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14章
自立②
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またこの夢かよ―――――
白い部屋に鳥かごのような黒い檻。その中にはいつも通り血まみれの人間が横たわってる。
オレの手には鉈。
オレはこれが夢だって気づいてた。だから何も怖くなかった。
(こんな夢に何の意味があるんだ…)
オレがシルヴァリオンに死んでほしいって思ってるからこんな夢を見るんだろうか。
檻の中の死体がピクリと動いた気がして近づく、まだ息があるなら聞いてみたいことがいっぱいあるんだ。
ガシャン
この檻は出入り口がなくて中の人に触れることが出来ない。血まみれで倒れる人間の顔が見える位置に回り込もうとすると
(誰だ…?)
これはシルヴァリオンじゃない。だって髪が黒いし長くもないし。
うつ伏せに倒れるその顔は良く見えない。
どうしようかとしゃがんだオレの目の前にシャラリと煌めくものが目に入る。
これ…オレの髪?
青を纏ったプラチナブロンドが肩を滑り膝へと落ちる。鉈を握った手は透き通るように白く美しい。
つやつやの桜貝のような爪に張り付く赤黒い血と同じ色が広がる檻の中に横たわる人間の顔は―――――
「―――――――――――――――っ!!!」
見慣れない天井。全身を覆う汗。
(夢だ、夢だから。落ち着けただの夢だ)
隣の部屋で寝てる海瑠のところへ飛んで行って抱きしめてほしい。『怖い夢見たんだねかわいそうに』って頭を撫でてもらいたいのを堪える。
(一人で寝れる、怖い夢なんかに負けない)
恐怖に固まる体でなんとかアルパカを抱き寄せしがみつく。
虫の音しか聞こえない静かな夜。カーテンの隙間からは月あかりが見えた。
(血まみれの死体、あれはオレだった。そしてオレを殺したのは………)
今までさんざん夢の中で殺して来たアイツに殺される日が来たんだ。
アイツの運命の相手の海瑠をオーディンをオレが手に入れたから?
「ふぅ…っ!」
怖くない、怖くなんか…だいじょうぶだ。ただの夢だ。
一人でだいじょうぶ。と呪文のように唱えながらオレは一人で長い夜を耐えた。
白い部屋に鳥かごのような黒い檻。その中にはいつも通り血まみれの人間が横たわってる。
オレの手には鉈。
オレはこれが夢だって気づいてた。だから何も怖くなかった。
(こんな夢に何の意味があるんだ…)
オレがシルヴァリオンに死んでほしいって思ってるからこんな夢を見るんだろうか。
檻の中の死体がピクリと動いた気がして近づく、まだ息があるなら聞いてみたいことがいっぱいあるんだ。
ガシャン
この檻は出入り口がなくて中の人に触れることが出来ない。血まみれで倒れる人間の顔が見える位置に回り込もうとすると
(誰だ…?)
これはシルヴァリオンじゃない。だって髪が黒いし長くもないし。
うつ伏せに倒れるその顔は良く見えない。
どうしようかとしゃがんだオレの目の前にシャラリと煌めくものが目に入る。
これ…オレの髪?
青を纏ったプラチナブロンドが肩を滑り膝へと落ちる。鉈を握った手は透き通るように白く美しい。
つやつやの桜貝のような爪に張り付く赤黒い血と同じ色が広がる檻の中に横たわる人間の顔は―――――
「―――――――――――――――っ!!!」
見慣れない天井。全身を覆う汗。
(夢だ、夢だから。落ち着けただの夢だ)
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恐怖に固まる体でなんとかアルパカを抱き寄せしがみつく。
虫の音しか聞こえない静かな夜。カーテンの隙間からは月あかりが見えた。
(血まみれの死体、あれはオレだった。そしてオレを殺したのは………)
今までさんざん夢の中で殺して来たアイツに殺される日が来たんだ。
アイツの運命の相手の海瑠をオーディンをオレが手に入れたから?
「ふぅ…っ!」
怖くない、怖くなんか…だいじょうぶだ。ただの夢だ。
一人でだいじょうぶ。と呪文のように唱えながらオレは一人で長い夜を耐えた。
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