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15章
バカすぎて
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「ふぅ…うぐっ…うぇ…」
歩きなれた山道の散歩コースを泣きながら歩いた。ここをまっすぐに行ったら湖があるから。
昼間っからお風呂に入ったとバレたら怪しまれる。キッチンはキレイにしたし、湖で体と服を洗おう。この陽気だからすぐに乾くだろう なんて頭は冷静にごまかす算段をつけていた。
「ぅ…?」
慣れ知った道のはずだったのに、泣きながら歩いたせいか道がなくなっていた。引き返したはずなのにどんどん知らない山奥に進んでいるようで怖くなった。
(落ち着け、そんな遠くにはまだ来てないはずだ)
バナナ牛乳まみれの手でギュッと小瓶を握りしめる。
オレの手の中にあるコレは山荘を出るときに玄関にあったいつも海瑠がつけてる甘い匂いのコロンだ。無意識に持ってきちゃってたコレにすがるように山道を歩く。どんどん薄暗くなっていく道とはいえない道をひたすらに歩く。
「こっちに行けば湖があるはず」
なんの確信もないのに自分を励ますように口に出す。笹をかき分け歩くと足に小さな傷がつくがかまってられない。
木や石が行く手をふさぎ、急な斜面に進むのを阻まれながらもひたすらに山を下っていく。
行く先の茂みの方でガサガサと音がなり、何か大きな動物が走り去るのがわかった。
鹿?猪?それとも…
このへんは1年に数回 熊に出逢う人もいるって町のお店で聞いたことがある
怖くて反対側に向かって駆けだした。木の枝が顔を打つけど恐怖で走り続けた。
(早く洗って海瑠が気づく前に帰らなきゃ―――――)
この期に及んでオレはまだ海瑠に失敗がバレたくなくて湖で洗うことを考えていた。
(本物のバカだ…)
バカすぎて笑えてきて、そして泣き笑いになる。
歩きながら右手で涙を拭おうとした瞬間、足元の土の感触がなくなり
体がまっすぐ下に落下した。
歩きなれた山道の散歩コースを泣きながら歩いた。ここをまっすぐに行ったら湖があるから。
昼間っからお風呂に入ったとバレたら怪しまれる。キッチンはキレイにしたし、湖で体と服を洗おう。この陽気だからすぐに乾くだろう なんて頭は冷静にごまかす算段をつけていた。
「ぅ…?」
慣れ知った道のはずだったのに、泣きながら歩いたせいか道がなくなっていた。引き返したはずなのにどんどん知らない山奥に進んでいるようで怖くなった。
(落ち着け、そんな遠くにはまだ来てないはずだ)
バナナ牛乳まみれの手でギュッと小瓶を握りしめる。
オレの手の中にあるコレは山荘を出るときに玄関にあったいつも海瑠がつけてる甘い匂いのコロンだ。無意識に持ってきちゃってたコレにすがるように山道を歩く。どんどん薄暗くなっていく道とはいえない道をひたすらに歩く。
「こっちに行けば湖があるはず」
なんの確信もないのに自分を励ますように口に出す。笹をかき分け歩くと足に小さな傷がつくがかまってられない。
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この期に及んでオレはまだ海瑠に失敗がバレたくなくて湖で洗うことを考えていた。
(本物のバカだ…)
バカすぎて笑えてきて、そして泣き笑いになる。
歩きながら右手で涙を拭おうとした瞬間、足元の土の感触がなくなり
体がまっすぐ下に落下した。
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