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第二章
38. セリーヌの怒り
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「なによ! あんなのの何が良いのよ!」
セリーヌは苛立ちを抑えきれない表情で怒鳴り散らす。
パーティが終わり、彼女は今自室にいた。
側ではそばかすの従者がセリーヌを怯えた目で見ている。
「はっ、あんな豚の何が良いのよ」
セリーヌは吐き捨てるように告げる。
彼女はフローラを不愉快に思っていた。
「ダサいドレスなんか着ちゃって。滑稽だわ。なのに、みんなわかっちゃいないのよ。あいつは豚令嬢なのよ! ブヒブヒ鳴くしか脳のない豚よ!」
セリーヌは怒りのあまり、箪笥の上に置物を床にぶち撒けた。
ドン、バリリン、と盛大な音が鳴る。
花瓶が床に落ちて、ガラスが飛び散った。
「ひっ……」
従者である女性が小さく悲鳴を上げる。
「何? なんか不満でもあるの?」
「い……いえ。滅相もございません」
従者は主人と目を合わせないように俯き、首を横に振った。
「そもそもね! あなたが失敗するのが悪いのよ! 使えない従者ね」
セリーヌは鬼の形相で従者を罵る。
「で、ですが。私は言われた通り動きました」
「はあ? じゃあどうして豚がパーティに参加しているのよ!」
「それは……ドレスを着替えられたようです」
「ばっかじゃないの。顔にぶちまけなさいよ。ドレスを汚したところで着替えれば済む話でしょ? フローラを黒豚にして来いって、私は言ったはずよ」
「す、すみません」
従者は頭を低くして謝る。
だがセリーヌの怒りは収まらない。
セリーヌは従者の髪を掴んで、顔を上げさせた。
「ほんと、使えないわね」
「も、申し訳――」
「謝れば済む話じゃないの。あなたの失敗のせいで私が輝く機会が失われたの。いいえ、それだけじゃないわ。あなたは私の足を引っ張っただけでなく、豚をつけあがらせたの」
「……」
「黙ってないでなんとか言いなさいよ!」
セリーヌは従者の髪を強く引っ張った。
従者が涙目で謝罪を口にする。
「もういいわ。あなたの不細工な顔なんて見たくないもの」
セリーヌは従者から手を離した。
そして、彼女はポケットから小瓶を取り出す。
その中には白い粉が入っている。
少量を手のひらに乗せ、ペロッと舐めた。
憤りが嘘のように、すぅーっと心の中のモヤが晴れる。
彼女はこの薬をどこで手に入れたかを覚えていない。
しかし、気がついたら小瓶を持っていた。
そして、白い薬を舐めると頭の中が冴え渡るのだ。
従者は恍惚とした顔のセリーヌを見て、白い粉が危険なものであると理解していた。
しかし、下手にセリーヌを怒らせると打たれてしまう。
だから黙ってセリーヌの姿を見ていた。
と、そんなときだ。
コンコンと部屋をノックする音が聞こえた。
「こんな時間に誰よ」
とセリーヌは煩わしく思いながら、小瓶をポケットの中に仕舞い込む。
そして従者を顎で使う。
従者はそくさくと動いて扉を開けた。
すると、そこには、
「エリザベス様!?」
セリーヌは驚愕した。
なんと扉の向こうにはエリザベスと、その取り巻きたちがいたのだ。
セリーヌは急いで立ち上がり、エリザベスを迎える。
「ど、どうしてエリザベス様がこちらに?」
「私が来たら何か問題がありまして?」
「いえ、そういうわけでは……」
「こんな時間だけれど少しお茶でもしないかしら?」
「はい」
エリザベスは数人の取り巻きを引き連れて、セリーヌの部屋に入った。
「花瓶が壊れているようですが、何かありましたの?」
セリーヌはギクッと肩を揺らす。
自分が怒り狂って壊したのだとは言えない。
「先程従者がうっかり割ってしまったもので」
「それは災難でしたね」
「ええ」
「苛立つことがありまして?」
「そんなことはありませんわ」
「まあ。そうですの? 今宵のパーティでセリーヌ様は終始険しい顔をされておりましたわね」
オホホホホッとエリザベスが笑う。
セリーヌは血の気が引く思いだった。
――私は疑われている? いえ、そんなはずはないわ。エリザベス様は私と一緒に控室にいたのだから。
「苛立つことなどございませんわ。素敵なダンスパーティでしたが……少し頭痛がありまして。そのせいですわ」
「そう、頭痛ですか。それは大変でしたわね」
「はい。しかし、もう大丈夫です」
「良かったですわ」
エリザベスがニッコリと微笑む。
だが、彼女の目は笑っていなかった。
獰猛な肉食獣のようにセリーヌを睨み据えていた。
セリーヌは冷や汗をかく。
心のうちを見透かされているような感じがし、悪寒を覚えた。
エリザベスたちは丸テーブルを囲うようにして座った。
従者がすぐさま紅茶を用意する。
セリーヌは紅茶を一口飲んでから、エリザベスに質問した。
「ところでエリザベス様。このような遅い時間にいらした理由を伺っても?」
「今日のダンスパーティに興奮してしまいまして。この感動を皆さんと共有できたらと思い、急遽お茶会を開催しました」
エリザベスがそう言うと、周りの取り巻き令嬢たちが頷く。
そして取り巻きたちが口々にフローラを褒め称えた。
「フローラ様の登場と力強いダンス、そしてハリー様からのお誘い。それら全てが素晴らしかったですわ」
「ええ、本当に。同性であるのに見惚れてしまいましたもの」
セリーヌは彼女らの話を笑顔で聞いていた。
しかし内心では、
――あの豚のどこが良いのよ? こいつらは目が腐ってはいないかしら?
と罵倒していた。
「セリーヌ様もフローラ様のことをじっと見つめていらしたわね? 何か気になることでもございまして?」
エリザベスがセリーヌに話を振る。
セリーヌは笑顔を貼り付けて答える。
「ええ。あまりにも素晴らしいものですから、私も見惚れておりましたの」
うふふっとセリーヌは笑った。
彼女は心にもないことを言い、反吐が出る思いだった。
「お気持ちはわかりますわ。フローラ様の先鋭的な衣装と派手なダンス。感動のあまり手が痛くなるくらい拍手してしまいましたもの。フローラ様は大変美しく、友人として誇り高く感じました。あなたもそう思いませんこと?」
「ええ、もちろんです。私も友人として嬉しい限りです」
セリーヌは同意するように頷いた。
エリザベスが目を細めてセリーヌを見た。
「友人ねぇ。ところでセリーヌ様」
「は、はい。どうかされましたか?」
エリザベスがおもむろに口を開いた。
「最近はご友人に真っ黒のインクをかける遊びが流行っているのかしら? もしそうなら私にも教えて頂けませんこと?」
エリザベスが核心をつく質問をした。
セリーヌは息を飲んで、エリザベスの顔をまじまじと見た。
セリーヌは苛立ちを抑えきれない表情で怒鳴り散らす。
パーティが終わり、彼女は今自室にいた。
側ではそばかすの従者がセリーヌを怯えた目で見ている。
「はっ、あんな豚の何が良いのよ」
セリーヌは吐き捨てるように告げる。
彼女はフローラを不愉快に思っていた。
「ダサいドレスなんか着ちゃって。滑稽だわ。なのに、みんなわかっちゃいないのよ。あいつは豚令嬢なのよ! ブヒブヒ鳴くしか脳のない豚よ!」
セリーヌは怒りのあまり、箪笥の上に置物を床にぶち撒けた。
ドン、バリリン、と盛大な音が鳴る。
花瓶が床に落ちて、ガラスが飛び散った。
「ひっ……」
従者である女性が小さく悲鳴を上げる。
「何? なんか不満でもあるの?」
「い……いえ。滅相もございません」
従者は主人と目を合わせないように俯き、首を横に振った。
「そもそもね! あなたが失敗するのが悪いのよ! 使えない従者ね」
セリーヌは鬼の形相で従者を罵る。
「で、ですが。私は言われた通り動きました」
「はあ? じゃあどうして豚がパーティに参加しているのよ!」
「それは……ドレスを着替えられたようです」
「ばっかじゃないの。顔にぶちまけなさいよ。ドレスを汚したところで着替えれば済む話でしょ? フローラを黒豚にして来いって、私は言ったはずよ」
「す、すみません」
従者は頭を低くして謝る。
だがセリーヌの怒りは収まらない。
セリーヌは従者の髪を掴んで、顔を上げさせた。
「ほんと、使えないわね」
「も、申し訳――」
「謝れば済む話じゃないの。あなたの失敗のせいで私が輝く機会が失われたの。いいえ、それだけじゃないわ。あなたは私の足を引っ張っただけでなく、豚をつけあがらせたの」
「……」
「黙ってないでなんとか言いなさいよ!」
セリーヌは従者の髪を強く引っ張った。
従者が涙目で謝罪を口にする。
「もういいわ。あなたの不細工な顔なんて見たくないもの」
セリーヌは従者から手を離した。
そして、彼女はポケットから小瓶を取り出す。
その中には白い粉が入っている。
少量を手のひらに乗せ、ペロッと舐めた。
憤りが嘘のように、すぅーっと心の中のモヤが晴れる。
彼女はこの薬をどこで手に入れたかを覚えていない。
しかし、気がついたら小瓶を持っていた。
そして、白い薬を舐めると頭の中が冴え渡るのだ。
従者は恍惚とした顔のセリーヌを見て、白い粉が危険なものであると理解していた。
しかし、下手にセリーヌを怒らせると打たれてしまう。
だから黙ってセリーヌの姿を見ていた。
と、そんなときだ。
コンコンと部屋をノックする音が聞こえた。
「こんな時間に誰よ」
とセリーヌは煩わしく思いながら、小瓶をポケットの中に仕舞い込む。
そして従者を顎で使う。
従者はそくさくと動いて扉を開けた。
すると、そこには、
「エリザベス様!?」
セリーヌは驚愕した。
なんと扉の向こうにはエリザベスと、その取り巻きたちがいたのだ。
セリーヌは急いで立ち上がり、エリザベスを迎える。
「ど、どうしてエリザベス様がこちらに?」
「私が来たら何か問題がありまして?」
「いえ、そういうわけでは……」
「こんな時間だけれど少しお茶でもしないかしら?」
「はい」
エリザベスは数人の取り巻きを引き連れて、セリーヌの部屋に入った。
「花瓶が壊れているようですが、何かありましたの?」
セリーヌはギクッと肩を揺らす。
自分が怒り狂って壊したのだとは言えない。
「先程従者がうっかり割ってしまったもので」
「それは災難でしたね」
「ええ」
「苛立つことがありまして?」
「そんなことはありませんわ」
「まあ。そうですの? 今宵のパーティでセリーヌ様は終始険しい顔をされておりましたわね」
オホホホホッとエリザベスが笑う。
セリーヌは血の気が引く思いだった。
――私は疑われている? いえ、そんなはずはないわ。エリザベス様は私と一緒に控室にいたのだから。
「苛立つことなどございませんわ。素敵なダンスパーティでしたが……少し頭痛がありまして。そのせいですわ」
「そう、頭痛ですか。それは大変でしたわね」
「はい。しかし、もう大丈夫です」
「良かったですわ」
エリザベスがニッコリと微笑む。
だが、彼女の目は笑っていなかった。
獰猛な肉食獣のようにセリーヌを睨み据えていた。
セリーヌは冷や汗をかく。
心のうちを見透かされているような感じがし、悪寒を覚えた。
エリザベスたちは丸テーブルを囲うようにして座った。
従者がすぐさま紅茶を用意する。
セリーヌは紅茶を一口飲んでから、エリザベスに質問した。
「ところでエリザベス様。このような遅い時間にいらした理由を伺っても?」
「今日のダンスパーティに興奮してしまいまして。この感動を皆さんと共有できたらと思い、急遽お茶会を開催しました」
エリザベスがそう言うと、周りの取り巻き令嬢たちが頷く。
そして取り巻きたちが口々にフローラを褒め称えた。
「フローラ様の登場と力強いダンス、そしてハリー様からのお誘い。それら全てが素晴らしかったですわ」
「ええ、本当に。同性であるのに見惚れてしまいましたもの」
セリーヌは彼女らの話を笑顔で聞いていた。
しかし内心では、
――あの豚のどこが良いのよ? こいつらは目が腐ってはいないかしら?
と罵倒していた。
「セリーヌ様もフローラ様のことをじっと見つめていらしたわね? 何か気になることでもございまして?」
エリザベスがセリーヌに話を振る。
セリーヌは笑顔を貼り付けて答える。
「ええ。あまりにも素晴らしいものですから、私も見惚れておりましたの」
うふふっとセリーヌは笑った。
彼女は心にもないことを言い、反吐が出る思いだった。
「お気持ちはわかりますわ。フローラ様の先鋭的な衣装と派手なダンス。感動のあまり手が痛くなるくらい拍手してしまいましたもの。フローラ様は大変美しく、友人として誇り高く感じました。あなたもそう思いませんこと?」
「ええ、もちろんです。私も友人として嬉しい限りです」
セリーヌは同意するように頷いた。
エリザベスが目を細めてセリーヌを見た。
「友人ねぇ。ところでセリーヌ様」
「は、はい。どうかされましたか?」
エリザベスがおもむろに口を開いた。
「最近はご友人に真っ黒のインクをかける遊びが流行っているのかしら? もしそうなら私にも教えて頂けませんこと?」
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