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二章 レベル50までの道のり
18 ありがちな転生(ヒロイン目線1)
はじめはわけがわからなかった。
だって目を開けたら知らない世界だったから。
「ここは…?」
「ピピッ」
「鳥…?」
右肩に真っ白い鳥が乗っている。
「ふふっ可愛い」
私が鳥をなでると嬉しそうにピッと鳴いた。
「ねぇ鳥さん。ここはどこ? 私は…」
パァッと鳥が光る。その瞬間さっきまでの事を思い出した。…そうだ。学校に向かっている途中、目の前にトラックが向かってきて…。それで怖くて目をつぶったんだった。
「それじゃぁここは…天国?」
天国にしてはどこか見たことのある街並に首をかしげる。
「うーん」
絶対に日本ではない。それはわかる。私は日本から出た事はない。
正直お手上げだった。というか家に帰りたくて涙がでる。まだ彼氏もできた事ないのに突然死んでわけのわからないところに来るなんて…ひどすぎる。
「…どうせなら死ぬ前に、プリシアのルイ様みたいなイケメンと付き合いたかったな」
そこまで言って思い出した。あぁ、プリシアの世界に似ているのだと。この鳥もヒロインと共にいたのにそっくりだ…
「アンジェ…?」
鳥は頷くようにしながらピッと鳴く。
まさか…ここは…プリシアの世界なのだろうか?
私がヒロインの。
さっきまでの悲壮感が嘘のように嬉しくなった。憧れのプリシアの世界。それもヒロイン。父や母に会いたい気持ちもある。が、ここはゲームの世界。と言うことはきっとこれは夢なのだろう。おおかたトラックに引かれて、ベットで見てる夢。夢オチの漫画も沢山読んだし。それならば楽しまなくては。もちろん目指すはハーレムエンド。それが終わる頃にはきっと目も覚めるだろう。だってこれは夢なのだから。
こうして少女は歩き出した。この国の王の元へ。楽しくて笑いが止まらない。
「まずは王に合って学園に行かなきゃね。ここは私、八城茉莉奈の世界よ!」
あははと笑っている少女には悪いが、実際の所この世界は夢でも何でもなく、少女は女神に巻き込まれ、家に帰ることは出来ない。しかし、まだ知るよしもなかった。
✽─✽─✽─✽─
『うふふ。真っ黒な髪に可愛いおめめ。ちょっと頭が悪そうな所もキュートね。アンジェを知っていたのは不思議だけど連れてきて良かったわ。最近イチオシの子達の近くに目障りな子が増えて耐えられなかったから若めの子連れてきちゃったけど、やっぱり日本人はいいわね』
女神は監視役のアンジェを通して茉莉奈を見守る。
『うーんとりあえず連れてくる時にこの世界の人としての最高魔力と女神の加護を与えたけど…最近あの女と息子が学園にいるから不安だわ。私のお気に入りの子の誰かと交わって子供を作ってくれなきゃ困るのよ。だってやっぱり私の世界の子供で、イケメンの黒髪がいいんだから』
この世界に神などいない。いるのは魔王と女神だけ。争いもくだらないもので。自分の子供達に自分の好みがいないというだけの隣の芝生は青いと言うもの。だから、女神が茉莉奈を連れてきたのは自分の子供と掛け合わせるのが目的。そんな理由で茉莉奈はここに連れてこられ、そして物語は周りだす。ヴァイスも女の体に近づき、そして…心も引っぱられてゆく。
だって目を開けたら知らない世界だったから。
「ここは…?」
「ピピッ」
「鳥…?」
右肩に真っ白い鳥が乗っている。
「ふふっ可愛い」
私が鳥をなでると嬉しそうにピッと鳴いた。
「ねぇ鳥さん。ここはどこ? 私は…」
パァッと鳥が光る。その瞬間さっきまでの事を思い出した。…そうだ。学校に向かっている途中、目の前にトラックが向かってきて…。それで怖くて目をつぶったんだった。
「それじゃぁここは…天国?」
天国にしてはどこか見たことのある街並に首をかしげる。
「うーん」
絶対に日本ではない。それはわかる。私は日本から出た事はない。
正直お手上げだった。というか家に帰りたくて涙がでる。まだ彼氏もできた事ないのに突然死んでわけのわからないところに来るなんて…ひどすぎる。
「…どうせなら死ぬ前に、プリシアのルイ様みたいなイケメンと付き合いたかったな」
そこまで言って思い出した。あぁ、プリシアの世界に似ているのだと。この鳥もヒロインと共にいたのにそっくりだ…
「アンジェ…?」
鳥は頷くようにしながらピッと鳴く。
まさか…ここは…プリシアの世界なのだろうか?
私がヒロインの。
さっきまでの悲壮感が嘘のように嬉しくなった。憧れのプリシアの世界。それもヒロイン。父や母に会いたい気持ちもある。が、ここはゲームの世界。と言うことはきっとこれは夢なのだろう。おおかたトラックに引かれて、ベットで見てる夢。夢オチの漫画も沢山読んだし。それならば楽しまなくては。もちろん目指すはハーレムエンド。それが終わる頃にはきっと目も覚めるだろう。だってこれは夢なのだから。
こうして少女は歩き出した。この国の王の元へ。楽しくて笑いが止まらない。
「まずは王に合って学園に行かなきゃね。ここは私、八城茉莉奈の世界よ!」
あははと笑っている少女には悪いが、実際の所この世界は夢でも何でもなく、少女は女神に巻き込まれ、家に帰ることは出来ない。しかし、まだ知るよしもなかった。
✽─✽─✽─✽─
『うふふ。真っ黒な髪に可愛いおめめ。ちょっと頭が悪そうな所もキュートね。アンジェを知っていたのは不思議だけど連れてきて良かったわ。最近イチオシの子達の近くに目障りな子が増えて耐えられなかったから若めの子連れてきちゃったけど、やっぱり日本人はいいわね』
女神は監視役のアンジェを通して茉莉奈を見守る。
『うーんとりあえず連れてくる時にこの世界の人としての最高魔力と女神の加護を与えたけど…最近あの女と息子が学園にいるから不安だわ。私のお気に入りの子の誰かと交わって子供を作ってくれなきゃ困るのよ。だってやっぱり私の世界の子供で、イケメンの黒髪がいいんだから』
この世界に神などいない。いるのは魔王と女神だけ。争いもくだらないもので。自分の子供達に自分の好みがいないというだけの隣の芝生は青いと言うもの。だから、女神が茉莉奈を連れてきたのは自分の子供と掛け合わせるのが目的。そんな理由で茉莉奈はここに連れてこられ、そして物語は周りだす。ヴァイスも女の体に近づき、そして…心も引っぱられてゆく。
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