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第五章 魔物の森の変革期編
女ブルースリー
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翌朝、朝の日課を済ませた後、露天の湯船につかりながら、今後のことを話し合った。その時に舞衣の呪いは解けてるよって伝えてあげた。涙を流して泣いてた。
そのまま後ろから抱きしめてあげたら、みんなも抱きついてきた。
「そう言えば、舞衣は、自分の状態みれるんじゃないか?」
「リュウくん、そんなのもわかるの?見れる人少ないらしいけど、うちは自分の見れるよ。」
「よかったら、どんなふうに見えるか教えてくれるか?」
「えっとな頭ん中で、ステイタスって考えたら、目の前にこうして数字とかが見えるんよ。
名前 長谷川舞衣
種族 人族
年齢 16
HP 180
MP 140
って感じで。」
やはり情報が少ないな。レベル、とかスキルとかもでないのか。
確かに、死にスキルだな、自己鑑定って。レベルが上がれば違うのかもしれないけどね。
ちょっとやってみるか。
「そうなんだ、便利と言えば便利か。それで、舞衣はこれからどうしたいんだ?これで、帝国とか魔王討伐とかに囚われないでいいぞ。」
「リュウくんとか、綾さんは、元の場所に戻りたいとか思ってないの?」
「「ない(わ)」」
「そうなんだ。私もあっちの世界には戻りたくない。でもこっちの世界で生きて行くにもどうしたらいいのか、わからない。」
「まあ、つまるところ舞衣の人生だ。自分がやりたいと思うことを見つけるといいと思うよ。ただ俺の能力もそうだし、今や、マリアや、綾、ニーナも、この世界の人たちと比べて、格段に、それこそ信じられないくらい別次元の能力を持ってしまっているんだ。だから、俺達のことが、それこそ帝国の皇帝とかゲスいやつらに知れると、厄介なことに巻き込まれるだろうし、その後絶対に自分の意思通りに生きて行くってことやりにくくなると思ってる。とはいっても舞衣も知っての通りこの世界には魔物という存在がいて竜も存在する。舞衣が言われた魔王って言うのもいるのかもしれない。そんな奴らがきても、撃退できるぐらいの力は、自分達に身につけておこうと思ってる。俺達はそういう考えで生きている。
最初に言ったように、舞衣は舞衣の人生を選び生きて欲しい。それに向けて手伝えることはサポートしてやるし。そういう思いを持って俺と交合ってれば、マリア達の様に自分の望む能力が身について行くと思う。」
「ありがと、リュウくん。」
それぞれお気に入りの場所に散ってるから、取り敢えず、今、後ろから抱いてる舞衣をもう一度頂いて、お姫様抱っこしながらジャグジーに連れて行って、ジャグジーの中でマリアと交合った。綾は、ニーナと泳ぎ比べしているようだ。二人まとめて、泳ぎながら交合った。
その日は森の中の家でダラダラと過ごした。
マリアは、舞衣の採寸をした後、新しい洋服を作っているようだ。
ニーナは、舞衣を誘ってお菓子作りをはじめた。
綾は、最近お茶の開発をしている。ウーロン茶みたいな感じや、紅茶もアップルティなどを開発した。
その日も、湯船に浸かりながら、夕日を眺めてみんなでまったり過ごした。
「舞衣、どうだなんかやりたいこととか、やってみたいこと思い浮かんだか?」
「あんなー。笑わんといてな。リュウくん、ブルースリーって知っとる?」
「あー、カンフー映画の?」
「そうそう。んでな、あんまり有名じゃないけど女ブルースリーって呼ばれてた女優がおるねん。一回、友達に言われて、ビデオ借りて観たことあるんだけど、カッコよかったんよ。
うちって、運動音痴でどんくさかったからな余計にね。その女優さん、うちになんとなく似ててな憧れててな。そんな風に強ようなれたらいいなーって思ってたんやけど、帝国でいろいろ教えてもろうても、なかなか上達しないし。でももしうちも強ようなれるんやったら、棒みたいなんクルクル回して、飛んだり跳ねたりして戦えるようになりたいなーって。」
今日も俺達の模擬戦をみて、自分との模擬戦でマリア達が手加減してくれているのを肌で感じてるんだろう。
「舞衣がそうなりたいって、強く思ってたら必ずそうなるよ。頑張ろうな。」
「大丈夫、私なんか学校の授業で薙刀の素振りも出来なかったんだよ。お兄ちゃんに任せてたら、大丈夫、ねーお兄ちゃん。」
「おう、任せとけ。綾も、もっともっと一緒に鍛錬しような。」
その日の夜、体術をLV2に、あと棒術と跳躍を付加してあげた。能力値も少し上げてあげた。
翌日、順番に朝の挨拶をしている時に、舞衣が抱きついてきて、
「リュウくん、上がってる。何日も魔物討伐しないとなかなか上がらなかったのに、すっごく上がってるよ。すごーい。」
「よかったな、まだまだこれからだよ。」
そう言っておいしく頂いた。そのまま露天に向かったけど、舞衣は、身体がうずうずして練習したそうだったので、露天の広場で、マッパのまま、後ろから身体を密着させたまま、型の流れを手をとって教えてあげて、実践させてみた。その後、自分で何度も練習してたので、俺達は、ジャグジーに入りながら応援してた。
その日の模擬戦では、槍を持たせて、素振りをさせた。模範演技で俺が先に演じて、最後に調子に乗って流派を名乗ろうとして直前で回避した。黒歴史が追加されるところだった。
その日、夕食を食べながらも舞衣はハイテンションだった。身体が、自分の思うように動くのが楽しいらしいい。確かに、神眼で舞衣をみると、昨日LV1で与えた、跳躍と棒術が間もなくLV2に上がりそうだ。体術もかなり伸びている。素質があるのか、基礎的な練習方法が身についているのか、本当に勇者補正なのか。まあ、今は職業欄の勇者は消えて自由人になってるけど。
舞衣が、皆の料理の腕前を褒めて、自分も手伝いたいけど完全に足手まといって嘆いていた。
「舞衣は、向こうでは料理とか、裁縫とかやってたの?」
「一応は、人並みにはやってたつもりだけど、マリアや、綾のをみてると、やってたと言えないよね。ニーナちゃんもお料理もお菓子作りも凄いし。」
「まあ、最初から何でも完璧にはできないさ、やってみたければ、手伝いながらでもやってみたらいいよ。俺も教えるし。」
その日から3人攻めから4人攻めに変わった。舞衣が参戦してきた。4人までは余裕。全員同じタイミングで、撃沈だよ、しかも休みなし4連続。最後は、初参戦の舞衣は、へとへとになってた。その分、たっぷり能力値上げてたからね。
翌日は、チャイナ服の日だった。マリアが早速、舞衣の分をつくったみたい。舞衣のカラーは、赤。マリアがピンク系と言うか桜色系だから、同じ赤系統だけど、舞衣の色は赤がいいらしい。おっとりしてる感じもするけど、こうして細い三つ編みを横から足らして髪を後ろでまとめると、たしかに女ブルースリーって感じで、キリッとしてるな。しゃべるとおっとりだから、ギャップ萌えってやつ?
その日の舞衣は、体術が冴えてた。槍を使ったうまい体捌きなど槍をつく武器というより、体術を活かすために使ってる感じ。打撃部分に、硬度のある素材でダメージ力を上げるような防具を作ってあげるのもいいかもしれない。あと槍のしなりをもっと活かせるような材質に変えるとかもあるかも。まあその辺りは舞衣の戦い方の方向性がもう少し見えてきて、本人も自覚できるようになってからでもいいかもしれない。
数日、こうやって皆で過ごした後、気分転換に王都へ行くことにした。念のため舞衣には、化身魔法をかけて、他人からは姿が変わって見えるようにしておいた。あれから帝都にも行ってみたけど、特に問題になっていないみたいだし、冒険者も全員帰ってきてないから、全滅したと思ってるんじゃないかなぁ。隷属魔法で縛ってるから、逃げられるとは思ってないだろうし。
ともかく久々に王都へ来たら、またセバスから連絡があった。厄介事か、また。そう思ったけど、風呂好き同志のミトラス氏の為だし、一応、私邸に寄ってみた。
「リュウ様、御無沙汰をしております。無事連絡がつきまして、よかったです。」
舞衣のことが気になるようだが、俺が何も言わないから、セバスも追求してこなかった。
説明するのもかったるいので、そこは無視して、
「連絡するのが遅くなったようで、すみません。またあちこち放浪していたものですから。それで、今回は何かありましたか?」
「はい、実は前回アリアの周辺の魔物討伐をして頂いた件で、国王陛下よりお達しがあったようです。旦那様とお譲さまは、リュウ様が国王陛下と関わりあうことをあまり望んでおられないだろうと詳しく報告はされなかったようですが、その後の調査隊の口から側近の大臣を通して情報が入った御様子で、リュウ様方に興味を持たれたようです。その内に国内すべての街の城壁にお達しが出されて、リュウ様方を強制的に参内させるように手を打つかもしれないから、まずはリュウ様方のお耳に入れておくようにとの伝言でございます。アリアに先に立ち寄っておられたら、直接、旦那さまから同じ話がされたことだと思います。」
「そうですか。御配慮感謝しますと御伝言下さい。おっしゃる通り、俺はあまり王とか貴族とかと関わりあいを持ちたいと思っていません。王でも、貴族でも、平民でも、奴隷でも、俺が仲間だと思える人とだけ、つきあっていたいと思ってます。しばらくは、隣国にでも行ってますよ。丁度、帝国か自由都市の方に行きたいと思ってましたし。国王に手を回される前に、早めにでますので、今日はこれで失礼します。」
そう言って、お土産のチョコケーキをメイド長さんに渡して、館を出た。まあ、城門をくぐらなければ、問題ないし、どこへ行くにも不自由はないけど、今は、国王とかに会ってもあんまりいいことなさそうだしね。基本無視って方針で。
そんな訳で、その日は南門を中心に王都観光をして、夕方には森の家に戻った。王都の家は、物品全部回収しておいた。家自体は最悪そのまま捨ててもいいや。あと、迷宮都市の家も中の物品は、取り敢えずは全撤去。裏庭の露天風呂とかも撤去した。こっちは結構、愛着はあるけど、俺の名前で所有権持っているからね、手が回る可能性大。しばらく森の家だけで生活しよう。
そんなことはあったけど、舞衣も王都はそれなりに楽しめたようだ。また行ってみたいお店とかあれば、いつでも行けるから言ってねって言っといた。
そのまま後ろから抱きしめてあげたら、みんなも抱きついてきた。
「そう言えば、舞衣は、自分の状態みれるんじゃないか?」
「リュウくん、そんなのもわかるの?見れる人少ないらしいけど、うちは自分の見れるよ。」
「よかったら、どんなふうに見えるか教えてくれるか?」
「えっとな頭ん中で、ステイタスって考えたら、目の前にこうして数字とかが見えるんよ。
名前 長谷川舞衣
種族 人族
年齢 16
HP 180
MP 140
って感じで。」
やはり情報が少ないな。レベル、とかスキルとかもでないのか。
確かに、死にスキルだな、自己鑑定って。レベルが上がれば違うのかもしれないけどね。
ちょっとやってみるか。
「そうなんだ、便利と言えば便利か。それで、舞衣はこれからどうしたいんだ?これで、帝国とか魔王討伐とかに囚われないでいいぞ。」
「リュウくんとか、綾さんは、元の場所に戻りたいとか思ってないの?」
「「ない(わ)」」
「そうなんだ。私もあっちの世界には戻りたくない。でもこっちの世界で生きて行くにもどうしたらいいのか、わからない。」
「まあ、つまるところ舞衣の人生だ。自分がやりたいと思うことを見つけるといいと思うよ。ただ俺の能力もそうだし、今や、マリアや、綾、ニーナも、この世界の人たちと比べて、格段に、それこそ信じられないくらい別次元の能力を持ってしまっているんだ。だから、俺達のことが、それこそ帝国の皇帝とかゲスいやつらに知れると、厄介なことに巻き込まれるだろうし、その後絶対に自分の意思通りに生きて行くってことやりにくくなると思ってる。とはいっても舞衣も知っての通りこの世界には魔物という存在がいて竜も存在する。舞衣が言われた魔王って言うのもいるのかもしれない。そんな奴らがきても、撃退できるぐらいの力は、自分達に身につけておこうと思ってる。俺達はそういう考えで生きている。
最初に言ったように、舞衣は舞衣の人生を選び生きて欲しい。それに向けて手伝えることはサポートしてやるし。そういう思いを持って俺と交合ってれば、マリア達の様に自分の望む能力が身について行くと思う。」
「ありがと、リュウくん。」
それぞれお気に入りの場所に散ってるから、取り敢えず、今、後ろから抱いてる舞衣をもう一度頂いて、お姫様抱っこしながらジャグジーに連れて行って、ジャグジーの中でマリアと交合った。綾は、ニーナと泳ぎ比べしているようだ。二人まとめて、泳ぎながら交合った。
その日は森の中の家でダラダラと過ごした。
マリアは、舞衣の採寸をした後、新しい洋服を作っているようだ。
ニーナは、舞衣を誘ってお菓子作りをはじめた。
綾は、最近お茶の開発をしている。ウーロン茶みたいな感じや、紅茶もアップルティなどを開発した。
その日も、湯船に浸かりながら、夕日を眺めてみんなでまったり過ごした。
「舞衣、どうだなんかやりたいこととか、やってみたいこと思い浮かんだか?」
「あんなー。笑わんといてな。リュウくん、ブルースリーって知っとる?」
「あー、カンフー映画の?」
「そうそう。んでな、あんまり有名じゃないけど女ブルースリーって呼ばれてた女優がおるねん。一回、友達に言われて、ビデオ借りて観たことあるんだけど、カッコよかったんよ。
うちって、運動音痴でどんくさかったからな余計にね。その女優さん、うちになんとなく似ててな憧れててな。そんな風に強ようなれたらいいなーって思ってたんやけど、帝国でいろいろ教えてもろうても、なかなか上達しないし。でももしうちも強ようなれるんやったら、棒みたいなんクルクル回して、飛んだり跳ねたりして戦えるようになりたいなーって。」
今日も俺達の模擬戦をみて、自分との模擬戦でマリア達が手加減してくれているのを肌で感じてるんだろう。
「舞衣がそうなりたいって、強く思ってたら必ずそうなるよ。頑張ろうな。」
「大丈夫、私なんか学校の授業で薙刀の素振りも出来なかったんだよ。お兄ちゃんに任せてたら、大丈夫、ねーお兄ちゃん。」
「おう、任せとけ。綾も、もっともっと一緒に鍛錬しような。」
その日の夜、体術をLV2に、あと棒術と跳躍を付加してあげた。能力値も少し上げてあげた。
翌日、順番に朝の挨拶をしている時に、舞衣が抱きついてきて、
「リュウくん、上がってる。何日も魔物討伐しないとなかなか上がらなかったのに、すっごく上がってるよ。すごーい。」
「よかったな、まだまだこれからだよ。」
そう言っておいしく頂いた。そのまま露天に向かったけど、舞衣は、身体がうずうずして練習したそうだったので、露天の広場で、マッパのまま、後ろから身体を密着させたまま、型の流れを手をとって教えてあげて、実践させてみた。その後、自分で何度も練習してたので、俺達は、ジャグジーに入りながら応援してた。
その日の模擬戦では、槍を持たせて、素振りをさせた。模範演技で俺が先に演じて、最後に調子に乗って流派を名乗ろうとして直前で回避した。黒歴史が追加されるところだった。
その日、夕食を食べながらも舞衣はハイテンションだった。身体が、自分の思うように動くのが楽しいらしいい。確かに、神眼で舞衣をみると、昨日LV1で与えた、跳躍と棒術が間もなくLV2に上がりそうだ。体術もかなり伸びている。素質があるのか、基礎的な練習方法が身についているのか、本当に勇者補正なのか。まあ、今は職業欄の勇者は消えて自由人になってるけど。
舞衣が、皆の料理の腕前を褒めて、自分も手伝いたいけど完全に足手まといって嘆いていた。
「舞衣は、向こうでは料理とか、裁縫とかやってたの?」
「一応は、人並みにはやってたつもりだけど、マリアや、綾のをみてると、やってたと言えないよね。ニーナちゃんもお料理もお菓子作りも凄いし。」
「まあ、最初から何でも完璧にはできないさ、やってみたければ、手伝いながらでもやってみたらいいよ。俺も教えるし。」
その日から3人攻めから4人攻めに変わった。舞衣が参戦してきた。4人までは余裕。全員同じタイミングで、撃沈だよ、しかも休みなし4連続。最後は、初参戦の舞衣は、へとへとになってた。その分、たっぷり能力値上げてたからね。
翌日は、チャイナ服の日だった。マリアが早速、舞衣の分をつくったみたい。舞衣のカラーは、赤。マリアがピンク系と言うか桜色系だから、同じ赤系統だけど、舞衣の色は赤がいいらしい。おっとりしてる感じもするけど、こうして細い三つ編みを横から足らして髪を後ろでまとめると、たしかに女ブルースリーって感じで、キリッとしてるな。しゃべるとおっとりだから、ギャップ萌えってやつ?
その日の舞衣は、体術が冴えてた。槍を使ったうまい体捌きなど槍をつく武器というより、体術を活かすために使ってる感じ。打撃部分に、硬度のある素材でダメージ力を上げるような防具を作ってあげるのもいいかもしれない。あと槍のしなりをもっと活かせるような材質に変えるとかもあるかも。まあその辺りは舞衣の戦い方の方向性がもう少し見えてきて、本人も自覚できるようになってからでもいいかもしれない。
数日、こうやって皆で過ごした後、気分転換に王都へ行くことにした。念のため舞衣には、化身魔法をかけて、他人からは姿が変わって見えるようにしておいた。あれから帝都にも行ってみたけど、特に問題になっていないみたいだし、冒険者も全員帰ってきてないから、全滅したと思ってるんじゃないかなぁ。隷属魔法で縛ってるから、逃げられるとは思ってないだろうし。
ともかく久々に王都へ来たら、またセバスから連絡があった。厄介事か、また。そう思ったけど、風呂好き同志のミトラス氏の為だし、一応、私邸に寄ってみた。
「リュウ様、御無沙汰をしております。無事連絡がつきまして、よかったです。」
舞衣のことが気になるようだが、俺が何も言わないから、セバスも追求してこなかった。
説明するのもかったるいので、そこは無視して、
「連絡するのが遅くなったようで、すみません。またあちこち放浪していたものですから。それで、今回は何かありましたか?」
「はい、実は前回アリアの周辺の魔物討伐をして頂いた件で、国王陛下よりお達しがあったようです。旦那様とお譲さまは、リュウ様が国王陛下と関わりあうことをあまり望んでおられないだろうと詳しく報告はされなかったようですが、その後の調査隊の口から側近の大臣を通して情報が入った御様子で、リュウ様方に興味を持たれたようです。その内に国内すべての街の城壁にお達しが出されて、リュウ様方を強制的に参内させるように手を打つかもしれないから、まずはリュウ様方のお耳に入れておくようにとの伝言でございます。アリアに先に立ち寄っておられたら、直接、旦那さまから同じ話がされたことだと思います。」
「そうですか。御配慮感謝しますと御伝言下さい。おっしゃる通り、俺はあまり王とか貴族とかと関わりあいを持ちたいと思っていません。王でも、貴族でも、平民でも、奴隷でも、俺が仲間だと思える人とだけ、つきあっていたいと思ってます。しばらくは、隣国にでも行ってますよ。丁度、帝国か自由都市の方に行きたいと思ってましたし。国王に手を回される前に、早めにでますので、今日はこれで失礼します。」
そう言って、お土産のチョコケーキをメイド長さんに渡して、館を出た。まあ、城門をくぐらなければ、問題ないし、どこへ行くにも不自由はないけど、今は、国王とかに会ってもあんまりいいことなさそうだしね。基本無視って方針で。
そんな訳で、その日は南門を中心に王都観光をして、夕方には森の家に戻った。王都の家は、物品全部回収しておいた。家自体は最悪そのまま捨ててもいいや。あと、迷宮都市の家も中の物品は、取り敢えずは全撤去。裏庭の露天風呂とかも撤去した。こっちは結構、愛着はあるけど、俺の名前で所有権持っているからね、手が回る可能性大。しばらく森の家だけで生活しよう。
そんなことはあったけど、舞衣も王都はそれなりに楽しめたようだ。また行ってみたいお店とかあれば、いつでも行けるから言ってねって言っといた。
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