異世界ハーレム漫遊記

けんもも

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第一章 異世界遭遇編

夕食ゲット

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ともかく、今の場所から移動しないといけないということで、馬車の向いていた方向に向かって、街道を歩いていくことにした。
マリアにしても、今、どの場所にいるのか皆目見当がつかないってことだったし。
で、自分でもびっくりしたのがマリアが乗っていた馬車の荷台、そのままアイテムボックスに収納できてしまった。
マリアもアイテムボックススキルを持っている人自体、あんまりみたことないらしくて、びっくりはしてたけど、結局こんなもんかってことで納得したみたい。

街道を歩くとは言え、さっきみたいに魔物が襲ってくることもあるだろうしどれくらいの距離があるかも解らないので、マリアにいろいろ装備してもらった。
さっき襲われた護衛、っていうかマリアの村を襲撃してるんで盗賊団だな。
その中に、女がいたみたいでそいつの服とかが、マリアにほぼ合っていたんでそれをいろいろだして、ついでに武器とか装備とかも付けてもらった。
マリアは、どうせ自分は戦えないから武器は要らないって言っていたけど念のためナイフだけ持ってもらった。

俺も、ついでに着替えようかとも思ったけど、死んだゲス野郎たちがつけていた服なんか着たくもなかったし、いまの服装で特に問題なかったんでそのまま。
ただ、小刀みたいなナイフが8本あったんで、それだけ取り出してウエストポーチみたいなやつに全部入れて持ち歩くことにした。

歩きながら、マリアといろいろ話をした。
今いる世界には、大きく4つの国があると言うことが分かった。
でも大別すると魔族と人族を中心とした大陸の2つに分かれているそうだ。
魔族が住んでいるとされている大陸とは、急峻な山脈地帯と大きな海とで隔てられているために、こっちの大陸では、魔族をみることはないらしいけど
魔物と呼ばれるものが、森の中に多数住んでいて、人族が形成している国はそれぞれこの魔の森と呼ばれる地域に接しているために、3竦みにの状態で、大きな戦争は起きてないものの、時々小競り合い程度の衝突は起きているらしい。
人族を中心とした国家には、あと妖精族であるドワーフ族、エルフ族などと、竜人族と言う龍を祖先にもつといわれる種が中心となっていて、亜人と呼ばれるその他の人種は、基本どこかの国家に属して生活しているか、冒険者や商人となって、国家をまたいで生活しているらしい。

あと、お金というのは、ほとんど3国とも同じものが使われていて、安い方から石貨、鉄貨、銅貨、銀貨、金貨、大金貨、白金貨。
1000石貨=100鉄貨=10銅貨=1銀貨=1000円って感じ。
一般生活では銅貨、銀貨が主流。
10000銀貨=100金貨=10大金貨=1白金貨=1000万円で、大金貨、白金貨などはマリアはみたことないらしい。
ちなみに俺は、さっきのアイテム回収の時に、この白金貨を22枚手に入れてる。
大金貨は少ないけど金貨の方は630枚程あるみたいだし、銀貨については数千枚ある。
この世界では銀行とかのシステムはないみたいだ。
マリアの話からすると、高額なお金を持てるようになったら、アイテムボックスのスキルを聖教会で付与してもらって自分で持ってまわるのが一番安全なんだろうなって感じがする。重いしね、貨幣って。

あと、どうもこの世界の人は、能力値とか、クラスとかの認識はないと思われる。
マリアがさっき言っていた、自己確認スキルでも、そう言った値は確認できずに単にとか職業とかが確認できるらしい。
能力値、クラスについては秘匿事項だなぁ。
と、マリアの祝福のスキルは、発現したのは、どうも最近になってかららしい。
巫女として職について、回復職として村で生活をしていたらしいけど、最近になって自分のスキルのうち、回復魔法、光魔法、水魔法について、他人に受け渡しできることに気がついたらしく、もとから持っていたのかどうかは解らないらしい。

歩きながらいろいろ話をしていたら、マリアもちょっとは緊張がとれた感じ。
でも、やはり一歩引いた感じなっているのは、自分が奴隷だって意識が強いからなんだろうなぁ。こればっかりはね。

日が傾きかけたころ、少し離れたところにダチョウみたいなやつが出てきた。
一応、歩きながら索敵と魔力感知かけてたから余裕で気がつけてたけど、マリアの手前視認できるところにきてからマリアに訊ねてみた。

「あれは、コロボックスという魔物です。
鳥なのに飛べないんですが足が速く、風魔法を使うこともあるので、捕まえるときには数人がかりでじっくり捕らえます。
お肉はおいしいんですが、弓が効かないのでめったに食べられません。」

そっか、そんなにやっかな相手なんだ。
夕食にゲットだな、これは。
マリアにこの場に待っているように言って、俺は一気にだちょうもどきに向かって駆け出して行って、ポーチから小刀を取り出しながら、念のためスキル能力値を全部吸い取ってから、小刀をシュッと投げた。
狙いたがわず小刀が目玉から脳にかけて食いこんで一撃で屠った。
後ろをふりかえるとマリアが大きく目を見開いて、固まってる感じ。
俺はそのままダチョウもどきの傍まで行ってナイフを抜き取った後そいつをアイテムボックスにしまい込んでマリアのもとに戻った。

「リュウ様、凄いです。凄すぎます。
投擲されたようにも見えましたが、飛んで行くのが見えなかったので、何か魔法をお使いに?
手に持っていらっしゃるの皮剥用のナイフですよね。
狼の群れを退治されたと聞いたのでお強いとは思ってましたがこれほどとは。」

もう、マリアの俺に対する好感度は花丸急上昇中だね。
俺の前で、ピョンピョン飛び跳ねるよう喜んでるマリアをみてると俺も嬉しくなってくるなぁ。今夜は決めるぜ・・・って何をだよ。
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