異世界ハーレム漫遊記

けんもも

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第六章 魔物の森の街建設編

帝国の勇者と捨てられた奴隷少女達

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マリア達ともちょこっと話した上で、一旦、森の家に戻ることにした。

「お兄ちゃん、さっきの帝国の勇者って話、どういうことなんだろう?」

「そやな。少なくともうちがいた頃には、他の勇者の話とか聞いたことないで。」

「ボクも聞いたことない。帝国の誰かが召喚の儀式を行ったってこと?」

「そうだろうな。これは俺のミスだな。魔族の皇帝を殺して、その禁書を全部奪ってたし、召喚の儀式を行える時期的なものの制限で、数百年は行えないって聞いたから、それを鵜呑みにして確認してなかった。召喚儀式は、皇帝一人で行った訳じゃないから、それを知っているやつとか、儀式に使った道具や場所が残っている可能性を考えていなかった。」

「それで、リュウ、どうするの?」

「まあ、帝国と王国がどうなろうと関係はないんだけど、召喚方法が残っているってことは、これからも俺みたいな異世界からこの世界に強制的に連れられてくる奴がいるってことだからな。そいつらの中で、今の俺や、マリア、綾、ニーナ、舞衣、セシリアに敵対する奴が出てくるかもしれないし、出てきた場合、厄介な状況になるかもしれない。俺としては、そうした禍根を消すために、召喚儀式にまつわるもの全てを消しておきたい。」

「そやな。うちも賛成や。でも、今回の勇者の特徴が金髪に赤髪やろ、うちらと同じ日本からの召喚とはちゃうんやないの?」

「その辺りは、どうだろうな。舞衣の生きていた時代には珍しかったかもしれないけど、俺が生きていた頃には、金髪や赤髪っていたしな、自分の髪を染めてるやつ。銀や青や黄色、ピンクなんかもいたし。」

「ホント?お兄ちゃん。綾の生きてた頃にも、そういう髪をした人いるって聞いたことあったけど、珍しかったよ。茶色とかはいたけど、それでも不良って呼ばれてる人が、そうした髪をしていたし。」

「まあ、俺の時代にも、皆が皆、そんな髪をしてなかったけどね。勿論、素行の悪い人がそう言う髪にしていることがあったけど、ファッションとして染めている人も稀にいたよ。」

「リュウのいた世界では、ファッションのためにわざわざ髪の色を変えるの?」

「まあ、そう言う奴もいたって話。いずれにせよ、その勇者の情報も欲しいところだけど、まずは、召喚儀式のことだな。どうしようかな、また丞相を観察してもいいけど、時間がかかるしな。」

「うちが召喚された時、目覚めたのはベッドの上やったからなぁ。召喚の場所とかはわからない。」

「ボクも心当たりはない。」

「儀式かー。神聖な場所って感じもするけどな、そういうのやる時って。あるいは特別な場所。魔力が高い場所とか。」

「帝国内で、一番魔力が高い場所って言ったら、やっぱり迷宮の一番奥なんだろうけど。あとは、闇精霊教会の礼拝堂と雷精霊神殿とかかなぁ。元々、魔力貯まりが深くならないようにってことで、魔力が高い場所には、精霊教会作るんだし。」

「そうだね。兎族でも、同じように魔力が一番溢れる場所に聖精霊教会の礼拝堂作ってたよ。他の教会も同じだと思う。迷宮化させないようにするためと魔力が強い場所の方が、精霊様の御加護を受けやすいって習ったよ。」

「そうだな。迷宮の最奥部に大人数で入って儀式を行うとかできないだろうし、帝国の闇精霊教会の礼拝堂と雷精霊神殿って言うのが一番怪しいか。折角の旅の途中だけど、しばらく、こっちを優先してもいいか?」

「旅がしばらく中断するのは残念だけど、いいんじゃない。リュウはいずれにしろ、雷精霊神殿へは行ってみるつもりだったんでしょう?戦争前だと、皆で一緒に行くってことはできないだろうけど・・・」

「ごめんね。状況がさっぱりわからないからね。今回は偵察が主だしね。」


まずは、帝国の闇精霊教会に行ってみた。帝城の隣って話だったので、簡単に見つかった。教会と言っても建物が一つではなく、いくつか建物が集まっていたけど、魔力が一番強い場所を探しながら礼拝堂を見つけて、上空からそのまま転移した。
礼拝堂の中には、生物はいないようだ。教会って、日本にいた頃には、キリスト教会しか見たことがなかったので、そういう建物、構造を考えていたけど、全然違った。強いてあげれば、大学の大講堂みたいな感じ。中央にある6畳ぐらいの広さがある円形になった場所を、周囲から見れるような感じ。勿論テーブルとかイスとかはなくて、幅の広い通路みたいな感じになっているけど。
中央から一本、赤いじゅうたんが伸びて、礼拝堂の入り口とは逆のドアに続いている。俺は、そのドアを通り奥に進むが、ドアの先には、小さな部屋に繋がっていて、部屋の中には何もなく、がらんとした空き部屋だ。中に入り、入ってきたドアを閉めると、それまで壁だと思っていた部屋の一部にぽっかり穴が開いた。注意深く神覚でチェックしても怪しい反応はない。俺は、空いた穴から下に延びる階段を伝って地下に降りてみた。
地下は、上の大講堂と同じ広さがあったが、だだっ広い空間が広がっていて、部屋の4隅に、黒い天使の像みたいなものが飾ってあるだけだった。注意深く、部屋の中央に進んでみると違和感がある。床の材質が、中央部分だけミスリル鉱を薄く伸ばしたものになっていたからだ。そしてその部分をよくみると、そこには精緻な魔法陣が描かれていた。俺は、並行思考をフル回転して、この魔法陣の解析を試みて見みてみると、皇帝の死後、やつのアイテムボックスに入っていた禁書にこの魔法陣があった。
この禁書は、書かれている文字が、俺の神スキルを総動員しても読めなかった物で、そのまま放置してあったものだ。
恐らく、この場所で間違いないだろう。後は、この勇者召喚儀式を行った奴だが、多分、この闇精霊教会のトップの人間ってことなんだろう。取り敢えず、このミスリルの床は頂いておこう。念のため、魔法陣を換えた偽物を置いておくか。なくなったってことになれば、多さ騒ぎになるだろうしね。魔法陣を何ヶ所か書き換えて置くから、これで召喚儀式はできないだろうし。
しかし、この部屋というか構造。単に今回の勇者召喚だけを行っているだけではなさそうだな。部屋全体に邪悪な念みたいなものを感じる。まあ、ここで何やってもこいつらの勝手だけどね。取り敢えず、この教会のトップを探さないとな。

この闇精霊教会の礼拝堂に入る前に、教会関係者と思われる人は感知出来ていたけど、どれもレベルもスキルも低すぎるし、職業欄でも教会のトップらしい人物はいなかったんだよね。帝城の方にいるのかな。そっちを探すか。

帝城の構造は何度か来ているので、ある程度は把握している。重要な建物のある場所を中心に、中にいる人を丁寧に感知し鑑定していく。と、帝城の離れみたいな館に、そいつはいた。と言っても本来探していた奴じゃなくて、召喚されてたやつだ。
俺は、まずはこいつの観察をすることにしたんだけど、一緒に部屋にいる人の数が異常なんだよね。勇者は4人と聞いてたけど、今部屋にいる勇者は1人。後、10人の美少女がまっぱで部屋にいる。その内7人は、全身打撲で床に転がっている状態で、かろうじて生きている感じ。一人は、腕があり得ない方向に曲がってるし。残り3人も勇者の身体に張りついて御奉仕中だけど、完全にビビってる感じ。美少女のうち8人はいろんな種族の亜人達だ。今奉仕しているのは、人族とエルフ族の少女と猫族の少女。今奉仕をしている人族の少女の身体からは、自身の血液にまじって勇者の液も垂れているから、初めてだったんだろう。エルフの少女からも血液が太ももまで流れてきている。

「やっぱ、面白くねえな、初物は。全然ダメだ。くっそー、何で俺だけが居残りなんだ。ジョーの奴も、タテ龍の奴らだって、今頃、人、殺し放題だぞー。くそー。ついてねえ。こんなチャンス次はねえかもしれねえのに。どいつもこいつも俺を馬鹿にしやがって。獣耳の奴らは、俺に向かって愛想笑いなんかしやがって。腹ん中じゃ俺を笑ってるんだろう。くそ、くそ、くそー。」

日本語で喚きながら、急にベッドから起き上がった。足元にいたエルフの少女は、ゲスが起き上がる時に足で蹴飛ばされて気を失ったようだ。ゲスに跨いで繋がっていた人族の少女は、起き上った後に、腹を踏みつけられて気を失った。また、胸のあたりで奉仕していた猫族少女はゲスから離れるのが遅れたため、本気のパンチを腹に受けてそのままベッドから吹っ飛ばされれ気を失った。

こいつ、なんだ。これが勇者なのか?
髪は金髪だ。染めているんじゃなく、本当に金髪になっている。見たくもないけど、下半身の毛は黒。異世界トリップの際に補正されたのか?それよりも、見た目、眉なし、三白眼、鼻ピアスと、いかにもって人相だ。

神眼でみると

名前 滝川勝
種族 人族 LV.25(1200/5000)
年齢 21
性別 男
職業 勇者(奴隷)
クラス H
HP 500/500
MP 0/0
筋力値 355
体力値 500
魔力値 0
精神値 65
敏捷値 122
幸運値 30
ユニークスキル 拳足聖 
ノーマルスキル ノクターン語(LV.1(2/10))

称号 異世界転移者、奴隷、勇者(仮)、魔物の敵

あれ?舞衣の場合、アイテムボックスとか、聖魔法とかも付加されていたような。言語も低すぎだろう。拳聖スキルのお陰で戦ってLVアップできてるって感じか。確かに、能力値的には、一流冒険者並みだからな。体術特化って感じか。

「くそー、面白くねー。俺だけ魔法が使えねぇとか、ありえねぇつうの。森の魔物を好きなだけ殺しまわってるだけじゃなく、本当に人殺せるんだぞ。くそー。こいつら殺したら、また首がしまって苦しいからな。殺しもできねぇ。」

このゲスが喚いていると、ドアが開いて丞相が入ってきた。俺はずっと隠蔽と気配遮断をかけて部屋の中にいて、丞相達が入ってくるのは解っていたけど、しばらく様子を見ることにしたのだ。
「マサル様、まだ奴隷が必要ですか?」

丞相が冷ややかな目で、ゲスに言うと、

「こ、殺してねえよ。ちゃんと生きてるだろう。し、躾だ。」

ゲス、日本語で喚いても意味ねえぞ。
お前、丞相の言葉わかってねえだろう。

丞相は、日本語が理解できるのかわからないけど、ゲスの様子から、もうこの少女たちは用済みってことだと理解したようで、付いてきたやつに命令して、

「人族とエルフ族の性奴隷は念のため、聖魔法で連れて行って治療しなさい。後の亜人奴隷はそのまま廃棄して構わん。」

廃棄だとー。こっちもゲスか・・・。

「マサル様、私の言葉がわかりますか?」

「お、おうわかるぞ。」

「奴隷は、まだ必要ですか?」

「もういい。酒をくれ。」

「承知しました。ただ、マサル様は、帝城の守りの要です。深酒はしないで下さい。」

「わかっている。少し飲んで、寝るだけだ。」

この間に、少女達は、全員運び出された。丞相と、ゲス野郎のことも心配だったけど、運び出された少女が心配だったから、そっちについて行った。

「こいつはひでえな。最初の娼婦なんか、あの高級娼館のトップ3だったんだろう。全員殺されてしまってよー、勿体ない、あんないい女を。」

「今回は、処女の女を用意しろってことで、何とか10人用意したのによ。使う前に壊してしまいやがって。」

「こっちの2人は、しっかり使用したみたいだぞ。」

「そっちは、治療しとけってことは、またお呼びがかかったら連れていくんだろう。どうなんだろうね。今回で死んでた方が幸せだったんじゃねえか。」

「違いない。一応、見た目のいい性奴隷を集めてるからな。それと一緒かもしれん。」

「娼館も、もう貸し出さねえだろうしな、他のところも。」

「ああ、死んでもいい奴隷を使ってくれた方が、厄介はないからな。」

「しかし、亜人なんか、呼ぶか普通、帝城によ。」

「そういう要望だったんだから仕方ねえだろう。全く、亜人を運ぶことになるとはな。」

そう言って、兵士たちは、8人の亜人達を生きたまま、城の端にあるごみ処分場みたいな場所に放り捨てた。おそらくこの場で定期的に火魔法で燃やしているのかもしれない。残飯とか他のごみを落とされている。
俺は兵士達がいなくなってから、亜人の少女達に向かって全体ヒールをかけ傷を癒し、まだ気を失っている少女たちを寄せ集めて、俺が一度に触れるようにして、一気に迷宮都市の家に飛んだ。
少女達のことは、逐一念話でマリア達に連絡をして伝えていたので、俺がリビングに戻った時、5人とも待ち構えていてくれて、手分けして少女達をベッドに運んでくれた。
10畳間の空き室2つに、それぞれ4人ずつ。ベッドと寝具は、俺がアイテムボックスの共有部分に移しておいたから、前もって準備してくれてたようだ。
今回、救出してきた少女は、兎族3人、狐族1人、猫族1人、犬族2人、コボルト族1人の計8人。10歳から15歳までの少女だ。体つきは、猫族の15歳の少女を覗いて、ニーナと同じぐらいか小さいぐらいだ。ひとまず、聖魔法をかけて、それぞれのステイタスを確認して状態異常がないことを確認し、隷属魔法も解除しておいた。

俺は、マリア達5人を連れてリビングに戻り、帝都で見たことを一通り話した。

「ともかく、勇者召喚の儀式の場所は、闇精霊教会の地下にあった。召喚儀式に必要だと思われる魔法陣は奪って、取り敢えず別のものとすり替えておいた。あの魔法陣が、俺が持っている禁書以外にも写しがあるかもしれないけど、今日は探せなかった。といか、教会のトップを探している時に、ゲス野郎を見つけたんだけどね。」

「リュウ、その勇者って」

「マリア、あいつは、あいつらは勇者じゃないよ。ゲス野郎だ。」

「ごめん、そいつらって、リュウと同じ場所から来ているのは間違いないの?」

「間違いないと思う。あいつが日本語喋ってたんで、それは確定。俺の生きていた場所にもあいつらの様なゲス野郎はいくらでもいたんだ。そもそも、俺がこの世界に異世界トリップされる前に、あいつらと同じようなゲスに殺されそうになってたしね。その話は、俺もあまり思い出したくないから、今は話せないけど、ともかく、ああいうやつらもいたんだよ、俺達の世界にも。」

「で、リュウくん、帝城には一人だけだったの?」

「だな、話の感じから、他の奴らは戦場に向かっているらしい。とにかく俺はもっと情報を集めてくるよ。戦争で殺しあうのは好きにすればいいけど、野放しにしていい奴らでもなさそうだしね。
それで、俺はしばらく留守にするけど、あの娘達のことお願い。相当惨いことされてたしね。立ち直れればいいけど。取り敢えず、隷属魔法は解除してるから、彼女達の身の振り方を考えてやって。」

「わかった。ニーナが守ってあげるぅ。」

「よろしくな、ニーナ。ニーナよりも小さい娘もいるからな、守ってやってくれ。
それじゃあ、取り敢えず、丞相の所へ飛んで情報を集めて、その後、戦場の方も見てくるかもしれない。連絡は、念話でこまめにするからね。」

そう言って、すぐに帝城の丞相の部屋に飛んだ。皇帝の執務室だった部屋に丞相と偉そうな軍人が一人いた。


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