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第六章 魔物の森の街建設編
帝国のゲス勇者達
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「あやつ、どうしてくれようか。たった数日で何人の女を使いものにならなくするのか。」
「それくらいの出費で済んでれば安いものだろう。あやつの戦闘力は、3000人部隊に匹敵するぞ。」
「そうは言っても、あのミュンヒャを殺したのですぞ。帝国娼婦のトップと言うほどの美貌と教養を持っておったのに。」
「丞相も世話になったのか、ミュンヒャに。わしも一度相手をしたが、なかなかの娼婦であったな。おしい女であるが、それであ奴を繋げるなら安いものだろう。」
「いやいや、それだけではないですぞ。何人の奴隷やメイドが潰されておるか。今や、やつの世話をするメイドすらいない状況ですぞ。城のメイドを全員潰すつもりですか。やはり、あやつも戦線に出した方がよくないですかな。」
「戦場でこそ役には立つだろうが、言葉が通じぬじゃろう。アイテムボックスも付加できなかったしの。あ奴だけは失敗作じゃな。他の3人は、それぞれ役に立つのにのう。そうじゃ、もう一度、召喚儀式やってみたらどうじゃ。」
「それができれば、やっております。それは元帥閣下も御存じでしょう。肝心の大司教があの召喚儀式の最後に死んでしまって、前皇帝の召喚儀式に関する禁書がなくなっている以上、これ以上あの儀式を行える者はいません。あの大司教も用心深く、この秘儀についての記録は残していなかったようですしな。」
「まあ、よいわ。今回の召喚者は、前の出来そこないと違って戦闘力は高いしの。隷属魔法で縛っている限り、帝国に逆らうことはできん。あ奴らの力で、帝国の軍事力が一気に引き上げられておる。この度の大戦も、王国側は我々の軍事力が低いと見積もって総力戦で来るじゃろうが、あ奴ら一人ずつが戦況を大きく左右するじゃろう。この度の戦が終わったら、後はあ奴らを一人ずつ王国や自由都市に放って、一人で都市兵を殲滅させていけば、数年後にはこの大陸は全て帝国領になっておる。そのための投資だと思えば、奴隷や娼婦の死など大したことではないじゃろう。」
あのゲス野郎たちに、この大陸の都市一つずつ殲滅させていくつもりか。戦争をするだけなら許せるけど、おそらくあのゲス野郎は、兵士、市民の区別なく、殺しを楽しむだろうしな。早めに潰しておくか。
その後、ゲス野郎の部屋に飛んでみた。
ゲス野郎は、酒を飲んだ後、ベッドの上で鼾をかいて寝ている。このまま殺しておくか。今こいつだけ始末するのは拙いか。大事になるかもしれないな。まあこんなやついつでも処分できるから今はほっとくか。
その後上空に飛んで、王国の方に向かって全力で飛んだ。どこで戦っているのかわからないけど、おそらくその辺りまで行けば感知できるだろう。
高速でしばらく飛んでいくと、前方に多数の人間の反応が出た。
そこは、小高い丘に囲まれた平地が広がった場所だ。魔物の森に近いし、ここに出るには、お互いに長い山道を越えてこなければならない場所だし、大軍での戦いの場としてはいいけど、街を作るには不向きって場所だなぁ。いつもこの場所で戦っているのかな。戦争開始日を世界中に通知してるみたいだしね。半分、茶番なんだろうな。
ともかく、その中で帝国軍の指揮官の天幕と思われるひときは大きく警備が硬そうな場所に気配遮断したまま入ってみた。
いた、こいつらだ。偉そうな帝国軍人たちに混ざって、日本人らしい3人がいた。金髪1人に、赤髪2人。
金髪は、
名前 立津譲治
種族 人族 LV.31(2555/6200)
年齢 21
性別 男
職業 勇者(奴隷)
クラス H
HP 650/650
MP 50/50
筋力値 280
体力値 650
魔力値 50
精神値 100
敏捷値 145
幸運値 70
ユニークスキル 槍拳聖
ノーマルスキル ノクターン語(LV.2(2/20)、聖魔法(LV.1(4/10)、アイテムボックス(LV.1(1/10))
称号 異世界転移者、奴隷、勇者(仮)、魔物の敵、竜人族の敵
赤髪の2人は、
名前 川内武
種族 人族 LV.33(4250/6600)
年齢 21
性別 男
職業 勇者(奴隷)
クラス H
HP 650/650
MP 50/50
筋力値 380
体力値 650
魔力値 50
精神値 108
敏捷値 110
幸運値 50
ユニークスキル 剣拳聖
ノーマルスキル ノクターン語(LV.2(6/20)、聖魔法(LV.1(4/10)、アイテムボックス(LV.1(2/10))
称号 異世界転生者、奴隷、勇者(仮)、魔物の敵、強姦魔、殺戮者、狂剣士
名前 大石順次郎
種族 人族 LV.31(4555/6200)
年齢 20
性別 男
職業 勇者(奴隷)
クラス H
HP 700/700
MP 50/50
筋力値 480
体力値 700
魔力値 50
精神値 102
敏捷値 98
幸運値 50
ユニークスキル 斧拳聖
ノーマルスキル ノクターン語(LV.2(1/20)、聖魔法(LV.1(4/10)、アイテムボックス(LV.1(1/10))
称号 異世界転移者、奴隷、勇者(仮)、魔物の敵、強姦魔、殺戮者
今度のやつらは、ユニークスキルで、物理攻撃系のスキルを貰ったようだな。物理攻撃、魔法攻撃ともに耐性付与の装備もいいやつを貰ってるようだし、武器もレア物だな。魔法攻撃は出来ない分、近接の対人戦では、無双できそうだな確かに。
しかし、赤髪2人の称号が酷いな。強姦魔に殺戮者か。何やったんだ、こいつら。
「では明日は、勇者の方々には、遊撃隊として、中央、左方、右方それぞれの場所で、存分に力を奮って頂きたい。」
「あー。どこでもいいよ。目の前に来たやつ全部殺すんで、ヨロシク。味方であっても殺すんで、殺されたくなかったら、俺の近くに来ねえようにバッチリ指示しとけよ。」
「そこは解っておる。できるだけ数を減らしてくれ。ポーション類は十分に持っているであろうな。補給を届けることはできないゆえ、撤退の合図があるまで好きに動いてくれ。」
「好きにさせて貰うさ。おい、ジョー。手前との決着まだついてねえんだからな。死ぬことはねえだろうが、バカかつの分まで精々頑張れよ。俺達の足手まといにならねえよにな。」
「テメー。殺すぞ。テメーこそ、俺一人の討伐数に負けねえように精々頑張るこったな。まあ、テメーが死んだら、テメーのシマ、日本に戻ったらちゃんと俺が貰ってやるからよ。」
「まあまあ、勇者の方々。今の敵は王国ですぞ。その後この大陸を制覇したら、魔王退治も控えておりますぞ。皆さんの御力は、まだまだ強くなられるでしょう。決着は、最後の魔王を倒した後におつけになればよかろう。」
中央の司令官の隣に座った参謀みたいなやつが、二人をなだめている。日本語は理解できないだろうけど険悪な雰囲気は解るのだろう。いつもこんな感じなのかもしれないな。
その後、異世界転移者達はそれぞれのテントに戻って行った。
「まったく、まるで狂魔物じゃの。隷属支配の権利を丞相から分けて貰ってるから、コントロールできるとるが、タガが外れたら魔族より怖い奴らかもしれんな。」
「どのみち、魔法適性はないですからな。魔法で捕らえてそのまま攻撃すれば赤子の手をひねる様な物でしょう。ただ、槍勇者の方は、雷精霊神殿に押し入って、神器のドボルザーク雷槍を盗もうとして、竜人族を1人死亡、数名に大けがを負わせたようですからな。竜人族相手にそこまでできるやつなぞ、そうそうはいますまい。」
「まったくのぅ。戦闘力があるのは、今回の勇者は当たりなのじゃろうが、剣と斧勇者の方も、村をいくつか全滅させたそうじゃないか、盗賊退治と称して。」
「盗賊を匿っているという理由でしたからな。一緒に行った兵士も止められなかったそうですが、尋問と称して、村の女全員、子供、妊婦関わらず強姦して、最後は妊婦のお腹の子供ごと殺してしまったそうですな。残忍な奴らですな。それを、そのまま王国に向けてくれればいいのですがな。」
聞いてて、吐き気がしてきた。まあそれでもやつらを管理するやつがその残忍な行為を黙認しているんだったら、仕方ないのかもしれないけどな。
ゲス野郎のテントにも行ってみたけど、特に赤髪のやつらは、完全に人を殺すことを楽しんでいる。特に、亜人は動物を殺すのと同じ感覚みたいだ。日本でも、野良ネコや野良イヌを切り刻んで遊んでいたらしく、こっちでも亜人に対して同じことをやってみるらしい。戦争が終わって、帝都のスラム街で遊びまわる予定を立てている。糞だなこいつら。ここでこいつらを始末しようかとも思ったけど、ゲスなのはここに集まっている戦争をやりたいやつらも大して変わらないし、少し迷ったけどそのまま戻った。夕食時間だしね。疲れた。
「それくらいの出費で済んでれば安いものだろう。あやつの戦闘力は、3000人部隊に匹敵するぞ。」
「そうは言っても、あのミュンヒャを殺したのですぞ。帝国娼婦のトップと言うほどの美貌と教養を持っておったのに。」
「丞相も世話になったのか、ミュンヒャに。わしも一度相手をしたが、なかなかの娼婦であったな。おしい女であるが、それであ奴を繋げるなら安いものだろう。」
「いやいや、それだけではないですぞ。何人の奴隷やメイドが潰されておるか。今や、やつの世話をするメイドすらいない状況ですぞ。城のメイドを全員潰すつもりですか。やはり、あやつも戦線に出した方がよくないですかな。」
「戦場でこそ役には立つだろうが、言葉が通じぬじゃろう。アイテムボックスも付加できなかったしの。あ奴だけは失敗作じゃな。他の3人は、それぞれ役に立つのにのう。そうじゃ、もう一度、召喚儀式やってみたらどうじゃ。」
「それができれば、やっております。それは元帥閣下も御存じでしょう。肝心の大司教があの召喚儀式の最後に死んでしまって、前皇帝の召喚儀式に関する禁書がなくなっている以上、これ以上あの儀式を行える者はいません。あの大司教も用心深く、この秘儀についての記録は残していなかったようですしな。」
「まあ、よいわ。今回の召喚者は、前の出来そこないと違って戦闘力は高いしの。隷属魔法で縛っている限り、帝国に逆らうことはできん。あ奴らの力で、帝国の軍事力が一気に引き上げられておる。この度の大戦も、王国側は我々の軍事力が低いと見積もって総力戦で来るじゃろうが、あ奴ら一人ずつが戦況を大きく左右するじゃろう。この度の戦が終わったら、後はあ奴らを一人ずつ王国や自由都市に放って、一人で都市兵を殲滅させていけば、数年後にはこの大陸は全て帝国領になっておる。そのための投資だと思えば、奴隷や娼婦の死など大したことではないじゃろう。」
あのゲス野郎たちに、この大陸の都市一つずつ殲滅させていくつもりか。戦争をするだけなら許せるけど、おそらくあのゲス野郎は、兵士、市民の区別なく、殺しを楽しむだろうしな。早めに潰しておくか。
その後、ゲス野郎の部屋に飛んでみた。
ゲス野郎は、酒を飲んだ後、ベッドの上で鼾をかいて寝ている。このまま殺しておくか。今こいつだけ始末するのは拙いか。大事になるかもしれないな。まあこんなやついつでも処分できるから今はほっとくか。
その後上空に飛んで、王国の方に向かって全力で飛んだ。どこで戦っているのかわからないけど、おそらくその辺りまで行けば感知できるだろう。
高速でしばらく飛んでいくと、前方に多数の人間の反応が出た。
そこは、小高い丘に囲まれた平地が広がった場所だ。魔物の森に近いし、ここに出るには、お互いに長い山道を越えてこなければならない場所だし、大軍での戦いの場としてはいいけど、街を作るには不向きって場所だなぁ。いつもこの場所で戦っているのかな。戦争開始日を世界中に通知してるみたいだしね。半分、茶番なんだろうな。
ともかく、その中で帝国軍の指揮官の天幕と思われるひときは大きく警備が硬そうな場所に気配遮断したまま入ってみた。
いた、こいつらだ。偉そうな帝国軍人たちに混ざって、日本人らしい3人がいた。金髪1人に、赤髪2人。
金髪は、
名前 立津譲治
種族 人族 LV.31(2555/6200)
年齢 21
性別 男
職業 勇者(奴隷)
クラス H
HP 650/650
MP 50/50
筋力値 280
体力値 650
魔力値 50
精神値 100
敏捷値 145
幸運値 70
ユニークスキル 槍拳聖
ノーマルスキル ノクターン語(LV.2(2/20)、聖魔法(LV.1(4/10)、アイテムボックス(LV.1(1/10))
称号 異世界転移者、奴隷、勇者(仮)、魔物の敵、竜人族の敵
赤髪の2人は、
名前 川内武
種族 人族 LV.33(4250/6600)
年齢 21
性別 男
職業 勇者(奴隷)
クラス H
HP 650/650
MP 50/50
筋力値 380
体力値 650
魔力値 50
精神値 108
敏捷値 110
幸運値 50
ユニークスキル 剣拳聖
ノーマルスキル ノクターン語(LV.2(6/20)、聖魔法(LV.1(4/10)、アイテムボックス(LV.1(2/10))
称号 異世界転生者、奴隷、勇者(仮)、魔物の敵、強姦魔、殺戮者、狂剣士
名前 大石順次郎
種族 人族 LV.31(4555/6200)
年齢 20
性別 男
職業 勇者(奴隷)
クラス H
HP 700/700
MP 50/50
筋力値 480
体力値 700
魔力値 50
精神値 102
敏捷値 98
幸運値 50
ユニークスキル 斧拳聖
ノーマルスキル ノクターン語(LV.2(1/20)、聖魔法(LV.1(4/10)、アイテムボックス(LV.1(1/10))
称号 異世界転移者、奴隷、勇者(仮)、魔物の敵、強姦魔、殺戮者
今度のやつらは、ユニークスキルで、物理攻撃系のスキルを貰ったようだな。物理攻撃、魔法攻撃ともに耐性付与の装備もいいやつを貰ってるようだし、武器もレア物だな。魔法攻撃は出来ない分、近接の対人戦では、無双できそうだな確かに。
しかし、赤髪2人の称号が酷いな。強姦魔に殺戮者か。何やったんだ、こいつら。
「では明日は、勇者の方々には、遊撃隊として、中央、左方、右方それぞれの場所で、存分に力を奮って頂きたい。」
「あー。どこでもいいよ。目の前に来たやつ全部殺すんで、ヨロシク。味方であっても殺すんで、殺されたくなかったら、俺の近くに来ねえようにバッチリ指示しとけよ。」
「そこは解っておる。できるだけ数を減らしてくれ。ポーション類は十分に持っているであろうな。補給を届けることはできないゆえ、撤退の合図があるまで好きに動いてくれ。」
「好きにさせて貰うさ。おい、ジョー。手前との決着まだついてねえんだからな。死ぬことはねえだろうが、バカかつの分まで精々頑張れよ。俺達の足手まといにならねえよにな。」
「テメー。殺すぞ。テメーこそ、俺一人の討伐数に負けねえように精々頑張るこったな。まあ、テメーが死んだら、テメーのシマ、日本に戻ったらちゃんと俺が貰ってやるからよ。」
「まあまあ、勇者の方々。今の敵は王国ですぞ。その後この大陸を制覇したら、魔王退治も控えておりますぞ。皆さんの御力は、まだまだ強くなられるでしょう。決着は、最後の魔王を倒した後におつけになればよかろう。」
中央の司令官の隣に座った参謀みたいなやつが、二人をなだめている。日本語は理解できないだろうけど険悪な雰囲気は解るのだろう。いつもこんな感じなのかもしれないな。
その後、異世界転移者達はそれぞれのテントに戻って行った。
「まったく、まるで狂魔物じゃの。隷属支配の権利を丞相から分けて貰ってるから、コントロールできるとるが、タガが外れたら魔族より怖い奴らかもしれんな。」
「どのみち、魔法適性はないですからな。魔法で捕らえてそのまま攻撃すれば赤子の手をひねる様な物でしょう。ただ、槍勇者の方は、雷精霊神殿に押し入って、神器のドボルザーク雷槍を盗もうとして、竜人族を1人死亡、数名に大けがを負わせたようですからな。竜人族相手にそこまでできるやつなぞ、そうそうはいますまい。」
「まったくのぅ。戦闘力があるのは、今回の勇者は当たりなのじゃろうが、剣と斧勇者の方も、村をいくつか全滅させたそうじゃないか、盗賊退治と称して。」
「盗賊を匿っているという理由でしたからな。一緒に行った兵士も止められなかったそうですが、尋問と称して、村の女全員、子供、妊婦関わらず強姦して、最後は妊婦のお腹の子供ごと殺してしまったそうですな。残忍な奴らですな。それを、そのまま王国に向けてくれればいいのですがな。」
聞いてて、吐き気がしてきた。まあそれでもやつらを管理するやつがその残忍な行為を黙認しているんだったら、仕方ないのかもしれないけどな。
ゲス野郎のテントにも行ってみたけど、特に赤髪のやつらは、完全に人を殺すことを楽しんでいる。特に、亜人は動物を殺すのと同じ感覚みたいだ。日本でも、野良ネコや野良イヌを切り刻んで遊んでいたらしく、こっちでも亜人に対して同じことをやってみるらしい。戦争が終わって、帝都のスラム街で遊びまわる予定を立てている。糞だなこいつら。ここでこいつらを始末しようかとも思ったけど、ゲスなのはここに集まっている戦争をやりたいやつらも大して変わらないし、少し迷ったけどそのまま戻った。夕食時間だしね。疲れた。
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