異世界ハーレム漫遊記

けんもも

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第四章 魔物の森編

スライムの沼

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この日は皆テンションが高くて、朝食が終わったらすぐに狩りに出た。森の中を順調に魔物を倒しながら進んで、全員の領域覚に濃密な魔物の反応が出た。これは、いろんな意味でチャンスと思って進んでいくと、そこには、無数の軟体生物が。ゲーム的に言えばスライムが多数群生していた。スライムはほとんどが、火魔法LV1だけど、LV2の個体もみられた。ごく少数だけど水魔法の物と聖魔法の物もいた。HPは低いために経験値が低いと思われるし、LVも1とか2がほとんどなので倒してもあまり経験値的においしくないんじゃないかと思って3人に相談したら、取り敢えず経験してみたいと言うことで、群れではぐれてきているやつに試しでトライすることになった。俺は群生に向かって、まるっとスキル、能力値を吸収した。スライムは全て、「吸収」と言う俺の貪食の下位互換みたいなスキルを持っていた。これは今さらだけどね。まあともかく一気に火魔法LVが上がった。
一方マリア達は、はぐれていた3匹のスライム相手に奮闘していた。切っても分裂して、また合体しての繰り返しで、らちが明かない感じだ。

「嫌だー、気持ち悪―い」

とか叫んでいるけど、後ろから、

「スライムの中に光っている魔石の部分を直接狙ってダメージを与えろ。」

って指示したら、一閃して終わらせた。

まあともかく今日の所は帰ろうと言うことになって、そのまま家に帰った。気分転換でもするかと言うことで王都の方の家に向かった。まずはお風呂で身も心もサッパリして、久しぶりに外で食べようか?って聞いたら、家のご飯が一番おいしいってことになって、久しぶりにカレーライスにすることにした。今日は皆ナース服だ。俺がベッドで横になって、スキルの検証とかやっていたら、綾が、裁縫をやめて迫って来たので、頂いた。綾は髪型をいろいろ弄るんで、いつも印象が違う。今日はちょっと小悪魔的だ。綾に出会えてよかったなぁって思う。ひと段落ついて、抱き合いながら、いろいろ雑談した。もしかしたら、自分と同じようにこの世界に異世界トリップしてきて、困っている人がいるのかなぁとか、綾が言った時は、俺も少し考えてしまった。落ち着いたら、積極的に探した方がいいんだろうか?でも、目立つのはなぁって気もするし。
そんなこと考えたら、食事が出来たってマリアが呼びに来て、俺達がベッドで抱き合ってるのを見てマリアも迫って来たので頂いた。マリアって最初からみた時から変わらないなぁ、本当に美少女だなぁ。俺にとっては、マリアに出会えたことがこの世界に来て一番のラッキーだったことだな。ニーナが寝室の入り口に立っていたので、手まねきして呼んでニーナもたっぷり頂いた。

夕飯はおいしかった。カレーはいつ食べてもおいしいね。肉の代わりにミンチで肉団子を入れてるのはニーナの工夫だろうな。好きなものが同時に食べられる究極の技だ。料理レベルがカンストとかしたら、どうなるんだろうな。神の料理とか?それはそれで、楽しみだけど。

明日、王都でも観光しようかって提案したけど、今日の雪辱を果たすから、もう一度スライムチャレンジしたいってことになって、朝から森へ行くことになった。あそこにいるかどうかは解らないけど。それに残ってたやつ、俺が能力値全部吸っちゃったしなぁ。


翌日、朝食が終わったってすぐに森へ飛んだ。同じ場所には、まだスライムがいた。で、確認してみると、スライムのスキルが復活していた。これはびっくり。全て、ほとんどが水魔法のLV1でたまにLV2がいる感じだった。スライムは沼みたいな場所から湧くように生まれてきている。マリア達には、今日は水魔法持ちであることを告げて、はぐれた群れを見つけてアタックした。狙いが解っているので簡単に処理した。スライムがウォータボールを撃って来たけど、3人とも華麗にかわしている。特にマリアなんか、何でかわせるのって感じで、後ろから見てると舞を舞っている感じだ。

経験値的においしくないので、残りはパスして、に進むことにした。勿論スキルは吸収した。水魔法が一気に上がった。これは超おいしい狩り場じゃん。明日一人で来てみよう。そう心にメモした。辺縁部からかなり入った場所だし他の奴に見つかる可能性は少ないと思うけど、もし誰かが近付くような排除も考えないといけないな。



その日更に奥地に進むと、またゴブリンのコロニーを見つけた。今回は、数的には前回と同じぐらいだけど、武器を装備しているゴブリンの数は多い感じだ。3人は風精霊魔法の連携で一気に殲滅集団を取る方法を試してみるようだ。ニーナのウインドウォール、綾のタイフーンブレイドをウォールの中に発生させて、マリアがウインドスワローで残勢力を遠方から殲滅する。集団戦には最強の攻撃方法だと思う。しかも遠距離攻撃だしね。勿論俺は後方に控えて漏れがないかを確認して、討伐出来たゴブリンからスキル能力値を根こそぎ頂きました。3分後、嵐の過ぎた後状態になったコロニーを火魔法でこんがり焼いて綺麗にしておいた。俺の火魔法LVが上がって広範囲攻撃魔法がいろいろ発動できるようになった。

あっさり、集団戦と言うか対多数に対する戦闘を終わらせて更に先に進んだ。魔物のレベルも上がってきて結構いい訓練になってる。そろそろ戻ろうかというタイミングで、集団の敵感知。多分狼の集団、グレゴリーウルフの集団だと思う。これは確かめるチャンス。俺は、今日の探索の最後にこの集団戦を行うことを提案した。そして、リーダーのグレゴリーウルフに対しては、ニーナが1対1で戦って、取り巻きをマリアと綾で処理するように戦略を立てて教えた。いざとなったら俺が全部処理するから、まずは自分たちで戦ってみるように指示した。

マリア達3人は士気も高いし多分問題なく戦えると思う。ウルフの集団もこっちの存在を感知したようだ。こっちを取り囲むように展開している。なるほど、本来はこのような戦い方をするのか。
狼達の配置が終わり、リーダーがこちらの視界に入ってきた瞬間、ニーナーが弓の3連射と、ウインドブレードを発動した。リーダーウルフはおそらく闇魔法の「睡眠」を発動したのだと思う。俺達の精神力が極高なので相手の闇魔法を跳ね返したんだろう。マリアと綾はすでに包囲しているワイルドウルフに向かって瞬足で駆け出している。リーダーは最初の2本の弓矢は俊敏な跳躍でかわしたけど、それを見越した3本目の矢に触れてしまい、体勢が一緒止まった時にウインドブレードが、四方から襲いかかり、最後魔法エンチャントかけた弓矢で見事に頭を貫き絶命させた。統率のとれない狼の群れなど、マリア達の敵ではないので、問題なく処理。
すぐにニーナを神眼でみたら、クラスが「G」に上がっていた。やはり上位種の討伐が条件だったみたいだ。
ウルフ達の能力、スキルを吸った後、そのまま血抜き後アイテムボックスに収納した。ただ、グレゴリーウルフの魔石だけは取り出しておいた。

今日の訓練を終えて迷宮都市の家に戻った。今日は、みんな疲れたろうから、夕食は俺が作るからと3人は自由時間にした。と言ってもピザを焼くだけなんだけど。すでにトッピングを終えたピザを石窯に入れてセットして、その間にポテトフライを作って終わり。ポテトフライを作っていたら、マリアがキッチンにやってきた。今日はチャイナ服の日だったか。後の二人は髪を結っているらしい。マリアは先に結って貰ってやって来たんだろう。赤いチャイナ服に、頭に1つお団子を作って巾着で固定している。似合うなぁ。フライを作りながらイチャイチャして、作り終わってキッチンで頂きました。火元は消してるから大丈夫。一気に満足させて腰が抜けているマリアをお姫様抱っこでソファーに連れて行って、焼きあがったピザをダイニングに運んだ。綾は大きな三つ編みにして横に垂らしている。ニーナは頭に2つお団子を乗せている。どちらもかわいいなぁ。ニーナを抱き上げてそのまま深く交合った。綾は後ろから抱きしめながら頂いた。体の線が綺麗になってきたなぁ。思わずそう呟いたら、抱きついてきて、ありがとって言われた。

皆でピザを食べながら、今日の反省をしつつ、明日何をするか決めた。
後、森の攻略については、今の場所からと、鉱山都市近辺からとで一日交替で攻略してみようと言うことになった。

その日は、久しぶりに露天風呂に入ろうと言うことになって、外のお風呂に入って、夜はベビードールだったのでいつも以上に美味しく頂いた。


翌朝、いつもの日課のお風呂に入って、各自、自由時間になった時に、ちょっとだけ、俺だけスライムの沼に行ってみた。風魔法スライムだ。間違いない、この沼、曜日に対応して魔法属性のスライムを生んでいるようだ。どういう仕組みか解らないけど、少なくともこれで、闇魔法以外の習得が簡単になる。これは、超ボーナスエリアだな。まあ、俺の能力がないと意味ないんだけど。で、「吸収」のスキルがもうカンストしてその上位スキル「強奪」ができた。
「吸収」は、中に取り込み食べること(?)でスキルを所得するのに対して、「強奪」は、接触して盗めるようだ。スキルだけみたいだね。俺の様に能力値までは盗めないのか。

後、昨夜深くつながっている時に、アイテムボックスを完ストさせて、空間魔法に切り替えた。繋がってる時に、頭の中で認識できたらしい。マリアがそう言ったら、綾もすぐに繋がって、たっぷりと達した後に、空間魔法になったことが認識できたみたいで、感激していた。ニーナも頑張れば、ニーナも取得できるよっていったらいつも以上に頑張って最後に受け取って満足してた。

空間魔法の使い方で、俺達にとって都合がいいのは、アイテムボックスの共有化だ。自分専用のスペースを保ちつつ、共有スペースに収納することより、誰でも物の出し入れが出来るようになった。食材など共通のスペースに入れることで無駄がないし、離れていてもののやり取りが出来るようになったことは、本当にメリットが高いと思う。

後、視認範囲での空間転移が出来ることだ。これは大きなアドバンテージだと思う。魔法が使えない最悪の環境のことを考えれば、物理的な身体能力を鍛えておかなければならないと思うけど、通常の場面では、無敵状態だと思う。今後の模擬戦でも、この空間転移を用いた戦法などの訓練も行っていこうと思う。


スライムの沼で順調に、雷、土魔法をレベルアップさせて、最初の聖魔法の日についに聖魔法がカンストして上位魔法である聖精霊魔法に変わった。とその時にアナウンスが流れて、空間魔法が条件をみたしたので、ユニークスキル「転移」を取得しますかと聞いてきた。何、どういう条件だって思ったら、空間魔法と聖精霊魔法の両方を持つことが条件なのだと考え付いた。属性魔法の上位スキルとの組み合わせでもユニークスキルができるのか・・・これは、ちょっと予想外だった。だけど、自分が新しいスキルを取得した喜びよりも、これで、綾にもともと持っていたスキルを返すことができる、よかったって気持ちが大きくて、そっちの方が嬉しかった。
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