魔物になった四人の臣下を人間に戻すため王様は抱かれて魔王になる

くろなが

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【四章】王と魔王

十七話*

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 クワルクは頬を染める俺を見て本当に嬉しそうに微笑んだ。


「ルーシャンでもルービン様でも、そうやって恥ずかしがる姿が醍醐味なのです」


 そう言ってチュッと音を立ててキスをした。
 唇の形を確認するように何度も触れるだけの口付けを繰り返し、示し合わせたかのように同じタイミングで俺達は唇を開いた。
 舌を探り、激しく絡め合って粘膜の接触を深くする。


「はっ……ん、あ……クワ、ルク……」
「あ……はぁ……ルービン、さま……」


 キスによって互いの興奮が高まっていく。クワルクは俺に覆いかぶさり、興奮で半勃ちになっている俺の性器に優しく触れた。


「あは……体躯に見合った大きさで……なんと立派な……」
「んっ……!」


 熱に浮かされ、導かれるようにクワルクは俺の性器を口に入れた。
 瞳を輝かせて嬉々としている様子を見ると、止めるのも気が咎めるので好きなようにさせる事にした。


「これが……王の……んふ……はぁ……おいしぃ……」
「はっ……あ……ッ」


 好物を頬張っているような恍惚とした表情で、クワルクは俺の性器全体を舌で舐めたり、先端を口に含んで竿を手で扱いた。本当にクワルクが心からルービンを求めていたのだと実感する。
 自分ではどうする事もできなかった悩みが溶けていき、俺は素直にフィオーレに感謝する事にした。 

 クワルクは俺の性器を口で愛撫しながら、後ろにも手を伸ばしてきた。


「ふ……んぅ……」


 やはりルーシャンの時よりも身体が強張ってしまう。それでもカシュに事前準備をして貰ったお陰で、問題なくクワルクの指を迎え入れることができた。中を探るように指を動かした後、クワルクは顔を上げて微笑んだ。


「ふふ……しっかりと準備されていますね」
「当然だ」
「カシュが優秀過ぎて嫉妬しそうです」


 クワルクからは『準備も私がしたかった』という本音が少し見えたが、俺には俺の理由がある。


「……俺としては……すぐにお前とできて、嬉しいが……」
「なっ……お、王……!!」


 驚きと感激の表情が忙しく変化してとても可愛らしい。
 今にも俺に襲い掛からんばかりの空気だったが、クワルクは必死に平静を装った。


「いけません、いけませんよ。欲望のまま貪る魔物の時のような事があってはならないのです」
「ふむ」


 クワルクなりの“初めて”に対する演出があるのかもしれないが、ずっとクワルクに主導権を握らせるつもりはない。
 俺は腹筋の力だけで上体を起こし、クワルクの肩を掴んでベッドに押し倒した。


「へぁ!? おおおお、王!?」
「こんなにパンパンに腫らしておきながら、余裕ぶっているのが可愛くてな」


 俺はそう言って頭を下げ、カウパーが先端からトロトロと溢れているクワルクの性器を躊躇いなく口に含んだ。
 驚きに身体を震わせたクワルクだったが、すぐにされるがままになっていた。


「な、あッ! はぁ……ッん!」
「んっ、ん……ぁ……今は、浄化や、魔力供給なんて考えなくて良いからな……好きに出して良いんだぞ……?」


 いつもは魔力供給の名目上、中出しをしなくてはいけない。
 そんな縛りが無い時くらい要望を聞いてやりたいではないか。

 俺はジュプジュプと唾液が泡立ちそうな程激しくクワルクの性器を口内で行き来させ刺激した。
 ほどなくクワルクは息を詰まらせ、絶頂が近い事が伝わってくる。
 頃合いを見て口に含んでいた性器を解放し、手だけの動きに切り替えながら俺はクワルクに聞いた。


「……どうしたい?」
「うっ……あっ……ご、御尊顔に……!!」
「ふふっ……素直でよろしい」


 クワルクの切羽詰まった声に楽しさを感じながら、俺は性器を握る手に少し力を籠める。竿を上下に数度扱いてやればあっけなくクワルクは射精した。
 量の多い精液が勢いよく俺の顔に掛かり、出たばかりの子種の温かさを皮膚で堪能していた。紛れもないクワルクの欲望の証だから、鼻筋や頬に精液が伝う感触が心地良い。


「っふ……あ……王……」
「いっぱい出たな」


 俺はクワルクが全てを出し終えたのを感じ、普段しているように性器の先端に残る精子を舌で掬い上げる。
 ルーシャンの時は魔力をふんだんに含む精液がとても美味しく感じるのだが、今の俺は魔力無しの人間なのだ。
 舌に乗せたものは純粋な精液の味でしかなく、とても不味かったしビリビリと妙な刺激もある。魔力を感じないとこうなるのかと新鮮な気持ちになった。
 舐めてから真顔になっている俺に気付いたクワルクが、慌てて魔法でグラスの水を手元に持ってくる。


「も、申し訳ございません……! うがいを……」


 俺が自分からした事なのだから気にしなくて良いのにクワルクの顔が青ざめている。
 不味い事すらも別に嫌と感じている訳ではないのだが、クワルクを落ち着かせるためには水を受け取るしかあるまい。


「大丈夫だ。が、一応喉は乾いているから、ありがたく水は飲ませてもらおう」


 ゴクゴクと喉を鳴らして水を喉に流し込めば、冷たい水がとても身に染みて、スッキリした気分になった。
 クワルクが俺から空になったグラスを取り上げると、顔に付着している精液を布で丁寧に取り除く。


「ルービン様……あっ、ありがとう、ございました……つい、欲望のままに……王の御尊顔をけがしてしまい……なんと申し上げたらよいか……」
「ふむ、主の顔を汚した感想はどうだった?」


 オロオロしているクワルクが珍しくて、つい意地悪をしたくなる。
 俺がニヤリとしながら感想を求めると、クワルクが少し視線を外した後に、口を開いた。


「……最高に興奮しました……」
「ふふっ、フハハッ……それは良かった」


 懺悔でもするかのように重く、しかし、とても素直な感想を告げるクワルクの様子が面白くて笑ってしまった。

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