【R18】兄と2人で公爵様に嫁いでみました【完結】

県田 星

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第101.2話 3人で相手を

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「かんぱーい!」

カルトメリの左右には女が2人ずついる。
ピッタリくっついて座ったカルトメリは女の肩に手を伸ばしていた。

一方、タルバンの横にいるのはトリックスのみ。
そして2人の間にはこぶし一つ分くらいの隙間がある。
トリックスは寄り添うように座ったのだが、タルバンが腰を浮かしてちょっと避けた格好。
それを見たトリックスはちょっと微笑んで、そのままになっている。

「さて、タルバン」
「は、はい?」
「今日はどうする?」
「どうするって…」

タルバンはトリックスを見る。
トリックスは微笑むと、そっと手を伸ばしてタルバンの膝に置く。

カルトメリは悩まし気な顔を見せた。

「まあな、1人にこだわる。そんな遊び方もある」
「…はあ」
「ただな、兄としては、弟にいろんな経験をして欲しいと思っているわけだ」
「そう…ですね」
「で、どうする?」
「どう、と言われても…」

カルトメリは矛先を変えた。

「なあ、どうしたら良いと思う?」

視線の先にいるのはトリックス。
その時、トリックスはタルバンにしなだれかかっており、タルバンは照れながらも受け止めていた。

「そうですねえ」

タルバンの膝を撫でつつ、斜め上を見上げて考える。

「私を入れて3人でお相手しましょうか?」

カルトメリは「3人」と聞いて「ほう」と感心した声を出す。

「うん、それも良いな」
「ちょ、ちょっと、3人って…」

戸惑うタルバンを横目に、トリックスは手を上げて男を呼ぶ。

「そうねー、コトゥーケとミダを呼んで」
「かしこまりました」

一礼した男は女達の中から名前を伝えられた2人を連れてくる。

「この3人で、いろいろと、楽しんできますね」

カルトメリの左右に座る女達から「キャーッ」「良いなー」などの声があがる。

トリックスはタルバンを立たせると、奥の部屋へと引っ張っていく。
カルトメリは「頼むぞ」手を振って見送った。



「どうぞ」
「ああ」

タルバンが案内された部屋には、大きめのベッドが中央に据えられていた。

「ここが?」
「あの場で合意をした後、ここの部屋でするんですよ」

トリックスは「する」をちょっと強めに言った。
しかしタルバンは別の言葉に引っかかる。

「合意ってことは、断ることもできるの?」
「ええ、気に入らないお客様であれば席を立つこともできます」
「……へえ」
「もっとも、あまり変なお客様であれば、最初からミュルガリル様が入店を断りますけど」
「ああ、なるほど」

昨日あった女主人を思い出す。
タルバンよりも小柄な女ながら、その貫禄や雰囲気には納得できるものがあった。

「どうぞお座りください」

トリックスはタルバンをベッドに座らせると、後についてきた2人の女を前に出す。
順にそれぞれが名乗った。

「コトゥーケです。よろしくお願いしますね」

軽く頭を下げると、赤茶色の巻き毛がフンワリと揺れる。
さらに豊かな胸や尻もタルバンの目を引いた。

「ミダです。どうぞよろしく」

背中まで届く真っすぐな黒髪。何カ所か白や赤に染めて一部を丁寧に編み込んでいる。
肉付きはコトゥーケはもちろん、トリックスよりも控え目であり、その分腰のくびれが目に付く。

「この3人でお相手しますね」

トリックスがニヤッと笑ってタルバンを見据える。
タルバンはうなずくばかりだった。
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