魔物になった四人の臣下を人間に戻すため王様は抱かれて魔王になる

くろなが

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【一章】ルーシャン

九話* エダム+リヴァロ×ルーシャン

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 溢れようとする涙を拭い、深呼吸した。まだ泣く時じゃない。皆を救うまでは取っておくのだ。この部屋は四人の状態が落ち着いたらゆっくり使わせてもらおう。今は少しでも触れ合って穢れを奪いたい。だが、いつでも一人になれる場所があるとわかっただけでもかなり気が楽になった。俺はいつだってお前達に支えられているのだな。大きな安心感を胸に俺は部屋を出た。


「ルーシャン!」
「何があった!?」


 リヴァロとエダムが慌てて俺に掛け寄って来た。すぐに出て来たのに何でそんなに慌てているんだ。壁が透明な部屋だから外から俺の様子は見えていただろうに。


「え、見てなかったのか?」
「はぁ!? 見られるかよ! お前、部屋ごと消えたんだぞ!?」


 なるほど、リヴァロの言葉で合点がいった。外観が透明だったのは怪しい空間じゃないって俺に伝えるための処理で、二人にはそもそも中が見えていなかったのか。そして俺が入ると他者は感知すらできなくなる。俺を守るために部屋自体を完全に周りから遮断って凄いな。さすが世界最高峰の魔術師四人だ。
 俺は興奮気味なリヴァロを落ち着かせるためにも明るく声を掛けた。


「ただあそこに俺の寝床が用意してあっただけだよ。周りから感知できないだけで俺はずっとあの場にいたし、いなくなった訳じゃないからさ」
「そんな大掛かりな寝床あるか……?」
「ふむ……やはりルーシャンへ向けてのものだったのか。一体貴方にとってどういう存在がそんな仕掛けを?」


 エダムが硬い表情で俺に問いかけた。どういう存在ってお前らだよお前ら。でも四人が人間だった時に用意してくれたものだなんて言えないしなぁ。穢れが奪われる事を恐れている者に俺の計画を知られる訳にはいかないし魔王設定を貫くしかないな。


「俺の復活を待ちわびていた、お前達より前にここで仕事をしていた魔王直属の部下だよ。大昔の話だからそいつらとお前らで引継ぎが上手くいってないのは仕方ないがな」
「ふぅん、僕達の前にねぇ」


 心なしかエダムの声が低く強張っている。まずいな、俺を疑っているのかも。やっぱりエダムの鋭さは怖いな。事実を別の言葉に言い換えているだけだから大丈夫だと思いたいんだけど。エダムは自分の口元に手を触れながら、言葉を選ぶようにこう言った。


「その者達は……余程ルーシャンの事が大切なようだね」
「……ああ。誰よりも俺の事を信じて全てを捧げてくれた。俺にとっても大切な者達だ」


 さっきのメッセージを思い出すだけでも心が温まり、俺の頬が自然と緩んでいくのを感じる。感傷に浸っていた俺には、この時のリヴァロとエダムの変化に気付く事ができなかった。


「でも、もういない。そうだろ?」
「ぐっ……!?」


 突然エダムはトカゲみたいな大きな尻尾で俺の足を払ってそのまま芝生に押し倒した。なんの前触れもなく起きた事で全く対応できず、背中を打ってしまい俺の呼吸が一瞬止まる。俺が動けないのをいいことに力任せに服を裂き、エダムは興奮したように自らの性器を取り出した。何で突然!?
 リヴァロの様子を窺えば、こっちも何故か苛立った表情で俺を見下ろしていた。エダムに続きリヴァロも勃起した性器を取り出して俺の顔に押し当てた。だから何で急に盛っちゃったの!?
 息を荒くしたエダムが、粘液をまとわせた指を俺の中へ入れてグチグチと内部をほぐしていく。ちゃんと濡らしてくれるのはありがたいけど何故かその手付きは昨日よりも乱暴だ。


「んっ……あ……ぐ……」
「前はどうだか知らないけど今の君はただの無力な人間だ。誰にもルーシャンは渡さない。もう君は僕達のモノだって事をしっかり体に教え込んであげよう。そいつらの事なんか思い出せないくらいに」


 忌々しげに吐き捨てたエダムの言葉だが、これもしかして嫉妬!?
 せっかく手に入れた珍しいオモチャを突然奪われた気分なのだろうか。そもそもお前らの話だよ。今も昔も俺の大切なものはお前達だけだ。
 それなのに俺はお前達を見捨てた。ずっと俺はその罪を背負ってここまで来たのだ。なんであれ今の俺がここでできる事なんて多くない。二人がこの体を求めるのならば喜んで差し出すさ。俺は余裕のあるフリをして笑って見せた。


「ふふ、どうやって教え込むんだ? 俺は逃げも隠れもしない。いくらでも付き合うぜ?」


 そう言って俺は目の前にあるリヴァロの性器をペロリと大きく舐め上げた。一回射精させれば眠るだろう。先手必勝とばかりに俺はリヴァロの先端を口に含んで舌先で弄びながら吸い上げた。すぐにリヴァロは腰を揺らして息を乱した。


「んっ……くそ……テメェ……そいつらともこんな事してたのかよ」
「ん、ん……ぷは……するわけねーだろ」
「……ふーん」


 その返事だけでリヴァロは嬉しかったのか悪態をつくことはなかった。本当に嫉妬だったみたいね。自分に嫉妬とか可愛すぎるだろう。リヴァロが大人しくなった今のうちだ。手と口を駆使してさっさとイかせようとしたのだが、エダムがそれを阻止し、俺の両手首を魔力で拘束した。全く痛くない。こんな事ができたのなら昨日も馬鹿力で押さえつけるんじゃなくて魔力拘束して欲しかったんですけど。
 エダムは動けない俺を見下ろしながらキッパリと言い放った。


「リヴァロ、それではルーシャンの思うつぼだ。従順なフリをして射精させ、行為をすぐに終わらせる事を狙っているんだよ」


 げっ。本当に嫌な洞察力だなエダムめ。かといってそれがわかってもヤる事が変わるとは思えない。実際、そんな事を言いつつエダムは俺のアナルに性器を押し付けて挿入し始めた。


「あ、んっ……ンンッ……!」
「ルーシャンは自分の快楽に怯えているんだ。犯されるのはどうでもいいが、僕達に気持ち良くされるのは耐えがたいはずだよ」
「……ッ!!」


 正確に俺の事を把握している。エダムは全て中に納めるとそのまま動かなかった。代わりに今まで一度も触れていなかった俺の性器を握り、粘液のぬめりを借りて刺激し始めた。その直接的な刺激に俺のものはどんどん硬さを帯びていく。


「ふぁ……あ……やだ……ッ……それ……」
「あはは……気持ち良さそうだね。ビクビクと中を震わせている……さあ、リヴァロもルーシャンをたっぷり可愛がってやるんだ」
「……ったく、後で場所変われよ」


 リヴァロは想像よりも素直に自らの快楽を後回しに、俺の乳首に吸い付いた。乱暴さはなく、優しく舌で転がされた部分がジンジンと甘く痺れる。


「ん、ふ……ぁ……ッや……はぁ……」
「はは……確かにこれはクるな……ルーシャンの声も顔も」


 熱を帯びた声でそう言ったリヴァロは、更に俺の空いた乳首も指で捏ねて摩擦を強くする。エダムもその様子を見ながら絶妙な力加減で俺の性器を扱いた。


「ッ……! くっ……はあ、ああッ……」


 上からも下からも施される愛撫によって俺の身体は快感を見過ごせなくなり、どんどん女みたいに声が高くなってしまう。その変化にいち早く気付いたエダムはいやらしく笑った。


「んふふ……さあ、ルーシャン。その身体に溺れるくらいの快楽を刻み込んだら、これからはずっとずっと……僕達の事しか考えられなくなるよねぇ?」


 それは俺にとって絶望的な言葉だ。なのに、そんな気持ちとは裏腹に、ずっと犯され続けて胎の奥底で燻っていた快楽の種が浅ましくも芽吹いていくのを感じた。

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