じたい。海瑠の匂いに包まれて眠りたい―――――
そんな感情を押し殺し、アルパカに顔をうずめオレもおやすみと返した。
ここでの海瑠との二人きりの生活が楽しすぎて、なんでもやってくれるコイツに頼るのが当たり前になってた。
リハビリも遊びの延長くらいにしか考えてなかったし、そりゃ手が前みたいに自由に動くようになりたいって思うけど、そんなにあせってはなかったんだ。
「オレ一人でお風呂入るから。髪も自分で頑張って洗うから来なくていいよ」
そういったときの海瑠の顔が悲し気で、オレは悪いことを言ったような気がした。
けど、いつまでも自立しないからコイツがエッチなことしてくれないんだから、オレは自分のことは全部自分ですると宣言した。
左手だけで髪を洗うのは時間がかかるけど、もう顔に水がかかってもガマンできるし一人でなんとか頑張った。
(やったら出来るのに甘えてたな…)
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今までお姫様みたいに何もしなかったオレだけど今日からは違うから。
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ドライヤーも片手で持って大雑把に乾かした後、洗面台に置いて形を整える。
おでこの傷跡が見えないように海瑠にもらった髪留めで前髪を押さえ、その上からフワリと頭頂部の髪を流すようにかぶせる。
(ウン出来る、出来てるぞ)
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ゲストルームのベッドにオレの抱き枕アルパカを運ぶ。今夜から一人でここで寝るつもりだ。
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ベッドサイドのランプをつけて部屋の電気を消しベッドに入りアルパカ抱き枕を抱きしめると、海瑠がシーツを首元まで上げてくれた。
ここに来てから別々に寝るのははじめてだ。
オレの額にキスをしてくれた海瑠がおやすみと告げた時、オレは無性に寂しくなった。
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