やさぐれ最強聖騎士と魔王になりたくない魔王子は戦場から逃亡しました

くろなが

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やさぐれ聖騎士は逃亡兵【後編】*

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 この王子様の考えが表情からは全く読めない。


「裏切り者の人間に助けぇ?」
「成体の魔族は人間も知っての通り強い。しかし、私はまだ幼体で弱い。だからラグロに守ってもらいたい。私が生きていると気付いた魔族の追手も来るかもしれないし、人間からの迫害を受けるかもしれない」


 守る理由はどうでもいい。
 俺が気になったのは別の部分だった。


「その大人の姿はニセモンか? 二十代半ばにしか見えねぇけどな」
「三百年生きれば成体となるが、性質の変化であって外見に変化はない。私が成体になるまであと一年だ」


 今のこいつは二百九十九歳ってか。
 俺がそう考えると、シェルダールが肯定するように頷いた。
 全部見透かされているというのは不気味だが楽なもんだ。

 王族というだけで毛嫌いするレベルの俺に、王子のこいつが俺に差し出せる相応しい対価なんてあんのかねぇ。
 俺の記憶を読んだ上で護衛を頼むなんて馬鹿のする事だろう。
 しかし、シェルダールはあくまで俺を好意的に捉えているらしい。


「魔族としてラグロには感謝している。手紙の情報は全て活用させてもらった。必ずラグロの望む破滅がアカーディフにもたらされるだろう。王族というものに恨みがあるのであれば、私に全てをぶつけてくれて構わない。ある程度の破壊なら治るし、どんな命令にも従う。何でもする」
「どんな命令にも、ねぇ……」


 こちとら失う物は何も無い、国を滅ぼすために魔族に加担した大罪人だ。
 何も関係のないコイツを虐げた所で、俺に怖いものは無い。
 高貴なプライドをへし折って楽しむのもわけはねぇ。


「じゃあ、これからお前は王子様じゃなくて、俺のお姫様になるってのはどうだ?」


 俺を捨てた元婚約者の代わりにしてやる。
 シェルダールは極上の見た目をしているし、男でもヤれるだろう。
 それが嫌なら逃げれば良い。俺にはどうでもいいことだ。さっさと消えてくれ。コイツの平坦な感情に少しでも怒りが浮かべば俺もスッキリすると思ったのに。


「それでいい」


 あっけらかんとシェルは言った。
 コイツはぼんやりした顔してるし、淡々としてるしで、本当に何されるかわかってんのか?
 俺が疑問に思っていると、シェルは自らの下腹に手を添えた。


「わかっている。人間と違って手間は無い。いつでも好きな時に使って欲しい。こんな男の体でも構わないなら」


 全然俺の想い通りにならないシェルダールに腹が立ってきた。
 そこまで言うなら泣かせてやる。


「ハッ、ちげーだろシェル。もうお前は俺のオンナなんだぞ、間違えんな」
「わかった。私はラグロの女だ」
「ケッ、プライドってもんがねーのかよ。そこまで言うなら本当に使えるのかここで見せてみろよ。お前を連れて行くか決めるのはそれからだ」


 俺は乱暴に木にシェルを押し付け、尻を突き出させた。
 無抵抗なシェルに苛立ちながら、俺は片手で自分の息子を扱いて勃起させた。
 シェルの下穿きを下着ごとずり下げる。
 強引に親指を穴に押し込めば柔らかく包み込んでしっとりとしてくる。手間が無いというのは本当らしい。

 いざ体内の温もりを感じると性欲がみるみる湧いてきた。
 俺が誰かを抱くなんて、王都を追い出されてヤケになって娼館に入り浸った以来だ。二十年はご無沙汰かもしれない。
 久し振りに抱くのが魔族の男だなんて思わなかったが。
 優しく抱く義理もねぇから、俺はすぐにシェルの中心に大きくなった息子を押し当てた。


「もう入れるぞ」
「うん…………ふ、ぅ……んぁ……!」
「うわ、マジであっさり咥え込みやがった。こりゃあ完全にメス穴だなぁオイ」


 ろくに慣らしてもいない穴に強引に押し込んだというのに、シェルはゆっくりと俺を飲み込んでいく。
 尻は初めてだが、女のそれとは全然違う締め付けだ。
 意思を持っているかのようにグニグニと全体で絡み付いてくる。このまま食べられてしまうのではないかと錯覚する。そんな恐怖を感じるほど強烈な気持ち良さだった。
 その快楽の原因が尻だからなのか魔族だからなのか俺が知りようもない。
 もっとこの極上の気持ち良さを味わいたくて、俺はゆるゆると腰を動かした。


「あー……シェルのマンコ最高……」
「あっ、あ……は……んぅ、う」


 動く度にシェルはなかなか良い声を出す。
 男の喘ぎ声なんてウザいかと思っていたが、動きに合わせて少し苦しげに勝手に漏れ出る声は征服欲が刺激される。


「シェル……お前は女だから、もうこのご立派なチンコは使うんじゃねーぞ?」


 俺はそう言ってシェルの半勃ちチンコを強く握った。
 握っただけでもかなり太さを感じ、長さもある。すげぇデカい。
 これが活躍する事なく、メス扱いされて好き放題に犯されるだけなんだと思うと、酷く興奮した。


「俺も鬼じゃねぇ。こいつをクリとして触るのは許すけど、扱いて射精したらお仕置きだ。あ、ケツ弄って射精するのは許してやる。最終的には射精せずに中だけでイけるようになれよ」
「……ぅん……ッ……んぅ……」


 俺があえてシェルのチンコを扱けば、耐えるようにシェルは頷いた。
 その健気さがちょっと可愛いと思ってしまった。


「くそ……ッもう、中に出すぞ」
「ぐっ、ぅあ……ぁ……っ」


 両手でシェルの腰を掴み、速度を上げて奥を何度も穿つ。
 シェルの中がキツく締まり、俺の射精を促してるみたいだ。快楽に流されるまま俺はシェルの中に出した。人生で最も長く射精した気がする。それくらい大量に出た感覚があった。
 チンコを引き抜けば、少し時間を置いてからコポリと大量の精液が溢れ出る。
 それがとてもエロくて王子様を女にしてやったという背徳感があった。


「……は……ぁ……」


 俺がシェルを眺めていると、ゆっくり上半身だけで振り返った。潤んだ瞳が情事を物語る。
 それでもコイツが何を考えているのか全くわからなかった。


「……ここまでの覚悟があるのなら、一年だけ守ってやる。人間からも、魔族からも」
「うん、宜しく頼む」


 ほんの少しだけシェルが笑った。
 一年間の俺だけのお姫様。

 しかし、一年後はどうなっているんだろう。
 好き放題扱う俺への復讐。
 それが俺にとっては一番嬉しいかもしれない。
 国を滅ぼして、やるべき事が終わったら生きる意味が無くなった。
 かといって死ぬのも面倒くさい。
 手酷く扱って、最後には殺して貰う。

 だが、シェルにそんな感情があるのか疑問だ。
 一番キツいのは無関心かもしれない。
 何事も無かったかのようにバイバイする。
 それが最有力だろう。

 俺の考えを読んでいるはずのシェルは何も反応しなかった。
 ハンカチを取り出して下半身を拭いてから着衣の乱れを直している。


「ラグロ、もっと先で水の音がする。水浴びしたい」
「そうかい。好きにしろ……案内してくれ」
「うん」


 こうして、俺達の旅が始まった。
 野宿でも構わず、俺は毎日のようにシェルを抱いた。
 逃亡者である俺もシェルも金が無かったので、しばらくは森で狩りをしたり薬草を集めたりして路銀のタネを用意した。
 シェルは幼体で弱いと言いながらも、狩りも探索も優秀でなんの苦労も無かった。
 本当に保護者が必要なのかすら疑問だが、損がある訳でもないから俺は何も言わなかった。
 集めた物を商人に売ったり、店が少ない村で売ってある程度の金ができたら宿を取って何日もヤり続けた。
 シェルは従順で敏感でモノ覚えも良い。フェラも上手いし、中だけでイくようになるのも早かった。


「ふーん、シェルは乳首だけで感じるのか」
「あっ、ぅ……ぁ……そんなに、触ったらぁ……」


 今日はシェルの中にチンコを突っ込んで、それから動かさずにずっと乳首だけを触り続けた。
 毎日のように弄られたシェルの乳首は少しずつ大きくなって、女みたいに摘まみやすくなっていく。
 しつこく繰り返す乳首の刺激に連動するように俺を咥え込んでいる中がビクビクと震えた。


「はぁっ、んッ……ンン────!?」
「へっ……すげぇな。これが中イキかよ、エッロ……」


 脚を震わせて背中を反らせるシェルに、容赦なく俺は中を抉った。


「ヒぃッ、ぐっ、まって、ダメ、いく、イく……アッ、あ゛ぁ!!」
「いいぜ、もっとイけよ。ちゃんと女の子になれたんだから、いっぱいご褒美をやらねぇとな……?」


◆◆◆


 かれこれ半年は経っただろうか。
 上質な宿が取れた事で気分が良くなった俺は、今日も何回もシェルを抱いた。
 精子がカラカラになったのを感じた俺はシェルを解放してベッドに倒れ込む。


「……お前さぁ」
「ん……なに?」


 シーツに横たわって俺を見るシェルはいつもと変わらない平坦な調子で返事をした。


「本当にこのままで良いのかよ」
「このままって何?」
「女みたいに扱われたりする事だよ」


 もうケツでしかイけなくなったシェルに今更そんな事を聞くのはおかしいかもしれない。
 それでも聞かずにはいられなかった。少しくらい不満を持っていてもおかしくない。むしろ今まであまりにも変化が無くて怖すぎるくらいだ。
 しかし、シェルは俺の言葉をあっさり否定した。


「別に。すごく気持ち良いし、ラグロに大切にされてるから、むしろ私は嬉しいよ」
「大切ぅ?」


 酷い扱いをされ過ぎて気でも狂ったんじゃないか。
 俺がそんな心配をしていると、シェルが最近少しずつ見せるようになった笑顔をこちらに向ける。
 素直に可愛いと思う。そこそこ体格の良い男にそう感じてしまう俺も狂っているのかもしれない。


「魔王候補の王子なんて皆私に将来を期待し、希望を押し付ける。欲しいのは未来の魔王であってシェルダールという個は誰も必要としていない。絶対的なリーダーが欲しいだけ。シェルと呼び、私をお姫様のように扱ってくれるのはラグロだけだ。私はそれにとても救われている」


 どこかで聞いたような話だ。
 コイツが俺を選んだ理由がわかった気がした。
 聖騎士である俺と同じだから。個として見られない存在だから。
 シェルも好きで王族に生まれた訳じゃない。
 それなのに俺は……。
 落ち込みかけた俺に、シェルが手を伸ばした。手を握る温もりが気持ち良くて、無意識に握り返していた。


「ラグロ。私が成体になっても、ラグロと共にいたいと言ったら困るだろうか」


 今までにない柔らかさのある声で、まるで愛の告白のようだった。
 一年より先の未来を期待させる言葉。
 嬉しい、と素直に思った。
 だが俺はシェルの男としての尊厳を踏みにじっているクズで最低な男だ。
 いつシェルが愛想を尽かして俺から離れるかわらない。
 だから今そう言われても困る。期待して裏切られるとキツい。そうなったとしても原因は俺だというのに、シェルを責めてしまいそうだ。
 この生活が人生で一番心地良いからこそ、終わりを考えたくなかった。
 どこまでも俺は自分勝手だ。


「……どうだろうな」
「うん、答えはその時になってからで構わない」


 上体を起こしたシェルは、まるで愛おしい相手にするみたいに俺の唇に優しく口付けた。
 毎日のように体を重ねているのに、キスをしたのは初めてだった。

 俺は、シェルと一緒にいても良いのだろうか。
 今更態度を改めて許されるものなのだろうか。
 自分のした事に後悔なんてしない、シェルが消えようとどうでもいいと思っていたはずなのに。
 シェルが離れる未来はもう考えられなくなっていた。

 そうか。
 俺はもう、シェルを愛してしまっていたんだ。

 シェルは何も言わない。
 初めて俺は、コイツの心の内を知りたいと思った。
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